ヌードランナー:新入りコーチの奮闘③
Added 2025-03-08 01:00:00 +0000 UTC前回⤵
ヌードランナー:新入りコーチの奮闘②
前回⤵ ~ さすがの新学期初練習、トラックを見下ろす観客席には陸上部の選手や関係者の百数十人ほどが勢ぞろいしていた。選手やコーチは男だけだったが、サポートスタッフには女性もちらほら混じっていた。観客が見下ろす先には新入部員の二十数名が横一列に並んでおり、全身が見えるように後ろで腕を組まされていた。 ...
~
「初めましての人は初めまして、今季から新しくコーチとして加わりました柵田シノブです!今までは帝央学院で中距離走のコーチをしていました!選手の皆さんが実力を発揮できるように最善を尽くしていきますので、これからどうぞよろしくお願いします!」
客席の全員が俺の下半身に注目しているのがひしひしと伝わってきた。意に反して全身が火照り、まるで自分の体が自分の物ではなくなってしまったかのような感覚がした。これまで感じたことのない緊迫感に必死に耐え、俺は負けじとばかりに顎を上げて群衆と向き合った。
「はーい!柵田コーチは結婚してますか?子供は?」
ごく普通の質問が投げかけられ、俺は少し拍子抜けしてしまった。さすがに相手がコーチだから部員たちも遠慮しているのだろうか。
「妻はいるが、子供はいない!」
「はーい!じゃあコーチは普段から奥さんとゴム無し子作りセックスしてるんですか?」
前言撤回だ、こいつらに遠慮する気持ちは微塵もないらしい。
「まだ子供は作らないつもりだが、安全日ならゴムは使わないな!」
「じゃあ、コーチは週に何回奥さんに中出しするんですかー?」
「……だ、大体、二回ぐらいだ!」
「へぇ、若そうなのに結構淡泊!」
「皆がみんなお前みたいに絶倫じゃねぇんだよ」
「結婚したらそんなもんだろ」
「はいはいっ、次は俺!じゃあコーチはオナニーするんですか?週に何回しますか?」
「おっ、オナニーは、まぁ……週に一、二回だ!俺も男だからな!」
「ほら!やっぱ週二回のエッチじゃ足りねぇって!」
「奥さんいるのにオナニーするとか、欲求不満じゃん」
まったく、そっちから聞いてきたくせに好き放題言ってくれる……。もうそろそろ切り上げてくれないかと薪谷先輩をちらりと見たが、彼は満足そうに微笑むだけで口を噤んでいた。
「コーチってチンコ小さいですけど、そんなんで奥さんを満足させられてるんですか?」
うっ、ぐぐっ……人の気にしていることをズケズケと……。
「……まぁ、満足しているかは分からないが……勃起したらそれなりの大きさにはなるから、物足りないってことはないはずだ!」
「奥さんのナカって気持ちいいですか?どんな感じか具体的に教えてください!」
くそっ、一年たちの自己紹介よりも長くないか?まさか同僚やガキたちの前で嫁の性器について話すことになるとは……!
「……妻のナカは、あー……温かくて、締まりも良くて、もちろん気持ちいい!」
「ガハハ!メッチャ普通の感想!」
「堅物そうに見えてコーチもエッチの時は夢中で腰ヘコヘコしてそう」
「コーチはセックスの時どんな風に腰を振りますか?是非この場で見せてください!立ったままで大丈夫ですよー!」
こいつら、一体どれだけ大人に恥をかかせれば気が済むんだ……!だが、ここで言うとおりにしなければ場の空気が白けるだけでなく、コーチとして――いや、男として!――根性まで疑われてしまう。新入りの俺が部員たちにコーチとして認めてもらうためにも、とにかくヤるしかない……!
「カウントに合わせてどうぞー!はいっ、イッチニ!イッチニ!」
堂々とした仁王立ちの体勢で地面を踏みしめ、俺は腰を前後に降り始めた。「イチ」で腰を前に突き出し、「ニ」で後ろに引き、俺は大勢の前で無駄のない腰のピストン運動を披露した。腰を振るたびに股間の肉棒と金玉がブルンブルンと揺れ乱れ、その間抜けな光景にギャラリーからは大爆笑が巻き起こった。手を叩いて笑い転げているのは上級生の部員たちにのみならず、同僚たちも同様だった。
「もっと早く!はいっ、イッチニッ、イッチニッ、イッチニッ!」
「ちゃんと本気出してくださいよー、コーチ!」
「やばすぎ!ちんこブルンブルンしてる!」
「腰つきエロっ!」
「ちょっと大きくなってね?」
「奥さんのこと思い出してるんですかー?」
そこで薪谷先輩が大きく手をパンパンと叩いた。
「はいはーい、そこまで!柵田コーチ、どうもご苦労様でした!次の方、どうぞ!」
俺は疲労と緊張のせいで息を切らし、いつの間にか冷や汗をかいていた。だるい足取りで列に戻っていく途中、同期の一人にすれ違いざまに肩を掴まれ、不意に耳打ちをされた。
「グッジョブ!カッコよかったですよ」
驚いて顔を上げると俺より明らかに若く、図体のデカい同期が満面の笑みでガッツポーズをしていた。今から自分の番だというのに、そいつも、そいつのズル剥けのムスコも憎たらしいほどに堂々としていた。
(こいつどんだけ肝が据わってるんだ……)
「陸上部の皆さん、こんにちは!真壁テツタって言います!気軽にテッちゃんって呼んでネ!こう見えて担当競技は長距離走です!最近はちょっとプニってきたけど、コーチングに影響はないので選手の皆さんは安心してください!」
呆れ半分に同期の自己紹介を聞いていると、腰振りで少しカサを増した俺のチンコはいつの間にか最小限まで縮こまっていた。その先も同期の受け答えは俺よりもハキハキとしていて、締めくくりの全裸逆立ち歩きをしている最中もあっけらかんとしていた。
(なんだよ、これじゃあまるで俺が意気地なしみたいじゃないか……)
煮え切らぬ思いのまま、俺はその後も他の同期たちの自己紹介を見守った。誰もが俺と同様に緊張が隠せておらず、ふざけた実演の時には揃って恥ずかしそうに顔をしかめた。同期たちの中で真壁ひとりだけが明らかに異彩を放っていた。
「以上、新しくチームに加わったコーチの皆さんでしたー!みんな拍手!」
薪谷先輩の言葉とギャラリーの拍手喝采で全新任コーチの自己紹介は締めくくられた。しかし、俺の胸中では安堵よりも悔しさが勝っていた。
(今度こそは失敗しないと意気込んでここへ来たというのに、俺自身がこんなんじゃあ前の二の舞だ……)
そんな俺の気も知らずに、隣に立つ真壁はニヤニヤと楽しそうに笑っていた。
~
さすがスポーツに力を入れている大学なだけあって、オルシッポス学園では学期の初日は練習に集中できるように講義が予定されていなかった。ミーティングが終わると種目別に分かれ、選手たちの記録測定が行われた。トラック競技の場合、前もって選手たちが提出していた個人ベストタイムと現在のタイムを比較し、走りのフォルムなどを確認するのが目的だった。
「まずは800メートル走から始めるぞ!1500と3000の皆は待ってる間にしっかりウォームアップをしておくように!」
「「「はーい!」」」
俺はこれから担当する一年生の中距離走者たちとの顔合わせもほどほどに、早速タイム測定に取り掛かった。新入り中距離走者の中には自己紹介の時に「チンペイ」とあだ名をつけられていた臼井シンペイもいた。
「用意はいいか?じゃあ位置に付いて……スタート!」
三人の800メートル走者は同時にスタートを切った。未だに素っ裸で走る選手たちの姿には違和感しかなく、体の上下に合わせて男性器が跳ねる様は間抜けですらあった。しかし、選手たちはいたって真剣な表情で、俺も真面目にそれぞれのフォルムや走りの癖を見極めるために目を凝らした。普段はウェアで隠れている場所も剥きだしになっているため、体の動かし方が見えやすいのは確かだった。
「最後まで気を抜かないで!ベストを出すつもりで!」
自分でそうは言ったものの、それが至極無茶な要求だという事は重々承知していた。すでに全裸での競技に慣れている二年から四年の選手たちと違い、一年の彼らは全裸でトラックを走ること自体が人生で初めての経験に違いなかった。そもそも新しい環境で緊張をしているところであの全裸自己紹介、そして気を休める暇もなくいきなりの全裸タイム測定。よっぽど肝が据わっていない限り、こんな状況下で普段通りの実力が出せるわけがなかった。
「はい、三人ともお疲れ!タイムは全員が走り終わってから発表する!じゃあ次、1500の三人、用意して!」
現役の選手たちが800メートルを走るのにさほど時間はかからなかった。その後の1500メートルも3000メートルも、選手たちの動きを観察しているとあっという間に終了し、俺は彼らを脇のベンチに集めてそれぞれのタイムを発表した。
「――まぁ、みんな初日で緊張してるだろうし、ベストが出せないのは仕方ないが……」
それを考慮しても、一年たちのタイムはあまりにもひどかった。しいていえば臼井だけはベストに迫るペースだったが、そもそものタイムが他より遅いため別の課題がありそうだった。他の男子たちに至っては、言い訳できないレベルでベストには程遠かった。
「……だって、急にフルチンにされて、いつもみたいに走れるわけないですよ!」
俺の落胆を感じ取ってか、ひとりの一年が抗議の声を上げた。細身の彼は不貞腐れたように下を向き、長い脚と短めなチンチンを前に投げ出していた。竿の先っぽで余った包皮はちょうど股下のベンチにピトりとくっ付いていた。
〆
次回は【3/22】に投稿予定です!全裸ランニングにたじろぐ一年たちを奮い立たせるために、柵田コーチはある行動にでることに……。ここまで読んでいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!
次回⤵
ヌードランナー:新入りコーチの奮闘④
前回⤵ ~ 「君は確か、堀内くんだね。それは本当にごもっともな意見だが、それがここの決まりだからなぁ……照れくさい気持ちは分かるが、置かれた環境に適応するのもアスリートとして大事なことだぞ」 「どこ見てもチンコだらけの環境になんて適応したくないですよ!しかも、試合も裸で出なきゃいけないんですよね……知り...