まずこの難しいテーマ(障害、いじめ、コミュニケーション)に真っ向と向かい、素晴らしい作画と演出で描ききった京アニに敬意を示します
但し、まずこの演出が実は問題であり、様々な暗喩が散りばめられていますが、これらを全て理解するのは常人には不可能です
また、テーマがテーマでもあるので、この作品の登場人物の殆どは「強烈なエゴイスト」たちです
歪んだ自己愛と自己肯定で他者を断罪し続ける…それこそSNSによくいそうなタイプのメガネっ娘川井さん
(でもメガネっ娘なのでぼくはだいすきです!!!!!!!!!)
興味本位で将也に近づき、過去を暴かれた瞬間手のひらを返し、終盤にしれっと友情ごっこで戻ってくる真柴くん
佐原さんは良い子なんだけど、手話を学ぶ理由なども西宮さんに当時何も出来なかった「罪」に対する自己保身的な部分もあるような気がします
永束くんはガチでいい奴だけどお調子者ですよねw
また、西宮さんも石田くんも安易に「死」を選ぶという部分は、どうしても共感はできません
ストーリーとしてはその後は確かに必要なのですが、これは命を尊い…というわけではなく安易な自傷行為が同情を呼んでいるだけ…と読むことが出来ます
(まーふたりともそれだけの迫害を受けてるんですけど、ね)
それに、石田くんは母の償いを見なければ、自分の罪を自覚することすら出来なかった
これは偉いのは母であり、彼の償いの行動原理の最初は西宮さんにではなく…母へのそれですし
しかし(地上波ではカットされていたらしいですが)西宮さんは石田くんに真っ向からぶつかり、植野さんは最後まで「平等」に接します
コミュニケーションのために八方美人にウソをつくのが処世術、と言う汚い現実を少年少女たちで描くのは、相当勇気がいると思います
西宮さんは可愛いけど、彼女もまたコミュニケーションが下手なんです
これが障害云々ではなく、別の理由です
この辺りをもっとわかりやすく描いてくれたほうが万人に受け入れられやすいですし、そういう意味では敷居の高い映画とも言えます
なので批判的な意見の感動ポルノ、や都合の良さ…も意見としては納得は出来てしまいます
石田くんはイジメの主犯格でしたが、結局イジメられる側になってから…一度でも牙を剥きましたか?
この辺りは物凄くリアルです
西宮さんを守るために、たとえそれが間違っていたとしても、拳を振り上げましたか?
自死に向かう勇気はあるのに、立ち向かう勇気はない
この辺りには感動ポルノと呼ばれても仕方がない部分があります
これだけ辛辣な意見を述べていますが、面白いんですよこれw
但し、これを恋愛映画って紹介したりしたらマジギルティですし、人によっては重すぎるテーマなので見た目で選んではいけませんw
原作は読もう、植野さんと川井さんまじかわいい