冬優子と愛依がイチャイチャしたりエッチしたりお風呂でしたりするだけの日(前編)
Added 2021-05-28 15:04:01 +0000 UTC返事がない。多分、まだ寝てるのかな? 冬優子ちゃんはあんまり寝起きは悪くないけど、たまーに夜更かしすると、この時間でも寝てたりする。そういう時は、うちが合鍵で入って良いことになってる。トッケンってやつ? アパートの一部屋、いちおーセキュリティはちゃんとしてるみたい。 インターホンを鳴らしたけど、やっぱり返事はない。早く入んないとアイスとか溶けちゃうし、飲み物も温くなっちゃう。しょうがないかっ。 「冬優子ちゃーん?起きてる~?」 返事ナシ。やっぱ寝てる。冬優子ちゃんの匂いがする部屋は、いっつもドキドキする。 キッチンは片付いてる。昨日は外食かなー。 冷凍庫を開けて、買ってきたアイスを入れる。まだぎっしり入ってるけど、足りなくなると困るしね。 冷蔵庫に、コーラとオレンジジュースを入れる。こっちも結構色々入ってる。あ、マヨネーズが無くなりそう。 「冬優子ちゃーん?来たよー」 ドアを開けて、冬優子ちゃんの部屋に入る。ムッとする匂いは多分、冬優子ちゃんの匂い。昨日は夜更かししたみたいだし、ひょっとしたらシャワーとかも浴びてないかもしんない。 おっきいベッドに寝っ転がってすぅすぅ言ってる冬優子ちゃんがいた。床にゴミが落ちてる。昨日食べてそのまま寝ちゃったのかも。 ポテチの袋が二つ、アイスの容器が一個。いつもは綺麗好きだけど、アニメとか一気見してる時は、意外とだらしない。 これも多分、うちしか知らない。二人だけのヒミツ。 ゴミをゴミ箱に入れて、ベッドに乗る。ギシっておっきい音がする。冬優子ちゃんのにおいが強くなる。 「ふーゆーこーちゃんっ!来たよー!」 「ん……んぅ…愛依……?」 うちの声で、冬優子ちゃんが目を覚ます。けどまだぼーっとしてるみたい。 「ふぁ…もうそんな時間……?」 「んーん、ちょっと早く来ちゃった。まだ寝てる?」 「んー……いいわ、起きる」 そう言って冬優子ちゃんが体を起こす。って言っても、そのまま仰向けだとお腹が邪魔で起きれないから、横を向いて、うつ伏せになって、漸く起き上がる。お腹がたれてるけど。 かけていたタオルケットが落ちて、冬優子ちゃんの格好が見える。 もこもこしたルームウェアは暑いみたいだから、夏が近い今はTシャツだけ。下は、ショーツを履いてるだけ。 おっきいお尻と、シャツからはみ出したお腹がでろんってなってる。寝汗かな、すっごいにおいがする。 「おはよ、冬優子ちゃんっ」 ベッドに座ってまだ少し眠そうな冬優子ちゃんに抱き着く。全身ぶにゅぶにゅしててすっごい気持ち良い。今何kgくらいなんだろ。後で聞いてみよっかな。 「ん、おはよ……ふぁ」 「どしたん?遅くまで起きてた?」 「んー、アニメ見てたらついね……。スンスン……くっさ。愛依、ふゆから離れて、今すっごい臭うから」 Tシャツをぱたぱたして、顔をしかめる。汗と脂のツンとする冬優子ちゃんのにおい。うちは嫌いじゃない。むしろ好き。 「えー、うち好きだけどな~?」 だから素直にそう言うと、冬優子ちゃんは少し照れる。 「なに言ってんの、こんな臭いのに……。ほら、ふゆシャワー浴びてくるから」 「あ、そっか!じゃ、うちその間に部屋片付けとこっか?」 「いいわよ別に、くつろいでて」 ベッドから降りる冬優子ちゃん。膝に手をついて思いっきり立ち上がる。おっきいお尻と背中の段々になったお肉が見えて、ちょっとドキドキする。 「あー、寝汗気持ち悪……シャワーくらい浴びとくべきだったわね…」 そう言ってシャツを脱いで、ショーツも脱ぐ。脱衣所まで我慢できなかったみたい。うちしかいないし、気にしてないっぽい。 「冬優子ちゃん、うちも一緒に入ろっか?」 背中とか色々洗うなら、うちも一緒のほうが楽だし。 「あー……ううん、平気。汗流すだけだし。すぐ出てくるわよ」 「わかった!じゃ、待ってるね~」 「悪いわね」 冬優子ちゃんがお風呂場に向かう。裸だから、お肉がゆさゆさ揺れて、汗のにおいも凄い。お肉同士が段になってる背中と、おっきくてちょっと垂れてるお尻。おっきすぎて、真っすぐドアを通れなくなってる。 ドアを通り抜けるために体を横にすると、お尻とおんなじくらいおっきいお腹。前にどんって出てて、アソコのとこも隠してる。脇とかも段々ってなってて、気持ちよさそう。前に聞いたとき150kgくらいって言ってたから、今は多分もっと太ってる。 「あ、てか冬優子ちゃんショーツ……」 床に落ちてるさっきまで履いてた冬優子ちゃんのショーツを見て、出てくるときどうするんだろってちょっと思った。 んー、何もしなくていいって言ってたけど、脱いだのくらい洗濯機に入れといてあげた方が良いかな。 そう思って冬優子ちゃんのシャツとショーツを拾う。シャツのタグには9Lって書いてる。うちの服より全然おっきい。うちが着たらぶかぶかで、膝くらいまで隠れちゃうかも。 ショーツはもっとおっきい。10Lなのに、ゴムが伸びちゃってる。 「……冬優子ちゃん、見てないよね?」 軽く足を通してみる。すっごい簡単に服の上から上がっていく。腰周りなんか、ぶかぶかどころか、手の平がそのまますっぽり入っちゃうくらい間があいてる。 「すっご……冬優子ちゃんのやっぱおっきいな~」 広げると、うちの鞄くらいおっきい。キカクガイ?っていうのかな。見たことない大きさだし、うちの顔なんか簡単に包んじゃえそう。 「……なんか、ちょっとヤバいかも」 冬優子ちゃんの汗で濡れてるし、すっごい臭いがする。ベッドの上で、冬優子ちゃんの臭いが色んなところからしてるのも余計にヤバイ。 気付いたら、ベッドに横になってた。デニムのベルトを外して、前のボタンを開ける。手が、ショーツの中に向かう。わっ……うち、濡れてる……。 「んっ…♡ヤバっ…冬優子ちゃんのアソコの臭い…くっさぁ♡♡」 でも、うちのアソコはどんどん濡れちゃう。頭の奥にクる強い臭い。冬優子ちゃんのアソコの臭いと汗を吸ったショーツを、鼻に近づける。 「っんん~…♡っけほっ…♡やっばぁ…♡♡ホントにくっさぁ…♡♡♡♡冬優子ちゃん、昨日お風呂入ってなかったみたいだし…♡♡んんっ…♡♡指、止まんないっ…♡」 ひょっとしたら丸一日以上履いてた冬優子ちゃんのショーツは、直接吸い込むとむせちゃうくらいヤバイ臭いがする。酸っぱくって甘くってちょっとエグい冬優子ちゃんの一番濃い臭い。 汗と、冬優子ちゃんのアソコの臭い。おしっことかもちょっと混ざってるかも。人生で一番濃い臭いに、うちのアソコがぐじゅぐじゅになっちゃう…♡ 「んんっふぅ…♡♡くさっ…♡ヤバっ…癖になっちゃう……♡♡♡」 ぐじゅっぐじゅっ…ってうちのアソコから音がする。鼻息が荒くなる。 冬優子ちゃんの臭いが鼻の奥からアソコに響いて、うちのがどんどん濡れる。ショーツ脱いほうがいいかも。 デニムとショーツを膝まで下げて足を広げる。いつも一人でスるときみたいに。冬優子ちゃんの部屋で、冬優子ちゃんのショーツ嗅いでシてるの、めっちゃ変態みたい…♡ 「っふぅ♡♡冬優子ちゃんっ♡♡好きっ…好きぃ…♡♡っえほ…♡♡ヤバい…くさすぎ♡ゆびっ…止まんない…♡♡」 ショーツのクロッチのとこに鼻を押し付ける。ちょっと黄ばんで汚れてる。いつもちゃんとしてる冬優子ちゃんの、一番ヤバイ臭い。うちしか知らない、冬優子ちゃんの臭い。 「っくぅ♡♡んんっふぅ♡♡っすぅぅ♡♡っはぁ…くっさぃ♡♡ヤバイッ…♡♡うちっ……♡♡もうっ……♡♡♡♡」 どんどん体が熱くなって、お腹の奥がガマン出来ない。ダメっ……冬優子ちゃんのベッドよごしちゃうっ……! でもっ…♡♡ムリっ…♡イっ…クぅぅ…♡♡♡ 「っ~~~~~……!」 バチバチってアタマがおかしくなる♡♡ ふゆこちゃんの♡♡すっごい濃い♡♡イクっ♡♡♡♡うちっ♡♡イってる♡♡ゆびっ♡♡♡♡ ふゆこちゃんっ♡♡♡♡ふゆこちゃんっ♡♡♡♡ ぶしゅっ…ぶしゅっ…指の間から汁が垂れる。足が震えて、力が抜ける。 「っはぁ…♡♡はぁ…♡♡……っヤバ……!シーツ…♡♡」 小さく、染みが出来てる。どうしよ……とりあえず、タオルケットでかくして…!あぁショーツ履いて、デニムも履かなきゃ…! 「愛依~、タオル適当に取ってくんない?……愛依ー?」 「あぁっ、はい冬優子ちゃん!今行く!」 怪しまれないよーに、うちはどたばたとタオルを取りに行って、お風呂場の冬優子ちゃんに渡しに行く。ヘンなとこ、ないよね…? 「はいっ、冬優子ちゃん!」 「あ、ありがと……どうしたのアンタ。そんなに慌てて」 「なんでもないっなんでもないっ!全然なんでもないから!」 「……ま、いいわ。アンタに限って、悪いことはしないでしょうし」 うっ……ごめん冬優子ちゃん!うち、メッチャヘンな事してた~~…! 「あ、そうそう。ふゆのソレ、ちゃんと洗濯機に入れておいてね」 「ソレ…?……っ、こっ…これは!」 うちは、冬優子ちゃんのショーツを握りしめていた。 「いいわよ別に、アンタが何してても。ふゆ気にしないから。……でも、ふゆのサイズのショーツは貴重なんだから、その辺はちゃんと理解しなさいね」 「は、はぁい……」 冬優子ちゃんはそれだけ言うと、タオルで体を拭き始めた。うちは、ちょっとだけいたたまれなくなって、急いで洗濯機に冬優子ちゃんのショーツを入れる。 鼻の奥に、まだ冬優子ちゃんの臭いが残ってて、お腹の奥がどうしても、ドキドキするけど。 ――――――――――― 「それで、どうしようかしらこの後。愛依なんかある?」 「んー、とりあえず冬優子ちゃんご飯は?」 「あー……それもそうね。お腹空いたわ。どっか食べに行きましょ」 愛依の提案に乗っかって、よそ行きの服に着替える。ブラをして、ショーツを履いて、肌着、ブラウス、スカート……なんかまたキツくなったわね。 「愛依ー、ファスナー上げてー」 「はーいっ」 普段なら一人でやれるけど、愛依の手を借りた方が楽。あと、愛依にこういう事してもらうのは、悪くない。 「はーい冬優子ちゃんお腹ひっこめてー?」 「んっ…」 息を吸って思いっきりお腹を引っ込める。愛依が腰のファスナーを閉める音がした。 「んっしょ……はいっ、オッケー!」 「っふぅ……ありがと。それじゃ、出るわよー」 「はーい。冬優子ちゃん何食べたい?」 「そうね……とりあえずすぐそこのファミレス行って決めるわ。そっちは?」 「うちはもうご飯食べてきたから、スイーツ!なんかパフェとかそういうの食べよっかな~!」 ポーチに財布とスマホと鍵、それから簡単なメイクセットとかを入れて肩にかける。愛依はもっとラフね。少しはちゃんとしたもの持ち歩きなさいって言ってるのに。 愛依が先に出て、ふゆが後から出る。そこまで広くない玄関に、二人でいるのは狭いし暑い。それに、ふゆは靴を履くのも時間かかるし。 「っく……っしょ…ふぅ…」 「冬優子ちゃん、はいっ」 「え、あー、ありがと」 お腹の肉に苦戦しながら靴を履いて、顔を上げると愛依が手を出してた。それに掴まって、立ち上がる。あっつ……。 「助かるわ。……で、手離さないの?」 「えー?冬優子ちゃんは離したいの?」 「……はぁ、そうね。アンタの言う通りよ」 愛依の暖かくて柔らかい手を離すのは、気が進まない。でもなんか愛依に一本取られた気がしてちょっとムカつくけど。 そのまま、二人で手をつないでエレベーターに乗る。5~6人乗りのエレベーターなのに、ふゆと愛依が乗るだけで狭い。重量制限は450kg……これ、本当に二人で半分くらいいってるわね。 そんな事を思ってると、愛依がふゆの手を妙に何度も握ってくる。 「なに?」 「んー?冬優子ちゃんの手、ぷにぷにしてて気持ちいいなーって」 「アンタ、それ褒めてるわけ?」 「モチじゃんっ!うち、冬優子ちゃんの手メッチャ好きだし~♪」 「あー、そう」 コイツが褒めてるってんなら、まあ褒めてるのよね……本当に。 悪い気はしない。そりゃ、多少は気恥ずかしいけど。 「あ、そうだ愛依。アンタさっき何やってたのよ」 「うえっ!?な、何にもやってないよ!?」 「嘘おっしゃい。ま、だいたい想像つくけど……そう言うの、せめて夜までガマンしなさいよね」 「っ……冬優子ちゃん怒ってる?」 「別に怒らないわよ。気持ちはわかるし……」 「よかった~、うち冬優子ちゃんに嫌われるかと思って……!」 「嫌いになるわけないでしょ、そのくらいで。ふゆの懐の深さを舐めんじゃないの」 「あはは、それもそうだわ。冬優子ちゃん優しいもんね~!」 「ばか、アンタにだけよ」 「~~~っ!冬優子ちゃん、そういうの反則……!」 「……マジで照れんじゃないわよ。こっちまで恥ずかしくなるじゃない……」 しかも、一応密室なんだし。狭いから、結構引っ付いてるし。……愛依って、いい匂いするのよね。胸とか、ふゆより大きいし…じゃないじゃないっ。他人の事言えないじゃない! とりあえず、誤魔化すみたいに愛依の手を強めに握った。指同士が絡む。指まで太くなるのね、お互い。 数秒の沈黙が、随分、長かった。 「チーズピザとカルボナーラ、それから山盛りポテトとストロベリーサンデー、ドリンクバー二つでお願いしますっ♪」 ふゆと愛依を見て、驚いた顔している店員に注文を通す。わりと常連のふゆ達に驚いてるってことは、新人ね。 「冬優子ちゃん、それで足りる?」 「後でふゆもパフェ食べるし、平気よ。……多分」 「あははっ、足りなかったらもっと頼めばいっか!それじゃ、いつもの取ってくるね~」 「ん、ありがと」 机にお腹が引っかかって、ふゆは少し出づらいし、愛依がドリンクバーに行くのもいつもの事。……なんか、前より狭くなった気がするけど、それってふゆがまた太ったってことよね……。いや、太ったとか気にする人間の注文じゃないのはわかってるけど。 適当にSNSを見たり、通販を見たり、この後の予定を考えていると、愛依が戻ってくる。 「はいっ♪冬優子ちゃん、いつもの」 愛依がふゆの前にメロンソーダを置く。自分も同じの。甘ったるいし前はそんなに飲まなかったけど、今はよく飲むようになった。 「ありがと」 ちゅうぅ、ストローで緑色の不健康そうな飲み物を口に入れる。甘い。 「それで、このあとどーしよっか?」 「そうねえ……愛依、アンタなんかしたい事ないの?」 「うち?うちは冬優子ちゃんと一緒にいれればいいからな~。あ、こないだCMやってた映画、ちょっと見たいかも!」 「映画?どんなのよ」 「なんか、めっちゃ泣けそーなやつ!」 「いや、それだけじゃわかんないわよ……」 そう言いながら、泣けそう、映画で検索する。……出てくるもんね、意外と。 「コレ?」 SNSの画面を開いたスマホを見せる。うっ、机がお腹に食い込んで苦しい…。 「そうそう!多分!これこれ~♪」 「ふぅん……じゃ、これ見に行きましょうか。席取っちゃうわよ」 「はーい。よろしくー♪」 そんな会話をしてるとポテトとパフェが運ばれてきた。たっぷりマヨネーズソースをつけて食べる、我ながら、一食目からハイカロリーね…。 「ん~美味しー!!冬優子ちゃんも一口食べる~?」 「そうね、じゃあちょっともらうわ」 「了解っ!はいっあーん!」 「……人前だってのに…あー」 愛依が身を乗り出してスプーンをこっちに向ける。デカい胸が机に潰れてる。ふゆの方も少し前に出る。お腹が机に乗る。狭い…。 「どう?美味しいっしょ!?」 「ん…まあ、そうね。…っていうか、なんでアンタが得意げなのよ」 「あっはー、確かに~!」 パフェを口を開けて食べ進めてく愛依は、いい顔をしている。 ふゆの注文していたピザとパスタも来た。見事に脂とチーズと炭水化物ね…。 「ご注文以上でお揃いでしょうか?」 「はいっ♪ありがとうございますっ♪」 今度の店員は、ふゆたちを見ても驚かない。それくらい、ここによく来ている。 っていうか愛依もふゆもだいぶ目立つし、一回見たら忘れないわよね。 ピザを食べやすいサイズに切って、口に運ぶ。美味しい。体に悪いって分かってても、美味しいもんは美味しい。 カルボナーラを多めに巻き取って、食べる。ファミレスの味だけど、悪いわけではない。 しばらく、黙々と食べる。昨日、夜中までポテチとか食べてたけど、やっぱり起きたらすっごいお腹空いてたみたい。これなら、カルボナーラは二人前でもよかったかもしれない。 「美味しい?冬優子ちゃん?」 「んぐっ…んっ。ええ、美味しいわよ。なんで?」 「んーっとね、よいっしょ……」 愛依が身を乗り出して、ふゆの口元を軽く拭う。 「ソース、ついてたから。そんなにお腹空いてたんだなーって!」 「っ……そういうのは、口で言いなさいよ。ふゆ別に子どもじゃないんだから…!」 舌で唇のあたりを舐める。けど愛依が拭ってくれたせいでなんもついてない。こういう所で、妙に姉っぽさを出すのよね、コイツ。 微妙なバツの悪さを感じながら、カルボナーラとピザを平らげて、少し残ったカルボナーラのソースをポテトで残らず掬って完食する。デザート、どうしようかしら。 「愛依、あんた退屈じゃないの?」 スマホを見ていた愛依に尋ねる。ふゆが食べてたからってのもあるけど、会話らしい会話はあんまりしてないし。 「ん?どして?」 「だって、ふゆ食べてるだけだし……」 「うん、全然退屈じゃないよー。冬優子ちゃんがご飯食べてるとこ見てるだけで、うちは結構楽しいし?」 「あ、そう……ならいいけど」 愛依は本当に楽しそう。だからまあ、甘えることにした。店員を呼び、結局迷ってチョコサンデーとベリーパンケーキをどっちも頼む。 愛依にも少し食べさせたいし。っていうか、ふゆばっか食ってるのもなんか杓だし…。 結局、愛依と一緒にパンケーキとパフェを食べて、ファミレスを出る。お腹の虫は、少しは落ち着いた。愛依が言った「デートっぽくね?」という言葉は、聞かなかったことにした。 ぽい、ってなによ。デートのつもりなんだけど、ふゆは。 「愛依、ちょっと詰めて」 「ムリ、うちも限界~」 「はぁ…じゃ、ガマンなさい」 バスで映画館のある駅前まで向かう。二人掛けの席に、ふゆと愛依二人だとだいぶ狭い。お互いの尻が完全に密着してるどころか、体までぴったり密着してるし、それでもふゆの尻は座面からはみ出てる。あっつ……。 「スン……ふゆ、臭ってないわよね?」 汗はこまめに拭いてるし、出る前にシャワーも浴びたから大丈夫だと思うけど、体型が体型だから気にはする。当然でしょ。 「うん、へーき!冬優子ちゃん、今日もいい匂いするよ?」 「…アンタのそれ、微妙に当てにならないのよね……信じるけど」 二人でぎゅうぎゅう詰めだと、お互いのニオイまでしっかりわかる。愛依の方も、ヘンな匂いはしない。いい匂いは……する。なんでよ、さっきふゆのベッドで汗かいてたんじゃないの。 二人のお腹が、座ってるせいもあってでんっと飛び出る。ふゆの方が前にも横にも大きい。っていうか愛依は、胸の方が出てる。汗が谷間に落ちていく。ふゆの方は、胸よりもお腹の方が大きい。妊婦でも、こんなに大きくはないわよね。 バスの中で立ってる子どもが、こっちを見てる。こんな太った人初めて見たって、顔にかいてある。 「あっつ……」 愛依に少し体重をかける。ふゆのこと柔らかいだなんだ言うけど、愛依だって柔らかい。 「冬優子ちゃん、どったの?まだ眠い?」 「ん、そういう訳じゃないわ。ちょっとこうしたいだけ」 「そっか、冬優子ちゃん今日は甘えん坊って感じ?」 「あー……それでいいわよ。もう」 どうにも、ふゆの考えてることとは微妙に違う気がするけど、まあいいわ。 愛依の匂いと柔らかさを味わってると、ホントに寝そうになる。でも、ふゆが寝たら愛依も寝そう…。気合で起きてるしかなさそうなのよね。 「愛依、なんか面白い話してよ」 「お?任せてー!こないだ弟がね……」 うん、心地いい。愛依の声とバスの揺れを感じながら、ふゆは少しの間だけ目を閉じた。 ――――――――――― 「やー…ヤバかったね…!」 さっきの映画を思い出して、また少し泣きそうになっちゃう。だって、めっちゃ感動したし。 「そうね、なかなか面白かったんじゃない?」 そう言う冬優子ちゃんの目元が少し赤くなってるのも、さっきトイレでメイクを直したのも知ってる。強がりだなー冬優子ちゃんは。 お昼は、朝が少し遅かったし軽くハンバーガーでいっかって話になって、二人でお店に入った。 うちは、ダブルチーズバーガーに、ナゲットとLポテトにコーラ。 冬優子ちゃんはメガなんとかってダブルよりおっきいやつに、ナゲット10個とXLポテト、シェイク、それにアップルパイ。さっき映画館でポップコーンも食べたけど、冬優子ちゃんは沢山食べるから、これくらいふつー。 「っていうか、映画よりもカップルが多かった事の方がふゆは嫌だったわ…」 「あー…あはは、それはまあ、ちょっとねー」 カップルってやっぱりちょっと声がおっきい。うちは気になんなかったけど、冬優子ちゃんは結構繊細だから、気にしちゃうかも。 「あ、ねえねえ!うちらってカップルに見えたかな?」 「は…いや、無いでしょ。そもそも基本、カップルって男女よ?」 「そりゃ、そうだけどさー。でも、いるはいるわけじゃん?うちらみたいな人。それにほら、うちらカップルシート座ってたし!」 「あー…………あれね、きっと「あー二人とも普通の椅子だとお尻が入んないんだなー」みたいな視線を感じたわよ」 「え!?マジで!?」 「マジよマジ。……まあ、入んないんだけど」 「あ、あはは……」 うちは完全にカップルだからちょっとヘンな目で見られてたんだと思ってた……。冬優子ちゃん凄いなー、そういうのわかるんだ。 「ま、良いんじゃない?誰が何と言おうと、別にふゆ達の関係が変わるわけじゃないんだし」 冬優子ちゃんは、何でもないようにそう言う。チョー嬉しい……。っていうか、よく、うちのことタラシ?とか言うけど、冬優子ちゃんも結構そうだと思う。 「えへへ…そうだよねー!うちらがカップルって思えばカップルだもんねー!」 「ちょっ、声がデカいわよ……!」 あ、やば。嬉しくってつい大きな声が出た。さっき映画館にいた人達の事、言えないじゃん。 「でもそっかー、冬優子ちゃんがそう思ってくれてんの、すっごい嬉しいなー…」 「しみじみ言わないでくれる?言ったふゆが恥ずかしいんだけど」 ハンバーガーを大きく口を開けて食べる冬優子ちゃん。そのほっぺが確かにちょっと赤い。……あと唇のとこにソースがついてる。 「冬優子ちゃん、ココ」 「ん……ありがと」 さっきはうちが取ったけど、今はうちも片手塞がってるし、冬優子ちゃんに指だけで教える。冬優子ちゃんのベロがソースを取ってそのまま口に戻る。……なんかちょっと、エッチな感じ。うち、朝からおかしいのかな……。 「…どうしたのよ、ボーっとして。暑さでやられた?」 「へっ!?ああ、ううん!なんでもないなんでもない!」 冬優子ちゃんは鋭いから、あんまりヘンな事考えないようにしないと。……あ、冬優子ちゃん、ちょっと汗かいてる、汗、においするかな……じゃなくって! 「……アンタ、ホントに大丈夫?」 「へっ…へーき!……多分」 「……ま、いいわ。この後はどうせ家戻るだけだし。それでいいでしょ?」 「え、そうなん?」 「それとも、どこか行きたい場所ある?」 「んー、そーゆーわけじゃないけど……服とか見なくていいのかなーって」 うちがそう言うと、冬優子ちゃんはナゲットを飲み込んでちょっと微妙な顔をした。 「あのね、ふゆが服を買いに行くのは結構重労働なの。近場で売って無いし……基本通販だし。だから、そう言う日は前もって決めてるし。っていうかアンタこそどうなのよ。服とか見なくていいの?」 「うちだけ買うんだったら別にいいかな~」 「遠慮しなくていいのよ?アンタを着せ替えさせるの、ふゆ結構好きだし」 冬優子ちゃんがちょっと悪い顔で笑う。こういう顔も可愛いんだよね。 「うん、へーき。それより、冬優子ちゃんと一緒になんかする方が楽しいし。ってか、どうして家?他のとこじゃなくて」 「……正直、超暑いの。服とかも汗で濡れたし、早く家に戻りたいってのもあるのよ…」 「あはは…、確かに……」 まだ夏じゃないけど、うち的にはもう充分暑い。今日だって半袖だし、デニムも膝丈だし。冬優子ちゃんはきっともっと暑いよね。 「あ、じゃあじゃあ!今日は映画いっぱい見る日にしない!?色々借りたり、冬優子ちゃんの……えーっと、なんとかプレミアム?みたいなので見たり!」 「あー、そうね。いいアイデアじゃない。賛成」 この後の予定が決まったから、あとは二人でさっきの映画の感想とかを話してた。冬優子ちゃんの食べるスピードが結構早くって、うちもちょっと急いで食べた。 二人で一緒に、見たい映画とかを話すのはやっぱり楽しい。冬優子ちゃんはうちの知らない映画とかいっぱい教えてくれるし。それにうちじゃわかんなかった話の流れとかも、教えてくれる。だから、凄い楽しい。 「……って、どうしたのよ愛依。そんなにニヤニヤして」 「え~?ニヤニヤしてたかな~」 「してた。それはもう見事にね」 「そっか~!あはは、冬優子ちゃんと居るのが楽しいからだって!」 「っ……ホント、そういうの外で言うんじゃないの。反応に困るでしょ……」 あ、冬優子ちゃん照れた。可愛い~! 「そういえば、来るときアイスとか買ってきてくれたのよね。いくらだった?」 「えーいいよ別にー。さっきハンバーガー出してもらったし、おあいこじゃん?」 「まあ、それでいいならいいけど」 冬優子ちゃんが冷凍庫の中を覗く。あとでコンビニに行くかどうか考えてるみたいだけど、今日はもう必要なさそう。さっきポテチとかも買ってきたしー。 「じゃ、ふゆ着替えてるから。なんか見たいのあったら入れておいて」 「はーい!」 冬優子ちゃんが脱衣所の方に行く。朝は少し寝ぼけてたし、脱ぐだけだったからうちの前でしてたけど、今は違う。……なんでうち、ちょっと残念に思ってるんだろ。 「えーっと、どれにしようかな~」 誤魔化すみたいに口に出しながら映画を選ぶ。笑えそうなやつ、恋愛系、アニメ、ペットとかの可愛いやつ。……選びながら、冬優子ちゃんが着替えてる音がしてちょっとドキドキする。 「っふ…んっ……ふぅ」 冬優子ちゃんの体だと、脱ぐのも大変みたい。息が聞こえて、なんか、変な感じ。ベッドに座ってると、朝の事思いだしちゃう…。うちが着けちゃったシミは、一応消えてた。 「暑…決めたー?……って、なにしてんの?」 「うぇ!?いや、どれにしよっかなーって…」 「ふぅん……」 冬優子ちゃんは、よそ行きの格好から少しラフな部屋着に着替えてた。スースーしそうな薄いキャミみたいなデザイン。下は短い、お揃いのパンツ。どっちにもレースがついてて可愛い。でもいつもの冬優子ちゃんよりずっと緩い格好。多分、うちしか見たことない。 「……なに?ふゆの顔になんかついてる?」 「へっ?ううんっ!冬優子ちゃん可愛いなーって」 めっちゃ誤魔化しちゃったけど、冬優子ちゃんは少し照れたまま、うちの横に座った。 「それで、どれにすんのよ」 「えーっと、冬優子ちゃんのおススメで!」 「ふゆの?ま、いいけど……じゃあ、ふゆこっちつけとくから。愛依適当に食べるもん出しっちゃっていいわよ」 「オッケー♪」 今度はうちがベッドから降りる。冬優子ちゃんはリモコンでなんか操作してる。壁に背中くっつけて、ベッドの上に座ってるとおっきいぬいぐるみみたい。足を開いて、お腹がベッドにつきそう。だらしない格好は、やっぱりうちだけが見れる。 「冬優子ちゃーん。お菓子とアイスどっちがいい~?」 「んー、愛依に任すわー」 「オッケー!」 じゃ、暑いって言ってたし、アイスにしよっかな~。 冷蔵庫からアイスを二つだして、スプーンも出す。冬優子ちゃんちのモノは、だいたいどこに何があるか分かる。めっちゃ通ってるしね。 「あ、そういえば冬優子ちゃんち、クッキーあったよね?」 こないだうちが「今度アイス乗っけて食べよー」って言って、結局その日は食べなかったやつ。食べなかった理由は……それどころじゃなくなったから。 「あ、あったあった!」 「愛依ー」 「っはーい!今行くー!」 クッキーの箱と、おっきいアイスを二つ抱えてベッドに戻る。 冬優子ちゃんが、リモコンで何かを再生し始めた。 「映画?」 「そ。ふゆがちょっと気になってたやつ。…そういえば、あったわね。ソレ」 冬優子ちゃんがうちの持ってるクッキーの箱を見てそう言う。結構気分が良さそう。 「めっちゃ美味そうじゃない?アイスとクッキー♪」 「そうねー、暑いし丁度いいわ。アイス、そっち何味?」 「こっちはストロベリー。そっちがバニラ」 「ん、じゃあ適当に」 「はーい」 うちらの間で、どっちかのモノ…みたいなのはあんまりない。スプーン二つで、食べたいほうを食べる。おっきいアイスだから、二人揃ってもすぐには無くならないし~。 「じゃ、始めるわよー」 冬優子ちゃんの横に座って、アイスの蓋を開ける。クッキーの箱を開けて中の袋を開ける。 バターとかの甘いにおいがする。バニラとストロベリーのにおいもする。 テレビには、冬優子ちゃんチョイスの映画が流れてる。さっき見てたのとは違う、でも恋愛系っぽい。ちょっと意外。 「恋愛系?」 「さあね、ふゆも見てないもの。あらすじ見て、ちょっと気になっただけだから。面白くなかったら速攻変えるけど、いいわよね?」 「いいよ~。……はい、冬優子ちゃんっ」 クッキーにストロベリーアイスをたっぷり乗せて、冬優子ちゃんの口元に持ってく。 「……アンタが食べればいいじゃない」 「いーからいーから!感想、聞かせて~?」 「はぁ…。あむ……んぐ…ん。わるくないわ」 「えー、それだけ~!?」 「んぐっ…。分かったわよ。美味しい、でもふゆはもうちょっとアイスが多い方が好き。ほら、アンタも食べなさい。ふゆにばっか食べさせてないで」 「だってー、冬優子ちゃんが食べてるの、可愛いんだもん~!」 「あーのーねー。ふゆはペットじゃないのよ?ったく…」 そう言ってスプーンを冬優子ちゃんが持ってるバニラアイスに入れて、そのまま食べる。ほっぺたかまん丸で、可愛い。 うちもおんなじように、アイスをクッキーに乗せて食べる。 「うっまー!これ、天才じゃね?無限に食べられそうー!」 「大げさねー。ふっ…んっ…ふぅ……あー…愛依、ふゆにもクッキーとって」 うちの方に置いてあるクッキーに手を伸ばそうとしたけど、お腹のお肉とうちの体が邪魔で全然手が届かなくて、諦めた冬優子ちゃんがそう言ってくる。 箱から、もう一個の袋を取って、そのまま渡す。30枚入った袋が三つ。90枚入りのクッキーがあっという間に無くなりそう。 「んむ…んぐ…」 なんだかんだ言いながら、クッキーにアイスを乗せて、クッキーで挟んで食べる冬優子ちゃん。やっぱ美味しかったみたい。素直じゃないんだから~。 「……なによ?」 「んーん。冬優子ちゃん美味しそうに食べてるな~って」 「アンタも人の事言えないでしょう?」 「…ね、これアイス混ぜて乗っけたらもっと美味しいんじゃない!?」 「えー……味混ざるじゃない…。やってもいいけど、ちゃんと自分で処理しないさいよね」 抱えてたバニラアイスをうちの方に少し寄せて、そう言う。モノは試しって言うし?やってみよーっと。 クッキーに、ストロベリーとバニラを乗っけて、落っこちないようにクッキーで挟む。 「あーんっ……ん~~!うまっ!冬優子ちゃん、これ美味いよ~~!!」 「わかった、わかったから! 落とすから暴れないの!」 あ、ヤバ。組んだ足の上に置いたアイスが落ちそうだった。セーフ…。 「でもマジで美味しいから!冬優子ちゃんもやってみてって!」 「…ま、そこまで言うならやるけど。うわー、カロリー考えたくないわねー」 「今更っしょ~」 も一個、クッキーでアイスをサンドする。やっぱりチョー美味しい~!うち、天才かも! 「それは、そうだけど。ふゆ、アンタと付き合ってから30kgは増えたわよ」 「えー、うちまだ15kgくらいだけど~?」 「アンタがこうやって色々食べさせるからでしょ……あ、確かに美味しいわね」 確かに、冬優子ちゃんが食べてるとこ見るのが好きで、色々一緒に食べてる気はする。 「でっしょー?あ、冬優子ちゃん飲み物いる?」 「ん、貰う」 「じゃ、取ってくるね~」 アイスを一回置いて、ベッドから立ち上がる。冬優子ちゃんは一回座ったらあんまり立たないし、立つのも大変だから、自然とお世話したくなっちゃう。 冷蔵庫から、コーラとジュースのペットボトルを二つだす。どっちも2リットルだから、ちょっと重い。 ベッドに戻って、冬優子ちゃんの横に座りなおす。うちと冬優子ちゃんが横並びで座ってて、冬優子ちゃんはお腹のとこにクッキーとアイスを抱えて、うちもおんなじ風にアイスとクッキーをもって、二人の手が届くとこに、ペットボトルが置いてる。動かなくてもいいように。 3つ目のアイスクッキーサンドを食べた冬優子ちゃんが、コーラのペットボトルを取った。前は飲んでるのほとんど見なかったけど、今は結構よく見る。 「んぐっ…んぐっ…んぐっ……っふぅぅ…」 2リットルのコーラのペットボトルをラッパ飲みする冬優子ちゃん。外では絶対しないし、きっとうちの前でしかしない。炭酸のせいで、小さくげっぷする音が聞こえる。 気を許してくれてる感じがして、顔が笑っちゃう。 「…なにヘンな顔してんのよ」 「ん~?ううん、なんでもなーい。うちも飲もー」 冬優子ちゃんからペットボトルを受け取って、同じように飲む。間接キスだけど、今更気にならない。……ウソ、ちょっとだけドキドキする。 「ねー冬優子ちゃん、アイス食べさせ合いっこしよ~」 「はぁ?アンタそう言って、結局ふゆにばっか食べさせるじゃない」 そんなこと言いながら、スプーンでアイスを掬う。ちっちゃいスプーンじゃなくて、カレーとか食べる時のスプーンだから、一口が大きい。 「ほら、先にアンタから食べなさい。そしたら、ふゆも大人しく食べさせられてやるから♪」 スプーンに山盛りになったアイスにうちは大きく口を開ける。ちょっとイタズラっぽい顔をする冬優子ちゃんも可愛いなあ…。 結局、クッキー90枚、おっきいアイス二つ。全部キレイに無くなった。映画の中身は、あんまり憶えてない。 ――――――――――― 「ピザ来たよ~!」 夕食に頼んだピザを愛依が取って戻ってきた。ふゆのクーポンとかポイントを使えば、結構安い。……それだけ普段から食べてるって言うのはまあ、そうなんだけど。 「んー、ありがと」 流石にベッドでピザを食べるのにはふゆも抵抗があるから、ベッドから降りた。でも結局そのベッドを背もたれにして座りっぱなんだけど。……あれ、ふゆ帰って来てからトイレに一回行った以外、立ってない?気のせいよね、きっと。 「結構色々頼んじゃったねー」 「そうね。二人で食べる量じゃないかも」 「あははー!それも今更~!」 Lサイズのピザが、愛依のリクエスト、ふゆの食べたかったやつ、いつも頼んでるやつで三枚。それとナゲットとかサイドメニューが色々。あと、まだ半分残ってるコーラ。うーわ、ジャンク…。今更だけど。 箱を開けると、チーズとトマトのいい匂いがする。お腹が鳴く。さっきのアイスもクッキーも入ってるはずなのに、ふゆのお腹は、足りないと言う。 「で、なんで隣に座るのよ…。暑いじゃない」 「えー良いじゃん良いじゃん!こっちの方が冬優子ちゃんとくっつけるし~!」 「だから、それが暑いんだっての」 愛依が、ふゆの横に座る。机の上に所せましと並んだピザの箱。サイドメニューは容器に入ってて床に直置き。コーラもどうせそのまま飲むから、コップとかもない。 女二人の夕食にしては、終わってるわね。色々と。 「いっただっきまーすっ!」 呑気な愛依の声で、ふゆもどうでもよくなる。……こんなんだから、コイツと付き合ってから太り続ける一方なのよ。ホント、……それが嫌じゃないのが、一番驚きだけど。 「いただきます」 とりあえず、こっちは多分愛依は食べない。そう思いながら、メニューで一番辛そうだったピザを一切れ口に運ぶ。 一応、テレビはつけてるけど、二人ともあんまりちゃんと見てない。食事に集中してる。 チョリソーとペパロニが乗って、唐辛子パウダーまでかかってるピザは、確かにかなり辛い。ただでさえ汗かきなふゆだけど、今は更にダラダラ汗が噴き出る。あー気持ち悪い…。 「んぐっ…んぐっ……んふっぅぅ…」 コーラで辛味ごと流し込む。ちょっと…ううん、だいぶ品が無いけど、愛依だけだし別にいいかな。 「ん~うま~!ね、冬優子ちゃんのもちょっとちょーだい?」 「…いいけどこれ、結構辛いわよ?ふゆが辛いって言うんだから、結構よ?」 「んー、大丈夫!多分!…もし無理だったら、冬優子ちゃんお願い」 「ん。じゃあほら、取りなさい」 ちょっと意外だった。愛依がふゆの食べてるもんを食べたがるのはよくあるけど、辛い物は定期的に懲りてる筈だけど。……定期的に懲りてる時点で、定期的に懲りてないのよね、よく考えると。 「あむっ……~~!やっば…ホント辛いっ~!」 「だから言ったじゃない。ほら、ジュース飲みなさい」 ふゆがそう言うと、愛依は手元にあるジュースのペットボトルを取ってそのままごくごくと飲み始めた。 「んぐっんぐっ…っはぁ~!冬優子ちゃん、よく平気で食べれんね~…」 「まあね、慣れよ慣れ。それで、その半分食べた一切れ、どうする?」 今更食べかけを食べるのに抵抗は無いから、ふゆが食べても良いけど。 「ん~…頑張る!うちも慣れるためだもん!」 「別に、無理して慣れなくてもいいでしょうに……」 「えー!だって、冬優子ちゃんと一緒のやつ食べたいじゃん!ピザだけじゃなくって、ラーメンとか、そう言うのも!」 「っ……そ、そう。じゃあせいぜい頑張んなさいっ」 コイツ……ホント無自覚でこういう事言うの、性質悪いわね…。心の準備くらいさせなさいよ、ったく…。 「ひー、でもホント辛いねー」 まるで水みたいにジュースを飲みながら一切れをやっと完食する愛依。おでこに汗が滲んで髪の毛が引っ付いている。首筋からデコルテに汗が流れて、そのまま深い胸の谷間に落ちて行った。 愛依の体からする匂いも、昼間より少し汗っぽい。 指についた脂を舌で舐めとる。喋る度に、デカい胸とお腹がふるふるって揺れる。 ふゆの食生活に合わせるように、愛依も太った。剥き出しの二の腕とか、もっと太い太ももとか、全身がぶにぶにしてる。……ふゆも他人の事言えないけど。 二人の足を見比べる。ふゆの方が1.5倍ぐらい太い。愛依のが、ちょっと太りぎみの人のウエストくらい。ふゆの足は、愛依のウエストくらい。 腕も、愛依はまだむっちりしてて、ちょっと垂れてるくらいだけど、ふゆは完全に振袖みたいな脂肪がついて、ピザを取る度に揺れる。 胸は愛依の方が大きいのに、お腹はふゆの方が全然大きい。横に並んだら、多分愛依が痩せて見えるくらい。愛依の胸より、ふゆのお腹の方が前に出てる。 「……ま、今更今更」 「んー、なんか言った?」 「なんも言ってないわよ^。それより愛依、そっちのポテト取って。ふゆ届かないから」 「オッケー。あーんっ!」 「……あー」 やってることは、完全にバカップルね。愛依もふゆも、一蓮托生、運命共同体って感じ。 「どう?美味しいっしょ~!」 「んく…そうね。愛依が食べさせてくれたからいつもより美味しいかも」 「うえっ!? あっ、あははー…そうかな?」 「ちょっと、マジで照れないでよ」 「だって、冬優子ちゃん急に恥ずい事言うからー!」 「それはアンタもでしょー。お返しよ、お返し」 「えー!?んぐっ…」 愛依が何か言いたそうだったから、ピザを口に入れる。ちょっと驚いたようだけど、口に入ったカロリーの固まりに、少し大人しくする。 「どう?ふゆが食べさせたげたんだから、美味しいでしょ?」 「んっく…うん…。美味しい……!」 「ふふっ、口元、拭きなさい」 指で愛依の口についたソースを拭って、ふゆの口に運ぶ。美味しい。 「冬優子ちゃんっ、もっかい。もっかいあーんっ!」 「はぁ…子どもかっての…。あー」 結局、二人でお互いに食べさせ合って、ピザ三枚とその他諸々が綺麗になくなった。 世間的に見れば十分太ってる愛依と、それ以上に太ってるふゆが、お互いハイカロリーなモノを食べさせ合う絵面は、結構アレかもしれない。二人とも汗だくだし。密着して、お互い片手は握り合ったままだったし。 けど、ふゆは結構…悪くないと思った。