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イチゲン
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だから俺は父を犯した2

 いてもたってもいられず、顧問に体を痛めたから部活を休むよう伝えにいった。  小言は色々と言われたけど、俺も気が立っていたせいか顧問は怯えたように椅子に腰掛け「早く治せよ」と捨て台詞を吐いた。普段の精神状態なら溜飲がくだるといったところだが、いまの俺は……まともじゃなくなっている。 「ただいま! 父さん。いる?」  鍵を開け靴を投げるように脱いでリビングに向かう。  父さんが見当たらない。  たったそれだけなのに動悸がして左右を見渡す。  しかしエプロン姿の父さんが二階から降りてきて、首をかしげた。 「おかえりアキユキ。どうしたんだ、ずいぶんと慌てて」 「ただいま、なんでもないよ。ただちょっと、会いたいなぁって」  後頭部をひっかきながら誤魔化した。  歳をとったせいなのか素直になれない。  本当は『仕事しないよね? もう俺のこと独りにしないよね?』そう言いたかった。  だけど、いつの間にか『パパ』『ママ』と呼ぶことを恥ずかしがるようになったみたいに打ち明けられない。  この歳で父離れ母離れが出来ないのか。  そんなに大きくなって親にべったり甘えたいのか。  親から失望されるのが、情けなく思われるのが怖いんだ。  だって俺は強い子だから、強い子のはずだから。そうじゃないと見てもらえない気がして、だけど俺が強くなっていたら。  ああ頭が変になったみたいだ。 「父さんは何をしてた?」  これ以上は考えたくないから声をあげた、話し合っていれば悩みなんて消える。 「ちょっと部屋の整理をね。長いこと開けていたから、未だに終わらないんだ」 「もう暫く経つんだね。俺が受験に入る手前くらいからだから、もう少しで半年かな」  指を折り曲げシーズンと入学してからの日数からして、だいたいそれくらいか。  俺は俺で忙しかったから父さんがいつに帰ってきたかは覚えてない。もっと一緒にいられる。だからいつから始まったかは些細な話だ。  父さんも指を折り曲げ悩みだし、目を開くように驚いた。 「そんなに経ったか。仕事を辞めてから日数を考えるのが下手になったよ」 「いいんじゃない? ずっとやり遂げたかった仕事も終わらせたし、少しくらいボケたって」 「ああ、今のうちにボケれるだけボケておこうかな」 「それがいいよ」  答えてから、俺は言葉に詰まった。  今のうちに……父さんの声が、そこだけ耳に引っかかっていた。 「夫婦の寝室に、あとは収納スペースも不要なものは捨てておかなくちゃ。最後に開けたのは十年以上は昔だったかな? もう長いこといなかったから」  そうだよ。  もう父さんは、母さんより長いこといなかった。  せっかく家族のためにって買った二階建ての家も、俺ひとりで暮らしてた。  遠足の弁当から運動会の応援に、授業参観に学芸会の見物だってなしだった。 「アキユキはゆっくり休んでて。何かあれば呼んでくれ」 「うん、そうするよ。ありがとう」 「じゃあまたあとで、またいつでも開けられるように、綺麗にしておかないと」  残された俺は、リビングで棒立ちになるほかなかった。  またいつでも開けられるようにって、これから家を出るってこと?  いや、違う。きっとスペースを開けていられるようにって意味だろう。  自室に向かう。昔から使っているベッドに、そのまま横になり天井を見た。 「父さんいてくれるよな?」  きっといてくれる。  俺はそう信じるしかない。 「……………………」  こんな真剣に悩んでいるのに、いっそ『父さんに甘えさせて。だから仕事は母さんに任せて一緒にいよう』。考えていることを打ち明けようか想像しているってのに。  俺のチンコはパンツを亀頭を押しつけ、脈を速めていた。 「アキユキ」 「!? ノックくらいしてよ」 「ドアが空いていたよ?」  上体を起こし前かがみになり、勃起を隠した。  父さんは首をかしげ、ドアの閉め忘れを指摘する。 「締めるのを忘れるくらい疲れてたんだな。起こしてゴメンよ」  違うよ、ぜんぜんそうじゃない。  だけど俺は言葉に出せず、うなずくだけにした。  ふと、父さんが片手に持っている紙が気になった。  プリント用紙を束ねたものに見えるが、なんだろう? 「父さん、それなに?」 「ああ、これは近頃にまとめた、まあ企画書みたいなものだ」  背筋にイモムシでも這い回ったみたいな感覚がした。 「父さん。それってもしかして働きに出るの?」  どうして『甘えさせて』や『一緒にいて』と聞くのを躊躇うのに、こうした言葉は無意識で出せるのか。自分自身が恨めしかった。  俺の問いかけに父さんは紙を見つめた。 「そうだな。家で何もせずにいると体が不安になって、何かしなくちゃと急かされるみただから近い内に働こうと思ってね」 「…………」 「アキユキが小さい頃から、ずっと面倒を見てやれなくて心配していたんだが立派に育ってくれて嬉しいよ。やっぱりアキユキは強い子だな」  アキユキは強い子だから頑張れる  俺は全身の血が一気に冷めたみたいだった、口が震えて布団を握りしめた。  だけどチンコはバカみたいに勃起したままで、頭がどうにかなりそうだ。いや、もうなってる。 「俺は別に、強い子じゃないよ」  やっと出てきたのは、これだけだ。  父さんは俺が謙遜していると受け取ったらしく微笑む。 「いいや、強い子だよ。大きいし力もある。ほったらかしにしていた駄目な父親にも優しい」  どうして少しもわかってくれないんだろう。  俺のことを見てくれているようで見てくれていない。  そんな感覚がして、心が黒く汚れる。チンコが痛くなる。  息を荒げ、父さんを見つめ、心配したのか近づいてきた。  なんで心配してくれるのに俺の気持ちに気づいてくれないの?  あとにして思えば一言でいい。ハッキリと言えば良かった。  寂しくて苦しいから俺に甘えさせて、そう素直に打ち明ければ。 「アキユキ? 大丈夫か」  ベッドの傍まできて、額に触れられる。  朝に感じた幸福感はなくて、のこのこ近づいてきたことに対しての嘲りしかない。ズボン越しに膨らんだものを見せたら、父さんはどんな顔をしてくれるのか、その興味しかなかった。 「顔が怖いし気が立ってるのか? 学校で嫌なことがあった?」 「俺は父さんが思ってるような息子じゃない。ぜんぜん優しくないし自慢できるような育ち方してないよ」 「なんだ急に、何かしたのか?」  父さんはベッドに腰掛けた俺を覗き込んでくる。  俺はそれを睨みつけ、背筋を正し足を開いた。股間部が強調され、テントがよく目に入ったことだろう。 「俺さ、父さんを見てると、父さんといると勃起するんだ」 「アキユキ? なんだ変な冗談を言い出すんじゃない」  笑顔になる父さんは、俺が真剣だって気づかぬふりをしていた。そうじゃなかったのかもしれないが、いまはそうとしか受け取れなかった。だから手を出した。 「どうし」  朝にしたかったみたいに手首をひっつかみ、驚いた父さんの手をチンコに触れさせれば言葉が途切れた。バカみたいに固まって、しどろもどろになる。  そりゃそうだよな。  息子が父親に性的興奮を覚え、勃起してんだ。  仮に俺が父さんの立場でも、似たような間抜け面になる。 「ア、アキユキ……おまえゲイだったのか? 最近そういうの、認知されてるんだってな。でも悪ふざけはやめなさい。傷つく人もいるからな?」  父さんは俺の勃起から手を離そうとするが、俺は強い子に育った。  小柄な父さんの腕力なんて、ちょっとした力で簡単にねじ伏せられる。 「ゲイじゃないよ。俺は、父さんに、勃起してるんだ。ほかの男なんてどうだっていい」  ますます意味がわからないと当惑している。  子犬の顔にしわがいっぱいにできて、父さんもこんな表情をするんだと愉快で俺が笑っちゃいそうだ。 「だからさ、父さん。俺とセックスしてよ……毎日、父さんと話してると大変で何回も父さんをオカズにオナニーしてたんだ。知らなかったでしょ? 俺はそういう息子なんだよ」  さすがにそんな真似はしてなかった。  ただ勃起を鎮めていたのだけは本当だ。  けど嘘をついてよかった、父さんが口をパクパクさせる。  ぐっと力を入れて勃起から手を遠ざけ、コピー用紙を手放す。 「アキユキ。酷い冗談はやめなさい」 「父さんこそ往生際が悪いよ。俺は強い子なのに、逆らえると思ってるの?」  初めて、親に手を出した。殴りはしない、ちょっと肩を握って体重をかけただけ。 「や、やめなさい!」  床に仰向けにされた父さんは現実を受け入れられないって顔だ。  父さんが嫌がって抵抗するから無理矢理に服を脱がせた。昔の俺も着替えたら託児所へ連れて行かれるって知ってたから、こうやって抵抗しながら着替えさせられたっけ。懐かしくなり、憎らしくなり、歯を食いしばり全裸の父さんを見下ろす。 「父さんの裸は初めて見た。そりゃそうか、一緒のお風呂も一緒の海水浴も、一度だってないんだもんな」 「やめなさい! アキユキ……家族でこんなことするべきじゃないだろう! それに男同士なんて、悪いことはやめなさい」  のしかかっている俺の胸をぐいぐい押してくる。  すごく、イラッとした、何だよその態度は? おかしいだろ。  俺はこんなに好きなのにどうして拒まれないといけないんだ?  家族だから信じてきた。今度こそ、絶対に俺から離れないんだって。  だけど俺が独りで舞い上がってただけ。  すごいバカらしくなってきた。  一度くらい遊んでくれたっていいじゃないか。  俺の寂しさに比べたら、男同士の近親相姦くらいなんだってんだ! 「っっっ」  父さんを俺のベッドに投げる。仰向けになった父さんは弾み、ベッドから降りようとしたから膝を当てて体重を乗せてやれば、もう逃げられやしなかった。でも俺の足を叩くなどしているが、ぜんぜん痛くないな。 「父さんは童貞じゃないんでしょ? そんなに恥ずかしがらなくたっていいじゃないか」  自分でも信じられない厭味ったらしい口調で自己嫌悪する。  父さんは息子に裏切られたとばかりに泣きそうな目をしていた。  だけど、泣きたいのは俺の方だし泣かされてきたのも俺なんだよ!  さっさと服を脱ぎ捨て、父さんの腹に膝を乗せたまま勃起を指差す。  父さんの萎えたものは俺の半分くらいか、それ以下ってところだった。要するに体格に見合ったものというわけだ。 「見てよ父さん。俺のチンコこんなになっちゃってんだ」 「ほ、本当に怒るぞ? これ以上やったら、許さないからな」 「うるさいな父親らしいことなんて、これまでしてくれなかったくせに」  怒り、唸り、威嚇とも似た父さんの顔が急にしおらしくなった。 「すまない……すまないアキユキ……寂しいんじゃないか辛いんじゃないかと、考えない日はなかったよ」  もう聞いている。こんなに感情は込められていなかったけど家で会った初日に伝えられていた。だけど俺が聞きたいのはそういうのじゃない。 「父さん。俺のこと愛してる? 大事だと思ってる?」 「それ以外を思ったことは一度だってないよ。傍にいてやらなかったが愛する息子を嫌うわけ無いだろう」  弱々しく泣きそうになっているのは負い目や引け目があるんだろう。 「わかったよ父さん、昔から言ってもらいたかったこと全部を聞けて嬉しい」  だから俺は、たぶん父さんを心から許していた。 「興奮した俺の相手をしてくれるくらいわけないよね。強い子の父親が我慢できないわけないだろ」  火がついた欲望に許すも何もないから、やめる気はない。  愛してる、大事だと思われているのを肯定されたんだ。今のチンコみたいに心が熱くなった。あれは俺の思いすごしで、父さんは俺を愛する息子だって、ああぁ受験当日や試合前の緊張だってこんな気持ちにならなかった。 「父さん……俺も愛してるんだよ」 「んぐ!」  キスをしてみた、父さんは嫌がってをふるおうとするけど、ちょっと顔を掴めば正面を向き直させるのは簡単だ。  ぎゅっと閉じた口に舌をあて、鼻の全体も舐める。  唾液に鼻の脂は不思議な味だった。毛に染みた汗の臭いは塩っぽい。  父さんの短いマズルが次第に俺の唾で泡立ち、どろどろになっていた。  昔にエロ本で読んだキスの方法を試してみたが父さんが嫌がっている。  だから上手くいかないが、なら閉じられない口を試してやろう。 「アキユキやめなさい! ぐ」  ハードなエロ本で覚えていてよかった。  父さんのパンツを父さんの口に突っ込むと、途端に抵抗力が薄れた。  いま起きていることを否定している涙目でパンツを咥えていてエロい。 「父さんじっとしてて、大したことしないから」 「ぐぅ!」  後ろからネクタイでパンツを吐き出せないように縛りつければ終わりだ。  もっとキスしたかったけど、父さんの後味で我慢する。何日も暴れていたチンコを突っ込んでやれば、そう思うと先走りが止まらない。亀頭の表面をとろっとしたのが垂れていく。 「枕元にローション置いててよかったよ」  こっそりオナホールに興味を持っていてよかった。  あれで自慰するときはローションは必需品。ちょっと柔らかめの、すぐ乾くやつは掃除が楽で助かっている。まさか父さんの尻に注ぐなんて微塵も思わなかったけど。 「男同士だと濡れないから、こういうの必要らしいじゃん。父さんが怪我しなくてよかった。これで一安心だ」  せっかく俺が喋ってるのに父さんはもがこうとする。  どうせ俺の片腕にさえ勝てず、仰向けで布団を泳いでるみたいだ。  尻の穴に先端を押しつけ、ぐっと押せば冷たいローションが肛門に引っかかる。 「っっ」  父さんは肩を縮こまらせ冷気に反応した。  もう十分だろう。今度はベッドに立ち膝で父さんを四つん這いにさせる。  シーツを握りしめて体を引っ張ろうとしている父さんを無視し、穴を確認した。  とっぷりとした尻だった。子供っぽく脂肪が程よくついた男の子の尻って感じだ。  薄茶色の毛で覆われているが、その間にある肉っぽい穴……肛門はぷっくりとしていてローションを垂らしている。冷たいせいかヒクヒクと動いているし、俺を待っているように感じられた。 「父さんこれで本当に使い物になるの? 萎えてるし」  小さい、俺の半分くらいの玉袋をこっそりとぶら下げていて、今も精液を作ってんだろうな。想像したら口から涎が溢れそうだ。 「ぐっ! ぐ、ぅう!」  父さんは胸が裂けるような切ない喘ぎをあげ、ネクタイを外そうとした。 「駄目だ父さん、そんなに俺を誘うなんてずるい。もう優しく出来ないじゃんか」  解したほうが良いって話はよく聞くけど、俺はもう我慢できない。我慢したくない。 「セックスするよ。男同士の近親相姦だ、これでも俺が強い子で優しいなんて言えるかな!」  悪役みたいに饒舌だ。常にこうありたいよ。 「んぐぐ」 「駄目だよ、これとったら父さん騒ぐじゃん」  ネクタイを外そうとする悪い父さんの両腕を掴み引っ張った。  肛門から垂れるローションを亀頭に当て濡らす。  父親の体温で生暖かくなったローションの感触は中々だ。  ヒクヒクとした肉の穴に、力任せに亀頭をうずめていく。 「父さん……! 気持ちいいよ!」  尻を突き出しながら父さんは吠えているが、丸まったパンツが口にあれば喋りようもない。  めり込んでいく亀頭……挿入されていく陰茎…………距離はゼロに近づいていった。  ずっと甘えたかった。託児所に預けられていた子供みたいに、父親が向かえにきたらすぐに駆け寄り抱きしめて欲しかった。今は無理だろうけど、抱っこして回ったりとか。 「うぐっ!?」 「チンコ根本までぶっ刺さった……すげ、父さん小さいのに俺のでギチギチじゃん。狭いけど、父さんが俺を抱きしめてくれてるみたいだ」  全身をすっぽり父親に包んでもらうのが願いだった。  母さんはたまにしてくれたけど、父さんは家に滅多に来なかったから。  だけど、チンコを肛門に突き立てれば、ここだけは全部を抱きしめられた。  両腕を引っぱり上げ上体を起こさせ、立ち膝で尻を後退させた父さんの肛門。  そこは吸いつきがよくて粘膜にはうねりがある。愛する息子を可愛がるみたいに絡みつき、もぞりもぞりと収縮を繰り返す。変な話だが溜息が出て、俺は愛されている実感を得られた。  いまなら断言できる。 「父さん大好きだ。俺のこと愛しの息子って、言ってくれた」  俺はずっと父さんが愛に答えてくれないのが不満だった。  泣きそうなくらい嬉しい。だけど性欲に流された俺は、番を見つけ感極まったオス犬みたいに盛りついた。もう止められない、額が汗ばみ視界に映る父さんを、犯す以外の思考が消えていく。 「動くよ、乱暴にするけど大丈夫だよね」 「ぐっ!? ぐぅぅ! ぐっ! ぐ!」  父さんは吠えた、苦しげに、悲しげに、涙まじりに嫌がっていた。  挿入してからずっと蠢いている肉穴。濃い大人の臭いが漂い出す肉体。  腕から手を離して、後ろから腹のあたりに腕をまわし、後頭部に擦りつく。 「父さん、気持ちいいよ。チンコ全体を抱きしめられてて幸せだ」  後頭部の硬い感触に鼻をすりつけていく。昔は好みじゃなかった大人の男の臭い。こんなに小さい父さんから漂うギャップが凄くいい。柔らかい肉穴をチンコで掘り進めて、グイグイと最奥をノックする。 「ぐっ! ぅ」 「ここがいいんだ? 俺は全部いいよ」  俺は自分でも信じられないくらい甘ったるい声で甘えていた。  同時に男として弱すぎる父さんを貶し、嘲笑う悪戯心に火がともった。  今度は奥あてたものを、入り口にまで引っ張り出す。 「んぅぅ!」 「ゴリってした、父さんは抜くのと刺すのどっちが好き? どっちもだろ、わかってるって」  舌なめずりして、ローションとチンコで滅茶苦茶になった穴を味わってやると決めた。  今日まで鍛えてきた体で、父さんにしがみついたまま腰を揺すった。動物が交尾するみたいに前後させるだけの単純な動き。だけどこれが頭が狂いそうなほど気持ちがいい。  狭い穴は俺のものでギチギチに広がり、ヌチュヌチュ締めつけながら水音を立てた。 「ぐっ! ぐぅぅぅぅぅ! ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!」  父さんが左右に動くから、図らずとも前後と左右の刺激がチンコに伝わる。  粘膜に亀頭をもみくちゃにされて、背筋と尻尾が浮き上がり遠吠えしたくなる感覚だ。  ぶちゅぶちゅ、っと耳の中を掻き回すみたいに卑猥な音が、父さんと俺の結合部から溢れ出ていた。肛門をイジメている影響なのか、父さんの腹筋が変に動く。ここは排泄器官だ、刺激しているせいなのかも知れない。 「内臓に響いてるのかな。血が出たりしてないから不安ないよ」  泣き声を自分のパンツで塞がれて、父さんは嗚咽を漏らしていた。  それの後ろ姿に密着したままニヤニヤ笑い、チンコの表側で父さんの中を引っ掻いた。  ぐりっと亀頭のカリが粘膜の天井をゴリゴリとやり一息に押し込めば、ぶっちゅっ、と空気が移動する。 「あああぁぁ! うおぉおおお!」  ずっと我慢していたものがせき止められなくなった。  玉袋の内側が渦をつくり、尿道の奥底にゲルが溜まる。  父さんにしがみつき、我武者羅に動くだけのアナルセックス。  頭で何度も父さんを呼びながら、竿全体を意識する。幼少期にしてもらえなかった愛情たっぷりの抱擁を受けている気がして、嵐のような衝動を父さんに吐き出した。  どぴゅっ、と。  精液の第一波が飛び出す、それはすぐに二度三度四度と、痙攣する度に増えていた。  ドロドロのものを父さんの中に吐き出すのがこんなに良いとは思わなかった。夏場の部活でくたくたになったときみたいに、頭が熱くて全身が怠くなる。だけど不思議と開放感があって、父さんの後頭部をひたすらに舐めていた。愛しい子を舐める親みたいに舌を当てて、舐めあげるのが止まらなかった。 「父さん、父さん、父さん、俺のお父さん……」  何度も何度も、飽きずに父さんを読んだ。  たぶん一分くらいの射精でしかなかったのに、一時間にも感じられた。 「ひっ……っぐ」  だけど、射精したら少しは落ち着くもんだ。  股間はそうでないにしろ、頭のほうは冷静になってくる。  父さんはボーッとしている俺の腕から逃れて、ベッドから降りる。  そしてペタッと尻もちつき、すすり泣いているんだと俺は悟った。 「と、父さん?」  ぐす、と父さんは鼻をすすりあげ、床に腰掛けたまま肩を震わせ泣いている。  心から恐ろしくなった。自分がどんな酷いことをしたのか自覚して……チンコはまだ勃起している。なんて酷い息子だ、こんなのが愛されるはずがない。嫌われるのが怖い。  父さんはネクタイを外し、唾の染みついたパンツを吐き出す。  あれも俺がやった。エロ本で仕入れた適当な知識で父さんを傷つけた。 「父さん……俺は俺は」 「…………今日のことは……忘れなさい」  涙を蛇口みたいに止めて、父さんは言い切った。  全裸でのろのろ立ち上がり尻から俺のザーメンを垂らして、なかったことにすると。 「でも、俺は」  後悔していた。罪悪感に頭を殴られた。  言い訳しようと考えるけど、何も浮かばない。 「……もう……いいから…………」  俺の最低な仕打ちはなかったことにする。忘れてしまおうと俺に言ってくれていた。  すすり泣き、弱々しく部屋から去ろうとする父さんの尻……すこし広がり、中が見えた。  ぎんっと、冷静になり萎えようとしていた俺のチンコは、また準備万端になった。  そのまま駆け寄り、父さんを床に押し倒す。今度は正面を向いてもらおうとひっくり返した。 「え」  きょとんとした父さんの顔は、みるみるうちに青ざめ首を振り始めた。まるでオバケを見た子供みたいで、垂れ落ちる涙に唾液まみれになったマズルに汗ばんだ臭い。  どれもが俺の劣情を誘うのに十分すぎた。 「やめなさい……!」  涙声で必死に訴えられたとき、俺はその肛門に竿を突き立て腰を振りまくった。  何回ザーメンを出したか、何時間そうしていたのか思い出せないくらい犯し続けた。    あれから一ヶ月くらいになる。  一応は勉強しているけど部活は通ってない。  面倒くさいし同級生でもサボるのが増えていた。  やっぱりシゴキでなくイジメに感じているのだろう。  俺が率先してボイコットした形になっているらしいと噂だ。  顧問から呼び出しを受けても相手にせず、さっさと逃げた。  先輩が呼び出してきても「だから?」と威圧には威圧で返した。  だって家には父さんがいる。ほとんど毎日、父さんと遊んでいる。 「ただいま!」  俺は学校から帰ってくれば、父さんにまっしぐらしていた。  靴を脱ぎボタンを外し、制服を捨てるように放りながら廊下を進む。  全裸になり、俺を夢中にさせてくれる愛しい肉体を笑いながら探した。  口数は少なくなったけど父さんは抗うのもしなくなってきた。ただ哀しそうな目で俺を見やり、微笑んでくれている。でも触ったら壊れてしまいそうな笑みで不安でもあった。 「はい……はい……そうなんですよ。息子も困っていて」  リビングで、どこかに電話しているらしい。  息子に困っていて、ではないから安心していた。  何の話か知らないがモヤモヤを父さんで晴らしたい。 「ふぅ……あ、アキユキ…………おかえりなさい」  影の差した暗い面立ちで、父さんは俺にそう言った。  当たり前だ。俺は玄関で脱ぎながらリビングにきたんだから、全裸で勃起している。  これが毎日のように続けば、父さんでなくたって気が滅入るだろう。嫌になると思う。  だから腰をぐっと出しながら、ニヤニヤと嘲笑い父さんに勃起したチンコを魅せつけた。  父さんは目をはなしこそするが辞めろとは言わなかった。もう諦めてきているのが面白くて、けれど言うことを聞いてくれるんじゃないかと期待しているから叱るんだろうけどさ。 「パパ……セックスしよう」  近づいて抱きしめる。勃起を擦りつけ、顔をしかめるパパに強請った。  頭の臭いを嗅ぎ、耳にキスする姿はゲイのそれだったけど、俺はパパ以外の男には勃起しない。あれから何度も試した、この猛りを晴らしてくれるのはパパだけだって、やりながら説明だってしてきた。あんまり信じてもらえていなかったようだが、すべて話した。 「自分で処理しなさい……オナホールだって、持ってるんだろう?」  俺の手を掴むけど振りほどこうとはしない。 「パパとセックスしたいよぉ? しようよセックス」  子供みたいに熱烈に強請った。  もうオナニーなんてバカらしい。  父さんの尻は気持ちがいいし触れてるだけで嬉しい。  充実感が脳味噌をチリチリ炙るみたいで息が荒くなる。  いまだって触れているだけで先走りが出てきたしまう。 「部活は? 勉強は? ちゃんとしてるのか?」 「してるけど、モヤモヤしてチンコはガチガチで勉強どころじゃないよ。部活は俺が強い子だって見せたかっただけだし、パパとママが試合を観に来てくれないんじゃ挑み甲斐なんてない。学校でもパパとセックスしたい以外ぜんぜん考えられなかった」  俺は、パパって読んだ日から呼び方を小さい頃に戻していた。  甘えさせてくれないなら自分で甘えればいいと、頭の中の幼稚性が決め込んだ。  パパはとても困っていて、鼻にかかった息を出しながら俺から離れようとしていた。 「この間も、その前も同じことと言って、フェラしろだとかテーブルで蹲踞しろだとか全部やったじゃないか」 「仕方ないじゃん、パパと一緒にいるとザーメンすぐ貯まるし、毎日パンパンになって苦しいんだ。胸がドキドキしてパパが家にいるんだって思うとチンコがこんなになるんだよ? パパのせいだ。俺は女の子が好きなのに、パパ勃起するんだから」  意味不明な理屈だと冷静な頭では理解しているけど、パパは聞いてくれる。  ここ数日でパパは変わった。俺も変わった。少し同意を得てから犯すようになったし、パパは『いい』と言ってくれるようになっていた。もちろん、度が過ぎればやめなさいと叱られるが、やりすぎない日は一回だってないんだから怒られるのも当然だ。 「パパ。いいだろ? 俺とセックスしてよ、ひとりぼっちでいるのはもう嫌だ。寂しいから俺のチンコがパパと離れるなって、興奮してるんじゃないかな? セックスして晴らさせてよ」  自分でも気持ち悪い猫なで声だ。けどパパに我儘を言うのは楽しかった。  悔しそうに歯噛みして、俺が尻にチンコを擦りつけていれば観念したように頷く。恥辱に赤くなった顔がそそるよ、パパはエロすぎる。 「わかったから、アキユキ離れなさい」  俺はすぐにパパから離れて心待ちにする。 「これで、最後にしなさい……」  エプロンを外し上を脱ぎ、パンツまで脱いでくれた。  そういえばソファーに置いたままだったローションがある。  俺がソファーを指差せば、パパは観念したように体重をあずけていた。 「パパありがとう。俺の言うこと聞いてくれて嬉しいよ」 「…………」  俺は尻尾を振りながらパパに近づき、股を開かせ股間を見る。  全体的に柔らかいパパは竿から玉袋も同じだ。触れると肉球に汗を感じた。  ああ、パパの香りがする。今日も色々やってたんだろうブリーフで籠もっていたパパの体臭に鼻を押し付ける。やわい袋に萎えたものに鼻を押し当てながらクンクンする。  むせかえる男の臭いがして、脱衣所で嗅ぐような大人の臭いがした。 「んぅ、パパの臭いだよ。昔は嫌だったけ独りでいるのに比べたら、あったほうが断然いいよ」  脳がふらついてきた。性欲で血が沸騰しているみたいだった。  汗っぽい生々しい香りに酔いしれていた、もわっとした空気をいつまでも嗅いでいたい。 「……アキユキ、今日で最後だからな? ちゃんと部活もして、勉強もして、自分の責任は果たせるようになるって、父さんと約束しなさい」 「わかったから、セックスするよ」 「アキユキ、おまえほんとうにわかってくれてるのか?」  俺は立ち腰に手を当てビンッと反り返ったチンコをパパの鼻先に寄せた。ソファーに片足をかけ、俺の臭いを鼻にくれてやる。 「……バカなことするんじゃない」  嗜めるようにパパは言って鼻をそらすが、俺は興奮に急き立てられながらローションを手にし蓋を開ける。後はこいつをパパに注げば準備完了。もう何回もしてきた馴染みの下ごしらえだ。 「パパさ、ソファーで四つん這いになって。今日はここでセックスしよう」 「……………ぐぅ……はやく、済ませるんだぞ。今日は一回だけだと約束しなさい」  パパは息子の勃起に気圧されたみたいにノロノロ四つん這いになった。ソファーに膝を乗せ、さっさとローションをケツに塗ってあげる。冷たいのにも慣れたのか、前みたいに冷気に震えることもなかった。 「アナル……じゃあ突っ込むよ」  パパはきゅっと口を噛んでいるのを察知した。  ローションでぐちっと濡れた場所は縦に割れだして、色はまた変わっていた。  指で軽くイジっていれば、パパが恥ずかしがっているんだろう尻尾が股に入りそうになったから手で払う。指を引き抜けば、ぐちっ、と変な音がした。指をすり合わせ、たしかに穴の感触が俺のチンコに適応しているんだとローションを舐めながらニヤついた。 「パパ……はいってくよ!」  アナルが、ヌププププってオナホールより簡単に俺のチンコを呑んでしまった。  火照った内臓の体温がチンコに熱伝導し、俺の興奮した肉体をより高ぶらせてくる。 「パパ……パパ…………あぁ! パパ、パパ」 「んぅ……あぁ………きゃっ!」  ねっとり包まれる感覚。  俺の呼び声とパパの嬌声……明らかに感じてるメス声だった。  触れなくたってわかるよ。いまの父さんが勃起してることくらい。  腰を振れば、その動きに応じてパパのチンコが戦慄くように揺さぶられて楽しい。 「パパ……もっとしがみつかせてよ」 「きゃっ! きゃ! きゃあ!」  腰を突き立てるたび内臓の空気が口から飛び出すようにパパは吠えた。  可愛らしい女の子のメス声で俺にもっと突くよう強請っているふうだった。  大人が子供をそうするみたいにパパを全身で抱きしめる。体重を預け子供らしく甘えていた。窮屈さがなくなり程よく締め、絡むゆとりのあるアナルセックスになったのは俺が慣れたのと、パパの穴がちょうどよい縦割れになってくれているからだ。 「きゃっ! きゃっ! う…………きゃっ」  俺のピストンに耐えようとパパは口を抑えるが結局は変わらない。  あの硬く引き締まった肛門が柔らかくにっちゅと絡んでくれている。  筋肉に脂肪がついた綺麗な尻をチンコ一本で穿り回し縦割れに拡張した。  上に乗っかるようにくっついた尻尾の可愛さも俺は好きで握ってはふさふさな手触りを嗜む。  小さい頃できなかったパパとのふれあい。  成長し近親相姦を望んでいるが、確かに果たしていた。  こうしているだけでも理性が消え大声で笑ってしまいそうだ。  色の違う毛を合わせながら、筋肉だらけの俺が脂肪まざりのパパにのしかかる。  やわい毛と肉体に俺の全身が沈んでしまう。体重を必要以上に乗せ負担をかけた。  パパの中で俺はビクビクと脈打っては快楽を求めるように先走りを貪欲に垂らした。  ローションとパパから滲んだ体液が混ざりあいベトベトで、ソファーにねとねとの水分をこぼしてしまう。亀頭で引っ掻き回しては、そのねとねとが増えていた。 「きゃっ! あ゛!?」  パパが強張った、何事かと思ったが全身が痙攣した。  これまでにない反応に驚いたが、ソファーからのぼる青臭さで理解する。  勃起した肉棒からドロドロのものが溢れ出した。尿道から飛び出すのではなく摩り下ろしたトロロが重力に従うみたいにドロォォって落ちていた。ソファーの上に白いゲルが水たまりをつくりパパのザーメン臭をリビングに撒き散らしていった。 「パパ……初トコロテンしたんだ。俺のチンコでザーメンこぼしたね」  今日まで毎日のように犯してきたが、今までに起きたことない生理現象だ。  パパはしどろもどろで赤くなり、悲鳴さえ忘れて異常事態を把握しようとしていた。 「きゃうっ! きゃっ……なに、がぁ…………」  自然と出てしまう喘ぎ声は途切れ途切れになりながら、不安そうに自分の股間を眺めていた。  トコロテンのせいだろうチンコに絡みつく肉穴が俺のザーメンを搾り出そうと更に強く締めあげてくる。 「あ゛! あ゛! きゃっ!」  パパの喘ぎで、俺は穴を貪るように強く腰を打ち出していたのに気づいた。  パン! パン! パンパンパンパン!  肉に肉をぶつける音に、結合部から立つ粘性の水音がリビングに響き渡った。  パパは吠えながら涎を垂らし、羞恥だけでないものが混じる喘ぎをあげていた。  パン!!  より力を増しパパに俺をぶつけた。  絶頂が近づいてきたのを自分で意識する。  射精に向け更に、更に強い力で腰を振った。 「きゃっ! あ゛きゃっ」 「パパ! ぜんぶ出すから受け取ってよ」  思い切り奥に押し当てて、俺の溜まった欲望をパパに注ぐ。愛情もいっぱい感じてもらえると嬉しい。  ドピュッと出しながら、注ぎながら、俺は腰を止められなかった。  初トコロテンに導いたのが快感で最高潮に達したリズムを崩さず射精しながらピストンした。 「パパ! パパ! パパ! パパ! パパ! パパ! パパ!」  呼んでは腰を突き、引き寄せるをワンセットずつ。  鍛えた足腰は伊達ではなく、パパの体が痙攣しても俺は止まらない。  この玉袋を空っぽにしてやるんだと意気込み、ついに絶頂がきてしまう。 「パパ! 出すよパパ! パパに俺の! 俺のを!」  ドビュル、ドビュル精を出しながらアナルセックスを一秒でも長く楽しみたかった。少しでも性欲を満たそうと、溜まった鬱憤のすべてを吐き出しきろうとした。  パパは言葉も喘ぎも出せなくなり、痙攣しながらトコロテンしていた。  思い切り奥に、出そうなくらいギリギリの位置にも、ザーメンを出した。  もはやチンコの届く距離に余すところなく射精していた。 「全身が熱いよ……パパとのセックス気持ちよすぎて、俺バカになる」  出し切ると興奮のしすぎで頭が痛くなり、チンコを引き抜けばヌポッ変な感触があった。  パパが振り向いたとき、その顔は嫌悪感に染まっていなかった。いまの俺がどんなアホ面をしているのか、パパの哀しそうな……だけど温かい笑顔を見ていたら心が安らいだ。  二度もトコロテンして疲れてるだろうにパパは自分のアナルより俺のチンコをティッシュで拭いて、ソファーも片付け、ボーッとしている俺に毛布をかけてくれた。 「今日はゆっくり休みなさい。パパはこれから、ちょっと保護者のひとたちと話し合いをしてこないといけないから」   行かないで、と口にしかけたらパパは俺の頭を撫でてくれた。  ふわっとした。頭から足の爪先、尾骨のひとつひとつにまで温もりがある。  性欲でおっ勃っていた俺のチンコは、パパの手に毒気を抜かれたみたいに収まった。  一回しか出していなかった。けれど今日は、初めてだった、こんなに落ち着くのは。  どうして、あんなに嫌なことしてたのにパパは俺を気遣ってくれるんだろう。毎日セックスいや性を強要されて良い顔なんて一度もしてなかった。困っていて苦しそうだった。  俺が欲しかったパパの笑顔を、俺自身が曇らせたんだ。 「パパ……俺ずっと、パパと一緒にさ…………」  あの日に言うべきだった言葉を今になって言い出した。もう何もかもが遅すぎる。修復できないくらいパパを虐めて、言いなりにさせてきたのにムシがいい。自分で思っていたのに、パパは俺の口に指をあて声を封じた。 「アキユキ、いいんだよ。おやすみなさい」  頭を抱きしめてもらえた。胸が温かい。  運動のし過ぎで疲れて、ベッドに倒れ込んだみたいに眠くなる。気がつけば俺は、そのまま眠ってしまった。 「起きたらまた話そう。僕が悪かった。悪かったよアキユキ」  そんなことない、本当はわかっているよ。  勃起していたのはパパと繋がりたかったからだ。  もっともっとふれあいたいのに出来ず言葉を交わすだけ。  このモヤモヤした欲求不満から、性欲も同時に膨らんできた。  変だと、いびつなファザーコンプレックスを拗らせているのだと自覚はあった。  だけど嫌味や苛立ち、性欲に任せればパパは言いなりになる。俺の言うことをちゃんと聞いてくれる。酷いことしても許してくれる期待があったからしてきた。  だって、俺はパパの息子なんだから。  パパに発情した俺は、呑気に眠っていたらしい。  ソファーの上で毛布をかけられたままスッキリ就寝と洒落込んでいたみたいだ。  中学生のあたりに覚えたてのオナニーをしていた俺は、暫くそんな寝方をしていた。  壁掛け時計を見上げれば、あと数分で朝の六時になってしまう。こんな長時間の睡眠をとったのはいつぶりだろうか。わかんないが、とても気が晴れやかになっていた。 「…………」  毛布から手を出し頭に触れる。顔全体も触ってみた。  どうして俺はパパを襲う必要があったのだろう。今も罪悪感がある。  日を増すごとに性欲はあがっていき、地面を突き破る植物の芽みたいに表立った。  また親に捨てられるんじゃないか。その恐怖心を振りほどけず、茨みたいに絡まれた。  俺が藻掻くほど心が棘に切られていくみたいで恐ろしかった。どうしようもなかった。  家にいると落ち着かない。そう言い何かを始めようと笑うパパが憎いよ。  一緒に過ごした時間を否定されたみたいで、やっぱり俺なんかより仕事のほうが大切なんじゃないかって思われている気がした。  パパとセックスしたって、胸の中にあるわだかまりは晴れるどころか蓄積した。  ただただ不甲斐ない。必要とされていない自分が怖かった。大事な息子だ、その言葉を何度だって言ってもらいたかった。 「おはようアキユキ」 「……パパ。おはよう」  口調からして笑っているみたいだが、俺は振り向くのが怖い。  また俺が親を楽しみ尽くしの日々を送ったみたいに嫌そうな目をしていたら。 「朝ごはん作るから着替えてきなさい」 「わかった」  じっとしていても意味がない。  言われたとおりに、毛布を剥げば俺は全裸だった。やっぱり昨日、このソファーでパパを犯したんだ。 「それと今日は部活に出なさい。もう十分に気分転換できただろう」 「うん……わかった」  パパが途中から大人しく犯されていたのは、やっぱりそうかな。  いま俺が言うことを聞くつもりでいる理由と、きっと同じなんだ。  察すると申し訳無さがこみ上げてきて、だけど俺は何も言わなかった。  ただ静かに朝食をいただき、家を出た。 「部活か」  空は晴天で気温も程よく、うっすら風が吹いていた。


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