スイスに来ている。
以前少しだけ配信で触れたので、「山籠り」と聞いてなんとなく察していた方もいるだろう。
世情的に旅の様子をリアルタイムで共有、といった事がし辛いのが非常に歯痒い。
9/1よりマッターホルンの麓、ツェルマットにいる。9/2,9/3と登山というかトレイルハイキングというかをし、昨日、標高3,260mにあるマッターホルンのヘルンリ小屋まで上がってきた。
今回のスイス旅にはいくつか目的がある。
ここ2年ほど創作やらの活動に打ち込みすぎて、山からかなり遠ざかっていた。アイデアを浮かべたり思索に打ち込むにはやはり「長時間歩く」という行為と、新しいもののインプットが不可欠だと感じており、そろそろ映画脚本などに向けてガッツリ山を歩く必要があると思っていた。
それならば国内の山でもいいのだが、今回の目的はもう一つ。「山ヤ」への密着取材だ。
僕の身近な山ヤの中では最強クラスの男が、マッターホルンに登るのだ。(つい先程、山頂アタックに向かった。無事帰還を祈る)彼の様子をずっと追っていると、得られるものが非常に多い。山に向き合うとはこういうことか、と感じさせられる。(とはいえ、普段の会話はバカ話ばかりだが)
さっそく、映画のシーンがいくつか浮かんだ。
今日はヘルンリ小屋で彼の帰りを待ちながら、マッターホルンの「大黒壁」のような威圧感のある大岩壁を前に脚本を書き進めようと思う。
スイスに来てひとつ発見があった。
国や文化圏が違うと、価値観も雰囲気も常識も何もかも違う。
めちゃめちゃ人が少ない関西国際空港。店はほとんど閉まっていてシャッター街と化していた。
対して、スイスはチューリッヒ空港も、トランジットで寄ったドバイ空港も活気があった。
ツェルマットの街中も、なんだか全体的にみんな幸福度が高そうで、親切で優しい人が多く、「こんな時勢にノコノコ来やがって日本人め」みたいな目で見られたりするんじゃないかという出国前の不安など全くの杞憂だったというか、むしろ真逆だったというか……。
そして何よりこの大自然。
とにかく「でけえなあ」「すげえなあ」と毎日感嘆するばかりで、陳腐な表現だが、日々の小さな悩みや鬱屈や不満などが拡散してどうでもよくなっていくのを実感している。
スイス、めちゃいいです。
物価は高いですが、テント暮らしですし、外食せずにスーパーの食材でやりくりしているので旅費も安いもんです。
登山鉄道やロープウェイがめちゃめちゃ発達していて、体力に自信のない方でも十分楽しめるので、本当にオススメです。