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G.O.E~第23話#1【聖なる夜の案内人】~

朧げな意識の中、何かが体に触れる感覚があった。 それは全身を、撫でるように、皮膚の中に溶けていくような……。 血液を巡り、体内を循環していく。 体温が上がり、呼吸が速くなるのが分かった。 それはとても心地よくて、夢見心地な意識にさらに拍車をかける。 広がる熱はある部分で集約され、筋肉が強張る。 股間にあるソレを、押さえ付ける物は何もない。 ぐんぐんとその身を大きく伸ばし、血が巡るソレはどんどん硬くそそりたつ。 足がピンと伸びて、微かに吐息が漏れる。 自分が置かれている状況をよく理解できぬまま、それでも感じる快楽だけは嫌というほど分かる。 そして、されるがまま享受することに…何のためらいも覚えない。 「…んッ…」 誰かが触れた。 硬くなったソレに。 優しく、包むように手のひらで握りしめると、上下に擦り始めた。 ーーぁぁ、誰なんだ? 目を開けようとしても、瞼が重い。 目を閉じすぎて瞼がくっついたんじゃないかと思ってしまうほどに、たかだか目を開けるという行為が異様に難しいことに感じる。 俺は…何をしていたんだっけ。 どうして俺は、今の状況になってるんだ? 体の感覚で、椅子に座っているのは分かる。 肌に触れるそれは革なのだろうか。 汗ばんだ肌を動かす度に、薄皮が剥がれていくような感触がある。 少しして、グチュグチュと粘ついた音が耳に入った。 「…ぁ」 潤滑油となった我慢汁が、竿の上から下へ塗り広げられる。 亀頭の先の小さな穴から、ドクドクとあふれ出す透明な液体。 「はぁ…あぁ……」 誰だ。 一体誰が俺のちんこを擦ってるんだ? ……俺はどこにいるんだ。 家か? なら、この手は…蓮なのか? 「…蓮?」 俺のか細い問いかけに、返事はない。 見えない誰かはただ手を動かし続ける。 「んぅ……だめ」 限界が近づいてきているのが分かった。 太く長く伸びた肉棒の中に熱が溜め込まれ、更に硬くなる。 ビクビクと跳ねて、俺以外にも限界が近いことを知らせている。 「ぃ…いく、だめッ…あぁッ///」 腰が大きく跳ねた。 その度にイチモツの先っぽから精液が吐き出される。 一瞬の昂ぶりが俺の思考をかき乱し、快楽の余韻に引きずり込む。 全身から力が抜け、手足をだらんと椅子の外へ伸ばす。 ようやく瞼にまで力が込められるようになって、ゆっくりと目を開けた。 柔らかいオレンジ色の光がまず飛び込んできた。 眩しくはあったが、すぐにそれには慣れた。 今になって気づいたが、どこかでパチパチと弾けるような音が聞こえる。 ぼやけた視界がクリアになって気づく。 視界の奥には暖炉があった。 勢いよく燃えるそれが、部屋全体を温めていた。 自分の体に視線を向ければ、俺は全裸だった。 腹筋に精液の残骸が飛び散っており、先ほどの出来事が現実であったと理解する。 右足の先に赤い競パンがひっかかっていて、それ以外の衣服は身に着けていない。 どうやらここは自分の部屋ではなく…俺は誰かによってイかされてしまったらしい。 肝心の誰かを探そうと首を動かす。 状況からして蓮ではないだろう。 ゆっくりと動く視界に映るのは、見慣れた仲間の姿。 蓮、育也、涼、奏多…。 全員が俺と同じように一人掛けのソファに深く座っており、全裸だった。 それぞれの足元には競パンが落ちている。 よく見てみれば、腹筋や太ももに乾いた白い何かが付着している。 他の皆も全員、俺と同じようにイかされてしまったのか。 ……これは、怪人の仕業か。 だとしたらこの状況は? 俺たちは負けたのか? でも…思い出せない。何があって、どうなって負けたんだ? 暖炉を背に蓮は椅子に座らされていた。 「うぅ……」 肘までソファにぴったりくっつけて、力を込める。 何とか体を起こすも、震えてうまく立ち上がれそうにはない。 「れ、蓮…」 目を閉じたその横顔は反応を示さない。 周りを見回して、他の3人に声をかけても同じだった。 とりあえず足首にひっかかっている競パンを手に取ろうと足を曲げる。 足の根元まで持ってきて、腰を浮かせてしっかりはく。 先ほど射精したことで萎えたイチモツは容易くその薄い布の中に収まる。 といっても、少し窮屈だ。 今度博士に頼んでもう少し大きい物を作ってもらおうか。 なんて、他愛もないことを考えられるくらいには思考が明瞭になってきた。 そして自分たちが今置かれている状況を整理し始める。 この部屋には俺たち以外には誰もいない。 暖炉とイスと…それ以外の家具はない。 あとは1枚の扉か。 あそこから外には出られるんだろうが、その先がどうなっているかは分からない。 下手に出れば怪人に出くわしてしまうかもしれない。 幸運にも競パンがあるから変身はできる。 どうする、どう動くべきだ…? やはり俺一人ではどう動くべきか決められないし、決めるべきではない気がする。 適切な判断を下せる人間を俺は知ってる。 …まずは他の皆を起こすところから始めるとするか。 ・ ・ ・ ・ 4人を起こすのにどれくらい時間をかけたか分からない。 かなり時間がかかった気はする。 意識がはっきりするまでにも時間を要したし、この状況を俺の言葉で説明するのも大変だった。なんせ何も分からないんだからな。 俺のとりとめのない話を聞いて、蓮は競パンをはきながら「わかった」と俺を見た。 「とりあえず、俺たちの中に何故こうなったのかは覚えている奴はいないんだな?」 「…そうだな」 ふてくされたように涼が呟く。 「でも競パン姿ってことは、変身が強制解除されたってことだよね?」 育也の問いかけに蓮は頷く。 「問題なのはどうやってやられたのか分からない事だ。誰か一人でも覚えていれば対策を立てられるんだが」 「俺…なんとなく覚えてるかも」 と、奏多が手を上げる。 「なんか、全身に小さくて…細かいものが触れてたような気がする」 「……上から降ってるみたいな」 「そう! なんだ蒼汰くんも覚えてるの?」 「いや。奏多の話を聞いて俺も何となく、ぼんやりと思い出したっていうか」 「……雪じゃねえの?」 全員が涼を見る。 当の本人は頬杖をついて部屋の隅を見たままだ。 「この季節に小さくて細かくて、降ってくるって言ったら…雪しかねえだろ」 「なるほどな。だとしたら、警戒しないうちにやられてしまった可能性は考えられる」 「ならここは建物の中だし、今はそれでやられる心配はないんじゃない?」 「そうだな。だが外にいる怪人は他の能力を持っているかもしれないし、複数体いるかもしれない」 「んなこと言ってたらきりがねえだろ。幸いパンツはあんだから、そん時は変身すりゃいいんだよ」 「……そうだな」 蓮と涼は頭がキレるという点では同じではあるが、考え方が違う。 どちらかと言えば蓮は堅実に行こうとするが、涼はある程度大雑把に考えたりする。 以前はその考え方の違いで喧嘩もあったが…今では蓮が寛大になったのか、それとも涼が大人になったのか。 喧嘩に発展することは無くなった。 「でも確かに、あの扉の外へ全員で行くのはリスクが高い。二手に別れた方がいいんじゃねえかとは思う」 うちのブレインである二人の意見だ。 従わない選択肢はない。 やっぱ頼もしい。 皆がいれば、どんな状況でもーー 「おやおや、仲良くお目覚めかい?」 ーー切り抜けられる。 足元を突然、巨大な影が覆った。 全員が一斉に影の元を見る。 暖炉の前に、赤い服を身に纏い白い袋を背負った大柄な男が立っていた。 その様相は完全に、サンタクロースだ。 立派に蓄えられた白髭を撫で、不敵な笑みを浮かべている。 「お前が……」 「何を警戒しているんだい? 俺はサンタクロースだよ?」 「なわけねえだろジジイ!」 「何だ随分と威勢がいいな。俺の作り出した瘴気の雪に触れて気持ちよくなっていただろうに」 「……予想通りだな」 「予想通り? ふん、面白いことを言うな。お前たち二人が…どうやら核と見るべきか?」 怪人は蓮と涼、二人を交互に指さす。 警戒して立ち上がる二人。怪人は肩に背負っていた袋を宙に投げた。 中身はどうやら空だったらしい。 ひらひらと舞っていたそれは突然機敏に宙を動き回ると、蓮に向かってその口を広げた。 「なッーー!?」 突然の事に何もできず、蓮は頭からその袋に飲み込まれた。 人ひとりを飲み込んでも袋は止まらず、次に涼へとその魔の口を向ける。 「やる気か?」 身構える涼。 袋は俊敏な動きで近づいていく。 蓮を捕えたそれは逆さにしたてるてる坊主のようで、歪に膨らんでいる。 突如としてブレーキをかけたかと思うと、遠心力をきかせて蓮を涼へとぶつけた。 「うあッ!」 さすがに風の力を使うことはできなかったのか、涼はそのまま体で受け止めて壁まで吹き飛ばされた。 「涼!」 「待って蒼汰くん!」 育也の声で動き出そうとした足を踏み留める。 ずるずると壁伝いに崩れ落ちた涼を、袋はいとも簡単に飲み込んでしまった。 そのまま天井へ浮かび上がると、怪人の下へ戻っていった。 怪人はかなりの剛力なのか、二人が入った袋を片手で持ってもなんともない様子だ。 しばらくは暴れていた蓮と涼だったが、すぐに動かなくなってしまった。 「二人を返せ!」 「……返さないよ。大事なトナカイになってもらわないといけないからな」 「何言ってんだお前ッ」 「それよりもいいのか? お前ら3人だけで俺を倒せると?」 「取り返すぞ二人を!」 「当たり前だよッ」 『変身ッ!!!』 一斉に叫ぶと、俺たちの体は光に包まれた。 すぐさま戦闘用のスーツへと変わり、それぞれが手に武器を持ち構える。 「やる気か、いいねぇ」 袋を床に置き、首を鳴らす怪人。 本来ならクリスマスを象徴する無害なおじさんの姿だというのに、こうして戦わなきゃいけないなんてな…。 刃に炎をまとわせ、横に思い切り振り抜く。 放たれた炎は怪人の逃げ道を狭め、壁際へと追い詰める。 「甘い!」 怪人は図体からは想像もできないほど軽やかに飛び上がると、そのまま宙へと浮かんだ。 …しかし俺たちだってただ戦ってきたわけじゃない。 怪人の予想外の動きぐらい、対策を考える。 俺たちは一人じゃないからな。 拳銃を構えた育也。 その銃口は飛び上がった怪人へと向けられている。 「逃がさないッ」 3発の銃弾が、寸分の狂いもなくまっすぐに、怪人に向かう。 下は炎。目の前には銃弾。上には天井。ここからどう逃げる? 「ちッ、うざったい!」 左へと移動し、間一髪すべての銃弾をかわす。 しかし怪人は壁にその巨体を勢いよく打ち付けた。 「ぐあッ! なんだと…ッ?」 壁にめりこんだ怪人。 その周囲にはひびがいくつも走っている。 …怪人を壁に打ち付けたのは奏多だった。 床から階段状に盛り上がった地面を駆け上り、逃げ道が無くなった怪人をそのハンマーで攻撃したのだ。 「よしッ!!」 攻撃の反動で後ろへと飛んだ奏多は軽やかに着地すると、俺たちを見た。 「いけるよ、倒せるんじゃない?」 「あぁ、このままいこう!」 俺たちの連携をなめるなよ。 どれだけ一緒に戦ってきたと思ってるんだ。 言葉なんてなくても、それぞれの行動を合わせることなんて朝飯前だ! 「あぁ…ちくしょう、痛いじゃねえか」 頭を打ち付けたのか、怪人は顔を抑えたまま俺たちを睨みつける。 「もう一回気持ちよくしてやるよ!!」 顔を抑えていた手を突如として俺たちに向ける怪人。 その動きに呼応するように怪人の周囲から雪が強力な風に乗って俺たちに放たれた。 「あれに触れたらまずい!」 「俺に任せろ!」 もう一度剣に炎を纏う。 あれが雪でできているなら、熱には弱いはずだ。 俺の考え通り、雪は熱で溶けて消えてなくなった。 しかし風だけはどうにもならない。 強風が椅子を吹き飛ばし、俺たちもその場に立ち尽くすことだけで精一杯になる。 まずい、このままじゃ炎がかき消される。 あらたに炎を出さなければ間に合わないが、この風じゃさっきよりも強力なものを放たないとすぐに消されてしまうだろう。 強力なものを出そうとすれば、この部屋全体を炎が覆ってしまう。 そうすれば…育也と奏多が巻き込まれる。 育也のバリアでも、俺の炎から守るのは限界がある。 「どうしよう、やばいよッ」 「何とかするッ!」 育也が叫び、その前に緑色のバリアが展開されていく。 「待て育也ッ!」 俺の声に気づき、バリアを消す育也。 二人が不審げな目で俺を見る。 「蒼汰くん? どうするつもり?」 「……俺があいつの相手をする。二人はこの建物から脱出してくれ!」 「そんな、無茶だよ!」 「大丈夫だ。じゃなきゃここで全員やられちまう!」 「一人で相手なんて…」 「二人は脱出して体勢を立て直すんだ。俺も隙を見て逃げるから」 「……わかった」 風が少し弱まったタイミングで、育也は振り返った。 奏多の手を掴み、そのまま扉に向かって走っていく。 「逃がすかぁッ!」 「お前の相手は俺だッ!!」 吹きすさぶ吹雪に、炎をぶつけ相殺する。 二人が扉から出たのを確認して、その前に立ち剣を構える。 「来い、俺が相手してやる」 「……お前ひとりで?」 立ち上がった怪人は暖炉の前まで歩いていく。 さっきまであいつが立っていた場所だ。 傍らには蓮と涼が入れられている白い袋がある。 今は僅かに動きがある。もぞもぞと動いているだけだけど…。 「俺たちの相手をするのか?」 「俺たち?」 「あぁ。ようやく終わったから、見せてやるよ。ほら出てこい」 怪人が袋を軽く蹴る。 上を向いていた口が倒れ、そこから転がるように二人が現れた。 「……2人、なんでッ」 出てきた蓮と涼は先ほどとほぼ変わらぬ全裸の格好ではあったが、確実に違う点がいくつかあった。 頭には茶色い角のようなものをつけている。 …まるでトナカイのそれだ。 首には赤い首輪がつけられていて、股間のイチモツはどちらも痛々しいほどに勃起している。競パンはどこかへ消え去ってしまっていた。 舐めるような視線で怪人を見上げ、あろうことかその頑強な足に頬を擦りつけ始めた。 「あぁ…ご主人様、ようやく出れましたぁ」 蓮は恍惚とした笑みを浮かべて、イチモツを引くつかせて膝立ちになっている。 一方涼は、四つん這いでお尻を高くあげ、怪人に向けて派手に菊穴を見せつけている。 「いれてくださぁい…ご主人様ぁ…」 「元気な2人だなお前ら、まぁ待ちなっての」 二人の頭を軽く撫で、気味の悪い笑みを浮かべる怪人。 …なんだあいつ、蓮に馴れ馴れしく触れやがって……。 涼はまだしも、蓮にまで触れやがって…! 「2人を元に戻せ!」 「そう言われて戻すわけないだろうが。さぁ、形勢逆転だぜ」 一歩踏み出す怪人。 その両脇を固めるように蓮と涼が立ち上がる。 下手なコスプレをしたような格好で、股間にはギンギンにそりたつイチモツ。 ダラダラと我慢汁を垂らしながら、惚けた顔で怪人の後に続いている。 2人がいては炎は使えない。 でも…そうすればあいつの繰り出す雪をまともに食らってしまう。 この部屋を出て逃げるにしても、それで育也と奏多と鉢合わせては逃した意味がない。 しばらくはこの部屋でなんとか凌がないといけないわけだ。 ……蓮と涼をとにかく抑えないといけないか。 剣を握りしめ、腰を落とす。 怪人のどんな攻撃も避けられるように、全身に神経を張り巡らせる。 「さぁこれでも食らえ!」 怪人が右手をまっすぐ、俺に向かって突き出す。 どこからともなく風が吹いてきたかと思うと、雪がそれに乗って襲いくる。 暖炉の炎が大きく揺れ、部屋に広がる暖気をかき消し、轟音を巻き起こす。 剣に炎を纏わせるが、放つことはできない。 刃を前に出し、風を打ち消すために炎の壁を作る。 本当なら、全力の炎を放てばすぐ終わるっていうのに……。 「…あの、二人ッ…どうすれば…」 二人に視線を向けると、あることに気づいた。 二人は体をくねらせ、口を大きく開けて悶えていた。 それもそのはずだ。 あの格好で吹雪をまともに食らえば、その身に走る快楽は尋常ではないだろう。 夢見心地の状態でも、自然と射精してしまうほどの力だ。 意識があれば嫌でも快楽に支配され、簡単に堕ちていってしまうだろう。 しかも二人は操られていると来た。 あのごついサンタじじいをご主人様だと? ……蓮は俺に、あんな顔見せたことないのに…。 「んあぁぁッ///」 「はぅッ……あッ…」 うずくまり、痙攣する二人。 頬は寒さのせいか、興奮による体温上昇のせいか分からないが林檎のように赤く染まり、乳首はピンとたち、相変わらずイチモツは元気いっぱいだ。 俺を潤んだ瞳で見つめ、ぎこちなく言葉を吐き出す。 「そ、うた…ぁ、助けて…ぇ」 「あぅ…くる、しい……イき、たくないよぉ、そうたぁ……」 「なッ…」 「お仲間が苦しんでるぞ? お前がいつまでもそうやって抗い続けるならこのままいかせまくってやるかな」 「くッ…卑怯だぞ!」 「なら仕方ないな。おい、お前ら」 怪人に呼ばれ、二人は顔をそちらに向ける。 「仰向けになってへそを見せろ。犬みたいにな」 「…あ、はい…」 その体に受けている苦しみは何も変わらないというのに、二人は言われるがまま体勢を変えていく。 仰向けになると、手足を曲げて犬のようなポーズをとる。 ……二人のイチモツは、真っ赤に亀頭を膨らませ、限界が近いことを知らせている。 舌をだし、だらしなくハアハアと呼吸するそんな二人の姿を、俺はこれ以上見ていることはできなかった。 「……わかった。分かったから、二人にそんな事をさせないでくれ」 「分かればいいんだよ」 「……ッ」 炎が風にかき消されていき、少しずつ雪がスーツに触れる。 スーツ越しであるはずなのに、瘴気を含んでいるそれは俺の体へ一気に染み込んでいく。 「うあッ…くそ……」 全身の感度が急激に敏感になり、呼吸が速くなって足がガクガクと震え始める。 立っていることが難しくなって膝をついた俺の視界に、二人分の足が映り込む。 「…うッ」 何とか顔を上げてみれば、そこには蓮と涼が立っていて にやりと笑って俺を見下ろしていた。 …どうして、この雪の中を二人は動けるんだ? その思考に至った瞬間、俺は自分のミスに気づいてしまった。 二人は俺の左右の腕を抱きしめて拘束すると、そのまま俺を床に押し倒した。 3人で川の字で寝ているよう格好になり、両足にまでそれぞれの足を絡ませてくる。 完全にホールドされ動けなくなった俺の耳元で、蓮が吐息を漏らした。 「俺たちが本当にあの雪で苦しんでると思ったのか? そんなわけないだろ。俺たちにはもうあれは効かないんだよ」 「…騙したのか、蓮」 「そうだよ蒼汰。お前は本当に…単純で良い奴だな」 「蓮、頼む…正気に、ぁッ…!?」 二人の膝が太ももをさすり、時々盛り上がった俺の股間に近づいてはサッと撫でていく。 突然乳首に違和感を感じ視線を向ければ、涼は舌先でぺろぺろと舐めまわしていた。 「りょ…やめ、んはッ……」 「あん? 気持ちいいくせに何言ってんだよ。ほら蓮も舐めてやれ」 「あぁ」 「んぅ…はッ///、やめ、頼む…」 股間を撫でていた膝がいつの間にか二人の手に変わり、より器用にしつこく俺の股間を揉みしだいていく。 スーツに感じる感触がさらさらとしたものから、皮膚に何かが張り付いているような粘ついたものに変わっていく。 一瞬視線を向ければ、亀頭部分のスーツは既に我慢汁で黒く変色し、二人の指にはいくつもの糸が引いていた。 俺の竿の形に添うように手を動かし、蓮は不敵に微笑んで視線を向ける。 「…あぁ、蓮…」 ダメだ。 蓮にやられたら…無理、我慢できない…このままじゃ…。 「気持ちいいだろ蒼汰?」 「……うん、きもちいいッ///」 「こらこら、何気持ちよくなっちゃってんの」 朦朧としていた意識は、聞こえた声に気づいた瞬間一気にクリアになった。 足元に立つ怪人を睨みつけると、向こうはひげを撫でながらすまし顔で俺を見ている。 「……そのスーツ邪魔だよな」 しゃがみ俺の足に触れる怪人。 感触を確かめるようにすねの部分に触れ、視線が股間に向けられる。 「破ってやろうか」 「……このスーツは破損しそうになったら自動的に変身が解除される。破るなんて無理だ」 「ふーん。まぁ、やってみなきゃ分からないだろ」 怪人が蓮の手をどかし、俺のイチモツを掴む。 指先でスーツだけつまむと、そのまま上へと引っ張り始める。 無理だ。 このスーツは破壊されそうになるか、俺たちの精神に異常があった場合は自動で解除されるようになってる。 破るなんて……そんなこと…。 「…ん、なんかいけそうだけどな」 小さく、ビリっと音が聞こえた。 いや、それが俺のスーツの音なのかは分からない。 小さすぎて、どこから聞こえたかは定かじゃない。 でも、限界まで引っ張られているスーツはどこかまずい様相を呈している気がする。 ありえない、このスーツが壊れるなんて…。 「お、いけるじゃん!」 「…嘘だッ」 ついに先ほどよりも大きな音が耳に入った。 スーツに裂けめができる。そこまでできてしまえば後は簡単だった。 怪人が力を込めて引っ張ると、スーツはいとも簡単に破られてしまった。 我慢汁で濡れた俺のイチモツが外気に晒され、ぴくぴくと跳ねる。 「な、なんで…!?」 「なんだよ、破けるじゃんか」 破いたスーツを投げ捨て、怪人は立ち上がる。 赤い破片が、空しく宙を舞う。 「ほらお前ら、直に触って気持ちよくしてやれ」 怪人のその言葉を合図に、今まで止まっていた二人の愛撫が再開される。 涼は乳首をつまみ、舐め、股の内側を手でいやらしく触れる。 蓮は俺の乳首を舐めるのは変わらず、もう一方の手で竿を執拗に責め立てる。 亀頭を擦ったかと思えば、次に裏筋を撫で、玉をサワサワと触りカリを撫でられる。 あふれ出す我慢汁をローション代わりに、俺のイチモツを…俺が気持ちよくなるように、蓮だけが知る強さとスピードでしごいていく。 「うはぁぁ/// 蓮、ダメぇ…ッ」 涼が破れたスーツの隙間から手を差し込み、直に乳首を弄り始める。 胸のくすぐられるような感覚と、股間に感じる快楽が合わさって 俺の思考をぐちゃぐちゃにかき乱していく。 逃げようにも手足はがっちりとホールドされ、それも叶わない。 なす術なく、体を弄ばれるしか、今の俺にはできないのだ。 「ぁ……蓮、ダメッ、イクッ…」 「いっちゃうの?」 「う、うんッ///」 「なんだよ蒼汰。もっと我慢しろよ、弄りがいがないだろうが」 「だめ…ッ、ぅ、あぁ…!?」 尿道を駆け上る熱い何か。 まるで固形物を押し出すかのように、それは重く存在感を持っていた。 勢いよく鈴口から飛び出したソレは、宙にキレイに筋を描くと俺の首元に無様に落ちた。 何度も何度も、勢い衰えぬまま、白濁液が放たれる。 ようやく勢いが落ち着いてきたころには、蓮の手と俺の体は精液まみれになっていた。 「わぁ…すっごい」 「めっちゃ出るじゃん」 蓮と涼が驚きの声と共に俺を見る。 かくいう俺は大きく呼吸することしかできず、二人を見ることすらできなかった。 天井しか映せない視界。 怪人の声が聞こえたような気がしたが、それでも首を動かせない。 手足に感じていた圧迫感が無くなり、そこで違和感を感じてようやく視線を動かす。 両足が持ち上げられ、それは足元で膝立ちになっていた怪人の肩に乗せられていた。 「…えッ」 怪人の股間。 その体躯に見合った、大きく張り詰めたイチモツが姿を現し、先っぽからはだらだらと透明な汁がこぼれ出していた。 「よーし、じゃあ次は俺が楽しむ番だな」 「…ま、待って」 「ご主人様、俺たちも頑張ったからご褒美が欲しいですぅ…」 蓮がすり寄るように怪人の肩に顔を寄せる。 一方の涼はもう我慢が効かないのか、怪人を見ながら片手で自分のケツを弄っている。 「あとでやるって。ほら、こいつの姿を見てやれよ」 蓮と涼が、同時に俺を見る。 「説明してやれ。こいつが今どんな姿か」 「はい…。スーツを破られて、チンコと…全身が自分の出した精子で汚れています」 「仲間にチンコと乳首を弄られて射精した男です」 「そうだなぁ…。こいつは何て無様なんだ」 返す言葉なんて思いつきもしなかった。 何故って…蓮と涼の言う通りだからだ。 敵の策略にはまり、拘束されて情けなく射精させられたのは、事実なのだから。 「お前はきっとMなのさ」 「…は?」 「二人に拘束されてしごかれるのが気持ちよかったんだろ?」 「…そんなこと」 「いいや、そうだね。実際あの二人の拘束からは簡単に逃れられたはずだ。それをしなかったのは、お前が心の中であの状況を楽しんでいたからさ」 「俺は楽しんでなんかーーッ」 「そうかな? あんなに気持ちよさそうにしてただろ。そのマスクの下の顔は」 怪人はそう言いながら俺のスーツに手をかける。 その位置はケツの部分で、何をされるかはすぐに察しがついた。 「…やめろッ」 「本当は嬉しいんだろこのドMヒーローが」 大きな音を立ててスーツがまたしても破られる。 ケツがあらわになり、開かれた肉の中、小さなケツ穴に怪人は指先を当てる。 「…ぁ」 「あまり使いこんでなさそうなケツだな。いつもはタチなのか?」 「……」 「こうやって無理やり侵されるのに興奮するんだろ? ここは正直だぞ」 さっき射精したはずの俺のイチモツは何故か萎えることはなく、未だにその身を硬く張り詰めたままだ。 俺は……本当に怪人の言う通り、これから侵されるっていうのに、興奮してるのか? ちがう。 これは、さっきの雪のせいだ。あのせいで、俺の体は…おかしくなってるんだ。 絶対…違う。 「穴をひくひくさせやがってこの変態が。そんなに俺のがほしいか?」 「違う、そんなの…いらない!」 自分のケツの穴に、濡れた怪人の亀頭が擦りつけられる。 まるで穴周りの筋肉をほぐすように、我慢汁を塗りたくられる。 「おぁ……」 「擦りつけられただけで気持ち良いんだろうこの変態が!」 「ちがッ、そんなんじゃーーッ、んあぁッ!?」 下半身に与えられた刺激で、今では全身が性感帯といっても過言ではないほどに感覚が昂っていた。 そんな俺の両乳首に、蓮と涼が突然吸い付いてきたせいで素っ頓狂な声を上げてしまった。 二人は上目づかいで俺を見上げて、じゅるじゅると下品な音を立てる。 「蒼汰……俺の気持ちが分かっただろ?」 「…え?」 「お前のこのでかいチンコを突っ込まれる俺の気持ちが、よく分かるだろ?」 そう言って俺のイチモツをぎゅっと握りしめる。 「んひぃ……ッ!?」 痛みさえ感じるはずのその力はむしろ逆効果で、先端が一気に濡れていくのが分かった。 「怖いよな? 自分のケツの穴に入るなんて思えないよなぁ?」 「大丈夫、すぐ慣れるぜ。そしたら気持ちよくなって何も考えられなくなるからよ」 「すごく気持ち良いんだ。蒼汰にも知ってほしい。お尻を掘られるのは…最高、なんだ」 二人の視線が、まっすぐ俺を捉える。 二人の声が、俺の頭の中で…やまびこのように響く。 降り注ぐ雪が…肌に触れ、吸い込まれるように消えていく。 視界がまどろみ、考えることが途端に億劫になって……。 「気持ちいい……慣れる、掘られるのは…最高」 「そうだ」 誰の声か分からぬ呟き。 次の瞬間、ケツの穴にとてつもない圧力がかかる。 見えていないが分かる。 ケツの肉が強引に押し開かれ、硬く熱い何かが本来あり得ない場所へ侵入している。 「んんんぅぅッ!? んあッ…はぁ///」 便意にも似た感覚を覚え、思考が一瞬クリアになるが、すぐに元に戻る。 「大丈夫。俺たちが気持ちよくしてやるよ」 蓮が笑って乳首をぺろりと舐め、そして弄ぶように乳輪を舐めまわす。 その左手は俺の反り返ったイチモツをしごき、涼と連携して俺を快楽一色に染め上げようとする。 「んおぉぉッ……入って、入ってくる…ぅ///」 「もう少しで根元まで入るぜ…ッ」 俺の中の肉壁をかき分け、怪人の狂気ともいえるイチモツが突き進む。 そして、ケツに重い衝撃を感じたと同時に、その進撃は止まった。 怪人の荒い息遣い…そして間髪入れずに奥まで入り込んでいたイチモツが急速に抜かれていく。 「あっはぁぁ……」 穴から出るかと思われたそれは亀頭だけを中に残し、そして同じ勢いで奥へ戻っていく。 ”パンッ!” 甲高い音が俺のケツから聞こえた。 怪人の腰が打ち付けられた音だと気づいたのは、抜き差しが何度か繰り返された時だった。 暖炉のパチパチという音をかき消すように、パンパンッ…パンパンッと、怪人は何度も、豪快に腰を動かす。 不思議な事に痛みは感じなかった。 最初に感じていた不快感もいつの間にかなくなり、奥へ肉棒が撃ち込まれるたびに視界に火花が散るような衝撃が全身を貫く。 「んぁ…なに、これぇ/// すごい…ッ」 『掘られるのは最高だろ?』 涼の声が…朦朧とした意識の中で突然クリアに響く。 『俺の気持ちが分かっただろ? 最高なんだよ、蒼汰』 次に蓮の声が…俺の意識をかき消すように、やけに反響して聞こえる。 「あぁ……気持ちいいよぉ…蓮、涼…最高だよぉ…ッ」 「あ~? 何て言ったんだ?」 怪人が腰を動かしながら、右手で俺のケツに平手打ちをかます。 「んあッ!?」 「ほらどうした? 気持ち良いんだろ? もっと声出せよこの変態ヒーローがよぉ!!」 「んあぁ! あ! …すごッ、あぁッ!?」 次に耳元で、囁くように蓮の声がした。 『自慢のスーツを破られて、今の自分の姿を誰かに見られたらどんな反応をされるかな?』 「…おれッ」 『チンコをビンッビンに勃起させて、怪人に掘られて、ケツ叩かれて喘ぐような奴が、ヒーローなわけないよなぁ?』 「おれはぁ…ッ、ヒーロー…ぉ…んおぉぉ…」 『ありえない。こんな状況でチンコたたせて掘られてよがってるドМがヒーローだなんて』 「ヒーローだ、おれ…は、ぁぁッ///」 『そうだな、ドМヒーローだよな? 仲間に乳首とチンコ弄られても、何もしなかったド変態ヒーローだよなぁ?』 「ぁ、そう……俺は、ドМで、ド変態なぁ……ヒーロー…ですッ」 「やっと本心が言えたじゃねえか。ご褒美にもっと早くしてやるよ」 「おぉぉぉッッ!? ちょ、激しぃッ/// だめッ…」 視界が大きく揺れる。 腰から与えられる力だけで、俺の体はまるで水風船のように容易く揺れる。 股間に感じた熱い感覚が、どんどん高まるのが分かる。 俺は掘られているだけで…自分の状況を理解してしまった瞬間、とてつもなく興奮してしまった。 蓮の声が俺の中に眠っていた被虐心を呼び覚まし、俺はされるがまま堕ちるところまで堕とされてしまった。 射精欲が高まるのに比例するように怪人の動きも速く大きくなる。 ふと視線を下ろせば、俺のイチモツは身を硬くしたまま、淫靡な汁をまき散らしながら揺れている。 「中に欲しいだろぉ? えぇ、この変態がぁッ!」 「あぁッ/// 中にくださいッ、お願いしますッ///」 「おらぁッ! ぶっぱなしてやるよぉぉッ!!」 体が痙攣する。 尿道に感じた衝撃。 脈を浮かび上がらせ、引き締まった肉棒の中を一気に精子が駆け上がっている。 鈴口から白い塊が漏れ出しかと思うと、すぐさま放物線を描くように白濁の線が迸った。 「おぉぉッ……あ、熱いケツの中がぁ……すげぇ、いっぱい出て、るぅ///」 「ほら、全部しっかり味わえよ、俺のザーメンをよぉ…」 いつまでも肉壁に何かが当たる感触が終わらない。 怪人は首をのけぞらせ、根元までイチモツをねじこんで、まるでその玉の中の精子を出し切ろうとしているかのような様相だ。 熱い。 いつまでも…体が熱い。 意識が遠のく。 それなのに 快楽の余韻はどこまでも続き、俺を深い闇の中へ引きずり込む。 視界が狭まる中、誰かが俺の体に触れるのが分かった。 蓮の顔が見えた。 にやにやと笑みを浮かべたその顔は、いつもの蓮なら絶対にしない顔だ。 ゆっくりと顔を近づけてきて、開いたままの俺の口に舌をいれてきた。 ほぼ条件反射で舌を絡ませ、少しして顔を離した俺と蓮を一筋の唾液が繋ぐ。 蓮はにっこりと笑って 「これで俺もご主人様にご褒美がもらえる!」 と嬉しそうに離れていった。 ……あぁ。 俺は負けた。 怪人との戦いにも、自分の性欲にも、負けてしまった。


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