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失っていく

この世界において深いダンジョンに潜り調査をして遺品や素材、アーティファクトなどの収集、場合によってはモンスターとの戦闘を行う者たちを冒険者と呼んだ。そして冒険者には大きく分けて二種類いる。得るものと、失うものだ。 様々なモンスターがいる中でゴブリンと呼ばれる獣人たちの半分ほどの背しかない緑色の皮膚に歪なイボイボがたくさんついている姿で、別名小鬼と呼ばれるような存在はある一点で危険視されるモンスターだ。 個々の脅威としては低めだが基本的に集団で過ごしている。だが危険視の理由はそこではない。万が一にも彼らに捕縛されれば、雌だけでなく雄であろうと強制的に犯され孕み袋にされてしまう。他のモンスターを襲い子を産ませ最終的に食すことすらある。 さらに言えば少し押さえつけられ犯されただけでも逃げづらくなる要因がある。それはゴブリンの精液に催淫効果があり、犯されている相手は快楽に溺れていってしまうからだ。 そして冒険者はよくゴブリン討伐を命じられることが多いが、失敗して孕み袋となった後、幸運といえるかは別として他の冒険者に命あるまま助けられるというケースも少なくない。 元々雄雌の対比が7:3であるこの世界において、冒険者という危険な職となれば当然雄がおおくなる。だがゴブリンという低俗な魔物に犯され孕まされ、果ては快楽迄も感じてしまえば雄としての自尊心を砕かれて自分を保てなくなる。 猫獣人の3兄弟のカウンとクオンもそうした例にもれなかった。娼館の中でもゴブリン落ちの雄を扱う娼館というのもある。そんな娼館の一つの中にクオンの姿はあった。 「もっと、もっと俺を犯して!犯してぇ!」 「がっつきすぎだぜ!まったく、これだからゴブリン落ちはなぁ!」 ゴブリン落ちの冒険者は人気度は低く安く扱われることも多いが、ブルーとフォーンの半々の毛並みも美しく、何より猫獣人の中でもそれほど大きくないかわいらしさもあるクオンは意外と人気を保っていた。 しかしクオンにとってはどうでもいい。とにかくあさましく雄のチ●ポを尻が欲する。ゴブリンを産み落としたこともある尻は挿入されたチ●ポをよだれを垂らすかのように液を出し、ねっとりかつがっしり離さないと言わんがごとく咥え込む。 尻での快楽に溺れるクオンはもはや雄ではなかった。それは姿だけというわけではない。ゴブリン落ちの雄が陥る現象の一つ、精液の生成ができなくなることだ。射精のような快楽を得ていても、クオンのチ●ポから出るのは潮のような透明な液体ばかりであり、まるで雌のようだといわれていたのが人気の一つだったのかもしれない。 唯一無事だったコアンはそんなクオンの状態を知ってはいたが、見に行くことはなかった。いや、それどころではないことが起きてしまったともいえる。もう一人の長男であるカウンが行方をくらませたのだ。 クオンは精神の復帰が見込めず、すぐに娼館にと入ったが、カウンはかろうじて復帰も見込めるのではと言われてコアンが面倒を見ていたのだった。 「お兄さんが心配だな。本当にエクリプの森に入ったようだし。」 「はい、でも、ほんとによかったんですか?カウン兄さんのために一緒に来ていただいて。」 「硬いことを言うなよなぁ。もう一度は助けた仲だろ?」 コアンは一人で助けに行くつもりだったが、カウンとクオンを以前も助けてくれた5人組のグループが一緒に来てくれることになった。青い刀剣のロングソードを操るゴールデンレトリバーのような犬獣人のガイラ、カウンの大盾よりもさらに大きな盾を持ちガタイも2倍ほどあるようなグリズリーに似た熊獣人のシュマ。 「どちらにせよ、エクリプの森に植物系のモンスターが出たというのは事実だ。我々が向かうことになったのだから一緒に行こう。」 「それを見ていったんじゃなければいいんだけどねー。ゴブリン落ちはモンスターにおかされたがるっていうしー。」 「おいテガ!そういう軽口をたたくな!」 冒険者の中でも特に珍しい魔法使いである青いクリスタルのついた杖を持つ真っ白な兎獣人のオルーン、偵察に長けボウガンを操るクオンと同じ立ち位置にいる狐獣人のテガ。それを叱ったのは斧を背負った茶色の牛獣人のムド。 特にリーダーであるガイラの的確な指示が彼らを優秀な冒険者グループとしていたが、全員の動きがコアンにとって追いつけるようなものじゃないと思うレベルで、こうしていっしょに行けるだけでも名誉なことだと感じていた。 街を出て5日ほどかかりエクリプの森にと入る。重なるようにみっしり生えた木々のせいで朝だというのに日の光が入ってきていなく暗い。 当然のように持っている魔物除けのランプはガイラとコアンがもつことになった。前方をこういう場所でも遠くまで見れるテガが後方をコアンがみることになった。 頼れる5人がいるとはいえコアンはこの森の威圧感を感じていた。あの洞窟よりも暗さはましなはずなのに、さらに暗いように感じる。木々があるだけなはずなのにあの洞窟よりも進む先が狭く感じる。 「気をつけろー、トレントがいるぞー。」 「正確な位置を!。」 「2時の方向、120さきだー。」 この暗がりの中そこまで正確に相手の位置がわかるテガにコアンは尊敬すらする。自分がそっちの方向を見ても木々がたくさんあるだけ。木のモンスターであるトレントがどれかなんてわかりもしない。 だがテガの言う方向に向かい、指さした木をムドが自慢の斧で切り付けると、ヒュオォォというトレント特有の奇妙な声をあげ、ただの木にはありえないような紫の血を流して倒れた。 「こんなあっけないものか!」 「うん、これは指定されたモンスターではないようだね。もちろんほおっておけば危険になっていくだろうから討伐するに越したことはないけど。」 特に植物の魔物は地面から大気から栄養を常に摂取し成長していく。動物系の魔物に比べて成長は遅いものの、トレントのような擬態するものも多く、気づかぬうちに大きな脅威となりやすい。 エクリプの森は元々人のあまり来るような場所ではないために脅威となる植物系の魔物が生まれやすい環境である。だからこそ彼らはトレントを脅威とならないうちに倒したのだ。 「やっば、たぶんあれじゃーないか?」 「何かまた見つけたのか?」 「あー、ここからさらに2時の方向200は先になりそうだが一瞬見えたんだ、多分マンイーターだ。」 「マンイーターですか。あまり出番がなさそうですね。」 「元々植物系は苦手とするところだろ?しかたない。」 落ち込むオルーンを慰めるシュマ。オルーンが使えるのは水の魔法のみ。カッターのように打ち出し切り裂くことはできても植物への影響力は低い。 だがこの旅の中では襲ってきた群狼の顔を水で多い窒息させて動きを封じるなど活躍している。何より旅の間の飲み水はオルーンの出した水で水筒を追加で持つことなく、川や泉も探さずにここまでまっすぐこれたのだ。 テガがマンイーターを見たという方向にと向かっていく。だがテガは違和感を感じていた。一瞬マンイーターの触手のようなのが見えたはずなのに、そのあと一切姿が見えない。 「ほんとにこっちにマンイーターをみたのか!?」 「気のせい?いーや、違う、俺っちの目は腐ってない。確かに見たんだ。」 「テガの目は優秀だよ。確かに何かの気配を感じる。でもみあたらないな。」 マンイーターを見たという場所より50メートルは手前でガイラはみんなの足を止める。危機察知能力の高さがそうさせたのだろう。だが思いもよらない場所から攻撃はしかけられた。 「ぐぁぁぁ!?」 「んなっ!オルーン!」 地面から伸びてきた触手にオルーンが捕まった。ほぼ同時にほかの5人も地面から触手が伸びてきてからめとられるかと思ったが、ガイラは軽い身のこなしでよけ、シュマは大盾で触手をはじき、ムドも斧で切り返してよけた。 だがそんな瞬時に動けないものが一人いる、コアンだ。彼らと違ってそこまで急激な対応はできなかった。だがコアンは突き飛ばされて捕まることはなかった。代わりに二つの触手ににからまるテガの姿があった。 「テガさん!?」 「あいつ!くそぉ助けるぞ!」 「待て!下から本体が来る!」 すぐに触手にと向かおうとしたムドをガイラが止める。ちょうどガイラ、シュマ、ムドの3人とコアンの間にたくさんのウツボカヅラを付けた真っ赤で大きな花が地面から出てきていた。 「マンイーターが地面に潜るなんて、聞いたことがないぞ。」 「そういう特殊個体なんだろう。大きさも今まで見たのより倍以上ある。幸い花弁はこちらを見ているな。」 「くっ!テガ!オルーン!必ず助ける!」 マンイーターに目というもはないが花弁は3人のほうを向いていた。コアンは押し出されたためにマンイーターを挟んで3人とは反対側、北方向側のかなり離れた位置にいた。 「ムド、その前にだ。コアン君!聞こえているかい!」 「えっ、は、はい!」 「遠いが頑張ってギルドまでこのマンイーターのことを伝えるんだ!」 「えっ!で、でもガイラさんたちは!?」 コアンはその提案に驚いていた。確かに今マンイーターは自分を軽視しているとは感じていたが、本気で走れば一番早いのはリーダーであるガイラだ。5日の道のりも寝ずに走れば2日でつくだろう。自分ではどんなに頑張っても3日かかる。 「仲間を見捨てて自分がいなくなることなんてできないからな!」 「っ、わ、わかりました!必ず、必ず応援を呼んできます!」 コアンは兄たちと別れた記憶がよみがえったが、それでもガイラたちの実力を信じ、何よりここにいても自分ではすぐに捕まった二人と同じ結末をたどると逃げた。テガが逃がしてくれた恩を噛みしてひたすらに走った。 自分の装備はまたマンイーターの前に捨てていくことになった。できうる限り軽い恰好で、保存肉をかみしめながらひたすらに走った。ギルドにつくころには逃げてから4日目の深い夜で、軽い脱水症状もでていたが、それでもガイラたちの話と地面に潜る巨大なマンイーターの話をギルドに通したのだった。 「わかりました。とにかくあなたは休んでください。一緒に出るのは、その体では無理です。」 「でも、僕は・・・」 「休んでおけ。私たちが見てくる。」 ギルド監視官という役職である虎獣人がコアンの肩を抑えた。必死に何か言おうとしたが、おとなしくコアンは一人、ギルドの救護室にと向かっていった。 「監視官、この事態は・・・」 「あぁ、場合によってはしばらくの間、エクリプの森の進入禁止をしなくてはいけないことになる。そうならなくていいように万全を整えるつもりだ。」 以前人型の男性器のような塔を進入禁止区域としたのもこの監視官の判断だ。エクリプの森は20年ほど前もギカントトレントという超巨大な木のモンスターが現れ禁止区域となったことがあった。その時初めて監視官の補佐を務めた記憶がよみがえっていた。 ーーーーーーー 少しときはさかのぼる。コアンが逃げてから2時間ほど、伸びてくる触手の多さに疲労がたまり、一人、また一人と捕まり、最後にガイラも避けた隙をつかれ大きく叩きつけられてあえなく捕まっていた。 捕まった全員がそれぞれ別のウツボカヅラにとしまわれていった。よくウツボカヅラのなかを見れば、ほかの中には群狼や角鹿のような魔物、そして行方知れずだった犬獣人の3人グループとカウンの姿があった。 ウツボカヅラの中で体中を触手で覆われ動けなく慣れながらもカウンは蠢いていた。だが逃げようとしてではない。快楽をむさぼるように蠢いていたのだ。 尻穴にひと際太く赤い触手が貫いていて、ずぼずぼとカウンの尻穴を犯しつくす。クオンと違いゴブリンの影響がまだましだったカウンのチ●ポは元気に感謝の精液を放っていた。 すでに八日以上は行方知らずだったわけだが、カウンがマンイーターに捕まったのは犬獣人グループと同じ4日前となる。その間、マンイーターは殺すことなどせず、尻から直接最低限の栄養素を送り、代わりに上質な精液という栄養を得ていた。余談だが、もしカウンが精の出せない体となっていればとかしつくされていただろう。 今捕まった5人も、カウン達と同じように体を雁字搦めに拘束されまずは衣服を溶かされていく。意識の戻ったのは一番大きな打撃を受けたガイラだけであった。 「なっ、こ、これは、なんだ!?うぐっ!」 全裸にされたことで自身のチ●ポが見えてしまう。それはこのグループ5人の共通のちょっとしたコンプレックス。獣人にまれに表れる人間のようなチ●ポの形だ。 この世界に人間という種族はいないが、本来は犬は犬、猫は猫のチ●ポの形をしているものだが、彼ら5人は皆同じように皮全体に毛はあるものの人間に近い、しかも先端まで皮かぶりのチ●ポを持っていた。 ウツボカヅラの中でだれに見られているというわけでもないが、羞恥心も出てくる。だがマンイーターはそんなことも気にせず、ガイアの尻穴に細めの赤い触手を突き刺した。 ガイラの知識にマンイーターに犯されるなど聞いたこともなかった。しかも痛みがほとんどなく、ただただ尻穴に異物が挿入された状態。不快感をあらわに触手をちぎろうともがくが、ちぎれることなどない。 「ひんっ!なっなんだ、いまのは!?」 尻穴に入った触手が自分のチ●ポの裏側にゴリっとあたると、今までに出したことのないような甲高い声をあげてしまう。一瞬何の感触かと思考を巡らせ、あることを思い出す。 雄も尻穴から性器の裏を刺激されると、雌のようにチ●ポから射精できると、真面目な彼がテガに誘われ一度だけいった娼館で聞いた話を思い出してしまう。 今自分の体にもそんなことが起こってしまっていることを自覚する。また同じところを攻め立てられて品と声をあげる。萎んでいた自身のチ●ポがむくむくと快楽で勃起し始める。 「嘘だ、嘘だ!くひぃ!」 何度も何度もチ●ポの裏側を攻め立てられて、完全に快楽だと体が認識してしまう。そして上り詰めてくる射精感。5日どころかあまり射精などしないガイラだからこそ、快楽には弱く、あっけなくウツボカヅラの底にと射精してしまう。 他の4人も意識が目覚めてしまい、ガイラと同じように屈辱を受けていた。だがその中でもオルーンは特に愛でられていた。尻穴だけでなく、チ●ポそのものに触手が巻き付き、さらなる射精を迫られていた。 「やめ、やめな、さいぃぃ!」 抵抗しようにも、すでにマンイーターはオルーンの中に栄養素ともなる催淫液を尻から注いでいた。もはやオルーンに留めるすべなどない。良質な魔力のこもった精液はマンイーターにとってさらなるごちそうだった。 彼らは本当の意味で絞りつくされるか、助けられるかしない限りこの快楽地獄から抜けることはないだろう。彼らの望みは助けを呼んだコアンだった。 だが監視官達は見てしまった。ウォーターカッターを打ち出し角鹿を肉片とし花弁から食すマンイーターの姿を。魔法をも操り、すでに根を地面に張らずまるで歩き回る怪物を。エクリプの森に進入禁止命令が出されるだけで、彼らが助けられることはなかった。 またコアンは一人助かることになる。だが彼はこの後グループに入ることはなかった。彼の入った2グループが壊滅。しかもその一つがガイラたちの魔法使いまでいるグループだ。 コアンはそれでも冒険者をやめなかった。一人でこなせる小さな仕事を進めていく。そして時折もう一つの収入が入る。クオンの収入だ。 クオンにとってはもはや金など使わない。必要な食事はすべて娼館が出していた。生活費が引かれた分はすべてコアンが受け取る。それがクオン兄さんがまだ一応は無事でいるという心の支えとなっていた。 だが半年ほどたったある日、ぱったりとその収入が途絶える。人づてに渡される金なので奪われた可能性もないわけではないが、コアンには一つの予想はついていた。ゴブリン落ちの娼館はよく人がいなくなるらしいと。次の日、コアンは毎日顔を出していたギルドに顔も出さず行方不明者となっていた。


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