02 姫が腕を組んできた。左ひじに、小ぶりな姫の胸が当たる。そのふにふにに、おちんちんは硬さを増した。 「いつものとこ?」 姫が聞いてきた。 「うん。空いてたらね」 「大丈夫よ。あそこお部屋の数、多いもん」 ボクをちょっと見上げるようにして、そう言った姫の笑顔は、まさに妖艶がふさわしい。ちょっとだけ、肉食獣であるオオカミの血を感じた気分だ。 裏道を曲がって、まんまだけどラブホ街に入る。時折すれ違うカップルさん同士、ちょっと気まずい。 どうにもうつむきがちになりながら、いつものラブホに入る。ささっと。 室内空き状況のパネルの前に、姫と立つ。けっこう埋まっていた。んー、と考える。 「ここにする?」 「ん」 姫がちょっともじもじしてる。ふだんだったら、 「ここー!」 と、真っ先に決めちゃうのに。 (あ……) 姫は降りてくるエレベーターが、気になってるのか。 そりゃ、たった今までえっちしてたひとと、顔は合わせたく無いよね。ボクたちだってそれは同じ。 「キーもらってくるね」 「いっしょ行くのだ」 ボクのシャツの裾をつまんで、姫もついてくる。とは言え、フロントのおばちゃんとは最低限の会話で済ませたい。 (本当の意味で事務的、だよなあ) 頭の隅っこでそんなことを思って、お代金を支払ってキーGET。今回は3Fだ。 まだ裾をつまんでる姫を、RPGの勇者御一行さまみたいに連れて歩き、ダンジョンに入るべくエレベーターに乗って、お部屋の前に到着。いつも通り、部屋番号がチカチカと点滅している。ボクは、姫をちょっと気にしつつも解錠しドアを開く。するっと言う感じで、ふたりしてお部屋に入った。 「どひゃー!」 ためていた息を吐き出すように、姫は声に出して、ソファにずぶずぶと座った。一応、施錠をチェックして、ボクもその隣りに座る。 「なんか。すっげぇ緊張した」 「珍しいね」 事実のこと。えっちいことはたいてい、姫がリードするのに。 「ねー。なんでだろね」 ボクの肩に、頭を預けてくる。まだまだお酒くさい。それを反対の手で撫でながら、 「でも、いつもに戻ったみたいで良かったよ」 「うん。アレだな。お酒入って、バケモノの血がうまく働かなくなったな」 「そうなの?」 「当てにならないカンだけどね」 苦笑する姫が、めちゃくちゃにかわいらしい。我慢できなくて、覆いかぶさるようにキスする。 「うん……。ん、ふぅ」 鼻息を漏らしながら、姫が激しく舌先で答える。うわあごと前歯の裏を舐められて、文字通りゾクゾクッと総毛だった。気持ちいい。 よだれが垂れる寸前になってきたので、口を離そうとしたんだけど。ボクの首に両腕を回した姫がそれを許さない。口の端から、ふたりの唾液が零れる。 さっきから窮屈極まりない状態のおちんちんを、デニムの上からだけど、姫がそっと撫で上げた。お返しに、とばかり、ボクも抱き合ったまま姫のマキシ丈スカートの中へと、手を進めていく。 汗ばんでいる太もも、そしてショーツに触れた。クロッチの防御値を無視して、おもらししたかのように濡れている。熱いそこに指を這わせた。姫の身体が小刻みに震えている。 「ぅひゃあ」 口を離すボクたち。とてもじゃないけど、これからシャワーとか考えられない。とにかく抱き合いたい。平易な言葉で言うなら、したい。 「ベッド、いこ?」 「浴びなくていいの?」 「あとででいいよ」 「おちゃけと汗くさいのに」 「ぜんぶ、舐め取ってあげる」 「むー///」 照れながらも、ベッドまでいっしょの姫。今夜はめちゃくちゃにえっちしよう。