「けほっ。かはっ」 やっとガッチリされていた頭を離してもらって。 わたしは力無く咳き込んだ。 喉がベタベタしていて、舌の上にドロドロの感触が残っていて。 何か飲み物が欲しかったけど、また変なおくすりが入ってたらそれこそ振り出しに戻っちゃう。 だからわたしは、ぐっと耐えた。 『はああぁぁぁ〜』 3人が大きく息を吐いて、へたり込んでいる。 「良かったよ、ゆうちゃん」 「いいねいいね……」 「初めてのフェラ、上手だったよ」 なんかわたし、だんだん腹たってきた。 「じゃあ、そろそろ。わたし帰りたいんですけど」 はっきりとそう言った。 「違うでしょー、よくないねー。帰れると思う?」 でっぷりさんが言う。 「え。だって」 「ゆうちゃんは。ボクたちの顔も覚えてるし、身体の特徴も覚えちゃってる」 「?」 「だから。警察に届け出たら、ボクたちもうアウトだね。よくないね」 「そ! そんなことしない!」 「でも残念ながら、それを証明できる何かがあるかい?」 「無いけど……。でも」 でっぷりさんは首を横に振った。 「ここに来ちゃった時点で、ゆうちゃんの運命は決まっちゃったんだね」 「って」 「もうちょっと楽しませてもらったら。ゆうちゃんは売られてしまうんだ。いいねー」 (よくないよっ!) そう思ったけど、言葉には出さなかった。 「売られちゃった先でも、頑張ってねーいいね?」 「や、いやです!」 「だけど、ここから出られるかい?」 「そう、だけ、ど」 「じゃ。わかってもらえたところで、2回戦目行こうか」 言いながら、でっぷりさんが立ち上がる。メガネさんも日焼けさんも。 冗談じゃない。またあんなことされたら、だんだんわたし、おかしくなってく。 んーん。 もうすでに、いくらかおかしくなってるのかもしれない。 だって。だって……。 おまたが。ぐしゃぐしゃに濡れてるの。