「ミューモン誕生秘話」は本邦初公開の超絶レアな設定画や開発エピソードを
ご紹介しながら、ミューモン達の誕生の秘密に赤裸々に迫る、「月しょば」だけの
特別企画です♪
第7回目のバンドは【Kuronoatmosphere】!
今回も担当デザイナーにインタビューしてまいりました♪
MIDICITYに突如現れた謎の5人組バンド……。
彼らの黒く染められた誕生の秘密にグイグイ迫ります!
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──まずはこのバンドを開発することになった経緯を聞かせてください!
2016年のアニメ2期の放映後、SHOW BY ROCK!!としての次の展開を検討していました。そこから新シリーズに登場するバンドとして、Mashumairesh!!・DOKONJOFINGER・REIJINGSIGNALの3バンドが新たに生まれました。
そこでましゅましゅのライバル的存在がレイジンであるのと同様に、
どこゆびにもライバルバンドがほしい!ということになりました。
それがKuronoatmosphere誕生の発端です。その時点ではまだバンドのコンセプトも何も決まっていなかったのですが、とにかくどこゆびのライバル!というワクが決まった、というかんじです。
──どこゆびのライバルとして生まれたバンドだったのですね!
どこゆびのライバル的なバンドとしてのワクがあった事と、その当時に、企画開発していたゲームアプリのSHOW BY ROCK!!Fes A Liveに、強力な悪役ポジションのバンドを登場させたいという話が浮上し、クロモスの方向性が定まりました。ゲームのメインストーリーを盛り上げるためには、プレイヤーであるロッカーや仲間となるバンド達と敵対する存在・悪役がほしいと考えたんですね。これまでSHOW BY ROCK!!では完全なヒールポジションの男性バンドはいなかったので、最強のヴィランを描きたいという思いがありました。その重要な役割を担うバンドとして、Kuronoatmosphereを登場させよう!となったわけです。
最強のヴィランという方向で考えた時に、バンドの独自性が良いかんじに出せそうだと感じました。結構トガったことがやれそうだなと。
まずはヴィラン的な悪役のイメージから、黒というカラーをコンセプトとして決めました。そして5人というバンド編成にしたのは楽曲に厚みを出すためでもありますが、単純に人数が多い方が強そうだから、という理由もありますね。いっぱいいた方がなんか強そう、というかんじです。
さらに当時、海外の音楽をよく聞いていたこともあり、彼らがMIDICITYを黒く染め上げるために海外からやってきた!という設定にするのが最高にエモいのでは!?と妄想を、都内の目黒川を眺めながら遠い海外への想いをはかどらせていました。
そこから、彼らのバンドカラーは黒だし、海外からやってくるし……それってつまり、黒船!?というアイディアに至り、黒船で乗り込んできてMIDICITYの音楽を駆逐しちゃうぞ!という設定が生まれたわけです。黒船というワードから、バンドビジュアルやバンドマーク、MVなどにも波及していって、我ながらとっても良いモチーフだな〜と思いました!うまくはまったと思います!
──黒船で乗り込んでくるというのは、相当トガっていますね……!
音楽性に関しても彼ら5人の強さを表現するために音楽班と検討を重ねていきました。MIDICITYの海の外からやってきた大物感と、エネルギッシュでパワフルでエッジの効いた、強烈なインパクトのある楽曲にしよう!というコンセプトがまとまっていったのです。
──素数というモチーフも彼らの大きな特徴ですが、どのようにして決まったのですか?
彼らの圧倒的な強さの理由づけとして、ナチュラルな存在ではなく人工的に音楽の力を強化された者達であるという設定にしたかったんです。謎の組織にナンバリングされて強化育成された、というイメージです。
ナンバリングをどうするか考えた時に、素数がカッコよくて好き!という理由から、素数を要素として取り入れました。
そこから、この組織は素数のナンバリングで強化されたミュージックファイター達を管理しており、その中で選りすぐられた最強の5人という設定になったというわけです♪
5人の名前もそれぞれ素数にしています数が小さいほど年長者であるという、称号的な側面もあり、13(イミ)を筆頭に13・151・659・661・919の5つの素数を選びました。
目の下の数字や衣装にも素数を使い、ビジュアルに落とし込んでいます!
──彼らのカッコイイバンド名はどうやって生まれたのでしょうか?
造語にしたいというのがまず前提としてありました。また、彼らのコンセプトカラーである黒を何らかの形で入れたい!と考えていました。響きや字面がカッコよくなるといいな〜と思い、いろいろな単語をたくさん組み合わせてグリグリと試行錯誤していたところ、「Atmosphere」という単語が何となく響きがよくて、しっくりくる感じがしていました。大気とか雰囲気という意味なのですが、MIDICITYを黒で包み込む大気・雰囲気という意味でピッタリなのではと。
スタイリッシュかつハードで強いイメージを「黒」というワードに込めてどうしても入れたかったんですね。ですが決定に至るまでには毎度の事ですが何十個もの名称案を考え、あーでもないこーでもないと試行錯誤しました。なかなかバチっとハマる名前に辿り着かず、その当時の私のイラつき具合は919くんを彷彿とするほどでした。色々な締切に追われていた事もあり、脳内で何度「イラつくぜ!」の言葉を絶叫したものです……今となっては笑い話として語れますが、当時は本当にカルシウム不足でした。最終的に「Kuronoatmosphere」という真っ黒な印象をギュンギュン感じる名前に決まりました。
──素数の秘密やバンド名など、気になる謎が解けました! それではいよいよ、魅力的なキャラクター達が爆誕するまでの過程を詳しく伺っていきたいと思います♪
これはミニキャラ開発時の着色ラフと、最下段が完成デザインですね。
初期ラフの919と13は今と配色が異なっています。当時あらゆるプロジェクトが同時進行していて、私の脳内でもあらゆる葛藤のAtmosphereが渦巻いていたのが見受けられます。
──お宝資料ありがとうございます!ブルーを差し色にした919くんもステキです…! まずはあれこれ気になる要素がいっぱいの、919くんから聞かせてください!
前述の通りクロモスはどこゆびと因縁のあるバンドということで、最初から双循の弟を入れることは自分の中でマスト要件でした。
バンドの中心となるヴォーカルポジションを双循の弟にすることになり、種族は自動的に狛犬になりました。双循のゴールドの髪色とシッポに対して、919はシルバーにしています。イラつくほどにカッコイイですね♪
最初はブルーを差し色にしていましたが、5人のバランスを見ながら検討していき、最終的により邪悪な雰囲気のマゼンタに決まりました。この黒とマゼンタの組み合わせは、大好きな配色です。悪役!ってかんじしますよね。
──919くんと言えば裸ネクタイで初登場時の話題を攫った印象ですが、どうしてこのようなデザインになったのでしょうか?
開発当初、アクティブなイメージを持たせたくて、ダンスもできちゃうような活発なキャラクターとして考えていたため、肉体美をカッコよく見せることに加えて、動きの表現がしやすい揺れ物が活かせるような衣装デザインにしたいと思っていました。
黒いネクタイは鍛え上げられた919くんの肉体美を際立たせるアイコン的な役割と、前述の揺れ物機能としてつけています。
それとは別に、悪役として登場する事が決まっていた919くんですが、どこかに微笑ましいツッコミ要素を持たせたいなと思い、そんな狙いもあったりします。
──続いてはミステリアスな雰囲気が魅力の13くんについて教えてください!
実は13にはベースとなったキャラクターがいるんです!SHOW BY ROCK!!が始まって間もない頃に、結果的にお蔵入りとなり公開されなかった幻のバンドがいくつかあるのですが、その中にウニをモチーフとした種族のミューモンがいまして。そのミューモンを自分の中ではいつか使いたいなーとずっと思ってました。クロモスを作るにあたり、ウニいけるかも!!と思い立ちモチーフを生かすことにしたのです。
そこからウニらしいトゲトゲのシルエットにして、一番強い最凶のボスキャラというイメージを表現しています。眼帯はだいすきな中二病的視点でのつよつよボスキャラのイメージとして取り入れました。13は5人の中ではわりとスムーズにデザインが完成したかもしれません。
──関西弁がキュートな双子の661くんと659くんはどのように生まれたのでしょうか?
これまでSHOW BY ROCK!!にいなかった「悪の双子」を登場させたいというのが発端です。悪役ですが、双子らしいかわいさを併せ持つミューモンにしています。
モチーフとしては、エッジが効きつつかわいい動物としてイタチがいいかも!?と思い立ちまして、さらにデザインとして特徴をを持たせるためにしっぽを鎌っぽい鋭利なデザインのカマイタチにして、悪い子っぽい雰囲気を持たせています。
また、どこゆびのライバルバンドというところから、どこゆび4人それぞれに対応するポジションは誰か?という事も同時に考えていたのですが、当初はハッチンの敵役として661・659を考えていました。ハッチンと対峙した時に、どちらもオシャレかわいいかんじだけど、バチバチにバトルするような見え方にしたいなーと思い、意識しながらデザインしました。
ハッチンに「ファーッ!!何でオレだけ二人相手なんだよ!?」と言わせたかったことも、彼らを双子にしたかった理由の一つです。
デザインに落とし込む上では、双子ならではの対になる要素を取り入れています。
頭髪のシルエット、ジャケットとコート、バラを持たせるポーズなど、共通なようでいながら鏡のように正反対に見えるようにしているところもだいしゅきポイントです。
悪役キャラではありますが、おもしろ&愛着を持ってもらえるように私達が住む現実世界で言うところの「関西弁」を喋る設定にして、お笑い要素を持たせています。ちなみになぜ関西弁を話すのかについてですが、組織にいた時に彼らを管理していた研究員が好きだったTV番組が関西弁だったから、という設定があります。※現実とは異なるSHOW BY ROCK!!の世界では「関西弁」という呼び名は存在しません。
──ワイルドイケメン151くんの誕生の秘密を教えてください!
実は………151が一番、完成までに悩みました! ウサギというかわいいモチーフでありながら、ワルくてカッコよくて強〜〜い戦闘狂なキャラクターにしたいという思いがあり、ハードル高めではあったのですが、なんとか良いかんじのバランスに持っていきたいなと。
ウサギにした理由として、Yokazenohorizonのウララギ(根こそぎのウララギ、という裏社会時代の過去を持つとっても魅力的なキャラなので、彼と因縁のあるキャラを登場させたいという野望がありました)のライバルとして位置付けることで、他のバンドとの関係性を持たせる目的がありました。
そしてただのウサギだと面白くないので、すぐバトっちゃうロケットみたいな勢いのあるかんじをを出したくて、ロケットウサギという種族になりました。
そこからがなかなかカッコいい感じにハマらず、いろいろ悩みながらラフを描いているうちにロン毛がしっくりくることに気づき、徐々にデザインが固まっていきました。
ところがミニキャラデザインがある程度決まって、大っきい時の設定画をいざ作ってみると、な〜んかしっくり来なかったのです。アクティブさが足りないな〜とか、なんか大人しいかんじに見えちゃうかもな〜と。そこでよりワイルドで動きやすく戦いやすい雰囲気に見える今の衣装に変更しました。それに合わせてミニキャラにも反映したという紆余曲折がありました。
──個性的な楽器デザインはどのようにできたのでしょうか?
この頃は楽器デザインを分業したりもしていて、上の画像はSHOW BY ROCK!!チームメイトのデザイナーにラフ案を描いてもらったものの一部です。各キャラが持つ要素やイメージから発想して楽器に落とし込み、それをブラッシュアップしていって生まれたのが最終的なデザインとなります。
13と919のギターは初期ラフから大きく変わっていないですが、特に151のベースと661のキーボードは大きくデザインの変遷がありますね。エッジのきいたデザインが悪い子集団みがズビズビ伝わってくるかんじに昇華されていて、とっても大好きです。
──他に苦労した点があれば聞かせてください!
クロモスは楽曲に要求されるクオリティのハードルが非常に高く、かなり苦労したことが印象に残っています……。
SHOW BY ROCK!!にはすでに名曲がたくさん、てんこもりに、これでもかとある中で、最強の悪役バンドとしてそれを超えていくものを作らなくてはならないというハードルを自分達に課したのですが、そのプレッシャーがやっぱり激重の重で、その当時はゴハンが喉を通るのにとても時間がかかりました。
楽曲制作は、通常ですと音楽制作会社さんにキャラクターの設定や希望する楽曲のイメージ資料をお渡しして、それを元に作家さんがデモ楽曲を制作してくれます。それらをコンペ形式で何十曲もデモを出してもらってその中から選んでいくのですが、なかなかクロモスのイメージにピタッ!!とハマるものがなく、難航しました。
何度も曲を出してもらう中で少しずつイメージに合うものが上がってきたり、曲によっては2つのデモ音源のいいところをがっちゃんこしてもらったりして、曲がだんだんと決まっていきました。最終的にはどれもカッコ良くて黒に染め上げる感つよつよな、好きが止まらないかんじの楽曲が完成しました。かなりワガママを言わせていただいて、対応いただいた音楽制作会社さんと作家さん方には感謝感激雨クロモスです!
──クロモスの楽曲の唯一無二のカッコよさはこのようにして生まれたのですね!
謎に包まれた彼らの誕生秘話が明らかになり、お宝資料も目撃することができて最高です!ますます彼らのことが大好きになりました♪
最後に、ここまで読んでくださったロッカーのみなさんに一言お願いします!
はじめは悪役として登場したクロモスですが、今ではたくさんのロッカーさん・共犯者さんに応援していただける存在となって、黒船がいっぱいになるほどに嬉しいです。ありがとうございます!!
これを読んでくれているみなさんがもし、つらい時や哀しいキモチになってしまうような事があったときは、彼らのキレッキレな楽曲をたくさん聞いてみてください。例えば、私はHybrid Emotion を聞くときはいつも「イラつくぜ!」と919くんと同じキモチで絶唱しているのですが、そうするとちょっとだけスッキリします。私だけかもですね。
これからも、黒船に乗ってMIDICITYにやってきた5人のミュージックファイター、Kuronoatmosphereの醸し出す黒の雰囲気を感じ続けていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
──貴重なエピソードを聞かせていただき、本当にありがとうございました!
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いかがでしたでしょうか?
謎の多いクロモスですが、919くんの裸ネクタイの理由や、カッコいい楽曲が生み出された経緯など、共犯者さん垂涎のお話を聞くことができてエモエモのエモリティでした♪
ぜひみなさんの感想もコメント欄にいただけますと幸いです!
来月のミューモン誕生秘話はどのバンドがピックアップされるのでしょうか……?
どうぞお楽しみに!
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