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すとっくほるむ~? -月岡恋鐘は囚われる-

「ふぇ~……プロデューサーの家、大きかね~~!でも、なしてこがん大きか家、住めると?プロデューサー、まさか……大金持ちやったね~!?」 「ははっ、まさか。叔父さんの持ち家だったんだ。元々交通の便も良くないし、年も年だからって買い手探してて、格安で譲ってもらったんだ。…………もともと、変わった人で、ちょっと曰く付きなのもあってさ」 「いわく~?はっ!お化けとか出んねー!?」 「いやいや、だったら住んでないって。…………それより恋鐘、なんか淹れるよ。家、好きに見てていいからな」 「うんっ!ふゎ~、うちん部屋何個分やろー……。ばってん、掃除ば大変そうやね~」 無防備に、部屋の中を散策する恋鐘。俺に心を許しているのだろう。 ……いくら、心を許しているとはいえ、男の家にノコノコ付いて来て、この態度、やっぱり、不安だ。 「……大丈夫だ、すぐ、俺が」 恋鐘のマグカップに、錠剤を溶かす。きっと、俺が恋鐘を……。 恋鐘の愛嬌と、魅力的なスタイル、そして笑顔。それを考えれば当然だった。 恋鐘が、あまり良くない噂のたつ男性共演者に声をかけられるたびに、胃の奥が縮むような思いがした。下卑た笑みを浮かべる局の人間に、恋鐘を見せたくなかった。 だから、俺が恋鐘を守るんだ。 「ん……んぇ…?あれ……うち……」 「おはよう、恋鐘」 「プロデューサー……?ふぇ……なっ、ここなんねっ?」 ぼんやりと瞳を開いた恋鐘が、驚いたように声を上げる。この家が安いもう一つの理由、かつて、座敷牢として使われていたらしい半地下に、恋鐘は酷く困惑しているようだ。 「俺の家の地下なんだ。……大丈夫、恋鐘はここにいれば、何も怖い事なんてないよ」 「それ、どがん……うち、手ば繋がれて?」 ガチャガチャと、背中で両手を繋ぐ手錠が音を鳴らす。足には、ベッドの足に括りつけられたロープが固く結ばれている。 「ごめんな。痛いか?」 「い、痛くなかけど……ばってん、外してほしかよ!」 「ごめん、それは出来ない。外したら、恋鐘はまた外に出て、悪意に曝されてしまう。大丈夫、ここなら何も心配ない」 「あ、あくい……?うち、そげなもんになんか負けんね!」 「…………そう言う話じゃないんだ」 ベッドに座った恋鐘の肩を強く推すと、細い彼女の体は簡単にベッドの上に転がった。 「ほら、恋鐘は女の子なんだよ。今のままじゃ、いつ、こうやって誰かに乱暴されるかも分からない。……恋鐘は優しくて素直だから、きっと、悪い人だって気付かないから……」 「ば、ばってんっ!うちは……!」 「大丈夫だ、安心してくれ。ここにいれば、恋鐘はずっと大丈夫だから」 手を離し、ベッドからも降りる。恋鐘はまだ、困惑したような怯えたような表情をしている。 「……お腹、空いただろう?ご飯にしよう」 あらかじめ用意していた食事を恋鐘に見せると、再び驚いた顔をする。 「こ、こがん沢山食べられるわけなかね……それに、こがん食べたら、うち、太ってしまうとよ……!」 「うん、その為にこんなに買ったんだよ」 「ふぇ…?そ、それ、どういうことね?」 「……恋鐘の魅力は、俺だけが分かっていればいいんだ。だから、恋鐘が……恋鐘が他の誰かに魅力的だって思われないくらい太って、太って、そうすれば……もう恋鐘は大丈夫だろう?」 「そ、そがんこと、できるわけ……!」 「大丈夫、すぐに慣れるよ。それに、恋鐘はどれだけ太っても魅力的だって、俺にはわかるから、安心してくれ。……一生、恋鐘の面倒を見るよ」 大量に買っていたハンバーガーを一つ、包装を取って恋鐘の口に持っていく。 「んーー……!」 口を堅く結んだ恋鐘の、華奢な顎関節を軽く両側から押すと、恋鐘の意思とは関係なく口が開いて、俺の運ぶハンバーガーを咀嚼する。 「吐き出すと、苦しいだけだよ」 俺の言う事を実感したのか、それとも親御さんの教育のおかげか、幸い口に入ったものを吐き出すようなことはせず、ハンバーガーを嚥下した。 「美味しいか?」 「こ、こがん時に、美味しく思えるわけなかよ……!プロデューサー、今からでも……んぐっ…」 「……まあ、時間はあるんだ。ゆっくり話していこう」 ゆっくりと、それでも確実に恋鐘の口に食べ物を押し込んでいく。涙目になった恋鐘は、それでも口が開くと俺を説得しようとした。……糾弾でも批難でもなく、説得をしようとするのが恋鐘らしい。俺が悪だと思っていないわけだ。 そういう所が、俺を余計に不安にさせる。 一時間をかけて、買ってきたハンバーガーを全て恋鐘の腹に詰め込んだ頃には、恋鐘は酷く気持ち悪そうだった。 「うー…お腹、苦しかよ……」 ぽっこりと膨らんだお腹を抱え、恋鐘がそう呟く。大きな胸の下に、胃袋が張り詰めた腹部がある。まるで孕んだみたいだ。 「大丈夫、すぐに慣れるよ。……少し横になりな」 恋鐘は何か言いかけたが、腹部の飽満感がよほど苦しいのか、横向きにベッドに横たわり、すぐに寝息をたて始めた。食事だけで疲れたのだろう。 ゆっくり眠って欲しい。恋鐘の少し苦しそうな表情を眺めて、腹を撫でて、俺は再び支度をするために部屋を出た。錠は繋がれたままだ。 事務所には、実家に一時戻って、両親としっかり話をつけるという事にした。メンバーも、他の皆もそう言っておけばむやみに連絡を取ることも減るだろう。恋鐘の携帯は、一応預かっている。 寮と事務所以外、元々この地に恋鐘の居場所はない。それもまた、俺の不安を加速させた。こんなに簡単に、恋鐘は独りになってしまう。 現に、もう一週間も恋鐘はこの家にいるのに、どこからも連絡はない。……正確に言えば、メンバーからは多少連絡があるけれど、それに返事がない事にも、不審がる様子はまだない。 「恋鐘、大丈夫か?」 「ん、気持ち悪かけど……ちょっと、平気になってきたばい…」 足も腕も拘束されて、運動も碌に出来ないまま、毎食……それも一日に数度も腹を膨らませるほど食事をしているのだ。恋鐘の輪郭は心なしふっくらしてきた。それに伴ってか、胸も尻も大きく、腹も緩やかな肉がついたように思う。 少しすえたような匂い。恋鐘の体臭だ。服は一応、俺のシャツなどを着せている。シャワーも、俺が見張っている間に浴びてはいるが、どうしても毎日というわけにもいかなかった。 それも相まって、精神的にも参っているようだ。……けど、これも恋鐘のためなんだ。 「それよか、プロデューサー。うち……」 足をもじもじとさせる。トイレか。 「ああ、わかった」 両腕を拘束する錠は外さず、先に俺の足と恋鐘の足をロープで結び、それからベッドと結ばれている足を外す。これで、逃げようにも逃げられない。 「うー……うち、逃げんから、これば外してほしかよ……」 「ごめんな、それは、出来ない」 そう言うと、恋鐘はシュンと俯いて、仕方ないと言うようにベッドから立ちあがった。 階段を上がり、地下扉を開ける。玄関はすぐ側だ。いくら恋鐘でも、すぐに逃げられてしまう。 「プロデューサー、今も、うちが心配と?」 「勿論」 「……うちは、プロデューサー以外にこがんとこ、見せんのに……」 「恋鐘がそう思ってても、向こうがどう思ってるか、分からないから」 「そ、そやけど……!……プロデューサー、心配しすぎやけん……」 「それだけ、恋鐘は魅力的なんだよ……。……ほら」 トイレのドアを開ける。両手を後ろに組んだ恋鐘では開けられない。……下着も、当然脱げない。 「っ~~……み、見んといて……!」 「うん、大丈夫」 目を瞑って、恋鐘の履いているズボンと下着を少し下ろす。ムッとする臭いにも、もう慣れた。 恋鐘が便器に座る。俺は、トイレを出て、ドアを閉める。と言っても、間にロープがあるため、完全には閉まりきらない。 じょろろろろろ……! 勢いの良い放尿の音が、少し開いたドアの隙間から漏れ聞こえる。 しばらくして、ウォシュレットの音がする。終わったようだ。 「プ、プロデューサー……」 「ん、分かった」 再びトイレに入り、立ち上がった恋鐘の下着を履かせる。アソコを拭くのは流石に出来ないから、ウォシュレット任せだ。 半地下の部屋……座敷牢に戻り、恋鐘の足とベッドをつなぐ。俺の足と恋鐘の足を結んでいるロープをはずす。 恋鐘の足も、心なしか肉がつき始めたような気がした。……でも、まだまだ、足りない。 「ふぃー……こん部屋、暑かよ~」 「すまない。冷房ないんだ。……お腹の方は、大丈夫か?」 「ふぇ?うん、平気たい。うち、いつの間にこがんたーっくさん、食べられるようになったとやろ」 恋鐘をここに連れてきてから、丸3月。事務所の方には、実家に戻るという連絡をした。しばしの休業と言う事になったが、そのしばしが終わることは無いだろう。 元々、実家とは疎遠気味だった恋鐘だ。これで、世間とのつながりも呆気なく断たれてしまう。 それと反比例するように、恋鐘の満腹中枢は壊れ、胃袋は大きくなった。最初は苦しそうにしていたハンバーガーの山も、今では苦なく食べきってしまえる。 その分、胸にも、腹にも、尻にも、ぶくぶくと肉がついた。30kgではきかない量の贅肉は、胸を更に大きく、腹をぶくぶくと肥やし、尻肉を広げている。 肥満と通常体型の境目にいるような体型だが、まだまだ魅力的だと思う人間は多いだろう。 「それじゃあ、続きな」 「あれ、甘か~~やけん、好きじゃなかとよ」 「すまない。けど、元々こうする予定だったんだ」 そう言って、恋鐘の口に漏斗状の筒を入れる。最初は抵抗していた恋鐘も、この二ヶ月で随分従順になってくれた。 食事だけでは、これ以上加速度的に肥やすのは難しい。だから、当初の予定していた肥育液を流し込む。 アイスクリームやコンデンスミルクをどろどろに混ぜた液体は、ひどく甘い匂いがする。部屋に染みつき始めた恋鐘の匂いと混ざって、妙な気分だ。 「んっぐ……んぐ……んぐ……」 ドロッとした液体が、恋鐘の喉を通り腹に落ちていく。これを始めてから、恋鐘の体は更にぶくぶくと太り始めたように思う。それもそうだ、これほどのカロリーを注いでいるんだから。 胸と腹の標高がだんだん近づいていく。男物のシャツを押し上げる腹部は、妊婦さながらだ。俺のスウェットを履く尻も肉がつき、ムチムチとスウェットを中から張り詰めさせている。 洋服を近いうちに買わなければいけないかもしれない。……いや、どうせ外に出ないのだから、このままでも良いか。 「ふろひゅーはー?」 「ん、ああ……すまない」 すっかり飲みきった恋鐘は、小さく「げっふ…」とげっぷを漏らした。腹は丸くふくらみ、パンパンに張っている。 「うえ~、やっぱり、お腹苦しかね……食べたもんば重たかよ」 「……すまない」 「プロデューサー、まだ続けんね?」 「ああ、勿論。……悪い事をしているのは知っているよ。けど、これも恋鐘の為だから」 「こがん事、うちの為やなかよ……」 「……それでも、俺は誰かに恋鐘が悪さされるのは、耐えられない」 「……プロデューサー、こっち来んね」 「あ、ああ」 恋鐘に言われるがままベッドに座ると、そのまま恋鐘の巨大な胸に抱きかかえられる。 「こ、恋鐘っ…!」 「大丈夫、大丈夫~。うちは、プロデューサーが思っとるような事にはならんけん。プロデューサーが守ってくれんのやろ?やったら、大丈夫~」 まるで、母親のような優しい声音で、恋鐘は言う。 「やけん、こがん事もう、せんでよかよ。うちは、ぜーんぶ許しちゃるけん」 恋鐘の優しい声音が、俺の心に火をつける。 こんな優しい恋鐘が、いつ、つけ込まれるかも分からない。恋鐘の思惑とは裏腹に俺は強くそう思った。 「恋鐘の、そういう所が……不安だよ」 「なんねプロデューサー、心配しすぎばい!」 俺には、どうしてもそう思えなかった。 あの日、俺は決めた。取り返しのつかない所まで行こうと。 「プ、プロデューサー?う、うちは大丈夫やけん。こがん事ばせんでも…!」 「ダメだよ。やっぱり、恋鐘は危機感が無さすぎる。……不安だ」 恋鐘の両手は未だ手錠でがっちり繋がれている。それだけではなく、足もまた、ベッドの足に括られている。太くなり、筋肉の衰えた柔らかそうな足だ。 「休み、取ったんだ。三日間。……だから、この三日、ずっと側にいる」 「そ、それは嬉しかけど……ばってん!こがん沢山、食べられんとよ!」 恋鐘が指さしたのは、俺が買い込んだ食糧の数々。ピザ、ハンバーガー、ケーキ、洋菓子、カロリーの高そうなものを大量に買い込んだ。 山のようなそれは、いくら胃袋が広がり、ぶくぶくと肥え始めた恋鐘と言えど、とてもじゃないが食べきれないだろう。 「ははっ、一日分じゃないから安心してくれ。……それじゃあ、最初から」 「ま、待ってプロデューsんぐっ…!」 手当たり次第に、恋鐘の口に食糧を詰め込む。まるで旅行カバンに荷物を詰め込むみたいに。咀嚼して、嚥下して、口の中が少しでも空になったそばから。 「んぐっ…んっ……んっ…ぷはっ、プロデューサー!待って、待ってってんむぅっ…!」 まだだ。だって、こんなに頬をパンパンに張り詰めさせて、こんなにぶよぶよの腹肉に汗をにじませて、ブラも出来ない胸を揺らし、汗臭いのに、恋鐘はこんなにも愛おしい。 だから、まだだ。まだ足りない。誰が恋鐘を犯すとも分からない。だから、まだ……! 恋鐘の口に食べ物を詰め込んでいく。腹がパンパンに固くなっていくのを感じる。食べるだけで暑いのか、汗をダラダラ流しムッとした臭いがする。 体を反らして、はぁはぁと息を荒げる恋鐘は、酷く煽情的だ。 俺の服も入らなくなって、今はバスタオルでその大きく肥えた体を隠している。 「んっぷ…プロデューサー…!ちょっと、待って!んっむっ…」 咀嚼して、嚥下して、また咀嚼して。 たわわに実り、ハリのある胸がぶるんぶるんと揺れる。腹肉がぶるぶる震えて、バスタオルに汗を染み込ませ、濃い臭いをまき散らす。 恋鐘は、本当の意味で自分の魅力を……もっと言えば引力を分かっていない。だから、そんな事が言えるんだ。 今だって、この大きな胸に顔を埋め、せり出した腹を撫でながら、恋鐘の脂肪に塗れた体に抱き着けばどれほど気持ちいいだろうか。 そんな湧き上がる欲望を払拭するように、俺は一心不乱に恋鐘の腹に食べ物を詰め込む。 これ以上食べられないと分かれば、開いた隙間にアイスやミルクを混ぜた例の液体を流し込み、胃に一ミリも隙間もないほど詰め込む。 「ううっ……うっぷぅ……く、苦しか、プロデューサーぁ……」 胸以上にせり出した腹を横たえて、はぁはぁと息を漏らす恋鐘。腹をさすろうにも、両手は手錠で繋がれている。 ……きっと、今これを外しても恋鐘は動けないだろう。そう思って手錠を外した。何を考えていたのだろう。 「プ、プロデューサー……側にいて、くれるとやろ…?」 「ああ、側にいる」 「こっち、来てほしかよ……」 恋鐘が、自分のベッドを軽くたたいた。……そこは、引き込まれるような魔力がある。月の引力のようなモノが。 俺は、恋鐘の膨らみきった腹を抱えるように、恋鐘を抱きしめる。パンパンに張った腹部は、けれど脂肪でぶよぶよと柔らかく、汗でヌメヌメとしている。 首筋からはすえたような汗の臭いと、甘い恋鐘の体臭がする。 「はぁっ……んっぷ…はぁっ……」 恋鐘が苦しそうに呻く。胃の内容物が徐々に消化されて、恋鐘の魅力を覆い隠すヴェールになるはずだ。 大きな尻が、俺の体にぐにぐにと押し付けられる。時折触れてしまう胸は、驚くほど柔らかい。 腹周りは、腕が届かなくなりつつある。 この半年で、いったいどれほど太ったのだろう。100kgは下らないだろう。むちむちした足は隙間が無く、ぱんぱんの腹部が重たそうに脚の付け根まで隠す。 体温が高いのか、汗がとまらないようだった。そんな恋鐘が、俺の方を向く。 「プロデューサー……っふぅ…やっぱり、やめんね…?今なら、んぷっ…うちも許しちゃるけん」 「……そういうわけには、いかないよ」 「……プロデューサー、分らず屋ばい」 「だって……恋鐘が心配で、心配で……」 「も~、プロデューサーは本当に、うっぷ……ぅふ…心配性やね……」 恋鐘の腕が、俺の頭を抱き寄せる。鼻をつく様な汗の臭いと乳臭いような甘い香り。そういえば、両手、自由なのか。 「うちは、大丈夫やけん……っふぅ…心配せんでもよかよ~」 母親のように、俺の頭を撫でる。張り詰めた腹肉が浅い呼吸の度に震える。バスタオル越しに、柔らかい肉の束が俺を包む。 気付けば、意識を手放していた。 はっと目が覚めた。側に柔らかく暖かい感触はない。 「恋鐘っ!」 バッと跳び起きる。ベッドの足に括っていたロープが外れている。手錠は、俺が外した。……多分、この家にもう恋鐘はいない。 数時間が経っていた。今頃、警察にでも駆け込んでいるだろうか。恋鐘の事だから、案外寮に戻っているかもしれない。 頭がスッキリしない。もう、計画は何もかもご破算だ。近いうちに、俺は監禁その他の罪でお縄につくだろう。そう考えると、何もかもどうでもよかった。 喉の渇きを覚えて、地下室から出る。籠っていた空気が一気に吐き出されたが、心は晴れる事はない。 キッチンから物音がする。誰だ。 「あっ!プロデューサー!やっと起きたばい~!もーっ、冷蔵庫ばなーんも入っとらんかったとよー?ちゃんとご飯ば食べなあかんね!待っとってー!うちがすぐなんか作っちゃるから!」 「……恋鐘……?」 「ふぇ?そうばい!月岡恋鐘たい!ほいでプロデューサー、どうしたと?」 「いや、だって……なんで……」 恋鐘の足には、ロープはついていない。鍋に菜箸を入れてかき混ぜる手にも、枷はない。ここにいる理由なんてないはずなのに。 「なんで、逃げないで……いや、そうじゃなくて……」 「ん~プロデューサー、まだ寝起きで疲れとんね?ご飯ば食べて、もっかいゆっくり休むとよかよ。うちが、ずーっと側におるけん!」 そう言われるがまま、恋鐘に椅子に座らされてしまう。のしのしと言う恋鐘の足音と、俺のシャツを羽織ってもなお零れる胸や腹、突き出してキッチンのそこかしこにぶつかりそうな尻が確かに、さっきまで地下にいた恋鐘だと思わせる。 「はい!うち特製鍋焼きうどん!暖かか~ってもんば食べると、お腹も心もポカポカ~するけん、いっぱい食べんね!」 湯気の立つ丼を目の前に出される。そういえば、ちゃんとした食事なんて久しぶりかもしれない。 あの何もない冷蔵庫からよくこんなものが作れるもんだ……妙な所に感心してしまう。 「……美味い……」 「んふふ~そやろそやろ~?ばーりばり美味か~~やろ?うちにかかれば、このくらい朝飯前ばい!」 恋鐘が俺の向かいに座ってそう言うと、椅子がギシギシ軋んだ。丸出しの胸がぶるんと揺れて、腹肉がゆさっと重たそうに弾む。 「……なんで、逃げないんだ?」 「……うちも最初は逃げようと思ったとやけど、プロデューサー、あがん顔ばしとって、放っておけんとよ。やから、プロデューサーが大丈夫~ってなるまで、側に居たかね」 「……俺、そんな顔してたかな」 「うんっ、ひどか顔やったばい!ばってん、今はちょっと、元気そうやね!」 「……恋鐘のコレのおかげかもな」 暖かい物を胃に入れるというのは、こんなにも心が安らぐのかと、恋鐘の言葉に納得してしまう。 「まだ、不安?うちが外ば出るの、怖かと?」 「……不安だ。凄く、凄く。恋鐘はやっぱり、こんなに優しいから……怖いよ」 恋鐘が優しくて、暖かいからこそ、俺の不安は増長する一方だ。 「……じゃあ、仕方なかとね。プロデューサーが大丈夫~ってなるまで、側にいるって約束したけん、うちはずーっと、側におるとよ!あっ、でも苦しかー事と、痛かー事はして欲しくなかねっ」 「……わかった、ありがとう……ありがとう」 「んふふ~、プロデューサー、ようやっと笑ったばい!」 笑った、そうか、俺は、笑っているのか。今。 やっぱり、恋鐘は凄い。いつだって魅力的で、強くて、優しくて、暖かくて、だから……怖いよ。 恋鐘の腹に、食事を詰め込むような事はしなくなった。地下室も、もう久しく降りていない。寝室は十分にあるから、監禁から同棲に変わったと言っても差し支えないだろう。 恋鐘の体は、未だ太り続けている。壊れた満腹中枢と、広がって、収縮する筋肉の衰えた胃が、何よりの理由だ。 詰め込むような行為こそ減ったけれど、恋鐘の食事量はむしろ増えたかもしれない。 「うん、美味い」 「やろ~?うち、ずっと思っとったけん!ハンバーガーとかピザとかばっかりで、体に悪か~って。やっぱりご飯はちゃんと作らないかんばい!」 大量に買い込んでいたジャンクフードが、ネットスーパーで買う生鮮食品に変わり、スナック菓子や洋菓子などの嗜好品はむしろ増えた。 今だって、恋鐘は巨大なハンバーグを二つも平らげている。 「ふぅ~。お腹パンパン……やけん、まだまだ食べられそうたい!」 完全に胃袋の中身と脳の出す信号がちぐはぐになってしまったようだった。最早恋鐘に満腹は無いのかもしれない。 「プロデューサーも一緒に食べんね?美味しかよ~!」 冷凍のアイスケーキを切り分けもせずに食べ、既に膨らんだ腹を更に膨らます。俺の為だ。 「どうしたと?」 「ん、ああいや……何でもない。ありがとう」 フォークで一欠片食べるが、それ以上はあまり食べたいと思えなかった。結局、食糧のほとんどは恋鐘の胃に入り、身を肥やす。更に太った恋鐘は、腹肉を足の間に垂らし、巨大な胸をだらんと垂れさせ、椅子二脚に座っている。体重は何キロか、そういえば測っていない。 「ふぅ……洗い物ばせんとね。よいっしょ!」 恋鐘が両手をついて立ち上がると、机がミシミシと軋む。巨大な、パンパンに食糧の詰まった腹を抱えるように少し背中を反りながら、食器を両手にキッチンへ向かう。 自由に動ける恋鐘だが、言葉通りこの家からは出た形跡はない。……もっとも、今の恋鐘には服という最も大事なモノの一つが無いのも原因だったが。 「ふぃ~…ふぅ…体、重かね~、ふぅ~……」 のっしのっしと体を左右に揺らしながら歩き、ようやっとキッチンについた恋鐘。纏わりついた大量の贅肉と、衰えた筋肉では無理もない。しかし、俺が手伝おうとすると「プロデューサーは座っといて!」と言われてしまうので、何もすることがない。 「プロデューサーの家、キッチンも広か~で助かったばい」 パンパンに胃に物が詰まってもなお腹肉はダラっと垂れているようにも見える。いつの間にか胸以上に太く広く円を書く腹肉をゆらゆらと揺らしながら、大量の食器をテキパキと洗っていく。普段は危なっかしいが、キッチンに立つとやはり、頼りになる。 しばらく、生活音だけが響く。まるで真っ当な生活のようだ。 食器を洗い終えると、恋鐘は再び壁などに手をつきながらこっちに歩いてくる。そして、今度は床板にそのままドカッと座り込んだ。 巨大な腹肉が、太ももの上に乗っかり、開いた足の間に垂れる。胸がだらりとハの字に流れて、背中の段々の肉も、同じく大きく左右にせり出した尻も丸出しだ。 ぐぅぅるるる…… 先ほど、あれだけ食べたはずなのに、恋鐘の腹から消化の音なのか、空腹を告げる音なのか分からない轟音が鳴る。 「恋鐘、お腹……どうだ?」 「ん~全然平気~!……それに、うち最近、あの甘か~やつ、飲まんと物足りんくなっとるけん」 「……そっか」 恋鐘は、以前と変わらない表情で以前と変わらない性格だと思っていたけれど、俺同様、既に壊れてしまったのかもしれない。少なくとも、絶え間なく食材の詰まった胃袋と、働くことを放棄した満腹中枢は事実、壊れているだろう。 冷蔵庫から、例の液体をミキサーにかけて、持っていく。量だけは増えたが、内容物はアイスにコンデンスミルクにと、さほど変わっていない。カロリーも、莫大であることは変わらない。 ドロッとした液体が、ホースを伝い、漏斗のような容器を通って恋鐘の口に入る。 「んぐ…んんっぐ…んんっむ…」 腹肉を震わせ、喉を鳴らして恋鐘はカロリーの塊のような液体を飲み干していく。ぶくぶくと、更に太るために。 上から見ると、胸があって、それよりもずっと前にせり出した腹肉があって、尻が後ろに広がっていて、人の形状から離れつつある。同心円のようなフォルム、汗の臭い、甘い臭いに、否が応でも反応する。 やっぱり、恋鐘はどれだけ太っても魅力的で、俺は不安で仕方がない。 空になった容器をキッチンに置く。恋鐘は、はぁはぁと息を荒げながら、そろそろ腕が回らなくなりそうな腹肉を撫でている。カロリーが体に染み込めと言っているようだ。 いったい、どこまで太るのだろう。 どこまで太れば、俺は安心できるのだろう。 「んむ…んぐ…美味しかね~。ふぅ…ばってん、食べても食べてもお腹ば空いてしまうとよ」 ベッドの上で恋鐘が言うと、俺に腕を伸ばしてくる。成人女性の足よりも太そうな腕は、二の腕についた脂肪がだるだると揺れる。 「よいっしょ~~……ふぅ…ふぃ…ありがとね、プロデューサー!」 「いや、これくらい」 恋鐘の手を引いて、キッチンに向かう。俺の手に掴まり、前かがみのような姿勢でよたよたと体を左右に動かす恋鐘。腹肉は立っていても太もものあたりまでだらりと垂れ、胸も同じようにへその近くまで垂れさがっている。どちらも1メートルはくだらない。腹周りに至っては、2メートルさえ見えてきているだろう。 ぶるぶると揺れる尻を左右に振り、ポタポタと汗を流しながら、さらに太るために料理をしようとしている。 キッチンに置かれた、キャスター付きの椅子に尻をはめる。隙間から肉が溢れ、まるで赤ん坊用の椅子のようだ。前面は腹肉がだらっと垂れて膝近くまで隠してしまっている。 とても、普通の人間の姿ではない。汗と脂の臭いがして、甘ったるい体臭がする。ぶるぶると揺れる脂肪は、おおよそキレイとは言い難いだろう。 だと言うのに、恋鐘はこんなにも、愛おしい。恋鐘の魅力を削ぐなんて、不可能なんじゃないだろうか。 「プロデューサーは、ふぃ、何が食べたか?ふぅ、材料はたーっくさんあるけん、何でも作っちゃるばい〜!」 「俺は……恋鐘の作る料理なら何でも」 「んも〜、ふぃ、なんでもが一番困るとよ〜!けど、そいやったら、ふぅ、さっき、甘いもんば食べたから、しょっぱかもんがよかね…ふぃ」 息が荒い。というよりも窮屈な椅子と、ぶるぶると震える肉が重たいのだろう。常に体に百数十キロの重りをつけているのだ。無理はない。 恋鐘の指示するままに、冷蔵庫やパントリーから職剤を取り出す。 腹の贅肉を足の間に挟み、器用に料理をする恋鐘は、この巨体にも些か慣れてしまったようだ。……慣れというよりも必要に駆られてかもしれない。 いずれ、この椅子にも尻がはまらなくなったらどうするのだろう。また、新しく恋鐘が移動できる方法を考えなければ。 それとも、いっそ……。 「ふぃ〜、プロデューサー、豚肉、生姜焼きと味噌焼き、どっちが食べたか〜?」 「え、ああ、じゃあ、味噌で」 「わかったばい!ふぅ、待っとって〜!」 汗をダラダラ滝のように流し、ぶるんぶるんとゆ振り子のように揺れる二の腕と、零れ落ちそうな胸を震わせて、フライパンの上に肉を敷いていく。俺にとっては昼食だが、恋鐘にとっては何になるんだろう。寝てる時と、排泄しているとき、体を洗っているとき以外は常に何かを食べている気がする。 料理をしている今だって、キッチンに常備してあるスナック菓子を時折手で掴み口に運ぶ。まるで海外の極限まで太った人間の行動だ。…実際、極限まで太っているのだけれど、ああいう映像から感じるおぞましさは無く、むしろ愛らしい。 「ふぃぃ…完成〜!持ってって〜!」 理想的な昼食のような俺のメニューと、それを数倍にした上で、冷凍の揚げ物や、餃子の並ぶ恋鐘の食卓。 最初は全部自分で作ろうとしていたが、自分の食事量を上回れなかったのだ。 キッチンからキャスター付きの椅子を降りた恋鐘を先導する。ムワッとした汗の臭い、ベタつく肌、きめ細やかで柔らかい贅肉。恋鐘の体を抱えるように支え、食卓に連れて行く。 ドスンっと恋鐘がベッドに腰を下ろした。全身の肉が波打って、足の間に巨大な腹肉が布団のように垂れさがる。ベッド兼ソファ兼恋鐘の生活スペースだ。 すぐ横にテーブルを置き、反対側に俺が座る。広い家だからこそできた配置だった。 「いただきます」 「ふぅ、ふぃ、召し上がれ〜!」 恋鐘は、今日もここで太り続ける。いつまでも、魅力は損なわれないまま。 「や、やっぱり恥ずかしかね~…ばってん、こうしなきゃあかんのやけど」 タイル張りの床に腰を下ろし、ぶよぶよと体中を波打たせて恋鐘が照れた顔をする。 「……俺、やっぱり目隠しとか」 「へ、平気ばい!い、今更やけん。それに、お風呂場で、そがん事、危なかよ!」 「……そっか。それなら、良いんだ」 恋鐘の体を、ボディタオルで丁寧に洗っていく。段々になり、何重にも肉が付いた背中、胸の肉が溢れ、異様な層を形成している。 尻も凄い。恋鐘の手が届かなくなって久しい巨大な尻肉は、座っていると左右に盛り上がりまるでソファかクッションのようだ。腰のだぶついた贅肉から、一気に膨らむ様子は異形と言うほかない。 異常な量のカロリーが溢れたような脇腹は、ぶくぶくと肥え、何段にもなっている。恋鐘の腕が垂直に下ろされることはきっと二度と無いだろう。両手をいくら下におろそうとしても、この夥しい贅肉が邪魔をしてしまうからだ。 胸もみるみる巨大に、そして重力に負けるようにだるんと垂れていった。腹肉の上から零れ落ち、ハの字になった乳肉は、酷く柔らかく気持ちが良い。 「んんっふ…く、くすぐったかよ~…」 「あ、ああ……すまん。……背中、終わったよ」 「ふぃ、ありがとね、プロデューサー。そいじゃ、お腹も、ふぅ、お願いするたい」 肉が首周りにつきすぎて少々息苦しいのか、体を少し洗うだけで息切れを起こす恋鐘。正面から見る顔は、頬肉で目が少し細まり、顎についた分厚い脂肪のせいで首が完全に隠れている。肩肉が盛り上がっているせいもあるだろうか。 「じゃあ、やるよ」 そう言って、恋鐘の……ボンネットのような巨大な腹肉を洗い始める。常に胃に何か入っているせいか、段差はさほどない一方、前に横にと広がり膝のあたりまでを覆い隠し始めている。腹肉だけで100kg近くありそうだ。太すぎる足を開き、その間に腹肉を垂らしてもなお、球体のように膨らんでいる。 ぶにゅぶにゅとした脂肪の塊。へそのあたりに恋鐘の手が触れるのはもはや不可能だ。腹肉の下側も、重たすぎて持ち上げられないため、こうやって腕を伸ばして拭うしかできない。 太すぎる足も、十分異常だ。普通の女性の胴回りですら、この足より細いだろう。太ももに付いた肉は、まるで高級ハムのように溝が刻まれている。 「恋鐘、横になって」 「んんっふっぅ……わ、わかったばい…ふぃぃ…」 恋鐘が、風呂場の床に横向きで寝転がる。仰向けでは呼吸すらままならない。 床いっぱいに腹肉がでろんっと広がり、胸が垂れ落ちる。 こうしないと、恋鐘の……秘部はもう拭えない。尻穴はともかく、前面は太ももの肉と腹肉が邪魔で、正常な姿勢では見る事すら難しい。 むわぁぁっとする尿と汗と性の臭い。拭いきれていない精液の残りがへばりつているようだ。 「ふぅっ…あ、あんまり嗅がんとって…」 自身の強烈な臭いに顔を赤らめる。そんな姿すら愛おしい。こんな表情を見せられて、情欲に駆られない男など存在しない。やはり、恋鐘を衆目に曝すのは危険すぎる。 丸太のように重たい肉まみれの足を持ち上げて、汗と排泄物の臭いとが混ざった恋鐘の最も濃い臭いを嗅ぎながら、肌を傷つけないように手にボディーソープを塗り、恋鐘の秘部に振れる。 「んんっふっぅ…♡っふぃぃ…♡んぁあっ♡」 甘い声を漏らす恋鐘。自分ではもう性欲の処理も出来ないせいだろうか、最近の恋鐘は益々セクシーに、ともすれば淫靡に映る時がある。これでは、永遠に恋鐘を人目に曝せない。 飛び出た腹肉の裏側、普段はベッドや床に振れている部分も丁寧に洗う。内股のぶゆぶゆした肉を洗い、伸びた陰毛のあたりまで丁寧に擦る。 「っくぅぅっふぅ♡プロデューサーぁっ♡♡プロデューサぁ…♡♡」 甘い声を漏らし、体を……大量の贅肉をぼるんっぼるんっと揺らす恋鐘。交尾に誘うケモノのように、淫猥な臭いを立ち上らせて。 「恋鐘……恋鐘……!」 既に、俺の性器は痛いほど立ち上がっている。けれど、俺が恋鐘を汚すわけには……。 手を離す。秘部からはぬるぬるとした液体が溢れ、俺の性器は今にも暴発しそうだった。 「っふっぅう、よかよっ…♡うち、プロデューサー、んっふ、やったら…♡」 恋鐘が、頷いて笑う。限界だった。 恋鐘の性器に、俺の性器を突き立てる。以前の恋鐘の胴よりも太い足を抱き、巨大な腹肉に邪魔をされないように。 いつもこうやって、俺は恋鐘に甘えてしまう。 「んあぁあっ♡♡おくっ♡♡はいってぇっ♡♡すごかっ、うち、いけんっっふっ♡♡」 恋鐘の体に抱き着くようにして、更に体を密着させる。ぶよぶよの全身の肉がまるでウォーターベッドのように俺を受け止めて、ぶるんっぶるんっと波打ち、泡をそこら中に飛ばす。 「っふぅぅぅっ♡♡♡だめぇっ♡♡うちっ♡♡うちぃっ♡♡っふぃぃぃっ♡♡♡」 くぐもった荒い息を吐きながら、目を細め、巨大な贅肉の塊は体中をゆっさゆっさと揺らす。正常位など出来ず、最早満足に性欲処理すらできない程に太った恋鐘が、一心不乱に精を吐き出させようとしている。 「恋鐘っ…!恋鐘っ…!!」 俺が一突きするたびに、恋鐘の全身が重たそうにぶるんと揺れる。食べて、眠って、出して、性交するだけの脂肪と贅肉に覆われた恋鐘は、それでもなお、この世で一番愛おしい。 「んっふぅぅ♡♡っぁああっ♡♡♡うちっ、もうっ♡♡♡っふぅっ♡♡♡」 「恋鐘!恋鐘っ!」 だぶんっ、ひと際大きく恋鐘の全身が揺れた。 「っっっっ♡♡♡ふぁぁ~~~~っ♡♡♡♡」 どびゅぅぅぅっ!どぶぅっ…!どぶぅっ…! 恋鐘に、俺の精が吸われていく。ぶよんっぶよんっと全身の贅肉が波打って、タイルにべちべちとぶつかり間抜けな音をたてる。 俺の中のモノを全て吸われたのでは無いかと思うくらい、どぶぅっどぶぅっと恋鐘の膣内に射精する。 長い射精の間、恋鐘の体は耐えず跳ね、全身の脂肪と贅肉がぶゆぶゆと蠢いていた。それすらも、愛おしかった。 「はぁぁぁ♡♡♡はぁぁぁっ♡♡♡」 「はぁ……恋鐘……ごめんっ…」 じゅぼぉっと性器を抜くと、恋鐘の肉で詰まったような秘部から白濁した液体が溢れている。俺がまた、恋鐘を汚してしまった。 「ふぅぅぅ…♡♡っ、よかよ…♡♡っはぁぁふぅぅ…うち、ふぅ、プロデューサーのこと、ふぅぅ…好きやけん…」 荒い呼吸のまま、恋鐘がそう言って笑う。俺の不安は、恐怖は、払拭されることはない。むしろ、この愛おしい彼女が、誰かに奪われるのではないかと言う新たな不安すら増えるばかりだ。 「……お腹、すいたけん、っふぅ♡…お風呂、出たら、ふぃぃ…♡ご飯、作っちゃる、ばい…ふぅ」 巨大な腹を撫でながらそう呟く恋鐘を、俺は思いきり抱き締めた。抱き着くように体中が贅肉に埋まった。ひどく気持ちよくて、俺は、どうしようもなくなってしまった。 「恋鐘っ…!恋鐘っ…!」 キングサイズのベッドの上で、肉同士がべちっべちっとぶつかる音がする。 「んんっっふぅ…♡♡んっぶぅぃぃ…♡♡♡」 恋鐘のくぐもった喘ぎ声が響く。横向きに寝転んでもなお苦しいのだろう。最近では、眠る時すら横にならず、ベッドにもたれるようにして眠っている。 どびゅぅ…! 今日、何度目かもわからない射精をした。腹肉と股肉をかき分けて秘部に差し込まれた俺の性器がビクビクと脈動し、白い物を吐き出す。 「んっふぅぅ…♡♡っふっぃぃ♡♡♡き、んっぅ、気持ち、よかったと…♡♡♡」 息も絶え絶えな恋鐘の贅肉を抱きしめる。腕はお腹に回りきらず、ただぶにゅぶにゅと溢れた脂肪に沈んでいく。もはや、どこの肉かも分からない脂肪に、俺はまだ精子をこぼしている性器を擦り付けている。 「んっふっ、くすぐったかよ…ふぅぅ、はぁぁ…」 少し動けば息切れをし、食事と排泄と睡眠と性行為しかしていないはずなのに、恋鐘は更に愛おしくなっていく。 「あ…ふぅぅ、プロデューサー、んっふ…うち、トイレば、ふぅ…したかよ」 「はぁ…ああ、はぁ…ちょっと待っててくれ」 ベッドの脇から、ビニールに入れたペットシーツを用意する。 恋鐘が、四つん這いになる。といっても、腹肉も胸も持ち上がらず、ベッドにだらしなく垂れほとんど恋鐘が乗っかっている状態だ。 辛うじて浮いた尻の所にペットシーツをセットする。こちらから見ると、肉が一面に広がり、密集していて、とても人間のフォルムには見えない。 先ほど俺が出したものがまだついている秘部を両手で開く。恋鐘の手はもうココには届かない。 ヒクヒクと蠢いたそこから、汗と性の臭いがする。 「んっ…んっふっぅぅ…」 しょろろ…じょろろろろっ…… 真っ黄色の液体が、ペットシーツに大きなシミを作る。普通の人間の排泄出は有り得ない光景だ。 しかし、恋鐘が尿意を覚えてから、トイレに歩くなんてとてもじゃないが間に合わないし、便器だってきっと破壊してしまう。最初こそ恥ずかしがっていたけれど、今ではこれが普通だった。 強烈なアンモニア臭が汗と性の臭いに混じる。ほとんどこのベッドで生活している俺たちだ。きっと体にまで染みついている。 じょろろろろっ…じょろろろっ…しょろろろ… 徐々に勢いが収まっていく。ビニールの中のペットシーツはもう一面恋鐘の小水で染まりきっている。 ぴちょ…ぴちょ… 「んんっ…っふっぅう……お、終わったばい…っふぅ…」 ぶるるっと尻肉を震わせ、多少の尿と汗を振りまき、恋鐘の排尿が終わる。トイレットペーパーで、アソコを拭き、ビニールの中にまとめて入れる。 もはや、恋鐘は俺無しでは排泄すらできない。これほど依存されてもなお、俺には恋鐘を誰かに奪われるのが怖い。 「ふぅぅ…んっ……っはぁぁ……ご飯、作らんばね!ふぅ…」 四つん這いのまま、肉をずりずりと引きづってベッドの端まで来た恋鐘が、そう言った。一度、横に寝転がり、足をベッドから投げ出して、ようやく座れる。 俺は恋鐘の排泄物を処理して、そんな恋鐘の腕を取る。もう片方の腕をベッドサイドのテーブルについて、ようやく立ち上がる。足がぶるぶると震え、立つだけで息切れしている。 「ふぅ…ふぃぃ…んっはぁ…プロデューサー、何が、食べたかと?」 机を伝い、壁を伝い、その間俺が腕を貸してあげて、ようやくキッチンへ辿り着く。両足の間、膝のあたりまでだらんと垂れた巨大な腹肉をべちべちと蹴りながら、家のどのドアにもぶつかってしまう尻を左右に振り、体を横に揺らすようにしてようやく歩けている。足が太すぎて、普通に前に出せないのだ。 何キロなのだろう。200ではきかない。250kg?300kg?……きっと、500kgを越えようが恋鐘は愛らしく愛おしく魅力的に映るのだろう。 「ふぅ…プロデューサー?」 「あ、ああ……なにが良いかな……」 いつまで続くとも知れないこの、薄氷の上の幸せが、永遠であればいいのにと、強く願った。

すとっくほるむ~? -月岡恋鐘は囚われる-

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