Web漫画で途中までは追っていたんですが、改めて新刊で全巻購入
結論から言うと、子供向けではあっても子供騙しではない、徹底的に攻めきった作品です
もともと読み切りだった作品の主人公ぷにるがkawaii美少女に…で話題でしたが、話を読み解いていくうちにその理由がかなりエグい
主人公コタローは幼少期に自分の「好き(kawaii)」を大人にさえ完全否定され、その趣味を隠し通さなくてはいけなくなった
その思いが産んだのが読み切り版のぷにる
ぷにるの存在理由は現状「友達」として、コタローの好きであるkawaiiであり続けること
そして7年の時を経てコタローは中学2年となり、思春期を向かえることになる
ずっと友達だったはずのぷにるの見た目は女性である
人間であるコタローにとっては、異性として見えるようになる、その葛藤が確実にある
そして、脇を固めるキャラクターの中で、アリスさんとルンルーンが出てきたあたりで更に甘美な毒が
ぷにるはコタローの想いが産んだもの
しかしアリスにはそれが出来なかった、彼女の思いもまた本物なのに
そしてルンルーン(初代)はあくまで玩具を改造した突貫品であり、紛い物
ギャグテイストに見せているけど、ここには人間が持つ人間がヒエラルキーの頂点である、という傲慢が確実にある
そしてジュレの登場
これもギャグテイストかつえっちに見えるけど(実際表情は少年誌で出していいものじゃねえw)
彼女の存在理由は人間と同様の存在になること
そのためには機械ではなし得られない生殖、繁殖、愛という行為を可能にしなくてはいけない
AI(人工知能)としての完全性と不完全性を両立させているやべえ奴です(褒め言葉)
そして、このシーンも凄まじい
「ありのままの君がいい」という綺麗事を少年誌で完全否定する
存在理由が人間になりたい、であるのに…その綺麗事は彼女をズタズタに切り刻む
要するに人間性とはなにか、というとんでもなく重いテーマを描いてるんです
「好き」を完全否定された彼だからこそ、気づけたことでもあるのだけど
同じことを実は構図としてジュレにしてしまっている
また、要所要所で描く表情の「強さ」
これらが読む側の感情を徹底的に切り刻み、情緒を破壊していきます
ただ、それ故に気楽なギャグ、性癖開発()漫画として読むと痛い目を見ます
いや普段はすげーハイテンションギャグで面白いんですけどね!
また、単行本の後書きなどにこの毎回くっそkawaii着替えのネタ探しのために友人などの情報を辿ったりしてるらしく、人柄もすげー方なんだろうなあと
アニメ化も最近の例の小学館の不祥事続きで心配ではありますが、期待しています
公式を貼って紹介しておきます