先輩は成長期!番外編……1
Added 2023-04-12 11:41:09 +0000 UTC小野塚友美は、風花高等学校に通う女子生徒である。亜麻色の髪をショートレイヤーにし、ブレザーの制服に身を包んでいる。同年代の女子に比べるとやや小柄で 、胸も小さいが、本人はそれをあまり気にしていない。活発で明るい性格の持ち主であり、学校でも男女問わず人気が高い。登山部であり、夏には富士山の登頂に成功している。また、スポーツ全般が得意であり、特に陸上競技と水泳を得意としている。 「ぷはー……期末テストようやく終わったねー」 放課後、友美は大きく伸びをした。今日は期末試験最終日であり、昼には放課となっていた。 「お疲れ様、友美ちゃん」 そう声をかけてきたのは、クラスメイトであり親友の神宮寺静香。友美とは対象的な、引っ込み思案で大人しい性格をしている。体型も友美とは異なり、豊満なバストとヒップを持つ。栗毛のロングヘアーで大人びた印象を受ける。大人びた容姿と落ち着いた雰囲気から、男子生徒だけでなく女子にも人気がある。内気な性格ではあるが、運動もかなり出来る為か運動部からのスカウトが絶えない。本人は文芸部に籍を置いている。 「しずが勉強教えてくれたおかげだよー。ほんとありがとね!」 「そんな……私なんて全然だよ」 照れながら謙遜する静香。そんな彼女を見て、友美は微笑む。二人は幼馴染で家も近所であり、家族ぐるみの付き合いがある。昔から仲が良く、こうして一緒にいることが多い。 「とりあえずお昼どうしよっか?」 クラスは試験勉強から解放された喜びから賑わっている。 「そうだね……学食でかぼちゃフェアやってるから」 ぐうううううう〜!きゅるるるる…… 静香のお腹が盛大に鳴り響く。顔を真っ赤にする彼女に、微笑みながら友美は答えた。 「行こっか学食!」 「はい……」 鞄を持ち、教室を出る二人。時刻は12時を少し過ぎたところだ。エアコンの効いた教室から出ると冷気が二人を包み込む。 「寒っ学食も開いてるっけ?」 「うん。今日はかぼちゃカレーみたい」 「すっかり冬だね〜」 季節はすっかり冬になり、進級も間近となっている。授業もあと少しで終わり、後は冬休みを待つばかりだ。 「私達、2年生ですね……また、同じクラスになれたらいいな……」 「ダイジョーブ!なれるよ。多分!それに、しずならすぐに友達できるって」 「そうかな……?」 自信なさげな様子の静香。彼女は自分に自信がないようだ。だが、その控えめな態度や仕草から、男子からは可愛いと評判だ。実際、クラス内では彼女に好意を抱いている男子も少なくない。 (もっと自分に自信持てばいいのに。体質だって慣れればかわいいのなぁ) そんなことを考えているうちに食堂に到着する二人。既に多くの生徒で賑わっていた。 「なんにする?しず」 「えと、かぼちゃグラタンに、かぼちゃカレー特盛……かぼちゃコロッケ定食かな!」 メニュー表を見ながら答える静香。かぼちゃが大好物の彼女はこの季節は、とても活き活きしている。 「相変わらずよく食べるねぇ〜わたしはAランチかなぁ」 それぞれ注文を済ませ、料理を受け取り席に着く二人。テーブルいっぱいに料理が並ぶ。 「いただきまーす」 手を合わせて食べ始める二人。早速、食事を始める。かぼちゃがタップリと入ったカレーから食べ進める。しっかり煮込まれたのか、柔らかくなったかぼちゃをスプーンですくう。一口サイズに切り分けたそれを口に運ぶ。ほくほくとした食感と甘みが広がる。 「んー、凄くおいしー」 「相変わらずしずは、おいしそうに食べるなー」 「そ、そうかなぁ?」 少し照れながらも嬉しそうな表情を見せる静香。彼女の満面の笑みを見るとこちらまで幸せな気分になる。特盛りに注がれたカレーをあっという間に平らげると、グラタンにスプーンを入れる。アツアツのホワイトソースがかかったチーズが伸びていく。それをすくい上げ口へ運び入れる。舌の上でとろけるような味わいが広がり、思わず頬が緩む。こちらにもたっぷりかぼちゃが使われており、こちらも絶品だった。 「はぁ、幸せぇ……」 満足そうに笑みを浮かべる静香。その後もペースを落とすことなく、次々と料理を平らげていった。 「ふぅ、お腹いっぱい……」 満足した様子で腹をさする静香。あれだけ食べたにも関わらず、体型に変化はない。 「ほんとよく入るよね〜しずは」 「えへへ、私昔から結構食べる方だから……」 照れくさそうに頭をかく静香。そんな何気ない仕草でさえ可愛らしく見えるのだから不思議だ。 「ん……」 「どしたのしず?」 「せっかくのフェアだから……うん。おかわりしてきますっ」 そう言うと、お盆を持って再び列に並ぶ静香。その姿を見ていると自然と笑みがこぼれてくる。 「静香らしいなぁ」 そんなことを呟きながら、友美も食べ進める。しばらくすると、再び特盛のかぼちゃカレーを補充して戻ってくる。 「アンタ……」 「えてま、よく食べるから……オマケしてくれて……」 よく見ると、コロッケが2つ乗っていた。確かにあの食べっぷりを見れば、おまけもしたくなるのだろう。半ば呆れながら、友美は友人の食事を見守るのだった。 「ふう、美味しかったぁ」 「満足してくれたみたいでよかったよ」 満腹になった二人は談笑しながら廊下を歩いていた。ふと、静香が顔を赤らめてキョロキョロと周りを見渡し始める。 「あ、あの友美ちゃん」 「ん?あー……まぁあれだけ食べたらね。ちょっと空き教室行こっか」 何かを察したように苦笑いを浮かべる友美。そのまま近くの教室に入っていく二人。今は使われて居ない空き教室。既に放課から時間も経っているため、残っている生徒も居なかった。 「よし、誰も居ないね。ダイジョーブだよ、しず」 そして扉を閉めた瞬間、静香の身体に変化が起きる。むくむくと身体が大きくなっていく。 「んん……」 制服ごとそのまま大きくなり、教室の天井に頭が付くほどになる。机や椅子を押し退け、教室を占領する。 「冬場はやっぱりお芋沢山食べるから、仕方ないよね」 「うう、ごめんなさい、友ちゃん……」 「いいよ、いいよ。じゃあ、誰も来ない内にガス抜きしちゃお」 巨大化した静香の臀部に近づく友美。静香はスカートをたくし上げると、むわぁっと蒸れた汗の匂いが漂ってくる。 「ん……」 むっちりとした静香のお尻が、友美の目の前に広がる。軽く近づいた瞬間、ひくっひくっとパンツ越しに肛門が蠢くのが分かる。 「……」 「ほら、我慢しなくていいから」 友美がそう言った瞬間、 「……んっ!」 ブッ!!ぶうううぅぅぅぅ!!ぶりりいいぃぃぃ!!! 大きな音を立てて、濃い屁が放たれる。しかし、慣れているのか友美は平然としていた。 ブウゥッ!ブスススッ!ブボォッ! 放屁の音に合わせて小刻みに揺れる尻肉。その度に、湯気と共に濃厚な暖気が漂う。 ブボッ!ブオオオオ!!ブオオッ!ブオオオオオ!!! 「んあ……」 次第に勢いを増すオナラに、周囲の臭いも濃くなってくる。不思議と芋のような甘い香りが漂う。 「ごめんね……まだ出る……んんっ!!」 ブゥゥゥ!ブゴオオォォォ!!!! 強烈な爆音を放つと、ようやく落ち着きを取り戻す静香。教室内は全て彼女の暖気に満たされる。 「ん、ごめんね、ゲップも出そう……」 「カレーいっぱい食べたからね」 「ん……げえええええぷっ!!ご、ごめん……またしちゃった…」 「気にしないの、しずのオナラはいつ嗅いでもいい匂いだよ。たまにヤバい時あるけど……」 そう言いながら、優しく静香の尻をさする友美。すると、 「けぷぅ……ありがとう、友ちゃん……」 顔を真っ赤に染めながら俯く静香。そんな彼女をよそに、友美は換気を始めていく。テキパキと静香のオナラで吹き飛んだ机も、元に戻していく。 「はい、終わり!もう大丈夫でしょ?」 そう言って微笑む友美に、静香は小さく頷いた。次の瞬間には元の戻っていた。 「いつもありがとね……こんな体質で嫌にならない?」 申し訳なさそうに聞いてくる静香に、笑顔で答える友美。 「別に大丈夫だよ〜むしろ、可愛いじゃんか♪」 神宮寺静香は巨大化体質の持ち主だ。かいじゅうガール予備軍とも呼ばれている。本人も巨大化が制御出来ない。そのため普段は能力を抑えており、常人と変わらない生活をしている。いつ巨大化するかは分からない。彼女の場合、なにかしらを溜め込むと巨大化しやすいようだ。解除するには静香がそれらを解消すれば巨大化が解ける。今回は溜め込んだオナラを排出したことによって、巨大化状態が終了したのだ。 「片付け完了!そろそろ帰ろっかしず」 「うん、友美ちゃん」 すっかりいつもの調子に戻った静香を連れ、帰路につく二人。教室にはしばらく静かの暖気が漂っていた。 「今日はどっか寄ってく?」 「うん、本屋さんといつものファミレスとかどうかな?新作をお芋スイーツパフェ……テスト終わったら食べたいなぁって思ってたから……」 「え?」 お昼ごはんにあれだけ食べておきながら、まだ食べる気なのかと驚く友美だったが、彼女らしいなと思い納得する。いつものファミレスは、友美と静香もテスト前の勉強会でお世話になっていた。特にデザートメニューに力を入れている店で、二人のお気に入りの店でもある。 「それで、次はどんな山に登るの?」 「うーん。冬だと、どの山も結構ハードル上がるんだよね〜」 他愛もない会話を交わしながら歩く二人。程なくして目的の場所に到着する。自動ドアが開き店内に入ると暖房の効いた暖かい空気が二人を出迎えた。 「わたしは、チーズケーキセット!」 「え、えと。私は、デラックスマロンスイートビッグパフェとココアをお願いします」 「食うねぇ〜太るよ?しず」 からかうように言う友美に対し、頬を赤らめ反論する静香。 「そ、そんなことないよ……運動も頑張ってるんだから……」 「おっ、じゃあ山行く?」 頬を膨らませて抗議する静香を見て思わず吹き出してしまう友美。その後注文した料理が届くまで、二人は終始笑いあっていた。 「うわ、デカ盛り……」 「そう?普通じゃないかな……」 友美に届いたのは程よいサイズのチーズケーキ。対して静香の頼んだものは、高さがゆうに30センチはあるであろう巨大なパフェだった。しかも、器に盛られたアイスやコーンフレーク、生クリームなどを含めると、総重量は3キロを超えているかもしれない。それを軽々と平らげていく静香に、周囲は驚きの眼差しを向ける。本人は気づいていない様子だが、周囲からは好奇の視線に晒されていた。 「相変わらずよく食べるなぁ……」 「そうかな?」 きょとんとした顔で首を傾げる静香。その仕草も可愛らしい。そんなことを考えているうちに、完食してしまった静香。満足そうにお腹をさすっている。その姿を見て苦笑する友美であった。 「次は本屋だっけ?」 「うん。新作の詩集が出たみたいだから見に行きたいなって」 会計を済ませ外に出る二人。冷たい風が吹く中並んで歩いていく。しばらく歩いていると、一軒の小さな書店が見えてきた。ガラス張りになっており、中には所狭しと本が並べられている。中に入ると店員のお婆さんに迎えられる。 「あらぁ〜いらっしゃい」 お婆ちゃんがレジで接客をしている間、二人は本棚を眺めていく。文学コーナーに向かうと、平積みされた本を手に取る友美。そこには『今月の新刊』と書かれたポップと共に、一冊の小説が置かれていた。どうやら恋愛小説のようだ。パラパラとめくり中身を確認する。内容はどこにでもありそうな普通の恋愛ものだった。 (へぇー結構面白そう……恋愛かぁ) そう思いながら本を戻す友美。ふと、静香の方を見る。容姿端麗、文武両道……彼氏のいない方がおかしいほどの美少女である彼女は、熱心に詩集を眺めていた。 「なんかオススメある?前に勧めて貰った奴は大体読んだからさ」 「あ、じゃあこれなんてどう?私も好きなんだ」 差し出された本のタイトルは『初恋』『夏色恋模様』という二冊の詩集だった。どちらも淡い恋心を描いたものばかりだ。だが、どれも読みやすい文体で書かれていたため、すんなりと読むことが出来た。最後のページを読み終え、ぱたんと閉じる。 「面白かった〜!やっぱしずセンス良いね〜」 「えへへ、気に入って貰えてよかった」 照れたように笑う静香を見ているとこちらまで嬉しくなってくる。その後も何点か紹介してもらい、購入することにした。 「あ、そうだ。最近はハマってる先生の詩集が……」 ふと静香は買いそびれていた詩集を探す。そのコーナーに向かうと、一冊だけその本が残っていた。手に取ろうとすると、同時に手が伸びてくるのが見えた。同じことを考えていたのか、隣に立っていた男の子が手を伸ばす。 「あっ」 慌てて引っ込めようとするが間に合わず、手が触れてしまった。咄嗟に手を引っ込めると、相手も気まずそうに視線を逸らす。まだ中学生くらいだろうか。少し幼さを残した顔立ちをしていたが、整った綺麗な顔をしていた。 「あ、ごめんなさい」 少年が申し訳なさそうに謝るのでこちらも頭を下げる。 「あ、えと。こちらこそ……好きなんですか?イド先生の詩集……」 おずおずと聞いてみると少年は嬉しそうに答えた。 「はい!凄くいい詩を書く先生なんです!中でもこの『秋桜』って作品が大好きなんです!!」 よほど好きなのか興奮気味に語る少年の姿に思わず笑みが溢れてしまう静香。 「あ、ごめんなさい。大きな声出してしまって」 「いえ。じゃあこれ、貴方にお譲りします」 そう言うと静香はその詩集を差し出す。 「えっ!?いや悪いですよ!」 遠慮しているのか中々受け取ろうとしない少年だったが、静香の強い押しに負けてしまい、受け取ることにしたようだった。 「ありがとうございます!あの、お名前は?」 「えと神宮寺静香です」 「神宮寺さん……」 「しずー?まだー?」 入口から友美の声が聞こえる。時計を見ると、思ったより待たせてしまったようだ。 「すいません、私もう行かなきゃ」 ぺこりとお辞儀をしてその場を後にする静香。残された少年は渡された詩集を大事そうに抱えるのだった。