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雪むし
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常陸が夜中にこっそりトイレで処理する話

 10月も半ばを過ぎたある日、荘園での出来事。

 消灯後の厠に、ひとりの虎獣人の姿があった。

 その虎獣人──常陸は、不自然なほど前屈みな姿勢で、足音を殺して厠の個室へ滑り込む。鍵をかけ、いつも身に付けている脚衣と下穿きを脱ぎ、陣羽織の前を大きくはだけた。

 そこまでを一呼吸で終わらせると、便座に腰かけながら耳をそばだて、心の中で独りごつ。

(誰も……いないな。こんなことがほかの男児……伊予や相模に見つかると面倒だからな……)

 こんなこと、というのは他でもなく──。常陸は右手を股間に伸ばして己のそれを握りしめ、亀頭にかかった包皮をめくり上げた。

 指が回りきらないほどに怒張した陰茎が、鼓動に合わせてびくびくと律動する。

 月に何度か、こんなふうに身体の疼きを抑えられない夜があった。

 これはほかの男児にも起こる現象なのか、もしそうなら、みんなはどう対処しているのか。気になってはいたが、大っぴらに訊いて回るような話題でないことは理解していたし、『発散』する方法も知ってはいたので、自分から話に出すことはなかった。

 先端から滲み出る粘液を亀頭に塗り広げ、掌と指先でぐりぐりと刺激した。空いている左手で乳首を摘み、爪で弾く。そのたび身体中にじんわりと痺れるような刺激が走り、陰茎が硬さを増す。

「ぐ……うっ……」

 快感のあまり、吐息と共に声が漏れ出る。粘液がとめどなく溢れ、陰茎を扱き上げるたびにぐちゅぐちゅと肉感的な音が響く。その卑猥さが、常陸をよりいっそう興奮させた。

(……ほかの皆も、こうやって自分を慰めているのだろうか)

 いつか湯殿で目にした男児の、そして主の肢体が頭に浮かぶ。途端に頬が紅潮し、陰茎の付け根から何かが迫り上がってくる。

 常陸は快感の波に身を任せるように、乳首を強くつねり上げ、陰茎を激しく扱いた。

「……ぃ……ぐっ……‼︎」

 亀頭が大きく膨れ上がり、猛烈な勢いで白濁液を吹き出す。二度、三度。脈動に合わせて吐精が繰り返される。常陸は全身をぶるぶると痙攣させながら、それでも陰茎を扱き続けた。

 しばらくの間、絶頂の波が収まることはなかった。




「……しまった」

精を出し尽くし、呼吸も整い始めたころ。常陸はぽつりと言葉を漏らす。

 我に返ってみれば、個室の壁も、自分の身体も精液まみれ。さらに厠いっぱいに濃い雄の匂いが充満していた。

(掃除を……するか……)

 強い倦怠感に包まれたまま、備え付けの紙でひととおりの白濁液を拭き取り、掃除用具を取りに個室を出て──

 そこでばったり丹波と鉢合わせするのだが、それはまた別の話。

(了)

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Comments

身体も大鯰もあれだけ立派なら射精もきっとものすごい量と勢いなんでしょうね…!どばどば… 丹波くんにはぜひ「何のにおいかわからないけど身体の芯がムズムズする…」みたいなムーブを期待したいところです✨

雪むし

立派な大鯰からはそりゃ大量に出ちゃいますよね! そして特濃な大人の匂いに誘われた丹波が来ちゃって大人の階段昇っちゃうんですね(*''ω''*)

鷹虎蝗


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