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【TRPG】大悪党 地獄ケ原斬人 シナリオアレンジ RECORD_case6M_02_CP


改変部分のみを記載。元シナリオは『大悪党 地獄ケ原斬人』シナリオブック参照。

youtube.com
https://youtube.com/live/_AwNrqlOD8I?feature=share


■怪異:地獄ケ原斬人

その少女は、人知れず怪異と戦っている。

「組織」へ復讐するため。そして、人として死ぬため。


少女の両親は、とある宗教の信徒だった。

常世神(とこよのかみ)という虫の怪異を信奉する「教団」。

その神を祀れば、富と不老長寿を得ることができるのだという。

いかにも怪しげなその集団は、しかし欲深き富豪や政界の黒幕など、多くの支配者層が所属し、着実に力をつけていた。


少女はある日、神の祝福を受けるための儀式……という名の人体実験に、生贄として捧げられてしまった。

体中を這い回る異形の虫たちにより身体を喰われ、少女は絶叫する。虫たちが吐く糸により、彼女の身体は作り変えられた。

結果、少女は不死の身体を持つ、怪異となった。


異形の姿となり、人ならざる力を持った者にとって、世界には居場所がなかった。

「教団」から逃げ出した少女は、孤独に流浪する存在となる。

絶望し、ひとり死のうとしても、その体はそれを許してくれなかった。

いつしか、「教団」への復讐と、死への渇望だけが彼女の全てとなっていった。


生きていくために小さな犯罪に手を染めながら、「教団」の目的を挫くために怪異と戦う日々。

「教団」は脅威となった彼女を”地獄ケ原斬人という大悪党”という存在に仕立て上げ、幾多の罪を彼女になすりつけ、国家や機関を動かし、追い詰めていく。


そしてついに、「教団」の悲願である常世神顕現の儀の準備が整った。

舞台は、東京スカイツリー。


斬人となった少女は、ひとりそこへ乗り込む。

「教団」の目的を阻むため。

そして、自分を不死にした元凶たる、常世神を打倒するため。


過去のトラウマにより、虫を怖れ、忌み嫌っている。

生贄となった際に、記憶も虫たちに食い尽くされたため、自分の本来の名前も思い出せない。(※設定的には「橘みかん」)


共鳴感情:孤独(傷)、否定(傷)、絶望(傷)


■記憶混濁

記憶混濁の発生条件:共鳴レベル2,3,4,5,6で発生。


記憶混濁【1】<生贄>

怪異が、わたしの身体を貪る。

わたしは生贄になった。他ならぬ、両親の手によって。

神の祝福の儀式……とは名ばかりの人体実験。

耐え難い苦痛にのたうち回り、絶叫しながら、わたしは死んだ。


記憶混濁【2】<変態>

わたしは死んだ。そして黄泉還った。

わたしを食べたイモムシたちが糸を吐き、残骸になった肉と魂を縫い合わせ、

今までと全く異なる存在に作り変えた。

それはまるで羽化。わたしは、人ならざる存在……怪異となった。


記憶混濁【3】<不死>

異形の姿。過ぎたる力。

現し世に、わたしの居場所はなかった。

孤独と絶望の果て、わたしは死ぬことにした。

だが……怪異となったこの身体は、死ぬことすら許してくれなかった。


記憶混濁【4】<教団>

「教団」……不老不死を求め、怪異を崇める新興宗教。

信徒の多くは、欲深き富裕層や政界の黒幕、裏の支配者たち。

わたしのかつての親も、その一員だった。

奴らの悲願は、神をこの世に顕現させること。

下らない目的のために、多くの犠牲を生みながら。


記憶混濁【5】<復讐>

「教団」を潰す。

「神」を殺す。

それが、今のわたしに残された全て。

この苦しみを終わらせるため。

この人生という地獄を、終わらせるため。


■シーン0:レポート

元シナリオと同じ


■シナリオ1:オープニング

元シナリオと同じ


■シーン2:展望台

眼の前には惨劇が広がっていました。

ガラスに映り込んだ姿は、普段の貴方と大きく異なるものです。

あなたの右手には拳銃が、左手には血塗られた刀が握られています。


※共鳴判定(強度6/上昇1)∞共鳴感情:[狂気(傷)]


(時限爆弾について、元シナリオどおり)


頭の中で声がします。


斬人「……あなた、怪異?」

斬人「精神に寄生するタイプは、初めてね……」


斬人は、共鳴者を怪異だと疑ってきます。

疑いが晴れた場合、斬人は身体の自由が効かないため、協力を頼んできます。


斬人「わたしは……斬人。地獄ケ原斬人。“奴ら”からは、そう呼ばれてる」

斬人「あなたのせいで、身体が自由に動かせないの。でも、わたしにはやらなければいけないことがある。お願い、今からわたしの言う通りにして」

斬人「言うことを聞いてくれたら。目的を果たせたら。この爆弾の解除コードを教えてあげる。だから」


あなたの目が、自然と、フロアの中央で怯えている人々の方を向きます。


斬人「彼らを殺して。全員」


逡巡すると、女性がひとり、怯えて逃げ出そうとします。


斬人「追って。殺して。今すぐ!」

斬人「放っておいても、“アレ”に喰われてどうせ死ぬわ。だから、早く!」


※彼らは常世神羽化の儀式のための供物として捧げられている。斬人は、供物が喰われる前に全員殺すことで、羽化を阻止しようとしている。


斬人の頼みを拒んだ場合、斬人は共鳴者にこの状況を任せることはできないと考え、なんとか身体から共鳴者を追い出す方法はないかと思案し始める。

協力的な態度は消え失せ、「気が変わって、わたしの言う通りにする気になったら話しかけて。その爆弾の解除コードを知っているのは、わたしだけってことを覚えておくことね」と言い、口を閉ざします。


■シーン3:探索

※前シーンで出てこなかった場合、冒頭で技能〈大悪党〉の説明を行うこと!!


▼怯えている人々

☑〈観察眼〉〈洞察〉に成功

あなたを見る目が怯えきっています。まともな会話にはならなそうです。

その様子は、周囲に転がる死体があなたの手によって殺められたことを証明しているようです。


☑〈観察眼〉〈洞察〉に失敗/〈※霊感〉に成功

あなたを見る目が怯えきっています。まともな会話にはならなそうです。

一瞬、彼らの身体に、無数のイモムシが這い回っているような幻覚が見えます。

※共鳴判定(強度6/上昇1)∞共鳴感情:[狂気(傷)]



▼モニター

☑〈知識〉〈ニュース〉などに成功

あなたは過去に地獄ヶ原斬人に関する情報をニュースなどで聞いたことがありました。

・幼少期、両親殺害の疑い。

・近隣で動物が多数殺されていたとの目撃情報。

・小学生のころ、同級生に対する暴行事件を起こした疑い。

・悪魔崇拝、オカルトに傾倒、一部では謎の振興宗教との関与があるという噂も。


斬人「(ニュースの内容について)ずいぶんと盛られたものね。他の悪党がやったことも、いくつもわたしのせいにされてる」

斬人「〝奴ら〟には、それができる。権力者たちが、集まってるから」

斬人「でも、わたしが大悪党ってことは、事実よ。そうでもしなきゃ、生きていけなかったもの」




▼転がっている死体

床には何人もの死体が転がっている。

刀で斬りつけられた傷跡から、おびただしい量の血が広がっている。


☑〈観察眼〉〈洞察〉に成功

死体のそばに、いくつか虫のサナギのようなものが転がっています。

斬人「それは、〝教団〟の奴ら。自分たちを虫の名前のコードネームで呼び合う、虫好きの変態集団よ」

※共鳴判定(強度6/上昇1)∞共鳴感情:[否定(傷)]

〈知識:生物〉などの技能に成功すれば、転がっているサナギがアゲハチョウに似ているが、既存の蝶と完全には符合しない新種であることがわかります。


☑〈観察眼〉〈洞察〉に失敗

特に何も見つけられず。



▼窓の外

☑〈観察眼〉〈聞き耳〉に成功

窓際に立つだけで足がすくむ。

下を覗けば、ここが350mの上空であることを実感します。


☑〈観察眼〉〈聞き耳〉に失敗/〈※霊感〉に成功

東京スカイツリーの外壁に、巨大なイモムシが這い登っている幻覚が見えます。

※共鳴判定(強度6/上昇1)∞共鳴感情:[狂気(傷)]



▼通路の奥

☑〈観察眼〉などに成功

(女性を殺していない場合)

先ほど逃げた女性が、死んでいます。

身体には、虫に喰われたような跡がありました。

※共鳴判定(強度6/上昇1)∞共鳴感情:[狂気(傷)]


☑〈観察眼〉などに失敗

炎と煙に閉ざされて、様子を伺うことはできませんでした。



▼エレベーター

元シナリオどおり。



■シーン4:対話

斬人「虫が好きだなんて、変わってるね」

斬人「わたしは、大っ嫌い」

斬人「常世神って、知ってる?」

斬人「大昔から日本で言い伝えが残っている、虫の神。神っていうか、怪異。バケモノ」

斬人「わたしを、こんな身体にした、張本人」

斬人「常世神を祀ると、永遠の命が手に入るんだって。馬鹿みたい。ただ死ねないだけ。過ぎた力を持つ人間に、居場所なんてないのに」

斬人「わたしはずっとひとりきり」

斬人「だから、終わらせるの。……天望回廊へ向かって。そこに、奴がいる」



■シーン5:天望回廊

エレベーターを登った先、それはあった。

通路の奥、フロアの中央にあたる部分に、巨大な繭が巣食っている。

〝教団〟のものが、呪文のようなものを唱えている。

「かけまくもかしこき とこよのかみ ときじくかぐこのみ たてまつりて とこよのくにへ いざ みちびきたまへ」


斬人「よかった。まだ羽化してない」

斬人「刀を抜いて。あの繭を破壊して。その刀なら、できるはず」

斬人「羽化してしまう前に! 早く!」



VS 常世神(繭)

▼斬人のHPが0になると……

不死が発動し、HP1で復活する。ただし、復活するたびに共鳴レベルが1上昇する。


▼NPCデータ:常世神(繭)

HP:40 /イニシアチブ:1(共鳴者先行)

・1DM<=6 〈蟲のさざめき〉

  対抗は〈*自我〉。失敗すると共鳴レベルが1上昇する。

・6DM<=4 〈纏わりつく〉

  対抗は回避判定。失敗すると、6D4匹の虫に纏わりつかれる。

  運動系の判定の成功数が-1。

  虫を払うにはアクション消費して〈*運動〉など必要。

・6DM<=4 〈蟲喰い〉

  虫が纏わりついている状態でのみ使用。対抗は〈大悪党〉以外不可。

  【虫数】D4点のダメージ。



▼常世神(繭)のHPが0になった

斬人「……やったか」

繭に亀裂が入る。亀裂から閃光が走り、爆発にも似た衝撃波で全てが吹き飛ばされる。

ズタズタになった繭の中から、光り輝く羽をもった、巨大な蝶が現れる。

その姿は、この世のものと思えぬほど美しく、この世のものと思えぬほど禍々しかった。


斬人「そんな……!」

常世神「イザカシ トコヨノクニ……」


神が口ずさむ。

〈トコヨノミチビキ〉を使用。成功した場合、共鳴値上昇の処理を行うこと。


教団員「ああ、常世神! われらの悲願! 永遠の、命……!」


そう言うと、教団員たちは歓喜の表情で、イモムシの姿へ変貌した。


斬人は蹲って苦しみ始める。その姿が、どんどん人の形から外れていく。

背中からは羽が生え始めている。


斬人「腐っても、神か。……格が違いすぎる。もう、人の手には負えない……」

斬人「かくなる上は……」


お腹に巻かれた時限爆弾に、自然と視線が向く。

斬人は死なば諸共で、自爆をしようとする。共鳴者が止めようと抵抗した場合、


斬人「――こんな土壇場で、あなたに身体を奪われて、散々だわ」

斬人「でも……人とこんなに話したの、久しぶりだった」

斬人「正直……楽しかったわ。最後に、あなたに会えて、よかった」


斬人の腕が、斬響刀を逆手に持ち、腹部に向ける。

斬人「斬響刀〝太秦〟。この刀は、怪異を斬る」

斬人「人の意識に寄生して、身体を乗っ取るなんて、怪異に他ならないわよね」

斬人「さようなら」


刀を、自分の腹に突き刺す。

視界がブラックアウトする。


■シーン6:クライマックス

▼選択

(シナリオどおり)


共鳴者を選ぶと、ステータスは初期値に戻り、技能〈大悪党〉は失われる。


■シーン7-1:共鳴者を選んだ

では、あなたの物語を始めましょう。

そういえば、あなたは今日、どこへ出かけていたでしょうか?


▼展望デッキ

あなたは、東京スカイツリー展望台で目を覚まします。

どれくらい気を失っていたのか。

周囲はひどい有様です。

なにかすごい爆発があったのか、天井には大きな穴が開いており、あなたの身体が瓦礫に押しつぶされていないことが奇跡のようです。


ふと、上を見上げると、上空に光り輝く巨大な蝶の羽が見えます。

キラキラと光る鱗粉が降りそそいでいます。


天望回廊へ続く上りのエレベーターは、爆破の衝撃で壊れて動きません。

下りのエレベーターは、かろうじて動いているようです。

あなたはどうしますか?


▼逃げない意志を示した。

あなたの頭の中に、声が響きます。


常世神「イザカシ トコヨノクニ……」


※共鳴判定(強度9/上昇1D6)∞共鳴感情:完全一致

共鳴値が上昇し、以下の技能を取得します。


常世神の影響を受けて、あなたもまた、怪異に近づいているのかもしれません。


今なら、外壁を伝って上を目指すこともできそうです。

しかし怪異に近づけば、その影響も強くなります。

あなたも人でなくなってしまう可能性が高いでしょう。


▼天望回廊

天望回廊には、斬人が腹を押さえて苦しそうに蹲っています。


斬人「……誰? 来ちゃ、だめ。逃げて……ここにいると……あぶない」

斬人「嘘、でしょ……だめ、かなうわけない」


斬人の近くに、斬響刀が転がっています。


斬人「いいから……逃げて……ここから……お願い」



VS 常世神(羽化)

▼NPCデータ:常世神(羽化)

HP:64 /イニシアチブ:6(共鳴者先行)

・6DM<=4 〈トコヨノミチビキ〉

  対抗は〈*自我〉など。失敗すると、共鳴レベルが+1D4。

・5DM<=6 〈バタフライエフェクト〉

  羽ばたきにより竜巻を発生させる攻撃。

  対抗は回避判定。攻撃力【成功数】D6。

・1DM<=4〈コチョウノユメ〉

  HPが半分以下になったら使用。

  1D4 ラウンド後の最後に、〝常世神〟は現世から離脱。


▼共鳴者が[逸脱]すると

斬人と同じく、死ねない怪異の身体になり、戻れなくなる。




■終幕

▼ [逸脱]していない場合

斬人「どうして、こんな馬鹿なことを……」

斬人「あなたも、わたしと同じ、バケモノの身体になっていたかもしれないのよ」


▼ [逸脱]した場合

「ごめんなさい……わたしのせいで、あなたまでバケモノにしてしまった」



いずれの場合でも、常世神を倒しきれている場合、怪異化は解かれる。

常世神を逃がしてしまった場合、[逸脱]したものはもう元には戻らない。

ここまでの物語にふさわしい結末を紡いでセッションを終了すること。



こうして事件は幕を閉じる。

取り調べ調書には多くの懐疑的な内容がふくまれたが、事件を証明する物証は何一つ残っておらず、信憑性に欠けた記録のみが綴られ、残された。


わたしとあなたが見ている景色が一緒なんてことがあるだろうか。

真実が必ず一つだけ、なんてことが―――あるだろうか?


これは、ひとりの少女が、地獄から救い出された物語。


この物語はフィクションです。劇中の人物、事件、真実が一つとは限りません。


エモクロアTRPG

大悪党 地獄ケ原斬人  終了




■シーン7-2 大悪党を選んだ

大悪党・地獄ケ原斬人は意識を取り戻す。

先ほど、自らさばいた腹からドクドクと血が流れている。

腹の傷は徐々に塞がってきている。激痛が走るが、動けはする。

あの声は、もう聞こえない。


眼の前には、翼を広げた巨大な蝶。


VS 常世神(羽化)

敵データは、シーン7-2と一緒。

引き続き、〈大悪党〉技能を使える。

ほか、時限爆弾を起動する(敵味方全員に10D10ダメージ)という行動選択肢が与えられる。


常世神を倒す、ないし常世神が戦闘から離脱すると戦闘終了。

戦闘終了時、HPが0の場合、呪いが解けると斬人は死亡する。



(PLが結末に未練がありそうな場合、ここでふたたびルート選択へ戻ってもよい)

(その場合、ここまではあり得た別の可能性世界となる)




こうして事件は幕を閉じる。

取り調べ調書には多くの懐疑的な内容がふくまれたが、事件を証明する物証は何一つ残っておらず、信憑性に欠けた記録のみが綴られ、残された。


わたしとあなたが見ている景色が一緒なんてことがあるだろうか。

真実が必ず一つだけ、なんてことが―――あるだろうか?


はたして彼女は、地獄から救われたのだろうか?


この物語はフィクションです。劇中の人物、事件、真実が一つとは限りません。


エモクロアTRPG

大悪党 地獄ケ原斬人  終了


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