捕縛ヒーロー/ポータル性器分離 #1 捕縛された者
Added 2021-05-07 02:03:42 +0000 UTCヒーローファングウルフ、そんな風に呼ばれ住民から尊敬の眼差しを向けられ、狼種の彼は少し油断をしていたのかもしれない。事前に自分の後輩の二人が行方不明になったという話を聞いていたはずなのに。 「クロウキャットとハウルドッグが行方不明、ですか?」 「あぁ、そうだ。よりによって俺たちヒーロー本部のあるこの街でのパトロール中に行方不明になった。」 あの二人は自分よりも後に入ってきた唯一の後輩二人で、特にハウルドッグは狼種と犬種という近い種族ということで仲もよかった。だからこそファングは不審に思う。 「クロウキャットはともかく、ハウルドッグは危険だと思った時点で彼の英雄能力ハウリングで居場所を知らせるはずですよ。」 「最後にハウリングを行った地点は路地裏で、近場の家も調べたが何も出てこなかった。何が起こっているのかわからない。ハントタイガーと合流するまではパトロールも慎重に行うように。」 「げっ!あいつ帰ってくるんですか・・・」 目の前の獅子種で自分たちの上司でもあるソルジャーレオさんは似たような虎種であるハントタイガーに一目置いているというのはわかっている。能力的にもどちらかといえばファング自身は戦闘向き、ハントタイガーが情報管理向きだということも。 だからこそ、同期であり、ハウルドッグたちと同じくらいの入りたてのころからペアでもあるハントタイガーには少し思うところがあった彼だった。 「そう嫌がるな。私ですらパトロールはするが、本任務前にはシールドタートルと合流する。」 「あのシールドタートルさんもくるんですか!?」 「あぁ、そうだ。」 ソルジャーレオさんのペアであるシールドタートルさんはファングにとって2度しかあったことのない人物だ。一度目は上司となるといわれたとき、二度目はその上司二人との4人任務に就いた時だ。 その時に見たシールドタートルの英雄能力の盾にはさすがに圧巻とし、憧れすら抱いたものだ。もちろんソルジャーレオの英雄能力もすごいと思っているが、ファングにとっては一度しか見なかったタートルの印象のほうが深く残っているのだ。 「それだけじゃない。本部を私に任されていたが、海外からフレイムドラゴンさんとアイシクルユニコーンさんも帰ってくる。創始者の二人まで本部に戻るのはかなり多ごとの話なのだ。」 「トップのお二人も来るんですか!?いったい何が起こってるんだ・・・」 「それはまだわからない。他のペアが何か掴んでいればいいが。」 ヒーロー全員で何か調べているならすぐにいろいろわかるだろうとファングは思った。彼らの英雄能力はそういう調査能力に特にたけているのだから。 それと同時に、リーダーの二人も戻るとこのまだまだ小さいヒーロー機関で常に全世界を走り回るファストチーターさんとリープラビットさん以外が集まることになるんだなと思いふける。 「とりあえず私もパトロールに入る。ファングウルフもパトロールを頼む。異常があった場合、一人で対処しようとせず、全力で助けを呼ぶように。」 「わかりました。」 その瞬間だけははきはきと答えたが、これだけ大物がそろう仲で自分が手柄を立てられればと心の底で考えたのがファングの過ちだったのだろう。 ハウルドッグたちが行方不明となった裏路地とは違う裏路地、そこに彼は追いつめられていた。相手は見たこともない鉄でできた人の形をしたもの、いわゆるロボットだ。だがかなり人間に近い構造をしていた。 何気なくパトロールしていた裏路地で獣人だけのその世界で人間もロボットもないそんな相手を見つけてしまったのだ。ファングははじめその姿を目撃した時に、真っ先に誘拐犯はこいつだと手を出してしまった。 狼の顎を模したようなエネルギーの塊を出し、相手に噛みつくのがファングの力だった。もちろん相手が普通ではないとは思いつつも、殺傷はしないように力を弱めていた。だがそれがいけなかった。彼のエネルギーは鉄のボディに全く効かなかった。 驚く彼の背後から他の3体ものロボットが集まってくる。気配に気が付き振りむいて、誘われたと理解したが、最大パワーでこじ開けるつもりだった。 だが彼がエネルギーをためる隙など与えるわけがない。振り向いたことで逆に攻撃を受けたロボットからは隙だらけなのだ。背後から首元に鉄の手でつかまれると、バチバチと電流を流され意識を失った。 ファングが次に意識を取り戻した時、壁に貼り付けにされた状態だった。鉄の輪で両腕両足を開いた状態で固定され、何とか動かせる首であたりを見回すが、明らかに見たことのない場所だった。 周りは腕の拘束具と同じような鉄の壁とドアらしき場所が正面に見えるだけ。それ以外は自分が拘束されているという以外何もないところ。 「ここは、どこなんだ・・・」 思わずそう呟いてしまうのも無理はなかっただろう。だがすぐに目の前のドアが真ん中から割れて左右にウィンという音と共に開くと、路地の奥にいたあのロボットが入ってきたのだった。 グルルルと喉を鳴らして威嚇し、ギッと見つめるが、その姿に違和感を持つ。初めに見たときは茶色いコートを着ていたからわからなかったが全身が鉄だとファングが理解する。それなのに股間部に何かついている。そこだけは自分自身と同じような毛を持っているのだ。 「起きましたね。いきなり襲われたのはびっくりしましたけど、手を抜かれなくても防ぎきれましたよ?」 「んなっ!?しゃ、しゃべれるのか!?」 「えぇ、もちろん。あなた方の星の会話データは先に保護したお二人からいただいているので。」 「っ!!ハウルドッグとクロウキャットをどこへやった!」 「そのうち合わせましょう。ところで体感温度はどうですか?服がないので熱いとか寒いとかがあればおっしゃってください。」 拘束された腕を見ていて服がないことはわかっていたはずなのに、きちんと見えていなかったようだ。おそらく捕まったという衝撃とどこなんだという不安で忘れただけかもしれないが。 だがファングはそれ以上に驚くことがあった。自分が裸体だと気づき体全体を改めてみたのだ。そして、自分の股間部分にあるはずのものがなくなっていた。代わりに謎のリングが取り付けられて、輪の中は真っ黒になっていた。 「俺の、俺のがない!?」 「あなたの?あぁ、性器ですね。目の前にありますよ。」 「目の、前・・・?」 ロボットが指さしたのはロボット自身の股間、ファングが見たことがあると感じるのも当然だったわけだ。自分自身のものなのだから。 「ポータルリングというものでしてね。リングをはめるとペアのリングに遠隔でつなぎ合わせるんです。それだけでなく、人体の快楽指数までも同時に味わえるという代物で・・・」 「んなことはどうでもいい!外せば戻るんならはずせ!」 「そういわれて外すならこうして拘束などしませんよ。どうやら知能指数は低いようですね。ですが事前測定通り、あなたたちのエネルギー量は素晴らしい。」 ヒステリックに叫ぶがロボットの言葉のほうが正しい。抵抗するように拘束具をがちがちとならすが無駄に終わる。さらに英雄能力ヒーローパワーを使おうとするが、それすらも扱えない。 「英雄能力ヒーローパワーが、使えねぇだと・・・」 「あぁ、ヒーローパワー、あの二人もそう言っていましたね。そのエネルギーを求めてわざわざ異星からやってきたのです。」 「俺たちの力が目的だと・・・」 「まぁそういうことです。ゆっくりと奪い取って上げましょう。」 表情なんてないロボットのはずなのに、にやりと笑われたようにファングは感じた。精一杯唸り睨むが、もはや力も使えず動けずでは虚勢でしかなかった。 「さて、では早速ですが感覚共有のテストをしましょう。」 「これ以上何をする気だ?」 「今のあなたの力は拘束具によって抑えているにすぎませんから、まだこちらが使えるわけではないのです。言ったでしょう?ゆっくりと奪うと。」 「それが感覚共有ってことか?」 「ご理解いただけたようですね。知能指数が低いというのを撤回しましょう。」 そう言うとおもむろにロボットは鉄の指を自身の股間部分に生えるファングのものにと伸ばす。冷たい感触にファングが少し顔をしかめる。 もちろんただ指でつつくだけではない。手全体で包み込み、あまつさえ扱き始める。雄というのは悲しいもので、どれだけそういう感情がないにしてもそこを刺激されれば立ち上がってしまうものなのだ。 「やめろ、やめろ!ぐっこんなの、気持ちよくはない!」 「いえ、快楽指数は出ています。これへの刺激の感覚共有はばっちりですね。以前の星で似たように露出型の生殖器を持つ種族がいまして、それの流用なのですが、先につかまった二人と同じであなたのでも問題なく作動するようです。」 ファングにはところどころの言葉の意味が分からなかったが、ロボットの顔といえる部分の表情が恍惚としているのを見て、この鉄の塊が扱くことでファングが自分自身で扱くときのような快楽を得ているというのはわかってしまった。 そして一発目は早漏である自分自身がもう限界に来ているのもわかっていた。最近抜いていなかったのが原因だったのもあるだろう。何とか歯を食いしばりロボットをにらみつける。 「こんなことしても、無駄だ!」 「いいえ、無駄じゃないですよ。たまってきているのがわかります。発射したいのですね。たしかキャット、でしたっけ?彼はかなり耐えたのですが、あなたの形に似たドッグ君のほうもかなり早くに一発目を出していましたよ。」 「ぐっ、あいつらにもこんなことをしやがったのか、くるってやがるっ!」 「さぁ、スパートをかけましょう。生身では味わえない高速の快楽をね。」 むき出しになっている彼の赤い一物を機械の手がウィンウィンとけたたましい音を立てながら高速ミルキングを行い始める。味わったことのない感覚に首を振りながらファングは抵抗する。 「いやだ、やめっ、やめろっ、いやっ!あぐっ!」 自身の股間に生える今は他人のものをミルキングしていたロボットもまた、ファングと同じ快楽を味わい顔をゆがめていたが、それをファングが見ることはなかった。 代わりに見たのは他人の股間につく自身の性器からあさましく白濁液を吹き出してしまっているところと、恍惚とした顔をしたロボットだった。 「素晴らしい。これが快楽。なるほど、すでに奪い取った彼らがはまってしまうわけだ。かくいう私ももう手放せそうにないですね。」 「返せ、俺の、だぞ。」 息を荒くして何とか返すが、ロボットは呼吸が荒れていない。いや、呼吸という機能がないのだが、ファングにとっては即座に立て直したそいつに自分のがついていることに怒りが増したのだった。 「どうでしょうね。私も同じ快楽を感じたのですよ?そのうちこの、性器。たしか、チ●ポというんでしたっけ?これで味わう快楽はあなたは感じなくなっていきます。完全に私だけのものになるのです。」 「なん、だと・・・!?」 「安心してください。代わりの快楽をご用意しますよ。今はお眠りなさい。」 「なっ、なんだ!?」 プシューという音とともに白い煙が部屋中に立ち込めるとファングの瞼が、意識が落ちていく。快楽の後の睡眠ガスはファングにはよく聞いたようであっけなく眠りにとおちたのだった。