なんか。なんだか、変な感覚。原色のリボンみたいなひらひらが、暗い中で踊ってる。 わたしはそれを、ちょっと遠くからぼんやり眺めている感じで。今度はひらひらに加えて、小さなまるも出てきた。 原色のまるたちも、楽しそうに? ぽんぽんと弾んでいて。リボンたちも嬉しそうに、一緒になって踊っている。 (ああ、わたし今。きっと夢を見てるんだ) どこかでそんなことを思った。途端に世界がグラグラとして、息苦しさが襲ってきた。 (?) 呼吸はできる。でも、お口が何かで塞がれてて、自由に息ができない。視界が明るくなった。自分でも気づかないで、目を開いたんだろう。 (!) お兄さん、の他に数人、2人かな? 男の人が増えていた。みんなハダカで、わたしのことを見ている。 (ハダカ?) わたしもハダカになっていた。いや、されていた。両手両足は動くけど、お口になんだか丸いものが挟まっていて、声が出せない。 「ごめんねえ。叫ばれちゃうと、いろいろと都合が悪いからさ」 メガネをクイっと持ち上げた、コンタクト紛失お兄さんが、そんなことを言った。 「むー。ん?」 「お嬢ちゃん、現状がわかってないっぽいな」 すっごく日焼けしてるお兄さんが、そんなことを言う。 「そっか。でもあんまり、最初のうちから絶望したくはないでしょ? おいおいわかったほうが、精神的にも苦痛は少ないよ」 メガネのお兄さんが言った。 「あ。悪いんだけど、ギャグ、じゃわかんないか。さるぐつわはめさせてもらってるの」 「むー?」 「そうそれ。息はできるでしょ?」 わたしはわけがわからず、目をパチクリする。 「つっか、前座これくらいでいいじゃん。早くもらっちゃおうぜ」 かなりでっぷりしているお兄さんが、初めて口を開いた。なんのこと? 「いいねいいね。何にもわかってないところが、いいねー」 でっぷりお兄さんが、わたしの胸をいきなり触ってきた。な、なに!? 「ほとんどぺったんこの胸。いいねいいね」 「がっつくな、怖がらせちゃうだろ」 とは、日焼けのお兄さん。 「スカすなよー。全然色素沈着のない、このピンクの乳首。小さい乳輪。脂肪の乗ってるところだけ、やわやわの胸! いいね」 「むー!」 乳首を軽く、つままれた。え? なに、なにが始まるの? って、なんでわたし。こんななってるの!? もがくのを悟られたのか、両手両足を掴まれた。 「拘束したくはないんだよ。大人しくしようね?」 メガネのお兄さんが言った。大人しくしよう、って言われても……。 「バンド、あるんだろ? 指を結んじゃえば済むじゃん」 「そう言うのは、好きじゃないんだ」 「はー。ロマンチストはこれだから」 でっぷりさんとメガネさんが、言い合ってる。日焼けのお兄さんが、 「ごめんね、コイツら変なところで美学持っててね」 って、謝りながらもわたしの身体を撫で上げる。やっと理解し始めた恐怖とその他で、震えが走っていった。