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【手記】金銭感覚のはなし

大学時代から19年使っている電子レンジが、どうやら寿命らしい。

レンジ調理の冷凍食品が、時間通り温めると外側が焦げて内側は凍っている、みたいなひどい有様だ。

調べてみたらそもそも電子レンジの寿命って8年くらいらしいので、物持ちがいいとかそういうレベルではない。


ついでに、冷蔵庫も大学院時代から使っている(大学時代のアパートはちっちゃい冷蔵庫が備え付きだった)ものなので、こちらも15年ものだ。

冷凍庫がひどく手狭で、月に二度の炊き出し(牛は一気に食糧を作り置きしている)の直後にはパンッパンになる。

もう少し冷凍庫広いといいのになあ、と思い続けたまま5年くらいそのままだ。


さすがにレンジやべえなと思って今日、近所のヤマダ電機に行ってきた。

決算セール中だった。

うちは山小屋チックな狭い家(自分で建てた)なので、大きな家電は置けない。

今のサイズとほぼ同じものとなると、商品は限られてくる。


レンジは2.5万円くらい。

冷蔵庫は3.8万円くらい。

両方買うと6万くらい。


安い買い物ではない。ないのだが……。

曲がりなりにも37歳である。そして一応会社の社長(?)である。

普通なら、たぶん躊躇するような買い物でもない。


なのに僕は、買うかどうか小一時間悩んで、そのまま店を出た。

購買欲がぜんっぜん湧かないのだ。

結局、今僕はネット販売でもっと安い中古品が無いか探している。




僕の生活コスト、異常に安い。

家は持ち家なので、家賃は0円。(固定資産税もクソ安くて、月額換算すると確か2000円くらいだ)

食費も自炊しているので、月2万くらいで十分おさまる。外食も一人だとほとんどしない。いろいろめんどくさい時にコンビニを使う程度。

車も40万くらいの中古車だ。購入時で既に14万km走っていたものだが、走行に問題はなく車内も広くてとても快適だ。


別にケチなわけでも、節約しているわけでも、たぶん無い。

貯金が好きなわけでもない。

ミニマリストという自負も別にないし、ロハスな生活に憧れているわけでも全然ない。というか、「丁寧な暮らし」とかなり縁が遠い。めんどくさがり屋なので物の扱い方はかなり雑だし、メンテナンスとかほぼしていない。


じゃあ何でこんなにお金を使わないのかというと、たぶん貧乏性かつ物欲が薄いだけだ。

もう少し分解すると、「自分のための」消費行動を、「もったいない」と感じる傾向があるみたいだ。


まあ、前から自覚はあったんだけど。

でも今日はさすがに自分でも笑ってしまった。

だって電子レンジ寿命なんだよ!?

お前別に2.5万くらいポンと出せよ、と。




うちはアニメ映画プロジェクトとかのために法人化している。

なので、僕の収入は役員報酬だ。

報酬額は、なんか色々怒られない範囲内での最低額にしてもらった。

隠す必要もないので金額を言うと、月額12万円。

年収200万行かないので、世間的には低所得者層に分類されるだろう。

それでも毎月お金が余るので、そのほとんどインデックスファンドにぶっこんでいる。(そしてまあまあ増えている)


お金は大事だ。特に僕なんかは、活動を応援してくださる方や、制作物を心待ちにしてくださっている方々から頂いたお金なので、無駄を極力無くしたい。

余すこと無く事業に使いたい。いいものを作るために使いたい。

その事を考えると、どうしても自分で使う「活動と関係ない」お金がもったいなく感じてしまう。


今年の3~5月にやった全国行脚イベントでは、自分の中で合理的だと思う判断をした結果、自家用車での移動+フル日程車中泊で過ごし、3ヶ月全国22箇所を回った経費が20万円程度で済んだ。

そして、みんなに心配された。

(ちなみに長距離移動でちょっと痔になったりはしたが、他はとても快適な旅でしたよ。ホテルとるのとかめんどくさいし、自由が減るし……)





ちなみに、食生活に関してはたぶんかなり栄養バランスとれたものを食べているし、僕はまあまあ料理もちゃんとするので美味しいものを食べていると思う。

他の部分も、「生活を犠牲にしている」という感じは全く無くて、僕の中で「これは必要」と思うハードルが異常に高いだけだ。


こないだ佐藤ホームズさんに「牛さんって億万長者になったとしても、今のままの生活してそうですよね」と言われた。

実際に億万長者になった自分を想像してみたが、いわゆる「良い生活」をしている自分が全くシックリこなかった。そういう生活を魅力的と感じなかった。


そんなことより、もっと面白いことにお金を使いたいと思ってしまう。


37歳でこれなら、この先もそうそう変わらない気もする。





もし僕が豪邸に住んで、贅沢をしている未来が来たら、その時は「変わったな」と指を刺して笑ってやって下さい。


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