「ふぅ……美味しい…」 「ですね、流石高いだけあります」 「あら、値段だけかしら?」 「ははは……勿論、相手もですよ」 グラスに入った真紅の液体を口に含む。適度な渋味と芳醇な香り、そして舌からフッと消えていくような爽やかなアルコール。 飲みやすく、気を付けないとあっという間に酔ってしまいそうだ。 「顔、少し赤くなってるわよ」 「そうですか?……でも瑞樹さんも、少し酔ってますよね」 「少しね。……良いじゃない、折角明日からお休みなんだし。夫婦水入らずなんだもの」 「……まだ、ちょっと慣れないですよ。俺は」 「もう、早く慣れてよね?これから、ずっと一緒なのよ?」 「ずっと……そうですよね。ずっと、一緒か……」 「……どうしたの?」 「ああ、いえ。……瑞樹さんとずっと一緒だって考えると、なんだか、嬉しいなって」 「……ふふっ、私も」 隣に座る瑞樹さんと、グラスを軽く鳴らすような乾杯をする。ふわっと薫るワインの匂いと、テーブルの上に乗った少々油っぽい夜食の匂い。 「んむ…こっちも美味しい。プロデューサー君、お料理上手になったわよね」 俺が手ずから作った料理を、瑞樹さんが口に運ぶ。今日は赤ワインだからと、サーモンとクリームチーズを和えてクラッカーに塗ったり、少し濃いチーズとベーコンをオーブンで焼いたりした。少々ハイカロリーだが、今更気にする程じゃないだろう。 「瑞樹さんが美味しそうに食べてくれるからですよ。一人の時は全然しませんでしたし」 「私のおかげ?」 「ですね。瑞樹さんのおかげです」 「ふふっ、そう言われると、気分良くなっちゃうわ。んむっ…美味し」 ひょいと口につまみを運び、ワインを入れる。アルコールで少し暑いのだろう、瑞樹さんの豊満な胸の谷間に汗の雫が流れる。 料理やアルコールの匂いに混じって、瑞樹さんの匂いも、すぐ側の俺に届く。まだ風呂も入っていないし、汗っぽい匂いだ。どこかムッとするけれど、俺にしてみればずっと嗅いでいたい匂いでもある。 ふくよかと言う言葉では言い表せないほど太った瑞樹さんの体は、当然汗の量もそれなりだ。 前にせり出した腹肉は、机につきそうで、ワイングラスを握る指は食卓に乗るソーセージによく似ている。 尻肉が背もたれに食い込み、椅子からはみ出していた。 「瑞樹さん……」 俺は、そんな瑞樹さんの体に手を回すように、椅子を近づけ、密着する。瑞樹さんの太い足は、俺に密着してむにぃ…っと沈む。 「ダメよ、今は」 「……ダメ、ですかね」 「ええ、お風呂だってまだだし…ね?」 「……わかりました」 俺が返事をすると、瑞樹さんはクスっと笑った。 「……もう、そんなに寂しそうな顔しないで頂戴。プロデューサー君だって、嫌でしょ?汗の臭いだってするし……」 「……俺としては、そっちの方が」 「……あら、プロデューサー君ってそういう趣味なの?」 「趣味というか……はい……」 少し驚いた瑞樹さんの、豊満すぎる体に目をやる。お腹周りには贅肉がたっぷりついていて、座っていると太ももの上に乗り、脇腹から脂肪が溢れている。その上に乗った大きな胸は、少しラフな部屋着に着替えたせいで、谷間がくっきりと見えて、柔らかそうな甘い匂いを放つ。 外ではカッチリした少しフォーマルな格好をする事が多い瑞樹さんだが、室内ではゆったりとしたシルエットの事も多い。淡いブルーのフリルがあしらわれたブラウスの袖口から覗く二の腕が、みちぃっと脇や胸に潰されている。 そんな姿も全て俺は好きだ。 こんなに太っているのだから、敬遠されてしまう事だってあるだろうに、けれど俺にとっては瑞樹さん以上に素敵な女性は存在しない。 「……もう、そんな顔されちゃったら、ダメなんて言えないじゃない」 瑞樹さんが、グラスをテーブルに置いた。 「……少しだけよ?」 そう言って、瑞樹さんは俺に腕を伸ばす。むわっと広がる汗の臭い。デコルテにかいた汗がテカテカ光る。 俺は、思い切り瑞樹さんの胸元に顔を埋める。鼻腔いっぱいに広がる甘い香りと、むせ返るような汗の臭い。 そのどちらも、今の俺にとっては最高級のご馳走だった。 ぶにゅぶにゅと柔らかい脂肪の感触。本当だったら椅子から下りてそのふくよかすぎるウエストや、たっぷりとせり出したヒップにまで顔を埋めたいくらいだ。 少し不格好ながら、瑞樹さんはこちらに体を向けてくれている。覆いかぶさるように、俺もそんな瑞樹さんに抱き着いている。太り過ぎた分厚い体に。 そのまま少し上に顔を上げ、首筋に顔を押し付け大きく息を吸う。濃厚な汗の甘酸っぱい香りが広がる。 瑞樹さんの首回りは、まるで熟れた果実のように真っ赤になっていた。アルコールだけでなく、羞恥もあるだろう。 瑞樹さんは汗っかきだから、臭いも濃い。太り過ぎた人特有のどこか脂っぽさもある。甘い香水の臭いもする。全部混ざった瑞樹の臭いが、ゼロ距離で俺の鼻に届く。 「……ねぇ」 「……なんですか?」 「もっと強く抱きしめてくれないかしら。……そっちの方が嬉しいわ」 「……もちろん」 瑞樹さんの言う通り、俺は力一杯瑞樹さんを抱き締めた。柔らかい肉に埋もれるようにぎゅうぅっと抱き着くと、汗で湿った服越しに伝わる体温がとても心地良い。 瑞樹さんも、少し痛いくらいに俺を力強く抱く。 そしてお互いが、お互いを強く求め合う。瑞樹さんが力を込めると、少し苦しくなる。優に100cmを超えるバストに顔を埋め、柔らかすぎる腹肉に全身がむぎゅうっと包まれる。濃い臭いが、全身を包む。 股間に血が集まるのを感じた。瑞樹さんの太った体が好きだ。瑞樹さんの汗の臭いが好きだ。瑞樹さんのぶよぶよした分厚い贅肉に包まれた体が好きだ。 何より、そんな体でも美しく、明るくいる瑞樹さんが、大好きだ。 「瑞樹さん…俺…」 肉の海から体を離し、瑞樹さんと視線を合わせる。 「…ふふっ…しょうがないわね。…良いわよ」 瑞樹さんが優しくそう言って、軽い口づけを交わした。 ひょっとしたら、シャワーも浴びず寝室になだれ込むのは相当久しぶりかもしれない。結婚してからは、特に。 瑞樹さんは、わりと完璧主義と言うか、格好悪い所を見せてくれないので、いつもシャワーを浴びた綺麗な体で性交をする事が殆どだった。もちろん、それも至上なのだが、俺としては、俺だけが知る瑞樹さんの濃い部分も、味わいたい。 「んっ…ふぅ、でも、知らなかった。プロデューサー君がこんな趣味だったなんてね」 ブラウスのボタンを外し、腕を抜く。ぶるっ…と普通の女性の太もも程ありそうな二の腕が震え、閉じ込められていた汗の臭いが濃くなった。 「……瑞樹さんだからですよ、趣味って言うより」 「ふふっ、嬉しい。……良いわよ、好きにしてちょうだい」 ブラウスと、汗でぐっしょり濡れた肌着を脱いだ瑞樹さんが、俺に向かい合う。 湯気が立ちこめていると錯覚するくらい、瑞樹さんの体温は熱い。むぅっと濃い臭いが近付くだけで強く香る。酸っぱいような汗の臭いと、アルコールの香り。 瑞樹さんの鼻にも、自分が放つ強い臭気が届いているのだろう。酔いだけでなく、顔が赤くなる。 「……じゃあ、失礼します」 瑞樹さんの胸元に手を伸ばし、フロントホックのブラを外した。その瞬間、巨大な胸がぶるっと重たそうに揺れて、左右に分かれるように垂れた。手の平から零れるほど大きい瑞樹さんの胸だが、重たいせいか垂れ、腹の脂肪に乗っかり平べったくなっている。 「……やっぱり、恥ずかしいわね」 少し身をよじると、腹肉と胸がゆさっと揺れた。 俺は、そんな瑞樹さんの脂肪に顔を埋めるように、抱き着く。 さっきよりもずっと濃い臭いが、肺いっぱいに吸い込まれる。鼻の奥にツンとくるような汗の臭い。脳を揺らすような甘ったるい女性の臭い。どちらもが、むせそうなほどの濃度で襲ってくる。 胸の谷間にたっぷりと溜まった汗が、少ししょっぱい。腹肉のだぶだぶと揺れる脇腹に腕を回せば、どこまでも深く沈み込み、べたつく汗が腕を濡らす。 「んっ……あんまり、息吹きかけないでちょうだい」 瑞樹さんが少し身じろぎをする。それだけで、俺を包む贅肉がゆさっと重たそうに揺れる。 ぶよぶよと柔らかく、強い臭いがする瑞樹さんの体を、まるでクッションのように抱きしめる。腕がギリギリ届くほど太った瑞樹さんの身体は、どこまでも沈み込んでいく。 「……下も、脱いじゃった方がいい?」 「そう……ですね……」 「じゃあ、少しだけ我慢ね」 瑞樹さんがそう言うと、俺は思い切り抱き着いていた体を離す。瑞樹さんの汗でじんわり濡れ、離れても濃い臭いが纏わりついている気がする。 脇腹の肉に埋もれたスカートのホックを外すと、ぶるっと腹肉が支えを失って垂れさがる。とても成人女性のウエストとは思えない、穴の大きすぎるスカートが、パサッと床に落ちた。 ベージュっぽい肌着のような下着は、今日こんな事になると想定してなかったのを如実に感じさせる。 「あんまりジロジロ見ないの」 「あ、ああ……すみません、つい」 こういう時は、瑞樹さんにリードされてしまう。 ショーツを脱ぐときの、大きな尻を突き出すような姿勢。前からはだらんっと垂れる胸と腹の肉が見えて、どすっどすっと足を少しばたつかせる音がする。 「瑞樹さん、手を」 「っふぅ……ええ、ありがとう」 思わず、手を差し伸ばす。瑞樹さんが、俺の手を掴み、一瞬足を上げてショーツを脱いでいく。俺の腕に重たい感触がするのすら、愛おしい。 「はぁ……ふぅ……汗、凄い……」 そうして、一糸まとわぬ姿になった瑞樹さんは、脱衣だけではぁはぁと息を荒げ、汗をポタポタと垂らしている。 「……んっ、ふぅ……座っても、いいかしら…?」 「はぁっ……ええ、もちろん……」 瑞樹さんが、少し恥ずかしそうにそう言って、ベッドに腰を下ろした。ただでさえ、前にせり出していた腹肉がより一層ぶよんっとせり出して、太ももを隠す。 シーツに瑞樹さんの尻からしみ出した汗がじわじわと広がっていく。今まさに、瑞樹さん基準で激しい運動をしたせいか、先ほどより一層強い臭いが漂うようにムッと上がってくる。 「……良いですか?」 俺は、ベッドの側に膝をつき、瑞樹さんの肉で膨らんだような足に手を置いた。下に来ると、更に強く臭いが漂ってきて、鼻の奥にこびりついてしまいそうだ。 「……恥ずかしいわ…本当に……?」 「瑞樹さんが嫌って言うなら……やめます」 「……私がそんな事、言えるわけないじゃない。……プロデューサー君、好きにしてちょうだい」 「……ありがとうございます」 俺はそう言うと、瑞樹さんの太い足をゆっくりと開いていく。密集した贅肉に閉じ込められていた強烈な臭気が、むわぁっと部屋中に広がっていく。 ベッドの端に座り、腰を突き出すようにして大きく足を開く瑞樹さんの姿勢は、普段のきっちりした格好とは真逆の、ひどく淫らなものだ。 ぶよぶよと柔らかく、指が沈み込む足を手で掴み、瑞樹さんの最奥に顔を埋めていく。 「んんっ…♡っふ……♡」 俺が秘部に吸い付くみたいに顔を埋めると、瑞樹さんが甘い声を漏らして、ビクンっと震えた。それだけで、全身の肉が揺れ、ベッドが軋んだ。 秘部の濃い淫臭に、鼻の奥に届く汗の香りに、微かな異臭がない交ぜになって、酷い臭いだ。だと言うのに、俺はこれをずっと回でいたいと思ってしまう。 秘部に口を付け、舌で性器を舐る。ピリッとした酸味と苦味。じゅぶじゅぶっと音が立つ。 「んんっ…っはぁ♡……ぁっ♡」 瑞樹さんの声が、徐々に荒くなっていく。俺の顔ほどもある太ももが、秘部を守るように寄せられる。余計に、むにむにとした感触がして俺の興奮を助長させる。 「あぁっ…♡んんっぅっ♡♡っ…はぁっ…♡」 目の前の秘部から、ドロッとした愛液が溢れて、汗の臭いを淫らな臭いが上書きしていく。 「んんっ♡♡だめっ…♡っふぅっ…そんなにっ…♡」 瑞樹さんが、体をそらし、ガクガクと腰を震わせる。濃く強烈な臭いと、甘ったるい声に、俺の性器も限界だった。 「っ……瑞樹さん……俺……」 顔を離し、ぶよんぶよんっと段になって波打った腹肉ごしに、瑞樹さんの顔を見つめる。 「っはぁ♡♡んっふぅ…♡♡……ええ♡」 瑞樹さんが、小さく頷いた。顎が殆ど肉にうまった不格好な姿勢なのに、俺の情欲をかきたてる。 ベッドに乗り、そのまま仰向けに横たわる。天井を指すように俺のが反り立っている。 「瑞樹さん…顔、乗ってくれますか?」 「ふぅぅ…苦しかったら…んっ…言ってね…?」 「わかりました…」 スイッチが入ったのか、瑞樹さんももう抵抗はしなかった。 瑞樹さんの巨大な尻が、俺の方を向く。両手でも抱えきれないほど左右にも後ろにもせり出して、ぶゆんっと揺れる。 はぁはぁっと荒い息を上げたまま、俺をまたぐ瑞樹さんの体がゆっくりと降りてくる。膝をベッドにつき、体を安定させて、そのまま、ムッと濃く強い臭いのする尻肉が、俺の顔を押しつぶす。 「んんっ♡…息、熱い…♡んむっ♡」 瑞樹さんが可愛らしい声を漏らし、そして俺の竿を口で覆う。 俺の方は、尻の肉で真っ暗な視界の中、両手で尻肉を開くように持ち上げ、顔を埋める。とびきりの汗と性の臭いが顔中を包み、息をするのも苦しいくらいだ。じっとりと汗で濡れた贅肉が俺の顔に伸し掛かり、酷く重たい。 100kgどころか150kgも当然のように超えている瑞樹さんの体重が、俺にかけられて体中がずっしりと重たい贅肉に覆い尽くされるようだ。 「んちゅっ♡♡んふぅっ♡♡れぇ…っちゅぅ♡♡」 舌が俺の性器を舐る。管の上からなぞるようにねっとりと。ゾクゾクと背筋を駆けあがる射精感。 俺も負けじと、贅肉で埋め尽くされた尻の谷間をかき分けて、瑞樹さんのぐっしょり濡れた秘部を舌で舐る。 「んむぅっ♡♡んっっふぅぅ♡♡んちゅぅっ…んんっ♡♡♡」 くぐもった声が、贅肉で密閉された俺の耳にも届く。どこか、水の中にいるような感覚の遠さは、その分性器だけに意識が集中する。 じゅるじゅると淫らな音を立てる瑞樹さんの口淫。性器からはドロッとした愛液が溢れ、俺を押しつぶすように時折腰がガクっと震え、全身に重たい瑞樹さんの体重がかかる。 「んむぅっ♡♡んはっ♡♡んぁあっ♡♡っはぁ…っむぅ♡♡んちゅぅっ♡♡♡」 時折竿から口が離れ、甘い嬌声が響く。瑞樹さんの強烈な臭いと、ぶよぶよと全身を包む贅肉で俺はとうに前後不覚だった。ただ、一心不乱に瑞樹さんの性器を貪り、自分の性器をびくびくと震わせる。 両手を伸ばしても、瑞樹さんの巨大な腹肉を抱えることは出来ず、ときおりだぶんっと揺れる腹の脂肪を掴むしかできない。 脇腹のぶよんぶよんっと波打つ脂肪を掴み、体を揺らすように瑞樹さんに思い切り抱き着く。ひどく不格好だ。 顔を尻に埋め、溢れた贅肉に縋るようにして妻に絞られるこの状況だが、俺の性器は今か今かと言うほどに怒張していた。 「んんっ♡♡っむぅっ♡んふぅっ♡♡♡じゅるぅっ♡♡んぅぅっ♡♡」 瑞樹さんの声も甘い。秘部からはドクドクと愛液が溢れ続け俺の顔中を汗と共に濡らす。淫らな雌の臭いと、強烈な汗の臭いがまざり、息をするだけで瑞樹さんの全てが俺の肺を埋め尽くす。 もう限界だ。そう思って瑞樹さんのぶよぶよした贅肉におもいきり抱き着いた。 瑞樹さんには、俺の意志が伝わったようで、くぐもった返事がくる。 「んふっ♡♡ひーわほっ♡♡らひへっ♡♡んんぅっ♡♡」 その言葉が、合図のように、俺の性器は、射精をした。 どびゅっ…どびゅぅっっ! 「んぶっ…っむぅぅっ♡♡♡♡」 瑞樹さんの口内に、思い切り射精する。ドクッドクッと精子を吐き出して、瑞樹さんの声が更にくぐもり、溺れたような間の抜けた物になる。 「んぶぅっ♡♡♡んっはっ♡♡っむうぅっ♡♡♡じゅるるっ♡♡♡んっぶぅぅっ♡♡♡♡」 商売道具でもある瑞樹さんの口に、俺の精子がドクドクと注がれる。竿の根元から吸い上げられるような吸引と、太い指で俺の性器を絞るような手つきに、どぶっどぶぅっと精子が溢れ続ける。 ぶしゅぅっっと瑞樹さんの性器から透明な液体が溢れて、俺の顔中を濡らす。酷い臭いだ。たまらない。 どびゅぅっ…どぶっぅ…まるで数日分かと思う程、瑞樹さんの口に精を吐き出してしまった。 「んんっ♡♡♡っばぁっんっぐっ♡♡♡んぐっ♡ぐちゅっ♡♡ごきゅっ♡♡っふっぅぅ♡♡♡」 そして、ようやく射精が終わる。瑞樹さんの荒い呼吸と、ドロッと零れる精子の感触がした。 息苦しい。当然だ。瑞樹さんが俺の竿を咥え、体重をかけ続けていたのだから。 俺の顔を埋めていた尻肉が持ち上がる。むわぁあっとした熱気が消え、部屋の空気が俺の肺を満たす。しかし、そこも汗と淫らな臭いでいっぱいだ。 瑞樹さんが、俺の上からどくようにベッドに腰を下ろした。体を上げる。瑞樹さんの顔は俺の精子でべっとり汚れていた。 「はぁぁっ♡♡んっぐ♡♡♡っふぅぅぅ♡♡♡♡」 「はぁ……大丈夫……ですか……」 「っんっ…っはぁ……♡♡♡…そっちこそ…♡♡」 ティッシュに吐き出した様子もない。つまり、あれほどの射精を瑞樹さんは飲んでしまったのだ。呼気からは青臭い臭いがする。 「っ…げっふっぅぅぅっ♡♡♡」 そして、げっぷとも呼吸ともとれるような卑猥な音と共に胃の奥から空気を吐き出した。普段の瑞樹さんとはかけ離れた淫猥な雰囲気に、俺は息を飲む。 「…大丈夫、ですか?」 「っふぅ…♡♡はぁ…んっ…ええ…♡」 そう頷いた瑞樹さんの表情は未だ艶っぽく、口の端から漏れた精液と、胸元にまで飛び散った精子で凄い惨状だった。 「ふぅ…っはぁ……あなたこそ…満足、してくれた…?」 「……もちろんです。……お風呂、行けそうですか?」 一刻も早く洗い流したいだろう。お互いに、顔も体もべっとりと体液がついて、徐々に冷えてきた。 「ええ…そう、ね……んんっ…!っはぁ…んっふっ…!…はぁ…ふぅ……ごめんなさい、手、貸してもらえるかしら…?」 ベッドの脇までずりずりと移動し、いざ立ちあがろうとして何度かぼよんっと肉を揺らしながらベッドに戻った瑞樹さんは俺にその太い腕を伸ばす。 「ええ、もちろん……」 そして、俺は瑞樹さんのじっとり濡れて、むにむにと柔らかい手を取る。 体を揺らして立ちあがった瑞樹さんは、俺を支えにしながらのっしのっしと歩いて風呂場に辿り着いた。全裸の身体で、贅肉が一歩一歩進むたびにだぶんっと揺れ、汗がポタポタしたたる。改めて、歩くのすら疲れそうな肥満体に興奮する自分に気づく。 お互いの体液が零れた床の掃除が、後で待っているだろう。 脱衣所で、収納にもなっている耐荷重200kgの椅子に腰を下ろし、メイクを落とす瑞樹さんを眺めながら、先ほどの行為を反芻していた。 「お待たせ。…さ、一緒に入りましょう?」 メイクを落とした瑞樹さんが、風呂場のドアに手をかけてそう言った。 「…良いんですか?いつもは、一人で…」 「うん、いいの…。ふふっ、今更でしょう?……それに、今日はそういう気分なの」 瑞樹さんがそう言って、風呂場のドアを開けた。背中の段々になった肉や、尻にたっぷりついた脂肪が揺れる。 「どうしたの?……嫌かしら」 「いえっ、そんな事は…!」 俺は、慌てて瑞樹さんのいる風呂場に進み、ドアを閉めた。 「……やっぱり、ちょっと狭いかしら」 「俺は…丁度いいですよ」 向かい合って立つと、お互いの身体に触れてしまいそうだ。もっとも、それは瑞樹さんの体に溢れんばかりの脂肪が、体積を嵩増ししているからだが。 「……べたべたですね、お互い」 「そうね…ふふっ、凄い臭い…♡」 瑞樹さんが、はぁーっと息を吐いた。 「まだプロデューサー君の臭いがするわ、明日お休みで良かったわね」 「ですね……。俺も、まだ瑞樹さんの臭いが残ってます」 「もう、恥ずかしい……。本当に、平気だった?その…臭かったでしょう?」 「あー……それは、まあ……でも、凄く興奮しました」 「……そう言われると、あんまり悪い気しないのよね。困っちゃうわ、うふふっ」 瑞樹さんは照れくさそうに笑って、シャワーヘッドを取った。 「洗ってくれる?」 「勿論」 俺は瑞樹さんからシャワーヘッドを受け取った。瑞樹さんが俺に背中を向ける。深い肉の谷間が出来た背中や尻、そして、ぶよんっと前に突き出て垂れた腹肉。全てが露わになっている。 シャワーを出した。水が、少し経ってお湯になる。 「熱くないですか?」 「平気。気持ちいいわ」 瑞樹さんの背中にシャワーをあて、汗を流していく。 「……触りますね」 「ええ、お願い…」 贅肉が重なった部分を広げるように持ち上げて、シャワーを浴びせる。汗っぽい臭いが徐々に消えていくような気がする。 しばらく、シャワーの音だけが室内に響く。何となく、緊張する。 「……やっぱり、少し照れるわね」 「はは…、ですね……。でも、俺は嬉しいですよ」 「あら、プロデューサー君はいつも一緒に入りたい?」 瑞樹さんが鏡越しに俺に視線を投げてくる。体をほとんど密着させて、肌を傷つけないように腕を洗いながら頷いた。 「それは、まあ……。でも、瑞樹さんが嫌でしたら、我慢します」 「そういう言い方、本当にズルいわ。……たまになら、ね?いつもは、恥ずかしいもの」 「嬉しいですよ、それでも」 少し残念だが、頬を赤らめる瑞樹さんが愛おしいので今はそれでいいとする。 瑞樹さんの、成人女性の脚ほどもありそうな腕を泡まみれにして、背中も、尻も真っ白になったことを確認する。 「……前、どうしますか」 「そう、ね……自分でするわ。ごめんなさいね」 「いやいや、一緒に入れるだけで充分ですから」 確かに残念だが、間近で見られるだけでも十分嬉しい。……残念だが。 ボディソープをボディタオルに含ませ、体の前面を洗っていく瑞樹さんを、バスタブの淵に腰かけて見つめる。 胸を持ち上げて、腹肉と重なった部分にタオルを入れ、ふるふると震わせると全身の肉がぶるるっと揺れる。だらっと腹肉にもたれるような瑞樹さんの大きな胸が、ボディタオルに身を任せてゆっさゆっさと揺れ、形を変える。 更に、そのまま腹肉にボディタオルが移動した。もはや、瑞樹さんの手が届かなそうな腹肉の曲線を、ボディタオルが撫でつける度にむにゅむにゅと肉が歪み、時折だぶんっと揺れる。 「んっ…っふぅ…」 少し荒い瑞樹さんの息が漏れて、薄っすら汗をかいてる。体を洗うだけで、重労働だ。腕周りのだぶついた脂肪がぶるっぶるっと揺れ、振り袖のような二の腕が波打っている。 泡で真っ白になると、深い段差も相まって鏡餅のように見える腹肉が、ヌルヌルと光っている。脇腹や、へそのあたりに出来た贅肉の段に、泡を塗り込むように瑞樹さんが、太い腕で体を洗う。けれども、やはり大きく前にせり出し、下腹部まで隠そうとする腹肉の一番飛び出た部分や、腹肉で隠れた秘部のあたりには手が届かない。 「んっふぅっ……」 腹肉を持ち上げ、かき分けて、指先でなんとか秘部を洗う。きっと、全てにはボディソープが行き届いていないだろう。あの、強烈な臭いも納得だ。 全身が真っ白な泡に包まれ、だぶっだぶっと段を作るわき腹や巨大な腹肉のせいで雪だるまのような瑞樹さんがシャワーのノズルを持ち、お湯を出した。泡が、一気に流されていく。 「もっと太っちゃったら、プロデューサー君にお願いすることになっちゃうわね」 「はは、そうなったら、いくらでも手伝いますよ」 「……嫌じゃない?」 「まさか、大歓迎です」 「……本当はね、まだ格好つけていたいのよ。だから、一緒にお風呂も遠慮したの」 「瑞樹さんは、今でも格好いいと思いますけど……」 「ふふっ、ありがと。そう言ってくれるアナタで良かったわ。……まだ、ちょっとだけ私の決心がつかないから、たまにで我慢してね」 「ええ。待ってますよ、これからずっと一緒なんですし」 「それもそうね。時間なら、いくらでもあるもの……」 瑞樹さんが、泡のなくなった体でこっちを向く。だらっと垂れた胸や、段を作り秘部を隠す腹肉。だらしなく太り、太り、太った体が晒される。 ぶるっと二の腕を揺らし、瑞樹さんが俺の首に腕を回す。もう、ボディソープのいい香りしかしなかった。 「今は、これで、ね…?」 そして、素肌のまま抱き着き合って、唇を重ねた。いつか、そう遠くない未来に、こういう事が当たり前になると、そう思いながら。