TwitterのRT抽選キャンペーンで当たりをいただき嬉しみの踊りを踊った望津城です。
私の人生において抽選に当たることがあったんだ……(5月中2回目)
今回は
上記同人誌の注文数がノルマ達成した記念に描いたイラストと小話(&原文)を先行公開する回です! ご注文くださりありがとうございます!
Twitter・pixivへの投稿は来週の土曜日辺りにする予定です!
流れ 21号の実験take2に付き合っていたと思ったら捕獲されていた(比喩ではない)
事の始まりは21号との何気ない話題だった。
その日のグレイレイヴンのスケジュールはさして忙しいものではなく、野暮用で抜け出した帰りに、機械仕掛けの赤頭巾塗装を使用していた彼女と私はばったり出会った。
「そう言えば塗装のモチーフ元の物語の内容を知ってる?」
「演劇化されている映像なら端末で見た。指揮官は見たことあるの?」
「あるよ。それと童謡ではない作品だったけど、演劇なら以前グレイレイヴンとストライクホークでやったことがある」
21号が興味深そうに大きく目を開いて見上げてくる。止める理由はないが、演劇をするのなら隊長に許可を取ったほうがいいと伝えて一旦別れたのだった。
そして今、無人の倉庫で目を覚まし、自分が獣耳のカチューシャとふさふさの尻尾を装着している理由の発端を思い出していた。犯人ならぬ犯構造体の名はわざわざ言うまでもない。
目の前には数日前同様に機械仕掛けの赤頭巾塗装を使用している21号がいる。
「こういうかわいいのは俺じゃなくてキミが装着したほうがいいような……」
「21号はあかずきん役。だからオオカミにはなれない。指揮官のオオカミ姿、ちびっこたちも似合うって言ってる」
21号がこちらに向けた長い袖の下で親指を立てた。スレーブユニットたちも頷くように上下に揺れている。
「自信持って」
複雑な気持ちだが笑顔を返す。可及的速やかに対応しなければならない懸念事項が彼女とは別にあるからだ。
……背後に赤髪の麗しい狩人が佇んでいる。
帽子を目深にかぶっていて表情が見えない。両手に持つ縄が琴線のようにピンと張っている。
無意識に身体が彼女たちから距離を取っていく。
「縄だけ用意していると思っていて?」
何度もぞっとした声音に自然と身体が強張った。もう一歩脇に下がると21号が腕(または袖)を回してくる。腹に押し付けられた頬がぷっくり膨れてなんと愛らしいことか。
ちびっこたちも回り込んできた。足を迂闊に動かしたらうっかり蹴ってしまう距離だ。
いつの間にか触れられるほど近くにいた狩人ヴィラが、可憐で凶悪な笑みを浮かべている。
「あら、どこへ逃げるつもり?」
どこから持ち出してきたのか、仕掛け斧やらトラバサミやらが硬質な音を響かせた。
完
某ヤーナムにいそうな狩人装束のヴィラちゃん・赤頭巾塗装21号ちゃん・雑なオオカミコスの弊指揮官でした。たぶん「開けろ!!! グレイレイヴンだ!!!!!」とルシアたちが突入して助けてくれるでしょう。
小説を作るのにあたって一番苦しんだのはフォントかもしれません。正解(、。が半角にならない・好みの文字間隔)に辿り着けなかった……。アイアム編集ムズカシイナァ。