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短編小説Episode of Amatelast 番外編

【番外編・X年前のインタビュー記事】


V系音楽情報誌『MIDICITY Top of Visual 69 World -Vol.零刹那-』に当時掲載されたという、Amatelastの初・ワンマンライブ後のインタビュー記事。それより前からAmatelastはバンド活動をしていたのだけど、この記事を書いたライターがデビューライブと勘違いしていたらしい。元・音楽ライターを名乗る『M Aliceriver IX』氏からの情報提供だ。記事見出しの独特な文体は氏によるもので、当時のV系ライター界隈では流行りの表現だった?らしい。



★★★★



刺激的なVisualと、強烈なMusic、刹那的魅力を誇るVocalがSynchronizeし、Shibuvalleyで鮮烈なDébutを飾った彼等。本誌記者が突撃インタビューを試みた。が、即NG!必死の交渉により6分間、7 つの質問のみという条件にてインタビューに成功!ここに彼等とのRealなAccess記録を刻み込む!!


ー初のワンマンライブおめでとうございます!まずは本誌読者に自己紹介をおねがいいたします


Adam(以下A)「リードギター、Adam。」

Eve(以下E)「ベース、Eveだよ」

ロム(以下ロ)「ドラムのロムだ」

愁(以下愁)「………………」

ロ「おいシュウ、なんか喋れよ」

愁「チッ………愁」

E「ヒュ~♪やっぱ愁はいつでもカッコイイ!ね、Adam?」

A「うるさい!なんでオレに聞くんだよ!」

ロ「お前ら、ほんとシュウのこと好きだよな」

A「そんなんじゃねえ!!」

愁「質問は?早くしろよ」


—みなさんのバンド名「Amatelast」の由来を教えていただけますか。とても印象に残る、素敵な響きですよね!


ロ「この質問はお前から答えないとな、シュウ」

愁「……………Shibuvalleyの片隅に生まれおちた、最期の天照……俺達の約束の詩、始まりの旋律、頂点へと繋がる道標……それが、Amatelastだ」

E「物販でCD売ってるから、記者さんも買ってってね」

A「Eve!雰囲気台無しだろーが!!」


—まだDébut間もないみなさんですが、そもそもどのようにバンドを結成されたのですか?


E「えっとね~~、Adamが原付の免停になっちゃって…」

A「Eveーーーーッ!アメちゃんやるからちょっと黙ってろ!」

E「え~ボクも喋りた~い」

ロ「ったく、仲良くしろよ」

愁「…………………」

ロ「お前は喋れよ」

愁「チッ………バイトが一緒だった」

ロ「ハショりすぎだろ。オレとシュウがやってたバイト先に、あとからAdamとEveが入ってきた。で、全員音楽好きだったのと、ジャンルで気があったこともあって、自然とバンドやろうぜ!の流れになったんだ」

A「そのあとはよくあるかんじで、毎晩メンバーんちとか集まって、練習したり。衣装の相談したり。衣装は基本的にぜんぶ愁のプロデュースだよな」

シュウ「ああ、服は好きだから」

E「愁が選んでくれる服ってホント、センスいいんだよね~。だいすき~♪」

ロ「あのよ、この際だから言うんだが。ひとつだけ納得いってねー事がある」

愁「なにが?」

ロ「なんでオレだけ上裸(じょうら)なんだよ?」

愁「…………あ?」

A「腕にバンテージ巻いてるから、厳密には上裸じゃないだろ?」

E「それ、ボクも気になる~~。ね、愁?なんで?」

愁「…………筋肉」

ロ「あ?何言ってんだお前。」

愁「お前は筋肉しか取り柄がないだろ。暑苦しいし、リズム感もクソだし、せめてカラダ張ってそのSinを償え。足引っ張りやがって、ぶっ○すぞ」

ロ「なんだとてめえ!!」

A「や、やめろロム!愁も!!……Eve!ボーッとしてないで止めろ!!!」

E「は~~~い、やめなよ2人とも~~~……オラァ!!」



—さ、さすが皆さん、若いだけあって武闘派ですね。尊敬しているバンドとかいたりしますか?


ロ「そうだな……『Twilight黒光』『禊Sacrifice』『王権神授説行動非制限能力者』あたりはみんな通ったよな」

A「関係無い。全V系バンドが、いずれオレ達Amatelastに平伏すことになる」

E「僕は~Amatelastがだ~いすき、それだけ~~」

愁「ノーコメント」



—では、楽曲制作でこだわっている部分を教えてください。


愁「この世界は不平等だ。嫉み、悲しみ、憎しみ…… みんな救いようのない、くだらない螺旋に縛られ続けている。俺は俺の音楽で、世界を変えてみせる。その為の楽曲。その為の、Amatelastだ」

ロ「曲も詞も、愁の世界が色濃く表現されてる。オレ達がそいつを、この手で現実世界に具現化するんだ。だよな、シュウ!」

E「愁とロムっていっつも張り合ってるけど、二人共す~っごく頑張り屋さんなんだよね。ケンカしてると思ったら、次の日には曲できてたりするし。感心しちゃうな~」

A「……そうだな」


—ところでみなさんの楽器、とても個性的なカタチですよね。楽器へのこだわりは?


E「ボクのベースはね、えっと……なんだっけ?」

愁「Guiltymirage.」

A「有罪の蜃気楼って意味だ」

E「そうそう、それそれ♪Adamのギターは?」

愁「Innocence.」

A「無罪、潔白、純真……だったよな」

E「あれれ、ボクが有罪で、Adamが無罪なの?それってどういう意味?」

ロ「オレも気になるぜ、命名の意味を聞いたことなかったよな、愁?」

愁「別に。深い意味なんてない。二人を見た時に感じた……そう、Inspirationだ」

A「愁のギターは?」

愁「Beginning of the end. ……この世すべての終わりの始まりを奏でる為に顕現した、運命を司るギターの名だ」

ロ「終わりの始まりって、なんか縁起悪くねえか?」

愁「うるせえな。俺達の音楽でこの退屈な世界を終わらせる、その始まりの音を鳴らす者……そういう意味だつってんだろ」

E「ヒュ~♪かっこいーい!あ、ロムのドラムは?名前あるんでしょ?」

愁「こいつのは無い」

ロ「オレはドラムと一心同体だからな。ドラムも体の一部ってことだ」

A「今日から『筋肉』にすれば?」

E「マッスルドラム~♪」

愁「……………………フッ」

ロ「笑ってんじゃねえぞコラァ!!」


—け、喧嘩はしないでくださいね。プライベートの時間はどんな事をしますか?みなさんの趣味とか是非教えていただきたいです!


愁「Amatelast」

A「オンオフ関係ない。オレ達そのものが Amatelast、ってこと」

E「お菓子屋さんでバイトとか。アメサイドの……」

愁「Amatelast」

ロ「お、そろそろ時間だぜ」


—それでは最後に、本誌読者のみなさんへメッセージをおねがいします!


A「オレ達のLiveは真剣勝負だから、盛り上がらないヤツは容赦しない。死ぬ気でかかってこい!」

E「えっと……そうだ!物販もよろしくね~~」

ロ「オレ達はこのバンドで頂点を目指す!それだけだ」

愁「Amatelast」

ロ「お前、めんどくさくなっただけだろ?」

愁「チッ………ぶっ○す」


—Amatelastのみなさん、貴重なお時間をいただきありがとうございました!


強烈な個性とカリスマ性の衝突による宇宙開闢、彼等の存在そのものがCrossするAmbivalenceと呼ぶに相応しいのかもしれない。Amatelastの今後の動向に注目だ。

記事:M.Aliceriver




☆☆☆


記事の内容は以上だ。


今なら僕にも判る。

この時の彼等は希望に満ち溢れていたのだろう。

自分達の音楽を信じて、成功を信じて、ただただ前だけを見て。

モノクロの写真からでもその熱量と、音楽の輝きを僕は感じた。


その後、この雑誌は廃刊となったそうだ。(リク)



(番外編・おわり)




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Comments

ありがとうございます! イヤホイマガジン買えなかったので番外編助かります。 彼らの存在そのものが~の次のCrossするAmbivalenceってもしかして…舞台の「深淵のCrossAmbivalence」にかかっているのでしょうか…?つい反応してしまいました。 ゲームではEveが筋肉と呼んだことになっていましたが「筋肉」呼びはAdamから来ていたんですね!

今月2本目嬉しすぎます! 愁様のありがたい解説で“終わりの始まり”の本来の意味がわかり、これがAmatelastに対する理念だったと思うと⋯切ない⋯。X年前の記事がどうして復活したのか、どうやってリクの目に触れたのか、深読みしすぎかもしれませんが気になるところです。

番外編ありがとうございまーーーす!!!! 今後もまた番外編あったりするのでしょうか?毎度コメント欄で欲しがるばかりで恐縮なのですが、プロフィールなんかもいつか知られたらうれしいです。種族とか、お誕生日とか……お祝いしたいので

いろんな話やセリフの元ネタが垣間見えた…ありがとうございます…… 尊い…… アダムさんとイヴさんの隠しきれないコント感……尊い……

顔が良い………………

顔が良い…………… 突然の番外編に驚き(喜び)ましたし、楽器の名付けとか最後のリクの言葉とか色々思うところはあったのですが頭に残ったのはそれでしたありがとうございます。

ありがとうございます。本当にありがとうございます。ショバフェスの愁様ボイスの伏線がここで回収されるとは、、、ということは曲も実装される可能性はあるのでしょうか……!


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