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トモR-18
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守られるべきもの02

自己紹介が遅れちゃったね。 わたしは、ゆう。近くにある中高一貫校の、中1なんだ。 いつもはたいてい、お友だちのフローラと帰るんだけど。委員会があって、今日は一緒じゃないの。明日会ったら、この人助けをしっかりと話さなきゃね。 お兄さんはちょっと歩きにくそうだけど、ちゃんとわたしの手をつかんで、ゆっくりゆっくり。 「えっとね、ローソン曲がってから、右側の電柱の、ゴミボックスたたんであるところ。あそこのアパートなんだ」 「わかりました」 電柱が見えてきた。緑色のゴミボックスもある。あ、この建物かあ。ちょっとぼろっちいね。 「1階のふたつめの部屋だよ」 「はあい」 集合ポストの横を抜けて、ふたつめ……。ここかな? 型遅れの洗濯機が、玄関ドアのところに置いてある。 「ここですよね?」 「うん、そう。ありがとう、えっと」 「あ。ゆうです」 「ありがとう、ゆうちゃん。何か、お礼がしたいな」 「え!? そんな!」 「せめてもの気持ちだよ。簡単だけどお茶出すから、上がって」 「でも……」 「と言っても、西友で買った紅茶だけどね」 確かに、ナビの緊張もあって。のどが渇いていた。うーん、じゃあちょっとだけ。 「じゃ、じゃあ。お言葉に甘えて」 「うん」 お兄さんが、バッグからカギを出す。かちゃかちゃと開けて、わたしを中に招き入れる。 「お、じゃましまーす」 「どうぞー」 背後でカチャリ、の音。あ、お兄さんがカギをかけたのか。 「テキトーに座っててね」 言われた通り、座ろうとしたんだけど……。床がゴタゴタになってて、座れそうになかった。仕方がなくわたしは、ベッドの隅にちょこんと座ることにする。 マグカップに冷たい紅茶を入れてくれたお兄さんは、わたしに手渡した。 「いただきまーす」 ごくごくと飲み干す。んー、美味しい! はず、なんだけど……。なんだかちょっとだけ、ヘンテコな味。 それでもわたしは、 (ナビに疲れちゃったかな) と思って、ベッドサイドのスツールにマグカップを置こうとした。 ら、急に世界が回り始めて。わたしの周りがぐるぐるし始めて、ついに耐えられずわたしは、コテンとベッドに倒れた(ような気がした)。

守られるべきもの02

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