NokiMo
kitsunekakko
kitsunekakko

fanbox


前回の依頼絵キャプション下書き

ここの所、霧の森へ入ったきり帰ってこない者が多発している――。 確かにあそこは小型のモンスターの出る場所ではあるが、人を襲うようなものはいないはずだ。 子供でも余程の事がない限り怪我もしない場所なのに、何かが起きているのでは…、街の住人の間ではそんな噂が立っていた。 「何かが起きているのではないか?」という相談をいくつも受け、私達ギルドに所属する冒険者で編成された調査隊が乗り出すこととなった。 「街の人には何も起きていませんし、噂は噂ですから。念の為に調査に向かってみますので安心してください。」 不安そうに調査隊を見送る住人達にそう言って落ち着かせてから、私を含めて4人の冒険者が森へ向かう。 私は冒険者ではあるが生まれてからずっとこの街で暮らしていた為、土地勘もある。 周辺の調査やギルドの事務処理などをこなしている関係で、今回の調査に必要な情報も把握しているということで今回の調査に志願したのだった。 「―――…。」 森へと向かう途中、調査隊が受けた事前報告書を見返す。 ギルドに登録されている人間は、各ギルド拠点で最新の位置情報として所属番号を申告してから行動を開始する。 同じ拠点で長期間の活動をする際にも定期的に報告義務があり、報告の遅延があれば最新の位置情報を元に捜索や救助活動を開始する形となる。 「…一体、何が……。」 ここ3ヶ月で、最後にこの街で報告をした冒険者の行方不明者数、18名――。 そこには上位魔法まで使えるような冒険者の名まで書かれている。 奇妙なのは全ての不明者が女性冒険者である事、最後の目撃情報が霧の森に集中している事。 この情報は一般には公開されていないが、緊急を要する事態と何度も本部に報告を行いようやく調査隊の結成に至った。 不明者が全て女性冒険者であることと戦闘の発生を考慮し、私以外の調査隊員は男性で構成されている。 状況が状況なだけに、何が起きてもわからないという緊迫感が私達を包み、自然と口数は減っていた。 「…もうすぐですね。」 報告書の再確認をしながら進み、霧の森がすぐそこにまで見えてくる。 見慣れているはずの風景が、普段よりも不気味に感じるのは気のせいだろうか。 「…何が起こるかわかりません、注意していきましょう。」 そう仲間に語りかけ、皆で頷き合ってから森の中へと歩を進めていく。 霧の森とは言うが、中心部の湿地帯まで行かない限りはごく普通の薄暗い森だ。 奥では瘴気を帯びた霧が発生する影響で変異した生物が多いが、大抵はナメクジなどの虫や小動物で大人しい性質のまま害はない。 ごく稀にある負傷報告なども住処を求めて迷い込んだ獣やモンスターが人を襲ったというくらいで、それもすぐに討伐される為この森で繁殖している記録はない。 「……。」 今あるだけの情報から何が起きているのかの予測を立てる。 変異した森の生物は、瘴気への抵抗を持たず3日ほどで確実に自壊する。 となると、何かしら大きな被害が出た時には余程の怪物が紛れ込んだと考えるのが普通だろう。 ただそれだと、今回の被害について何かしらの事を目撃した冒険者が誰一人としていない事には違和感を覚える。 逃走出来た、軽傷で済んだという例がひとつもない、これはつまり「何か」に遭遇した冒険者は全て…。 これはあくまでも予測でしかないが、上級冒険者までもが帰還不能にまで陥るのは明らかに異常だ。 強大な化物が紛れ込んでいる、もしくは霧が何か今までとは異なる影響を及ぼしている可能性が高い、場合によっては周囲の街にも深刻な被害が出るかもしれない。 今回の調査で何らかの情報が得られると良いのだが…。 ――――。 あまり広くはない森をしばらく歩いて、湿地帯の近くまで進む。 そろそろ霧の発生地帯だ、この辺りなら何かわかるかもしれない。 「ん…?」 周囲の風景が、何かいつもと違うような気がする。 周りの木々や草葉に何か、気持ちの悪い違和感がある。 目の前の葉に軽く触れてみると、雨もないのにじわりと湿っていた。 湿地帯の中まで行けばこういうことにもなってはいるが、湿地帯の範囲が広がってきているのだろうか? 「お、おい…」 私が得た情報をメモにまとめていると、仲間の一人が困惑した様子で声を上げる。 その指差す先には数メートル先も見えないであろうあまりにも濃い霧に包まれた木々。 「あれは…あんなものを見るのは初めてですね…。」 濃さもそうだが、そもそも霧はもっと奥まで行かないと発生していない。 それに霧というには何かおかしい、まるで見えない壁でもあるかのようにはっきりとした境界が出来ていた。 恐らく瘴気の濃度も凄まじい事になっている、あれでは何か異変が起こっていてもおかしくはなかった。 「ひとまず、瘴気に気をつけて進みましょう、体調に異変があればすぐに撤退します。」 そう仲間に確認し、霧の壁へとゆっくり近づいてゆく。 「…な…!?」 そこには瘴気の霧が渦を巻き、表面がうねりながら雲のように濃い塊を作っていた。 「こんなの、見たことねえよ…。」 そう言って、仲間の一人が恐る恐る壁に手を触れる。 「…ッ!待ってくださ…!」 止める間もなく仲間が手を触れ、霧の壁がゆっくりと波紋を広げる。 波紋は弱まるどころかどんどんと強まり、ぐねぐねと霧の壁全体が大きく波打っていく。 得体の知れない現象に驚く私たちをよそに、霧の壁は大きくうねりながら何か模様のようなものを形作るのが見える。 「…ッ!?」 だんだんと鮮明になるその模様は、顔だった。 眠るような、人の顔。 数メートルはあろうかという、霧で出来た顔が目の前に浮かんでいる。 「おい、なんだよこれ!こ、こんなの聞いてねえぞ!」 仲間の一人が恐怖に大声を上げる。 …ォ――――。 何か低い声のような者が響く。 同時に霧の顔が目を開き、こちらをぎょろりと見たかと思うと、霧の中に溶けてしまった。 「…………!!」 見間違えではない、確かに霧の顔は私を見た。 「あれ」がこちらに気がついた、そう確信した。 「…ッ、皆さん!今すぐ撤退を!」 こちらが指示を出す間もなく、見えない壁が消えてしまったかのように霧の濁流が私達に流れ込んで来る。 「~~~~~~ッッ!」 うろたえた様子で話す仲間の言葉を遮るように、ゴゥッと強い風と共に霧が周囲の木々とまとめて私達を包んでしまった。 「ッ、ケホッ、み、皆さん大丈夫ですか!」 薄く見える仲間の影に声を掛ける。 すぐ近くにいる仲間の視認も難しいほど濃い霧、やはり瘴気までもがありえない濃度になっている。 「あ、あぁ、なんだよ、これ…!」 「これは、一旦霧の外まで引きましょう…ケホ…ッ!」 人は瘴気に抵抗があるとはいえ、ここまでのものだと悪影響が起きかねない。 強い瘴気にあてられると思考能力の低下や状態異常などを引き起こし、重篤になると昏睡してしまう、それは今の状況ではまずい事になる。 呼吸をする度に肺から気分の悪い何かが広がるような感覚がする。 「皆さん、こちらです…ッ」 地形に詳しい私が先導して霧の向こうに見える影に声を掛ける、早く霧に外へ出ないと…。 「な…ッな、なんだこれ…!おい、助け…、離せッッ!!」 「何かが…ッ、おいこっちだ、なんだよこれ!」 「………!?」 何か湿ったような音がして、霧の向こうで何かに抵抗して仲間達が暴れている。 「どうしたんですか!?一体何が…」 「おい誰か!おい!!頼むよ早く!!早――――」 突然、グチャリという音がして霧越しに見える仲間の影がくの字に曲がる。 そのまま影は奥へと消えて――。 「な………」 半ば放心状態で立ち尽くしていると、霧の向こうから地面に赤いものが広がるのが見えた。 「……!!!?ど、どうして…ッこんな…ッ!?」 それは大量の血、鉄臭い匂いを辺りに漂わせて私の靴を汚してもなお広がっている。 仲間の姿はどこにもない、先程まで側にいた人の死の痕跡だけが足元に広がっていた…。 大変なことが、恐ろしい何かが起きている。 ここにはやはり「何か」が…。 呼吸する度に全身を恐怖が満たす、もう誰もいない霧の中で震えながら後ずさる。 2、3歩後ずさると、グジュ、と水分が染み込んだ木の感触を背中に当たった。 「…ッ!?」 ハッと木に向かって振り返ると、表面がまるで生きているかのように蠢いている樹木があった。 それは色こそ木そのものだが質感は肉のようで、表面には目玉や口に見えるものまで浮かび上がっている。 「な………ッ!?」 こんなものは今までに見たことがない。 その木のような「何か」はひときわ大きく蠢いたかと思うと、ゆっくりとした動作で触手のように枝をうねらせこちらに伸ばしてきた。 「ひっ!?」 思わず飛び退くと、飛び退いた先にもグジュ…という同じ感触。 「枝」を伸ばしているのは目の前の物だけではなかった。 霧の向こうから地面を這って同じようなものが足や腕に巻き付こうと、ゆっくりと私に這い寄らせてきている。 「な、なに、やめ…」 これに捕まったら…霧の向こうでくの字になって消えた仲間の姿が嫌でも浮かぶ。 「――――ッッ!!」 気がつくと、霧の中街の方に向かって全力で駆け出していた。 霧で見えずともこの辺りの地形は熟知している、とにかく逃げるんだと必死に走る。 (あれ…、「あれ」がみんなを…!!) 走るごとに辺りの霧が少しだけ薄れていく。 だが霧も私を追って広がり、再び包み込もうとしているのを感じる。 霧に包まれていく木々が目覚めるように次々と表面に目玉を浮かび上がらせ、私の手足を取ろうとその枝を伸ばす。 「~~~~~~!!!」 転びそうになりながら走る私を捉えようと、視界いっぱいに変異していく森。 (森そのものがっ、おかしくなってるんだ…ッ、罠、私達が奥に入り込むまで、擬態、して…ッ) 森に感じた違和感はこれだったんだ、元々おかしくなっていて…。 何故今まで霧の影響が森そのものに影響しないと考えていたのだろう。 何十年、何百年と霧の瘴気に晒されて、あんな姿になる事が浮かばなかったんだろう。 通常の木々ならともかく、樹齢の高い巨大な個体があのようなものになったらもはや怪獣と言えるようなものになっているだろう。 きっと仲間のみんなは「それ」に…。 このままでは周辺地帯も大変なことになる、こんなもの本来なら王立の討伐隊を緊急要請しなくてはいけない事態だ。 (報告、しないと…逃げ、逃げないと…ッ) 走り続け息を荒げて、濃すぎる瘴気を大きく肺に吸い込み続ける。 頭が痛い、それでも止まる訳にはいかない。 限界以上の恐怖にびっしょりと汗をかきながら、ひたすらに走る。 (もう、すぐだ、森さえ、抜ければ…ッ) それでも霧は執拗に私を捉えようと追って来て――。 ―――――。 「はぁッ!はぁ…ッッ、外…もう、すぐ…ッ!」 どのくらい走ったのだろうか、変異した森に足を取られながらも逃げ続けていると、木々の間から少しずつ光が差してくる。 森の外の風景が見え、、その遠くに街が見えてくる。 「~~~~~~~~ッッ!」 瘴気で霞む思考を奮い立たせ、腰の高さほどの草をかき分けて転がるように表の道へと走り出る。 恐る恐る後ろを振り返ると、もう霧は追ってきてはいなかった。 「……ッ、はぁ…はッ…」 安心して息を整えながら、汗と涙を拭う。 (こんな事に、なるなんて…) 悲しんでいる暇はない、一刻も早くギルドへ知らせないと。 急がないと周辺地域に甚大な被害をもたらしかねない、それだけは阻止しないと…。 とにかく、早く街の方へ… ――ぐじゅ。 「え……。」 覚えのある感触が足首を伝う。 恐る恐るそちらに視線を向けると、何かが私の両足に数本巻き付いていた。 霧の中で見た枝のような触手、あれと同じような――。 「…ッ!?」 驚いて触手を手で引き剥がすと、別の触手が私の手首に巻き付く。 「…ッ、いや…離して…ッ」 手首、足首、膝…次から次へと、私を捉える触手が増えてゆく。 動きこそ遅いものの、私へ伸びてくる無数の触手。 「なッ、なんで…、なんで…ッ!」 助かった、そう思っていたのに。 焦燥してもがく内に多くの触手が全身に絡み付き、バランスを崩して尻もちをつく。 「…ッ、そんな…いや…ッ」 身動きが取れなくなった私の身体をズズ…ズズ…と、ゆっくりと確実に森へと引き戻していく。 触手の先にはいつの間にか変異した木々が口を開けるようにした森、その中からひときわ大きな何かが私に暗い視線を向けていた。 「…ッッ、いや、いやだ…!はな、離して…ッッ!」 普段であれば誰かが通りかかることもある、だが今日は調査の為に一般人はここには立ち入らない。 助からない、その絶望に顔を歪ませながら、すぐ先に見える街に目を向ける。 「いや、いや…いやぁーーーーーッ!」 私の叫びは街へは届かず、ただ暗い森の中へと消えていった――。 ―――――――。 「いや、いや…ッ!」 森に入ってすぐ、まだ外の景色が見えるほどの浅い場所で、私を引きずっていた触手の動きが止まる。 目の前には、森の中から私に暗い視線を送っていた何かが私を見下ろしていた。 「―――!」 それは、樹齢が数百年はあったであろうものの変異植物だった。 霧の中で見たものとも異なる、樹木としての面影が殆ど無い化物。 はっきりと顔の形をなして、生気のない目玉が不規則に動いている。 肉の塊へと変異した際に自重に耐えられなくなったのか幹は折れ、その醜い断面から私を捕らえている無数の触手を蠢かせていた。 「こんな…化物……ぁ…、うそ、だ……」 おぞましい存在が目の前にいる恐怖、逃げ道がない恐怖、かろうじて正気を保つのがやっとという状態だった。 ォ――――……。 「……!」 変異植物は低く唸ると身震いをし始め、グパァ…とその身体を口のように開く。 「ひ……ッ!」 突然触手が身体を痛いほど縛り上げ、想像以上の力と凶暴さに恐れの声が漏れる。 捕食される、そう感じた全身が恐怖で総毛立ち、涙を流して拘束を解こうと必死で暴れる。 「いや、離して…離してぇ…ッッ!」 全身を拘束されていては抵抗らしい抵抗も出来ず、巨大な変異植物はその口の中へと私を放り込んだ。 「あぅ……ッ!ぅ、ケホ…ッ、これ、は…ッ」 乱暴に放り込まれた口内は霧とは比べ物にならないほどの瘴気で満たされていた。 濃すぎる瘴気が身体を蝕み、抵抗の力を奪ってゆく。 触手が手足に乱暴に絡みつき、仰向けで大きく開脚した状態でぎっちりと固定させる。 四肢に力の入らない、抵抗を許さない服従させられるような体勢。 「――――ッ、ぁ…」 その状態で見える化物の上顎には歯はないが、このまま口を閉じられれば化物の餌になって、私は終わり。 悲鳴を上げることも忘れて、恐怖に震えて言葉を失う。 私…死――――。 「……?」 死を予感してから、とても長く感じるような時間が過ぎる。 時間にすれば1分もなかったと思う。 だが、いつでも私を捕食出来るはずの化物が何もしてこない。 私を固定したまま、何かを待つようにじっとして動かない。 (…もしかしたら今のうちに脱出が出来るかも…) 化物を刺激しないよう、ゆっくりと腕に力を入れてみる。 ドクン…ッ 「…ぁ……ッ!!?」 ぞくり、音が立つほどの感覚で身体がひとつ跳ねる。 (…ッッ、身体が、何…ッ!?) 「…んは…ぁッ、瘴気、が…ッ!?」 肩で息をする度、身体の芯が熱く、ゾクゾクとした何かが増していく。 「…はぁ…ッ、ぁ…ッ、かは…ッ」 胎内が溶けるような熱さを帯びて、思考に霧がかかる。 過呼吸に陥り、濃すぎる瘴気が急速に全身を巡っていく。 「か、身体、ぁ…熱…ッ!」 この化物が何もしなかったのは、瘴気が十分体内を巡るまでを待っていたんだ。 そして、その効果は…。 瘴気というものは様々で、性質が全て同じというわけではない。 魔力的な薬物とでもいえば良いだろうか、もたらす効果はそれぞれで異なる。 死に至るもの、攻撃性を増すもの、身体に異変が起こるもの…。 霧の森の瘴気はせいぜい頭痛が起きるくらいものだった。 だが発生源が変われば効果も変わる、森自体が変異していれば当然その性質が大きく変わったとしても不思議ではない。 そしてこの化物の瘴気は、私の身体を…。 ォ――――…。 化物はこちらの変化を感じ取ると低く唸り、無数の触手を使って服を引き裂いていく。 器用に服を引き裂く触手で、既に固くなった乳首、とろけきって糸を引く秘所が晒け出されていく。 「…ッあ…誰か…ッ、助け…」 このままではどうなるかもわかっているのに身体に力が入らない、助けを求めて森の外に視線を向ける。 誰もいない、助けはない、いるのは私と、この化物だけ。 「いや…誰か…誰かぁ…ッ」 弱々しく身体を捻らせて助けを求めても、私の声は誰にも届かない。 ズルリ…。 「ぁ…ッ」 何か音がして、潤んだ瞳で恐る恐るそちらを見る。 下腹部の向こうで、化物の身体からピンク色の棍棒のような肉塊が引き出されるのが見えた。 「………!!!」 身体を縛り上げる触手と同じようにその身をうねらせ、何か得体の知れない汁を垂らしている。 それはまるで変異植物とは別の個体であるかのように、意志を感じる動きでこちらを伺っていた。 「は…ぁ…ッ、こ、来ない…で…ッ」 ひと目で何の器官なのかがわかる、いやらしくイボのついた触手。 (あ、あんなのが、入ったらぁ……ッ) いけないとはわかっていても、あんなものが挿入ってしまったらどうなるのだろう…食い入るように見てはその考えに思考が支配される。 もはや自力での脱出は出来ない。いや、するつもりがなくなっている。 現に私は今、身体を縛り上げる触手に身を任せ、何の抵抗もしていない。 きっと拘束が解かれても、私は動けない。 でも、このままだと私は帰って来られなくなるだろう。 「…ッ、は、ぁ…ッ、誰、か…ッ助け…ッ」 瘴気に流されてはいけない、そう必死に頭の中で抵抗し、木々の隙間に見える森の外へ届くはずもない助けの声を上げる。 だが助けを求める言葉とは裏腹に、私は期待も隠せずに腰を浮かせて見入っている。 ぐじゅ、ぐじゅ…と、見せつけるように、醜い触手が少しずつ、少しずつヒクつく肉穴に近づいてくる。 「は、ぁ…だめ、私…、わたし…っ」 瘴気と肉欲が、私の中に僅かに残った抵抗の意志を溶けさせていく。 もう助けを求めることも忘れて、触手をただ見つめることしか出来なかった。 「ぁ…あぁ…ッ」 つぷ…と触手が入り口に触れる。 「―――――ッッッ!!!」 触れただけで身体を電流が走るような快感が襲う。 ぬるぬると触手から垂れていたものは、霧なんかよりもずっと濃縮された瘴気が液状となったものだった。 そんなものが粘膜に直接触れて、呼吸で吸収してしまう何十倍もの瘴気が一気に体内を巡っていく。 「うぁ、ンは…ァ…ッ!!?」 急激な快楽に耐える間もなく、触手は舐めるような動きで上下し始める。 「ンぁ…ッ!!!?、はッぁあ…ッ、やめッ、それ、だめ、だめ…ッッ!!」 瘴気を塗りつけながら責め上げる触手の動き、それはゆっくりとしたものであるにも関わらず耐えられないほどの快楽を与えて離れなかった。 目を見開いてその様を見ながら、必死に逃れようと腰を左右に振る。 ヒダや浅い部分に押し付け擦り上げられる快感が耐え難い絶頂感となっていくのに、それでも触手は止まることなく更にイボ責めを加速させて私を追い詰めていく。 「やめ、ぁ…ッ、おかしく、なっちゃうっ、からぁ…ッッ!!!!」 しかし化物が懇願など聞くはずもなく、つぷぷ、つぷぷぷっ、と小気味良くいやらしい音を立てて不規則にイボを擦りつける。 「はァッッッ!!あ、ん、ぁァあっっっ!!」 舌を突き出しよだれを垂らして、瘴気と快感が甘く痺れて全身に広がる。 「イく、もう、イっちゃ、イ…!!!!」 ――。 不意に触手の動きが止まる。 「……ぅあ…!?ぁ…なん、で…ッ!」 きゅうぅぅ…っと、下腹部が収縮して、最後の刺激を求めて腰が跳ねる。 「はぁ…あ、こんな、ぁ…うぁ…ッ」 本能的に腰を浮かせて触手に擦り付けようとする動きに合わせて、イボ触手は肉穴に触れるか触れないかと言うような動きで焦らし始める。 ――――…。 触手は動かない。 たっぷりと瘴気を吸わせて、身体はもう限界を迎えている私をただ伺うだけ。 「あ、あぁ…っ、お、おね、が…」 口にしかけて、踏みとどまる。 きっとこの触手は、心まで堕とそうとしているんだ。 堕として、穢して、逃さないように。 「うぁ…ッ、ぁ…」 (女性冒険者の行方不明…、これ、これが…ッッ) 今なら彼女達がどうなっているのかわかる気がした。 怪我や死傷ではない、異形の欲望の捌け口として、今も変異したものとの淫らな行為を繰り返しているのだと思う。 それも、自らそうなることを選んで。 (わたしは、それでも、だめ、こんなこと…ッ) 弱々しく頭を振って、霧の掛かる思考で必死に自らの成すべきことを思い出そうとする。 (だめ、ここから、逃げ、ないと…) この霧や変異植物が森の外にまで広がれば、周辺地域一帯が大変なことになる、一刻も早く誰かに知らせないといけない。 でも…でも…わたし、は…。 不意に、イボ触手がぬるりとその身を顔前に寄せる。 まるで「答えなど決まっているのだろう」と言わんばかりに、必死に抵抗する私の鼻先にイボを擦り付け、こちらの答えを急かすように伺う。 その動作に、むわ…っと生臭いようないやらしい匂いに包まれ、思わず熱い息が漏れる。 「…ッ、あ、ぅあ……」 切なくヒクつく肉穴、いやらしい匂いにとろけた表情、跳ねるように痙攣する身体。 私は、本当にここから逃げる事を望んでいるのか? わたしは…、目の前でいやらしくうねる触手から逃げ…、逃げ…? 「…………。」 ぼやける視界の中、私は無意識にイボ触手に舌を這わせてしまっていた。 甘く痺れるような感覚を舌から感じる、液状瘴気の匂いがつんと鼻をついて私を狂わせる。 もっと、もっとこれが欲しい。 「…ぁ……。」 お預けとでも言うようにイボ触手は下腹部の方へと戻っていく。 欲しい…あれがもっと、欲しい…っ。 だめ、だめ、こんな事、わかっている、だめだけど、わたし。 「ぁ…ッ、わ、わた、しは……」 わかっている、わかっているのに、私は、あぁ、これで、この触手で――。 いやらしくとろけた肉穴をイボで掻き回されてぐちゃぐちゃにされたい。 逃げられないように拘束されて、太いイボ触手で乱暴に突き込まれたい。 瘴気まみれを種汁を子宮に注ぎ込まれて、かき混ぜられたい。 今までに感じたことのないような快楽で、おかしくなりそうな絶頂で心も身体も穢しつくされたい。 でも、でもそれを言ったら、もう…。 ちゅ…。 「……ッ!!」 私の心を読んでいるかのように、触手は私の肉穴にキスをするようにちゅ、ちゅ…っとついばむようにその先を当てる。 抵抗の心を突き崩すように、最後のひと押しを手伝うように。 無意識に腰を浮かせて押し付けようとしても、絶頂には至らない機械的なそんな刺激。 はっきりと口にするまでは何もしないぞ、そんな意志を感じる。 「は…ッ、はッ…ぁ…、わたし、わた、し………!!!!」 ブルブルと全身を震えさせて耐える私などお構いなしに、更に2本の細い触手が加わる。 どこからか出てきたそれは、肉穴の周辺だけをちろちろちろ…とくすぐるように快楽の焦らしを加速させていく。 「ン、はぁ、ぁ…、…ッッッ!」 限界などとっくに超えているのにひたすらに下腹部の熱を上げていく触手を、涙でくしゃくしゃの情けない顔で見ていることしか出来ない。 楽に、なりたい。 そう思い始めた時、イボ触手の先が本当に弱い力で、優しく気遣うように私の肉穴にちゅぅぅぅ……と吸い付く。 それは限界を超えてもなお、故郷の為に耐えていた私への優しいトドメだった。 「―――――ッッッ!」 最後の優しい責めに、全身をぶるんっと震わせて私の動きが止まる。 …俯いて動かない私に構わず、触手はただ変わらず同じことを続けていく。 「…し…、て…」 罪悪感と後悔が混じって消え入るような言葉。 そんな私の声を聞き逃さず、イボ触手の動きが止まる。 顔を上げた私は、涙でくしゃくしゃになりながらはっきりと聞こえるように触手へと口にする。 「い、挿れて…ッ、お願い…ッ私を、めちゃくちゃに…穢して…ッッ!」 まるで命乞いをするような表情で、触手が挿れやすいように腰を浮かせて懇願する。 あぁ、口にしてしまった。 すべきこと、しなければいけないことを自ら放棄して、ただ異形の存在に肉穴を貪られ悦びを得たいと、心から求めて言葉にしてしまった。 でもそんな事もうどうでもいい、早く、早く、はやく―――。 「おねが、お願い、私のあな…いっぱいに―――――ッッッッッ!!!!!?」 言い終わるより先に、ぐちゅぷ…ッ!という湿りきった大きな音が響き渡る。 私の言葉を最後まで聞くことなく、イボ触手は私の肉穴を最奥まで一気に貫いていた。 「んは、ぁ…ッ、かは…ッ!」 全身を痙攣させながら、凄まじい圧迫感に目を見開いて天を仰ぐ。 大きすぎる触手は膣内をみっちりと満たし、そのサイズが容易にわかるほど下腹部を膨らませていた。 「はぁあああぁッッ!なか、はいっ、てぇえ…ッッッ…おっき…ぁは、あ…ッ!!!」 自分でも聞いたことのないような淫猥な声で、ようやく膣内を満たされた悦びを口にする。 触手の先から溢れ出る液状瘴気を、密着した子宮口がゴクゴクと飲み込んでいるのを感じる。 きゅぅ、きゅううう…ッと瘴気でおかしくなっていく膣内と子宮が、絶頂に歓喜の声を上げ収縮して止まらない。 「は…ッ入った、だけで、わたしッ、イボ…ッぬる、ぬるでぇ…ッ」 内側から、内側から穢されている。 イボが膣内のあらゆる部分を刺激して、濃厚な液状瘴気を塗りつけている。 「は…ッ、は……ッッ、お願い…、動い、て…、なか、ぐちゃぐちゃに…ぜんぶ…ッ!」 私の言葉を聞いて、触手は大きく動くことはなかった。 そのイボの形を一つ一つまで覚えさせるように、つぷ、つぷ…とゆっくりと私の膣内から引き抜いてゆく。 「はぁ…ぁ…ッ」 淫らな感触にゾクゾクと身体を震わせながら目を閉じて浸る。 引き抜かれていくごとにイボとの密着を失っていく膣内が、再び奥へ迎え込もうと切なげに収縮しているのを感じた。 「…ぁ…ッ、ンぁ……っ、はぁ…っ」 じっくり、たっぷりとイボ触手の形を覚えさせられた後、先端が抜けてしまうかどうかと言うところまで引き抜かれたイボ触手がピタリと止まる。 「……ッ」 目を開いて、ギリギリまで引き抜かれたイボ触手を見つめる。 (あぁ…これが今から、私を犯してくれるんだ…。) 一気に貫かれた快感を思い出し、期待に下腹部が大きく収縮する。 「…来て…、来て…ッ、なか……っ」 甘えるように触手に語りかけながら、触手が動きやすいように腰を上げる。 ォ――――……。 変異植物が、また低く唸る。 ―――じゅぶんっ! 「~~~~~~~~~~ッッッ!!!!!」 ひと突き、私の肉穴が再び最奥まで満たされる。 ぐちゅぷッ、ずぶんッ、ぬぢゅんッッッ、ぢゅッ、じゅぐッ 「あ゛ッ、ぃや…、あッ、ぁはぁあッッッ!!」 突き込んでは抜き、抜いては突き込み、イボ触手はもう止まることなく私の中を蹂躙する。 「あ゛ッッッ、いぼ、いぼぉっ、やっと、来たぁああッ」 とろとろにふやけた膣内に瘴気を染み込ませながら、子宮を殴りつけるような勢いでイボを擦り上げる。 「あ、んぁ、あ、だれか、ぁは、助け…ッッ、し、死んじゃ…う…っっっ!」 助けて、これは強烈な快楽に無意識に出た言葉であって、もうこの状況から抜け出すことは求めてはいない。 もっと、もっと穢されたい、もっといやらしい音を立てて肉穴を使って欲しい。 いやらしい瘴気を塗りつけてマーキングして欲しい。 「はぁあッっ!わたし、きもち、きもちいっ、んぁ゛、はぁ、ンぁあ゛…ッッッ!」 抜くときも突き上げるときも、イボがぶちゅちゅッ、ぶちゅちゅちゅッと下品な音を立てて私の快楽を加速させる。 挿入前とは真逆の、何の遠慮もない肉穴がめくれるほどの責めはひと突きごとに私を絶頂させてくる。 「イッてる…ッ!わたしもう、ずっとイってるのにぃッッ、んは、どんどん、はげしく…ぁ…ッ、んぁあ゛ッ!」 こちらの状態など何も考えず強くなってゆくイボ触手の突き込みに、道具のように扱われて支配される悦びが身体中を満たす。 もっと、もっとイかせて欲しい、何も考えられなくなるまで、瘴気を子宮でごくごくと飲ませて欲しい。 「あ゛はぁッッ、ぐちゃぐちゃ、あたまの、なか…ッ、ばかにぃ…ッッ!!」 ズル…。 快楽によがり狂う私をよそに、入り口を焦らしていたあの細い触手が再び姿を現す。 イボ触手のピストンに合わせてその細身を器用にうねらせ、ぐりぐりと的確に尿道をほじくるように責め始める。 「ひぅっ!?そ、そこ、おしっこの、あなぁ…ッッ!」 瘴気を尿道の中にも塗りつけるように、その先端を泡を立てながら細かく左右にこすりつける。 「ン…ぁ…ッ、きもち…、なんでぇ…ッ、そこ、ちがうのにぃ……っっ」 肉欲と尿意が混ざりあい、腰が甘く痺れて訳が分からなくなって、私はただ身を捩らせて尿意に耐えるだけだった。 その間もイボ触手は液状瘴気と私の汗と淫らな汁を混ぜ合わせながら、内臓が押し上がるほど更に激しく突き上げ、身体の芯までを貫いていく。 「はぁ…ッッはぁッ、いぼも、おしっこのあなもぉ…ッきもちよ、すぎてッ、こんなの、しらにゃッ、なか、にゅるにゅるでぇ…ッッ」 肉欲に支配された私の甘い叫びが一突きごとに漏れ出て、自分の喘ぎに興奮を加速させながら痙攣する腰を浮かせて従順に受け入れる。 ォ――――…。 変異植物が低く唸ると、不意にぐぐ…っと膣内で触手が膨らむのを感じた。 「ぁ……ッ!」 射精されるんだ、子宮、いっぱいにしてくれるんだ。 「ぁは…ッ、くる、いっぱい射精、しきゅうにちょくせつ、ぬるぬるの、せいし…ッ」 そんな肉欲の期待に舌を突き出しながら笑みを浮かべる。 瘴気の塊であろう精液で子宮が満たされれば、限度を超えた瘴気の吸収で死に至るかもしれない。 それでも、もう構わない、私の中を使って気持ちよくなって、大量に射精して気持ちよくしてくれる…死の恐怖よりもそんな悦びが勝る。 そんな事を考えている内に、触手の根本が膨らんで先の方へと進んでいるのが見える。 力強く血管を浮き立たせながら、その中身がイボ触手の方へと移動していくのが見える。 「あ゛…ッ、わらひ、じゅせー、させられちゃう…ッ、なかに、しょーき、はきだされてぇえ…ッ」 膣内射精へのカウントダウンが目に見える、その期待と興奮は加速度的に増していき、本能的に触手の先に押し付けられるように子宮口が下りる。 少しずつ触手の先と子宮口の密着する時間が長く、強く、淫らなキスを繰り返す間にも膨らみは先へ先へと、熱い精液が私の子宮を目指して移動していく。 精液が先端に至るまで40cm、30cm、20、10…。 (来る、くる、くる…くる…ッッッ!!!) ……。 イボ触手の先まで来た精液が、そこで止まる。 「へ…ッ、なん、でッ、来な、しゃせー、こない…ッッなん、でぇ…ッ」 切ない表情で触手を見つめると、触手が先端に精液を溜め込んだままポンプのように後から後から、いくつもの膨らみが先端へと向かっていた。 際限なく精液を溜め、まるで風船のように少しずつ膨らんでもなお、イボ触手は突き上げることをやめず、むしろ激しさを増してその先端を子宮口に叩きつける。 「あ゛…ッ、大きすぎ…なんでッ、そんな、されたら、しんじゃ、しん、じゃう…ッ!!!」 破裂するのではないかというほど膨らんだ辺りで、ようやく精液の追加が止まる。 膨張した触手は同じ形に下腹部を膨らませて、その状態でも重たく激しい動作でうねり突き込み続けている。 「あ゛はッ、なに、これぇ…ッわらひ、にんしん、したみたいにぃ…ッッ」 ドスン、ドスンと子宮を突き上げられながら、まるで孕まされたようになった下腹部が私の被虐感を刺激してがゾクゾクとさせる。 「は、はあッッ、で、でも、でも…ッ」 でも、足りない。 許容範囲を超えた快楽に襲われているにも関わらず物足りない。 本当に孕まされたい、思い切り穢れた精液を吐き出されて、狂わされたい。 「は、はやく、あついせーえき、ちょうだい、なか…ッ、わらひ、もう、たえられな…ッ!!」 大量の精液をひたすらに溜め込んだまま責め続ける触手に向かって、命乞いをするように涙を流して膣内射精を求める。。 「もう、しんでも、あかちゃんできてもいいからッ、ぜんぶっ、なかだし、しきゅうに、だして、だし、だしてぇえッッッッ!!!!!」 瘴気と快楽でおかしくなった思考でそう何度も必死に懇願する内、触手の先端がぷくっと開いて子宮口をと吸うような動作に変わる。 「はぁ゛あ…ッ…あッッ」 来る、そう感じた。 穢れた瘴気の膣内射精、むしろ私の方が望んでいるその最後の仕上げ。 最早暴れているようにしか見えないほどその身をうねらせて膣内を蹂躙する触手が、私の腰を叩きつけるように跳ねさせて止まらない。 「ぁあ゛あッ、わらひ、こわれ、壊れ、るぅ…ッッ」 もう壊れても構わない、もっと強く、もっと激しく、もっと、もっと…! そして、触手が最後に子宮口をひときわ強く突き上げる。 子宮を押し上げ密着させたまま、その先端が開いて――。 「…あ……ッ」 はやく、はやく、なかだし、けがして、しきゅうまで、はやく、はや… ォ――――…! そして、変異植物がひときわ低く唸って―――。 びゅぐんッッッ!!ぐぶ、びゅぐ、びゅぐんッッ!!ごぽッ、ぐちゅぷッッ! ――――――――――――――ッッッッ!!!!!!!!!! 一瞬、私は死んでしまったのだと思った。 頭の中でブツンと音がして、目の前が真っ白になって。 それでも身体は暴れるように痙攣しているのはわかった、まだ生きていて、子宮の奥までが穢される悦びを確かに感じる。 「あ、っあが、ン、あああぁーーーーーーーッ!あ゛はあああぁーーーーーーッ!!!!」 ごぶん、ごぶ、ぐぷ、ごぶッと篭もった音を続けて響かせ、ひたすらに精液の濁流が吐き出されていく。 入り切らず溢れていく精液を押し返すように、イボ触手がピストンを始める。 「あ゛ッ、いまっうごいたらぁッッ!だしながら、だめぇッッ!!しんじゃう!しんじゃうからあ゛あッッッ!!」 頭がおかしくなるほどの絶頂が途切れない下腹部で、イボ触手が射精を繰り返しながら容赦なく擦り上げる。 強すぎる射精の勢いに腰がゴム球のように跳ねて、突かれてはイって、イっては突き上げられて、連鎖する絶頂に叫び散らす。 「やらっ、きも゛ちよすぎてぇッ、し、しんじゃうッ!やら゛ぁッッ!!」 何度も何度も射精ピストンを繰り返され、胎内を膨らませてもなお入り切らない精液はまるで破裂した水風船のように飛び散って止まらない。 霧の何万倍もあるであろう濃厚な瘴気で脳が処理出来る以上の快楽を胎内で味わい、絶頂に狂っていく私。 永遠とも感じるような絶頂の連鎖は、イボ触手が完全に射精を終えるまで続いた。 射精を終えたイボ触手はピストンをやめて、先端をぐちゅぐちゅと押し付けて子宮口に栓をしているようだった。 「は、ぁ…ッうぁ…ッ、あついぃ…ッ、なか…ぜん、ぶ……っ」 自分からも触手に腰を押し付け子宮口を吸い付かせながら、本能的に触手に動きを合わせる。 瘴気に穢れきった肉穴が私の意志とは関係なく強く締まり、触手の中に残った精液を最後の一滴まで絞り出し、子宮で貪欲に飲み込み続けていった。 「あ…あは、うぁ…ッ、ぁ……ッ」 それから何度かの絶頂を繰り返して、ようやく触手の脈動が止まる。 「んは…ッ、えへ…っ、わ、わらひ…ぐちゅぐちゅに、穢されちゃっ、た…ぁ…ッ」 栓をされたまま吐き出された精液で膨らむ腹を愛おしそうに見ながらそう口にして、私は自然と淫猥に微笑んでいた。 幸い、死には至ることはなかった。 だが私はきっともう戻れない。 仮に助かったとしても、内側から穢されて瘴気が染み付いた身体はもう日常生活を送ることは出来ないだろう。 この淫らな瘴気は、私を麻薬のように捉えて決して離すことはない。 現に私は「死ぬことがないならまた気持ちよくなれる」と、そんな安堵に近い気持ちを抱いてしまっていた。 それほどこの全身がとろけるような穢れの感覚に、私は確かに幸せを感じてしまっていたのだった――。 ――――。 異形の存在とのおぞましい交尾が終わってからどのくらい経ったのだろうか、私は凄まじい疲労感に指一本動かせずにいた。 「ぁ…っ?」 唐突に交尾を終えたイボ触手が、ズル、ズルリ…とゆっくりと引き抜かれていく。 精液にまみれていやらしくぐちゅ、ぐちゅ…と音を立てて、イボの一つ一つが糸を引きながら抜けていく。 瘴気と絶頂で敏感になっている肉穴の感覚に身震いしながら、その様を名残惜しそうに見つめる。 「ン…ッ、んは…っ、あ…きもち…ッ」 イボ触手が完全に引き抜かれ、ぐぽぉ…と広がったままの肉穴から濃厚精液が何本も太い糸を引いて伸びる。 「…あは…、こんな、濃いのがぜんぶなかに……っ」 下腹部をきゅん…と収縮させながら、限度を超えた快楽と被虐感の余韻を貪る。 真っ白に染め上げられ身体が限界を超えてもなお、瘴気の染み込んだ肉穴は次の交尾を求めてパクパクとヒクついていた。 「ン………は、ぁ……?」 身体を満たしていた触手が抜けたことで全身が一気に弛緩し、ピクン、と快楽とは違う感覚が下腹部を襲う。 連続絶頂と尿道責めで弛緩しきった身体では抑えが効かず、尿意が外へ外へと湧いて出てきていた。 「ぁ…ン…ッ、だめ…、これ…ッ」 言うことを聞かない身体で抑えても、限界がすぐそこにまで寄ってくる。 必死になって尿意を中に留めていると、ずるりとまたあの細い触手が伸び出てきた。 「…ッ!?それ、だめ、いまはぁ…ッ」 こちらの言葉を聞くこともなく触手は、必死に閉じている私の尿道にぬるりと触れる。 先程と同じく器用にうねり、ペロペロと舐めるように擦ったり穴をぐりぐりとほじるように責め、既に限界の尿意をほぐしこじ開けていく。 「ひゃッ!?あ、だめぇ…ッン…んぁ…はぁ…ッぁ、だめ、で、出ちゃう…ッやめ、出…ちゃう…ッッッ!!」 巧みな責めにあっけなく限界を超えた尿道がぷくっと開き、完全に弛緩する。、 温かい尿がちょろろろ…と弧を描き、びちゃびちゃとイボ触手に浴びせ掛けてしまっていた。 「あ…はぁ…ッおしっこ、いっぱい出てぇ…ッ」 触手は尿を表面から吸収しているようで、湯気を上げながら全てをその身で受ける。 「ン、んは、はぁぁ……っ」 瘴気で敏感になった身体は、放尿の快感ですら肉欲に錯覚させて甘い声を漏れさせる。 ちょろろ、ちょろ…と勢いが弱まり、ようやく全てが放出される頃には軽い絶頂を迎えていた。 「んぁ、出し、ちゃった…こんなとこ、こんな、格好で、気持ちよくなって……っ」 ふる…っと放尿の余韻に身体を震わせていると、不浄のものを吸収して満足したようにイボ触手もぶるりとうねる。 ォ…………。 変異植物は満足したのか、小さく唸るとそのまま眠るように動かなくなってしまった。 本体や手足を縛る触手も本来の硬い木の感触に戻り、よりがっちりと拘束された形で固定されてしまい全く動けなくなってしまう。 「…………。」 私は、19人目の犠牲者となってしまった。 でも私の事は探さなくても良い、もうこの怪物無しでは生きていけないのだから。 他の犠牲者もきっとそう、永遠に穢され異形と肌を重ねることを望むだろう。 いまだ収縮して次の交尾を求める私の下腹部が、何よりもそれを物語っていた。 カサ…ガサ…。 「ぁ……?」 不意に、森の奥から草をかき分ける音がする。 完全に身動きが取れない状態でひとり森の中、音がする森の奥を虚ろな目でぼんやりと見やる。 ガサ…ぐじゅる…ぐじゅ… ォ――――…。 「…!!」 聞き覚えのある音と低い唸り声、反射的に下腹部がきゅう…と強く反応する。 そこには私を蹂躙していたものと同じ怪物が、低く唸りながら何体もこちらに近づいてきていた。 ギョロリとこちらを見ながら、同じようなイボ触手をうねらせて、私の方へと一直線に。 「ぁ…っ嘘、他にもこんなに…?あは、わたし、逃げなきゃ、なのにぃ…あは…」 口ではまだそのような事を言いつつ、視線はイボ触手に釘付けとなる。 また、穢してもらえる。 完全に身動きが取れない私のことをおもちゃのようにして、太い触手をめちゃくちゃに突き込んでもらえる。 そんな事を考えると、たまらない被虐感が再び私の肉欲を高めていく。 「あは…、はぁ、逃げなきゃ…逃げ…、わた、しぃ…っ、でも…、だめ、欲しい、よぉ……っ、はやく…っ」 正気を失った期待の表情で、私は淫らに腰を浮かせて触手を誘う。 「…ぁは……」 私は異形との終わらない交尾を全て受け入れ、自らの意志でその身を委ねていく。 もっと、もっともっと、この穢れた快楽がいつまでも続くように、そんな壊れた願いを胸に―――。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お久しぶりです、ちょっとバタバタしてました(瀕死) 依頼でお受けした触手絵のキャプションをちまちま進めておりました。 棍棒型のイボイボが思いっきり突きこまれるのって良いよね、投稿者もケツ穴に突うずるっこまれたいです(恍惚) せっかくですので以前の別依頼と同じ世界線でのキャプションとさせて頂きました。


Related Creators