G.O.E~第21話【憑依怪人、偽りの求愛#1】~
Added 2021-08-31 05:53:39 +0000 UTC白い煙が立ち込めるシャワールーム。 絶え間ない水音が響き渡るその空間には、一人の男しかいなかった。 涼は壁に片手をついて、うなだれるような姿勢で後頭部に水を浴び続けている。 練習後の疲れに浸っているのか、それとも単純にその行動が彼の癖なのか、それは彼自身にしか分からない。 ふと物音が聞こえた。 この施設を使い慣れた涼にならその音が何なのかすぐにわかった。 シャワールームの扉が開く音だ。 その音が合図になったかのように顔を上げた涼は、意識を取り戻したように顔に水を浴び始める。 足音が近づいてくる。 ぺたぺたと、裸足でタイルを歩く音。 足音からして一人だけのようだ。 「ん?」 気のせいかと思ったが、やはり違う。 あの足音は、涼の使っているシャワールームの前で止まったのだ。 蒸気でよく見えないが、カーテン越しに人影が確認できる。 涼は顔の水を拭って、目を凝らす。 「誰だ?」 人影が揺れる。 次の瞬間、カーテンが勢いよく開かれた。 「何だよ!」 顔はよく見えなかったが、何となく見覚えがある気がした。 確信が持てないのは、やけに立ち込める蒸気のせいだ。 謎の男はぐんぐんと、無遠慮に立ち入ってくると涼の右手を掴んで壁へと押し付けた。 「おい!」 単に暴漢が入り込んできたのであれば、涼ならどうとでも対処できただろう。 しかしそれをしなかったのは、その男が口づけをしてきたからだった。 突然の事に頭が真っ白になる。 口内を蹂躙する男の舌を嫌に感じない自分に、嫌悪感はなかった。 至近距離まで相手の顔が近づいてきて、ようやく気付いたのだ。 今、自分にキスをしているのは、密かに恋心を寄せている健成だということに。 健成が顔を離し、涼はようやく呼吸することができた。 「何でお前がここにいるんだよ? 先に帰ったんじゃ」 相手の行動を牽制する意味も含めて、すぐさま疑問をぶつけた。 しかし健成はにやりと笑みを浮かべるだけだった。 「来ちゃ悪いのかよ。嫌いか俺の事?」 「嫌いじゃ……ないけど。どうして急にこんな事」 「お前が欲しくなったんだ」 「は? 冗談だろ、やめろよそういうの」 「冗談じゃないよ」 ゆっくりと顔を近づける健成。 それは先ほどの強引なものとは違い、涼の意思を確認しているように見えた。 目の前で愛しの人から求められている涼が、それに応えないわけはなかった。 自ら健成の唇を奪うと、誰からともなく、お互いの鍛え上げられた肉体をまさぐり始める。 想像していたシチュエーションとは違うが、こういうのもありか。 と、涼は夢見心地の中で言葉なく呟く。 健成の股間に触れると、明らかに硬くなっていた。 もちろん涼のソレも既に勃起しており、お互いの興奮に拍車をかける。 健成は女が好きだったはず。 涼は一体何が決め手で自分を好きになったのかと一瞬考えたが、すぐにどうでもよくなってやめた。 自分の事を好きでいてくれているんだから、そんなのどうでもいいじゃねえか。 健成が涼の競パンに手をかけ、勢いよくずり下ろした。 そそりたつイチモツがぶるんと震え、涼は甘い喘ぎ声を漏らす。 健成はしゃがんで涼のイチモツの根元を掴み、躊躇なくそれを頬張った。 「あぁ…」 口を半開きにし、目を閉じ顎を上げる涼。 どこか悲しんでいるようにも見えるその表情は、何故か淫靡なオーラを纏う。 愛する人から与えられる快楽を心の底から享受するように、目を閉じたまま大きなため息を漏らす。 「ちょ、健成ッ…」 突如として押し寄せた射精感。 普段ならこの程度ではイクことなんてないのに、シチュエーションと相手が相手なためか、異常に早くその瞬間が訪れようとしていた。 「イッちゃう…だめ…」 「いっへいいよ」 涼の肉棒を咥えたまま、上目遣いで見る健成。 トドメを刺すには充分すぎる行為だった。 「ぁ…あぁ…ッ!!」 健成の頭を両手で掴み、涼の全身にグッと力が入る。 腰が何度か前後に揺れ、その度に健成が苦しそうに声を漏らす。 顔を離した彼の口の中は、涼が吐き出した白濁液で満たされていた。 それをぷっと吐き出し、ニカッと笑って涼を見る。 「いっぱい出たな」 「な…い、言うなよそんな事」 顔を赤らめて、目を逸らす涼だが、 健成が立ち上がると、ちらっと目を向けた。 「俺も気持ちよくしてもらおうかな」 爽やかな笑顔とは裏腹に、その右手は硬くそそり立つ肉棒をしごいている。 涼は生唾を飲み込んで、その姿をじっと見つめた。 「ほら」 と涼の肩に手を置く健成。 しかし、涼が膝をつくことはなかった。 「しゃぶるのは嫌?」 「違う。別のとこに……」 「別のとこ?」 「…俺の、ケツに…入れて欲しい」 驚いたように目を開く健成。 「ケツ? 平気なの?」 「うん、平気だから」 「そうか…分かった」 涼は壁に向き直り、自然とケツを突き出す。 ケツ穴がひくひくと、誘う様にうごめく。 「すっごい、エロいよ涼」 「分かってるよ、早くいれたいだろ?」 悪戯な笑みを浮かべ、振り向く涼。 健成は我慢できないといった様子で鼻息を荒くして、涼の腰を掴んだ。 「いれるぞ」 「あぁ、はやく!」 涼の締まったケツの穴に、健成の亀頭が触れる。 ググッとゆっくり力を込めて、その肉をかき分けて行く。 「ぁぁ…ッ、あぁ……」 魂でも抜けているような間抜けな声で、涼は視線を上へと向ける。 頭を壁に預け、時折白目を向いてしまう。 壁がなければそのまま倒れ込んでいただろう。 しかしそのおかげで、突かれる度に 健成の存在を体の奥底まで感じられる。 打ちつけられる衝撃と、ケツの中で感じる脈動を存分に味わいながら、まさに涼は昇天してしまいそうなほどだった。 水音に紛れる、パンパンと小気味のよい音が一定のリズムで響く。 艶やかな男の喘ぎ声と、力のこもったくぐもった吐息。 どれもが最高にエッチであったが、それはシャワーの音と蒸気によって覆い隠される。 涼と健成は2人だけの空間を、何回も果てるまで楽しんだ。 体位を変え、キスをし、お互いを見つめ合いながら 飽きるまで、疲れ果てるまで愛を貪り続けた。 ・ ・ ・ ・ 終いに涼は床に崩れ落ちるようにうずくまって、動かなくなってしまった。 意識はあるようだったが、未だ夢の中を彷徨っているようにぼんやりとしていた。 そんな姿を、健成は先程の交わりからは想像できないほどに冷たい目で見下ろしていた。 「…なんだ、どうして憑依できない?」 「え、なんか言った?」 「いや、何でもないよ」 途端に笑顔になると、健成はしゃがんで涼の手を握った。 「また明日会える? 今度はホテルで遊ぼう」 どこか違和感を覚えながらも、涼は力なく頷くことしかできなかった。 ・ ・ ・ ・ 〜少し前の出来事〜 怪人の反応が検知され、現場に現れたのは既に変身した蓮だけだった。 ビルとビルの間にある空き地であったが、そこには何かが戦闘をしたあとや、エナジーが吐き出されたような形跡もない。 周囲を警戒しながらも、蓮の気持ちは緩んでいた。 その隙を、怪人は見逃さなかった。 「おい」 振り返った蓮の前に、瘴気に包まれた何かが立っていた。 「お前は…ッ」 怪人の赤く光る目が一際輝き出す。 それを見てしまった蓮の動きが硬直する。 身に纏っているスーツが淡い光となって消えていく。 それは、蓮の意識がなくなってしまったことを表す現象だった。 瘴気に包まれた怪人はその姿を霧散させる。 それよりコンマ数秒遅れて、蒼汰、育也、奏多が現場へ到着した。 「蓮! 大丈夫か?」 蒼汰の呼びかけに、ゆっくり振り返る蓮。 虚ろな瞳に徐々に光が戻ってくると、 「…問題ない。怪人はいないみたいだ」 と、静かな口調で告げた。 「そうなのか」 全員が変身を解き、辺りに目を向ける。 「確かに怪人いないね。誰かが襲われた感じもしないし」 「博士には僕から連絡しておくよ」 奏多と育也が来た道を戻っていく。 蒼汰もそれに続こうと歩き出すと、蓮がその肩を掴んだ。 「どした?」 蓮は真っ直ぐ蒼汰を見つめる。 いつになく真剣なその眼差しに、蒼汰は若干顔を引き攣らせる。 「え、怒ってる?」 「怒ってない。相談したいことがあるんだ」 「相談? 珍しいな蓮が俺に相談なんて」 何故か得意げに笑う蒼汰を気にすることなく、蓮は言葉を続ける。 「ここじゃなんだから、俺の家に来てくれないか?」 「家? おぉ、分かった」 歩き出した蒼汰の背中を見つめながら、蓮は微笑む。 瞳が赤く光ったことに、誰も気づくことはなかった。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 鍵を閉める音が、やけに大きく聞こえた気がした。 振り返ると、蓮はいつもと変わらない笑顔を俺に見せる。 「ベッドで待っててくれ」 「へ? ベッド?」 「あぁ、すぐ行くから」 「…わかった」 一体どんな内容の相談なんだ? 普通人をベッドで待たせるか? とりあえず言われた通りベッドは向かう。 蓮の部屋は一度だけ来たことがある。 その時も思ったけど、男の家にしては綺麗すぎる。 まるで引っ越したばかりの部屋みたいに、床には輝きがあるし、壁には汚れひとつもない。 まぁ蓮の性格を考えれば当然っちゃ当然なんだろうけど。 ベッドに腰掛ける。 シワひとつない綺麗なシーツだ。 枕は2つ置いてある。 普段から2つ置くようにしているらしい。それを聞いた時はなんか意外だった。 一人暮らしなら枕は1つ! ってキッチリしているのかと思っていたからだ。 ちょっとした贅沢のつもりなのかもしれないな、蓮にしたら。 ・ 少しすると、蓮がやってきた。 何か物を持ってくるわけでもなく、ただ俺の隣に腰掛ける。 何となく目を横に向ければ、薄く微笑む蓮がそこにいる。 「ど、どうしたんだよ。相談って?」 「あぁ…相談な」 蓮が俺の肩に手を触れる。 グッと力が込められ、後ろに倒されると、すかさず蓮は馬乗りになった。 「おい…ッ」 「俺はさ、人を気持ちよくするのが上手になりたいんだ」 「は? 何言って…」 「だから蒼汰。お前で練習させてくれよ」 「練習って、何する気だよ…!」 「何って…分かるだろ。お前を気持ちよくしてやるんだよ」 そう言った蓮の手が、ゆっくりと俺の体を伝って股間へ降りていく。 にやりと笑うと、俺のベルトを容易く引き抜いた。 それをどこかへ放り投げ、一気に顔を近づける。 まさに言葉通り、目と鼻の先に蓮はいる。 普段の姿からは想像できないその佇まいに違和感を覚えると同時に、俺は興奮も感じていた。 いつもは俺から何かとアクションを起こしてばかりだからだ。 アクションっていうのは、もちろんエッチな事だけど…。 それがどうだ。 今日は蓮の方から行動を起こし、しかも俺を押し倒してきた。 蓮にどういった心境の変化があったのかは分からないが、お互いに積極的になるのは悪いことじゃないと俺は思う。 ・ 俺の服の裾を掴み、ゆっくりと引き上げる。 ばんざいをしてシャツを脱がせてもらい、次に下も取り払われる。 競パン一丁になった俺の姿を見て、唇をぺろっと蓮がなめる。 既に勃起した俺のイチモツは更に硬さを増し、赤い布が一瞬盛り上がる。 「ぉ……蓮ッ」 「どうした?」 「何で今日はそんなに積極的なんだよ?」 「どうでもいいだろそんな事」 「まぁ…そうだな」 蓮の手が俺の股間をまさぐる。 たった一枚の布越しに俺のカチコチの肉棒を握る。 「あぁ…」 「気持ち良いか?」 「うん…」 「そうか…だろうな。乳首もこんなに」 そう言って人差し指で俺の胸に触れる。 乳輪に円を描くように触れ、俺をちらりと見た。 「ここは好きか?」 「…うん、好き」 乳首を指先で弾かれる。 首筋に口づけされ、リップ音が聞こえた。 何度も、何度も。 ジャブのような快楽が、次々に俺の体へ浴びせられる。 不意に蓮が顔を離す。 俺は物足りなさに思わず目を向けた。 「もっとしてほしいか?」 「うん、うん…もっと」 「じゃあ」 そう言って蓮は立ち上がると、俺をじっと見つめてから、鼻で笑った。 「自分でやれ」 「え?」 「自分で触って、自分で弄るんだ。分かるだろ?」 「でも…」 「俺に触ってほしいなら、まず自分でやるんだ」 「そんな」 「大丈夫。見ててやるよ。そっちの方が興奮するだろお前は?」 「興奮って」 そう言われて想像してしまった。 蓮に見られながら、オナニーする自分を。 そして不覚にも、それだけで興奮してしまった。 股間の中の熱く滾るソレが、ドクドクと脈打つ。 「…分かった。やるよ」 口では嫌な感じを出しつつも、内心喜んでしまっている自分がいる。 その気持ちを隠すことすらも、今の俺にとっては興奮材料のひとつに他ならない。 上半身を起こし、左手で乳首を弄りながら右手で自分のイチモツを握る。 蓮がこっちを見ているのを確認して、ゆっくりと右手を動かし始める。 「どうだ、興奮するか?」 「あぁ、めっちゃ興奮する」 「そうか。もっと声を出したらどうだ?」 「あ…すごい、見られてる…気持ちいい…ッ」 「ほらもっと手を動かせ」 「はい…ッ」 ぐちゅぐちゅと右手が音を立てる。 あふれ出て止まらない我慢汁はローション代わりになる。 乾いても乾いても、エッチな汁は亀頭の先から溢れて止まることを知らない。 「気持ちいいッ…やばい」 「そんなに気持ち良いのか?」 「うん、すごいッ」 「もうイキそうか?」 「ん…このまましこったらいっちゃう…」 「そうか」 蓮はベッドに手と片膝をついて、顔を俺に近づけてくる。 口を開き、舌先を覗かせる。 中途半端な姿勢のまま、僅かに開いた俺の口に強引に舌をねじ込む。 動く蓮の舌に追いつこうとしても、頭がぼーっとしてうまくできない。 右手のスピードだけは変わらない。 射精欲が一気に高まる。 蓮とキスをした途端に、俺の限界がすぐそこまでやってきた。 「んふッ…蓮…いっちゃッ、いくッ」 「んん? もうか?」 再び離れる蓮。 呆れたように鼻で笑うと、腕を組んでまた俺の事を眺め始めた。 「見ててやるから、いっちゃえよ」 「わかった、わかった。いく、いきますッ!!」 何かをこらえる様に歯を食いしばる。 速くなる呼吸、それに比例するように右手も速くなる。 「はッ、はッ…ぁ、あぁッ!?」 指の腹に感じた脈動。 尿道を駆け上り、それは狭い鈴口から勢いよく噴き出した。 白く粘ついた体液が宙を舞い、ボタボタと目の前に落ちていく。 射精した衝撃があまりに強すぎて、俺は大きく肩を動かすことしかできなかった。 「おい、なんだよ」 蓮の呟きに反応してそちらを見れば、着ているシャツに白い塊がこびりついていた。 俺が思っていたよりも精液は飛んでしまっていたらしい。 「ったく、頼むぜ蒼汰」 蓮はそう言いながらも笑顔だった。 何のためらいもなくシャツを脱ぎ捨てる。 見慣れているはずの、よく鍛えられた体だ。 それなのにどうして欲情してしまうんだろう。 たった今イッたばかりなのに、間欠泉のように性欲が湧き出て止まらない。 右手に収まっていた萎えかけのイチモツは、再び硬さを取り戻す。 蓮はそれに気づいたのか、チンコを見てから俺の顔に視線を移した。 値踏みするようなその冷たい視線は、俺の加虐心に更なる油を注ぐだけだ。 蓮もそれを分かっている。 メラメラと燃え上がる淫らな感情が、俺の思考を燃やし尽くしていく。 「第2ラウンドといこうか」 先ほど投げ捨てたはずのベルトをいつの間にか手に持っている蓮。 近づいてきた蓮は俺の両手を掴むと、その周りにベルトを巻き付けた。 きつく巻き付け、ベルトを締める。 俺の両手はどれだけ力を込めても離れなくなった。 …いや、本気を出したらこんな拘束は外せるのかもしれない。 でも、それをしないことに意味があるんだ。 これは俺と蓮の”プレイ”なんだから。 「蓮は…脱がないの?」 「脱いでるだろ」 「いや、ほら…」 分かってるはずなのに、焦らされる。 「そんなに見たいならもっと頑張らないとな」 「頑張る?」 「何の為に手を縛ったと思ってるんだ」 蓮がゆっくり右足を持ち上げると、俺の胸を軽く蹴った。 「うわっ」 抵抗せず後ろに倒れる。 すぐさま視線を足元に向けると、中途半端な位置にあった俺の競パンを蓮は取り去った。 ベッドの上で仁王立ちになると、俺を相変わらず冷たい目で見下ろす。 「なにを…」 「こうしてやるんだ」 再び持ち上がる右足。 今度はゆっくりと…俺のイチモツの上に降ろす。 「…ぁ」 「こうやって、ぐりぐりと、お前のチンコを踏みつける」 「あぁ……ッ!!」 「ほうら、どんな気分だ?」 押し付けられる足の裏。 屈辱的な行為のはずなのに、興奮が止められない。 前後に揺らすように蓮が足を動かす。 裏筋を擦られ、亀頭が腹に押し付けられる。 「すごい、踏まれて…興奮します」 「これで興奮してるのか? お前とんだ変態だな」 「あぁ…はい、俺、変態です」 「素直だな蒼汰。そういう所嫌いじゃないぞ」 「…うん」 蓮が俺に笑顔を見せてくれた。 両手が使えない今、頼みの綱は蓮だけ。 蓮にも満足してもらわなければいけないんだ。 二回目の射精ともなれば時間がかかるかと思ったが、その時はすぐに訪れた。 「また、いきそう…ッ」 「早くないか?」 「ぁ、だめッ…それ以上やったら…ッ!」 「仕方ないな。いっていいぞ」 「あぁッ!?」 ひと際大きな快感の後、それは容赦なく俺のチンコから飛び出した。 腹筋に飛び散る白い破片。 一回目よりも深い疲労感をこの身に感じながらも、それをかき消すほどの衝撃が走った。 「うあッ……」 射精した直後の俺のイチモツを、先ほどよりも強く踏みつける蓮。 「蓮、ちょ…ッ!?」 「どうした、またいくのか?」 「ちがッ…うおぉぁ…」 こんな感覚初めてだ。 精液が昇ってくる重い感覚とは違う。 何か、むずがゆいような、よく分からない感覚だった。 それはいとも簡単に俺のチンコから噴き出した。 「おぉ、すごいな」 「あ、やめッ…止まらないッ、なにこれぇッ!?」 透明な液体が俺のチンコから噴き出して止まらない。 一体自分の体のどこにこれだけの量の液体があったというのか。 より強く踏まれるたびに、その液体は勢いを増して俺の体とベッドを汚していく。 ようやく潮吹きが止まると、蓮は自分のベルトに手をかけた。 「潮を吹いてるんだ。大丈夫。感じてる証拠さ」 「感じてる…俺が?」 「そうさ。今までだって、そうだっただろ?」 そう言いながら、慣れた手つきでベルトを外していく。 ベッドの上でバランスを崩さずにズボンと競パンを脱ぎ去ると、適当に放り投げて、俺と変わらぬ全裸になった。 「ほら、俺にこうなってほしかったんだろ?」 「…あ、うん。でも…俺」 蓮の裸体に興奮しないわけじゃなかった。 それでも、限界というものが人にはある。 怪人に襲われている時なら、強制的に勃起させられたりするけれど 今回は俺と蓮のただのいちゃつきにすぎない。 限界は必ずあるんだ。 「もう今日は無理かも…」 「大丈夫。すぐ元気になるさ」 「え? それってどういう…」 「ほら、口開けて」 言われた通りに口を開けると、蓮は俺の顔を覗き込むように真上から見てくる。 口が僅かに動いたかと思うと、そこから泡立った液体が滴り落ちてきた。 それが唾だとわかったが、拒否することはしなかった。 舌の上に落ちた蓮の唾液を、味わってから喉の奥へ流し込む。 すると何故だか、もうとっくに底をついたと思っていた性欲がどこからか姿を現したのだ。 「あぁ、どうして…?」 「俺の唾を摂取したからさ」 「へ? それって…まるで蓮が怪人みたいじゃんか」 「ふふ、そうだな」 時間をかけて、俺の肉棒が頭をもたげる。 みなぎる力。迸る脈が巨根の存在感を強くする。 「お前が俺の事を好きでいてくれるからさ」 「…そう、だな」 「あぁ、そうさ」 蓮が俺に跨り、腰を落とす。 もちろんそれは俺の張り詰めたチンコの上でだ。 「ほらよく見てろ。今からお前のチンコを、俺のケツが飲み込むからな」 「…ぁ、蓮…」 「もっと、いっぱい射精してくれ蒼汰」 「…れ、蓮?」 違和感を覚えた瞬間に、俺のイチモツは根元まですっぽり、蓮のケツの中へ飲み込まれてしまった。 「うぁぁぁ…」 「うはぁ…相変わらずでかいな」 大きくため息を漏らし、感触を確かめるようにケツを動かす。 「仕方ないから俺が動いてやるよ」 М字の足で、腰を浮かす蓮。 落として、浮かす。 この単純な行為を幾度となく繰り返す。 二回も射精し、潮吹きもしたというのに、俺のチンコはいつまでも敏感なままだ。 ねちゃねちゃと、気味の悪い音が聞こえる。 蓮が腰をあげるたび、粘ついた液体が線を引く。 打ち付けられる度に、意識が飛びそうになる。 いや…もう既に朦朧としていて、ちゃんとした意識などないのかもしれない。 今この視界に映っているもので認識できるのは、蓮だけだからだ。 「ほうら、搾り取ってやるよ。文字通り精魂尽き果てるまでな」 「……」 蓮が何と言ったのかさえ、もう分からなかった。 理解できたのは蓮への性欲と、もう射精しそうだということだけだった。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「蒼汰、聞こえるか?」 「…うん」 「…頃合いだな」 蓮…もとい怪人は呟くと、蒼汰に顔を近づけた。 「蒼汰、俺を見ろ」 「…ん」 「そう。まっすぐ俺の目を見るんだ」 言葉を言い終わった直後、蓮の瞳が赤く光り出す。 瞬く間にその光は蒼汰へと伝染した。 同じように瞳が赤く光を帯びると、目を閉じて蒼汰は動かなくなった。 「ふん」 顔を離し、一息つく怪人。 立ち上がろうとしたその時、インターホンが鳴った。 突然の大きな音に動きを止める。 二回目のチャイム。 このまま出ないわけにもいかない。 怪しまれてしまえば、自分の正体がばれる可能性があるからだ。 仕方なくタオルを腰に巻いて、玄関へと向かう。 扉を開けるとそこには育也と奏多が立っていた。 「うわ……蓮くん…その、恰好?」 「あぁ…ちょっと取り込み中でな」 その言葉で二人が視線を落とす。 下には靴が二足。どちらも見慣れたものだ。 二人は顔を見合わせ、そして理解した。 この家には蒼汰もいるということに。 ほぼ全裸の格好で蓮が出てきたということは、そういうことなのだ。 「あぁ、ごめん。お邪魔しちゃったね」 扉を閉めようとする育也。 しかし蓮がそれを止める。 「ちょっと待て。何で家にきた?」 「え?」 「何か用事があって来たんだろ?」 「あぁ…怪人の反応が出たんだよ。だから来たんだ」 「怪人の反応? 変だな。そんなのどこにもいないぞ」 「そう…だよね。もしかしたら競パンか、基地の機械が壊れてるのかも」 「…かもな」 「じゃあ僕たち行くよ。博士には怪人はいなかったって伝えておくから」 「あぁ、頼んだ」 蓮が手を放す。 扉がゆっくりと閉まっていく。 自分を見る二人の視線に気づかないわけがないが、気づかないふりをした。 変に反応すればそれこそ何かに感づかれる。 だからあえて、気にしていないふりをしたのだ。 扉が閉まり、足音が離れていったのを確認してから寝室へ戻った。 蒼汰は変わらずベッドで寝たまま。 「起きろ」 その一言に反応して、蒼汰はゆっくりと体を起こした。 開かれた瞳は淡い光を帯びている。 「ふん……やはりヒーローに憑依するには手間がかかるな」 蒼汰の足元に腰掛け、まるで石ころでも見るかのような視線を向ける。 「勃起してしごき続けろ。俺がいいって言うまで止めるな」 「…はい」 言われた通り、機械のように右手を動かし始める蒼汰。 無表情のままその行為をする蒼汰はどう見ても不気味だった。 しかしそこに彼の意思は存在しない。 怪人の言いなりになり、エナジーを吐き出す続けることしかできないのだ。 「これだけ時間をかけて意識を弱くしないと、分裂体では憑依できないなんて……もっと俺を強くしてくれればいいのに」 両手をベッドについて、天井を見上げる怪人。 「まぁいいさ。一般人なら分裂体でもすぐに操れるし…ガーディアンブラックも同じように攻めてやればいいだけだしな」 首を横に倒す怪人。 まっすぐ前を見たままの蒼汰を見て、笑みを浮かべた。 ベッドに乗り、蒼汰の上に跨る。 М字に足を開き、蒼汰のチンコにケツの穴をあてがうと、白い何かが穴から垂れてきた。 それは先ほど蒼汰が吐き出したザーメンだった。 緩んだ蓮のケツから、蒼汰のイチモツを這うように落ちていく。 「見てみろよ蒼汰。お前のチンコ綺麗だぞ」 「…はい」 「…はぁ。分裂すればするほど人格が無くなっていくな」 呆れたように笑い、ためらいもなく腰を落とす。 太く巨大なイチモツがその小さな穴を貫いたというのに、怪人は余裕の表情だ。 もとい、蓮であっても余裕なのだろうが…。