ファイヤー・リーオウ、赤ちゃんプレイをさせられ幼児化 中編
Added 2019-11-11 13:25:20 +0000 UTC(なんで、俺がこんなやつにフェラなんか……) 弾ける白濁に広がっていく臭気。 エイジの勃起が、喉から引き抜かれる。 敵の興奮で生暖かくなった腔内は、異物がなくなったことを喜び、反射的に空気を吸おうとするが。 「ごっ! ごへっ! ま、ず」 あの太い肉で塞がれてのピストン。 味覚も空気もエイジで満たされている。 咳き込んで粘るものを残らず排出しようと力んだリーオウの口から自然と出た第一声は『不味い』だった。 「お、げ! ごへっ! へっ、ぶ!」 なんて不味い、しかめっ面でもがきたくなる。 心から不快感を表す。こんなにも酷いものを呑んだことがない。 寝転びながら、手を縮まらせるようにして拭おうとするが腕はあがってくれず、腔内のちからだけが頼りだった。 「へっ! ごへっ! よくも射精なんて、おっへ!」 口で同性のものを、それも他人が尿を出すところを喉の壁にまで。 エイジは面白がっているのか、勃起を突き出し見せつけるようにする。 子どもの愛らしい笑い声が響き渡るプレイルームのど真ん中。本物のヒーロースーツを身に着けた悪党が、赤ちゃん姿で咳き込むベテランを弄ぶ様子は異常行為のなにものでもなく。 「おいちいでちゅね? いっぱいたべて、おおきくなりまちょうね」 頭を撫でられる。最低最悪の、悪党らしい嫌味な笑い方で。 あまつさえ女性の内側で出すはずの体液を、胃に押し込んでしまった。 ベテランヒーローながら、見た目より若い獅子の顔はひどく歪んでいた。 羞恥に屈辱。怒りに戸惑い。あらゆるものを混ぜ、ひとつにしたような。 噛み締めた奥歯には、そのぬめりがハッキリと残されているのだった。 (俺にこんな趣味はない! おむつして、ナニのしゃぶりなんて) リーオウは男同士の行為を想像もしていないし、近寄ろうとも考えていない。 刺すようなフェラチオの強要ですら御免であるのに、こんな真似までされるとは。 「いいよ、その情けない赤ちゃん顔。口周り離乳食で汚して、よだれ撒き散らした姿がそそるね」 頬をつねられる、痛めつけるのではなく子どもを可愛がる保育士みたいに愛情を持っているやり方だ。それが、苦痛以上の屈辱をリーオウに与えるとエイジは知っていた。 「ふざ、けるな……」 「はい、おしゃぶり」 さっきフェラのとき外し、床に放り捨てられていたおしゃぶりを拾い上げ、エイジは気絶していたリーオウにしたのと同じように装着させた。また、あのシリコンが舌についてしまった。こうなれば、しゃべるだけ身を灼くような恥辱が押し寄せてくる。 「くちまわりにたてがみまで、どろどろになりまちた。おぎょうぎ、わるいでちゅよ。おぎょうぎ」 「ほひょ……ころひへ」 リーオウが唸り声をあげようとも、おしゃぶりのせいで言葉を覚えたての赤ん坊並の発音。ひどすぎて、自分の耳を塞ぎたくなる。 「むくれてまちたか? おむちゅ、おちっこでてまちゅか?」 テープを剥がされ、おむつを引っ剥がされる。やわいものから開放され、部屋の空気が股に殺到する。苛立ち、羞恥心に嫌悪感。そして一握りの恐怖からリーオウの体は熱され内側は蒸れていた。たちのぼるのは、獅子の男らしい体臭。萎えてはいるが立派で、大人らしく剥けている肉棒だった。その睾丸の感触に竿のやわさを感じ取るように、エイジは持ち上げて、すぐ下の方に目をやる。 「おちりのあな、きもちよさそうでちゅね」 おむつを変えるようなポーズのまま、足をひろげさせ、狭い茶色い境目にエイジの指が這う。その指は唾液をつけられている上に、摩擦の少ない素材でつくられたヒーロースーツ。 (こ、こいつ本気なのか) 便を出す箇所を、数本の指がなぞりあげる。おぞましさから、おしゃぶりを噛み締め両手に拳をつくりだすが、おしりを拭かれるのを嫌がった赤ちゃんが泣く手前まできた、そんな様子にしかならなかった。やがて獅子の勇ましい面構えは、フェラチオのときよりも歪んでしまう。せめて声だけは出すものかと、顎をくいしばればシリコンの柔らかさ。 「ぼく、がまんできまちぇん、こんなにしまりそうな、おちり! つっこんじゃいまちゅね。おちり、ちんちんちゅーぱー、じょうじゅにできまちゅか?」 今度は下を貫き、精液を呑ませようというのか。 しかし対抗手段はない。都合よく助けがきてくれるわけもない。 (肛門がずたずたになる……潤滑油もつかわ……) ふと尻尾の周辺に『ぬめり』を感じ取った。 おむつの周りにオイルっぽいさらさらがある。 寝ている最中に、穴に何か塗られていた。気づかないほど奥深くにまで、それでいて結構な量を……おむつの違和感でわからなかった。 「おちりであったまって、ぬるぬるでちゅね」 リーオウの唾液がまみれたものを、近づけてくる。 両足を持ち上げられて、どれだけ拒もうとも肛門はすでに収縮を繰り返し、エイジのものを咥えるしかない。ぐっと握りこぶしをつくり覚悟を決めた。 (屈するものか。そう決めた。必ず、おかえしをしてやる) リーオウは獅子の両眼を険しくさせる。 どれだけ強い殺気を放とうとも、すべては無意味。 おしゃぶりを咥え、よだれかけを汚しザーメンまでつけている成人獅子の様子は『ふくれっ面』で、不機嫌な幼児さながらだった。 「おちりでちゅーぱーがんばれリーオウ」 ベテランヒーローの覚悟など気にせず、エイジは腰を前進させる。 「ぐ、ぐぅぅ!」 性欲を漲らせた変態が、自分のスーツを着て、バイザー越しに見下ろしてくる。 にやけた口元。楽しげな雰囲気。肉欲に発情する意識を直に伝えられ、リーオウは目尻を下げる。いまにも悔し涙が滲みかけたとき。 「ねもとまでちゅーぱー」 「ふ――――あ――――――」 痛くはない、さして苦しさもない。 せいぜい肉を広げられる感覚があるだけだった。 「ほーら、いたくないでちゅう」 肉棒を穴に突き立てられる、一気に根本まで貫通しても辛さはない。 異物感に他人の熱気。尻にあたるのは自分のヒーロースーツだった。 脂質な潤滑剤を、自分自身の体温でとろかせていた事実に目を白黒させ、エイジに犯される。よだれかけをして、おしゃぶりを噛み締め、おむつの上でヒーロー失踪事件の犯人から強姦を受けた。これまで培ってきたプライドのすべてが、破壊されそうだ。 リーオウは額を痙攣させ、おしゃぶりを噛み締めた。 (こ、のやろう) 「そこの子犬くん、オナニー終わった?」 エイジは手招きして、とてとて茶色い柴犬が親指をくわえながらやってきた。彼は他の遊んでいる子どもよりも、幼児退行が進んでいるらしい。 「じゃ、こっちきて、そこ座って」 (は? え?) 目の前に、茶色いふさふさが迫ってきた。 体重を乗せた一撃が、茶色い桃尻が顔に覆いかぶさる、尿に精液の臭い……尻尾を振られて「いす!」と一声あげられていたのもわかった。 「んぐぐ!?」 子どもらしい感覚で、一気に伸し掛かられる。鍛えたヒーローとはいえ無抵抗でスーツもなきリーオウにとって予想以上の重みがあった。少年らしい柔らかさに、産毛と似た質感の可愛らしい毛並み。 (な、何だこの臭いは?) 尿が滴った股間部に、そして精液の臭い。幼い色づきのよい尻は、それらの臭いが混ざっていた。逃れられないリーオウは視覚を犬の子どもに奪われ、首を動かすことも出来ず左右に振られる。 「おしくらまんじゅう、なんでちたっけ?」 子犬はエイジにけしかけられ、すぐに続きを口にし、腰をいっそう強くさすりながら尻でリーオウを襲う。柔らかい尻肉に、子どもっぽい尿素にくわえ子どもらしからぬザーメン臭。尻の溝に鼻をはめられ、こもってしまう。 「ふっ! ふっうう! ふぅぅぅぅ!!」 拷問でも受けているみたいに、リーオウは藻掻き出す。鼻を塞がれて、口で呼吸をしても、おしゃぶりが邪魔でやりづらい。その暴れる刺激で子どもはムクっと股間を立たせ、しゃぶっていた親指を外に出し、エイジの問いかけにやっと答えた。 「おしくらまん、おしくらまんじゅう! おされてなくな、おしくらまんじゅう、おされてなくな、おしくらまんじゅう、おされてなくな」 「いいよ、この大きいお友だちに遊んであげてね。ぼくはアナルセックスしてるから!」 重く床とサンドされる後頭部の痛み、鼻を粘らせる臭いに加えて肛門で締め付けてしまう肉棒の感触が、亀頭のカリ部分までわかってしまう。 「んっぐ、ぐぅぅ!!」 ぐり、ぐり、やわらかい少年尻に押し潰しを受け、ぐっと腰を突き出される。両足を持ち上げられ、エイジの肉棒で粘膜を掻き回される。 (し、尻をどけてくれ! ちんぽ、抜けぇ!) 顔面にまとわりつき、鬣をドタドタ柴犬の子どもに踏みつけられる。 子どもとはいえ顔全体で裸体を、それも左右に揺れた尻を乗せられるのは大人でも耐え難い。殴られるのとも強姦されるのとも違った屈辱感が頬を焼いていった。 「おちりでちゅーぱーじょうじゅでちゅ、リーオウおちり、ちゅーぱーじょうじゅ」 エイジは言いながらピストンさせ、粘膜をえぐってくる。 「ごぉぉぉ! う、ごぉぉぉお!! うおうぉぉぉ!!」 大の大人が全裸の子どもに顔面騎乗を受け、レイプされて吠えている。 それでも、プレイルームの子どもたちは楽しそうに笑うのだった。いまこの瞬間を遊ばなくちゃ後悔する。そんなふうに心から。 「おちりきもちい、おちりきもちい、おちりきもちよくって、イっちゃいまちゅね」 (そんなわけあるか! この、いかれた変態野郎!) 顔面おしくらまんじゅうをされ、肉壁をかき分けながら広げてしまうエイジのペニス。上は左右に下は前後に往復運動。 体が震えだす。 屈辱に決まっている。それ以外にあるはずがないのだ。 リーオウは頭で力いっぱいに吠えるも、虚しい負け惜しみだった。 エイジに足を持ち上げられていて、真実は白日のもとに晒される。 勃起してしまった獅子の雄は、びくりびくりと自らの欲情を合図する。よりにもよってエイジという変態を相手に、ズルむけたものを魅せつける。 (なんだ……尻が、広がって…………尻が、重くなって……) 視界に映る殆どの情報は、少年の尻だけだった。 しかし感覚がその重さが増しているのを告げ、肛門はエイジの勃起がより強まっているのを教えてくれる。何の変化も起きていないはずが、何かが起きている? 「リーオウもたのしみまちょうね、おとなそつぎょうしゃせい、させてあげまちゅ」 この正常とは程遠い空間のなか。 子どもが車の玩具を走らせゲームのピコピコ音に飛び跳ねる振動を聞き、幼い尻に敷かれているのがベテランのファイヤー・リーオウなど、自分自身が信じられない。 勃起を手におさめられる。 (嘘だ……もう、出ちまいそうで) これだけで気持ちが良い、窒息死かけているのを忘れるくらいに。 全身のちからが見る見るうちに抜け、力いっぱいになっていた指が開かれる。 幼い頃の記憶が蘇ったかのように、おしゃぶりを咥えて少年の重みも気にならない。 親に抱きしめられている感覚。股間をしごかれているだけで、目を閉じてかけていた。 「はい、しゃいでちゅね」 (なんで……頭が……体が…………) ちゅ、ちゅぱ、とおしゃぶりを吸い上げてしまう。 射精をした、気持ちがいい。頭の中身がシンプルなものに変えられていく。 「いきおいなくてへたしゃせーでちゅねー?」 リーオウの股間はいきりたち、エイジの手のひらに包まれている。 赤子が親に甘えて身をあずけているふうに、脈打つ男根は心地よさげだ。 その持ち主も、目を閉じ意識をけしかけ体を縮こまらせ寝入りかけている。 これまで頑張ってきたのだから休息が必要だ。もう良いじゃないかと体が心に言い聞かせ、心音を子守唄にしたリーオウの意識は。 「おしくらまんじゅー!」 「あっ!?」 子どもが尻を振り、首が左に傾き意識が戻る。 エイジはつまらなそうに目を細めていたが、舌なめずり。 「おちかったでちゅねぇ、ぼうや、よけまちょうねぇ」 ひょいっと子どもがリーオウから尻を離せば、そこにあるのはよだれだらけの三十路過ぎの獅子の泣き顔。鼻をすすりあげ、あたかも睡眠を妨害されてしまった幼児そのものであり、リーオウは自分自身の感覚がわからず不安感が押し寄せてきた。 勃起した亀頭が、冷えたように怖くなった。 「まへ、まへる、わけ、おれは、ひーほう」 「そうでちゅねぇ、リーオウはつよいつよいもんねぇ」 自身を辱めた悪党の手にしごかれる。だが、その亀頭は大人らしいズル剥けであるはずが、少しばかり包皮が伸び仮性包茎になりかけていた。その皮と精液のぬめりが合わさることでリーオウの性感帯はより過敏で、オナニーを覚えたての中学生みたいに欲情してしまう。 「うぅ! うぅうぅ!!」 「きもちいでちゅねぇ? ぐずるのやめて、ねまちょうねぇ」 鼻をすすりあげ、不安感が手コキでおさまっていく。それを恐怖に変え抗おうとするリーオウは、口にあるものが何かも忘れ必死にしゃぶりつき、子どもたちの声を聞きながら二度目の射精をする。とろっとこぼれるような、何度も射精し疲れ果てたみたいに勢いがなく、エイジの手を……自慢のヒーロースーツに白濁をひっかけてしまう。 「うぐ、まへぬあ、いぃ! まへまいぃ!」 「まけないでちゅよ、きもちいいだけでちゅからねぇ、まけなんてないんでちゅよぉ?」 エイジに言われているだけで、心からそんな気がしてきた。 これは負けではない。負けはないのだから、自分は大丈夫なんだと頭が言い聞かせにかかる。全身を痙攣させて、リーオウは目を閉ざし、ぶるっとした。 ちょろろろろろろろろ…… 黄色い、くたびれた中年男性の排尿が、勃起から垂れ下がる。 それを見計らっていたのか、エイジはおむつを閉じ、テープをしっかりと止めてしまう。そうすれば尿は行き場を失いリーオウの下半身は熱い排尿でびっしょり濡れて、白い素材を真っ黄色に染め上げてしまう。 「ふ、まへ、な、まへま、まへる、もんはぁぁ」 「負けないリーオウつよいんでちゅよぉ、まけまちぇんもんねぇ」 最後に力任せに開かれた瞳。 獅子の眼光なんてものは欠片もない、希望もない濁った視線が子どもの好む天井へ向けられたが、数秒も持たず閉ざされてしまう。これからのファイヤー・リーオウが辿る最悪の末路を示すかのようだった。 (俺は、負けない……こんなやつに、負けるものか) ぶるっと震えた赤ちゃん姿のヒーローは、自分の誓いを思い出す。 真っ黄色になったおむつに残尿を垂らし、よだれまみれの顔で、熟睡しながら心で何度も呟くのだった。 (俺は負けない……負けはない、だから、負けない……) 気持ちいいだけなのだから、大丈夫。 「はーいリーオウ、おむつがにあいまちゅねぇ?」 「ほのぉぉ! ほろひへ! ほろひへはる!!」 殺してやる、そう口にしたはずが歳不相応のおしゃぶりのせいで悪口を吐いてやることさえも出来なかった。 リーオウはよだれを垂らしながら目覚めれば、昨日と同じ青空を目にした。 次に子どもたちが朝っぱらから遊んでいる楽しそうな声に、濡れた下半身。 おむつに盛大に漏らしてしまった、それも射精をしたあとにたっぷりと。 全身が過加熱され燃え上がってしまいそうな心境のなか、エイジが嫌味たっぷりに語りかけてきたのが、先程のセリフだった。 「リーオウはおむつがないとねむれないバブちゃんでちゅー」 「ほはふびをはふるは!!」 (親指をしゃぶるな!) 昨日と何も変わらない、あの汚らしい変質者に囚われたまま。 下半身をぐっしょり尿で汚し、昨日よりも大きめのおしゃぶりを咥えさせられていた。 しかし、昨日と違うこともあった。怒りのあまりか、力が入らないなりに立ち上がれた。 これは脱走できる前兆だと、能力が戻る可能性があると喜びかけたとき、エイジは見下ろし頭を叩いてくる。ずいぶんと長身なのだと思う。リーオウが立っても胸元に顔が届かないほどに。いや、これはおかしいと感じた矢先に鏡を向けられる。 「じゃーん! てかがみでちゅよ」 「ほ、ほれ、ほれぁ!?」 (これ俺なのか……!?) おおよそ十代か、それ以下か。 身長が半分近くも失われていた。動けるようになったのは、敵の能力が深まったせい。 この周りにいる、おむつをした子どもたちの仲間入りをしそうになっている、証拠だ。 「やああ! やああああ!」 とたとた情けない足取りで逃げようとする。 数百メートルを即座に走れるリーオウは、積み木のひとつにつまずいて転び、また立ち上がるもべちゃべちゃのおむつが気持ち悪くて膝をついた。 (俺は! 俺は! ファイヤー・リーオウだ! そう、そうなんだ、そうなのに、そうなのに……) 横からヌッと手鏡を見せられる。 「かわいい、ぼくこのみのぼうやでちゅよ」 映し出された子どもは、まだおしゃぶりを咥えている。 よだれかけも似合う、そんな童顔にまで年齢が下がっていた。 (どうしてだ、俺が、泣きそうになってる……おむつ、いやだ) 若返り、黒さの混ざった雄々しい鬣は消えそうな薄茶色になり果て、鍛え上げた全身はぷにっと少年らしさを取り戻している。だから泣きそうになる、これまでの栄光が、ファイヤー・リーオウたる所以が全て、何年もの努力の証とも呼べる自分自身が奪われた。 自分の人生を消されているのに、下半身を包む感触が気になっていた。 「う、あう! ああああ!!」 「おむつかえまちゅか? べちゃべちゃでちゅもんねぇ」 自分で変えられる。脱げるはずなのに、やり方をしらないみたいにおむつを叩いてしまっていた。そうすると、またの間にある子どもらしく皮をかむったものが立ってしまうのがわかった。昨日に出した精液に、尿を吸ったおむつの内側で天井を向いてしまう。 「リーオウ、おむつかえてほしいでちゅか?」 声をあげさせるために、おしゃぶりを外される。 そしてリーオウは気づいた。なぜ自分がおしゃぶりを外さなかったのか。 ちょっと手を使えば簡単だった。なのに、よだれだらけの器具が遠ざかるのを見つめていると、うなずいてしまう。 「おむつ変えろ、気持ち悪い!」 声変わりしていない頃の、自分の発音が信じられず喉を触った。 もう、成人男性が持っているはずの喉仏はどこかに行ってしまっていた。 唖然としていれば、エイジは後ろに回り込み両肩を掴んで、壁際まで歩かせる。 「それじゃぁ、これをおどったらかえまちょうねぇ」 壁に埋め込まれたテレビ。 エイジが備わったボタンを操作していれば、軽やかなリズムとともに子どもたちが映し出される。だが、その子どもたちはどれもおむつが黄色く膨らんでいて、嫌そうな泣き顔で両手を腰につけている。 『おれは、こんなことしたくない』 『家にかえりたいぃぃ!』 前列の犬と猫のふたりが泣き叫び、画面が移り変わる。 先ほどと同じ、犬と猫のふたりは満面の笑みで腰に手を当てて、黄色いおむつをカメラに向けるように突き出し、膝を曲げてリズムをとり踊り始めるのだった。 リーオウは恐ろしくて声もあげられず、生唾を呑んでしまう。 「ほら、みんなたのしそうでちゅね? おむつきがえのたいそうでちゅよ」 わざと変わり果てる前の映像を見せておきながら、子どもたちが踊る様子を見せる。 「ほらぁ? リーオウもおどっておむつ、かえてもらいたいでちょう?」 耳元に笑いかけてくるエイジは、今すぐにダンスを見せて欲しいと強請るよう。 尿を吸った吸収素材は子どもにとっては重く、寝小便もしたのだろう太腿全体にまで染み付いてくる。それも、出したときは大人だった。老廃物も多いのだろう、臭いがきつくてリーオウはやるしかないと決めた。屈しないと決めたヒーローは、おむつの汚れに敗北する。 「おどりまちょうね」 エイジから敵意のない言葉が、初めて放たれる。耳の境目を撫でられれば大丈夫な気がしてくる。だから、リーオウは恥ずかしさをこらえ、必死に画面の通りに足踏みする。 「おむつ、おむつ、おむつをかえよう、きいろきいろでまっきい、ろぉ……」 腰に手をあて足踏みするだけで、水音が聞こえる。 下半身を覆う大人の排泄物が臭いをあげ、鼻を突くようだった。 しかしステップを踏み、何とか頑張り五分間にも及ぶダンスに耐えきった。 ただ足をあげ、腰を振るだけの単純な動作であるが下半身が重く疲れ果てる。 汗だらけになり息をして、倒れてしまったリーオウのテープが外され、エイジは清潔なタオルで拭き、おむつの汚れをすっきりさせてくれる。 「ファイヤー・リーオウもおしまいでちゅね」 「う、ああ、まけてない、まけてない! まけてない!」 鏡を見せられれば、鬣がなくなっていた。それにぞっとすることもなく、リーオウは「優しくしてくれた大人に『いじわる』を言われた」そのショックで傷ついてしまう。口に親指を向けて、それをしゃぶりながら思い知らされる。 さっきの踊りは、トドメの一撃だった。 エイジの必殺技で、自分はまんまと乗せられた。 逃げ切るチャンスは、いまので最後だったのだ。 「おむつダンス、おじょうじゅでちたねぇ……あ、あーあ」 ちょろろろろろろろ………… 変えられたばかりのおむつに、脱力して出してしまった。 リーオウは足を半開きにして、首を横に振りながら漏らす。 ちからを全く入れられない。そして、エイジに頭を撫でられると興奮する。 おむつの内側が膨らみ、少年らしいものが勃起している異常事態に、エイジはこらえきれないと笑い出す。 「ふ! はは! ぼうやはかわいい、ふふはははは!」 エイジの高笑いが、しかし「かわいい」と言われるのが嫌ではなかった。 心にある正義の炎は既に無くなっている。だが、リーオウは親指から口を離し、エイジにパンチする。屈しない、その誓いは未だ健在だと示すように。 「ヒーローごっこ、でちゅか?」 「おれは、まけない! おまえなんかにまけない!」 「おちんちんたたせておむつにおもらち、パンチパンチじょうずでーちゅね?」 立ち上がりエイジの太腿を何度も殴るが、効果はない。 どころかおむつに股間が擦れて、「あぅ!」と妙な声をあげしゃがみこんでしまう。たった十秒も持たず、少年のものが射精感を訴えてしまっていた。 「まけなんてないんでちゅ、きもちいいだけでちゅからね」 リーオウは背後に回り込まれて、悪党の手に撫でられれば、黄色いおむつにびゅるっと射精してしまった。声にならない悲鳴をあげ、子どもが耐えるには強すぎる、大人でさえも連続では出来ない射精の快楽が脳を、そして全身を駆け巡っていた。 「あ、あああ! あぁぁぁ!」 やっと叫べたをあげられたのに出てきたのは気持ちよさにとろけまいと堪える、背伸びした子どもの鳴き声。丸くなった牙を必死に閉じて、おむつを撫でるエイジの手首を握りしめるも、すぐに脱力し、床に寝転んでしまう。 「はーい、ぼうや、ゆっくりしまちょうね」 天井に描かれた『おひさま』が自分を見下ろしてくれている。 大きな『おにいさん』が自分の胸をさすりあげてくれている。 この二つの要素が幼くなった獅子の子に勇気を与え、大丈夫なのだと教え込む。 「あ、あぁぁーあ、またおしっこ」 射精後の開放感で、リーオウの尿道から真っ白い尿が通り抜ける。それが終わる頃には、気絶でもしたみたいに眠ってしまう。毛布にくるまれた子猫みたいに丸まり、親指をしゃぶりながらの安眠だった。 (まけてない、きもちいい……だけだもん) その短い時間のなかで。 エイジに教えられたものにより、リーオウの屈さぬ誓いは尿と一緒に体から流れ出していた……。