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【手記】大型コラボの落とし穴

TRPG配信活動をそこそこやってきて、VTuberをはじめとするジャンル外の方々をお招きしてのコラボを積極的にやってきた身として、ここ数年色々観測してきて学んだことがある。


それは、大型コラボには気づきづらい落とし穴があるということだ。


たぶんこれ、色んなジャンルでも同様に言えることだとは思うのだけれど、ここでは話しやすくするために主語を「TRPG」に置く。

「TRPG」と書いている部分を他の単語に置き換えると、たぶん色んなことに応用できる。


なぜコラボをするのか。

色々目的はあると思うが、その中でも大きなウェイトを占めるのは、TRPGの事を知らなかった・触れてこなかった層に、TRPGを知り「面白い」と思ってもらうためだ。


自分たちがリーチできないファン層をもっている方々をお招きしてのコラボは、そのファン層の方々にTRPGの面白さをプレゼンする場でもある。

そのファン層の規模が大きい時は、つまり大人数を前にプレゼンをしている状態なわけだ。


ここで、見事「面白い!」と思わせることができればしめたもの。

しかし、ヤバいのは「面白くない」と思わせてしまったときだ。


大人数が大挙して押し寄せた配信で、その多くに「TRPGは面白くなかった」という感想を持って帰らせてしまった場合……将来的にTRPGに興味を持ってくれるかもしれなかった多くの人々にマイナスプロモーションをしてしまうことになる。

これはマクロな見方をすれば損失だと言える。

ただ、ここに落とし穴がある。

主観的な立場で見ると、この「損失」に気づきづらいのだ。


たとえば。


普段、だいたい100人の視聴者が見ているTRPGチャンネルがある。

そこに、大型コラボで一時的に10000人が見に来たとする。

その配信が、(遊んでいるPLにとってどうだったかはともかく)多くの視聴者にとって退屈なものであったとする。

9900人が「つまらなかった」と思って帰ったとする。

でも、うち100人くらいが相性がよく「面白かった」と思って帰った。

この場合、このチャンネルは100人の新規ファンを獲得したことになる。

100人のチャンネルにとって、ファンが倍になったことはあまりに大きい成功体験だ。なので、9900人を将来にわたって損失してしまったということに気づかずに、きっと同じことを繰り返してしまう。


ミクロな視点で言えば、この戦略は間違っていない。

ただし、長い目で見ると、将来的にこの状態は自分の首を締めるはずだ。


数字というのは恐ろしくて、可視化力と隠匿力がそろって非常に高い。

見える数字しか見えなくなってしまう。見えてない大事な数字を、そこに隠れているものを見落としやすくなってしまう。

大事なのは【再生数】ではなく【最後まで見てくれた(面白いと思ってくれた人の数)】だし、「チャンネル登録者数」ではなく【アクティブで興味を持ってくれている人の数】だ。

【この人とコラボした時に見に来てくれた人の数】と同じくらい、【見に来なくなった人の数】【TRPG配信は見に来ない人の数】も重要だ。



(この2つの差は歴然だ。後者はヤバい。実際配信中に「あ、これヤベえな」という実感があった)




僕は大人数が見に来てくれることになった配信の前は、かなり緊張する。

失敗できないぞ、という気持ちになる。それが新しい視聴者層ならなおさらだ。

僕の失敗は僕だけのものではなく、「TRPG」そのものの印象にも影響を及ぼしてしまうからだ。

たぶん、明日の配信は若干そういう類の場になるだろう。

気合を入れなければならない。

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