先輩は成長期!〜乙女の秘密と後輩くん〜……1
Added 2023-02-13 03:12:16 +0000 UTC「ぜ、ぜったいに……!」 巨大化した先輩さんに、ぎゅうっと僕は握り締められる。顔を真っ赤にして、ぷるぷると震えている。辺りには先輩さんの出した暖気が漂う。僕にとっては不思議と沢山嗅いてしまい慣れてしまった。 「だ、誰にも言わないでくださいね?」 下手な事を言えばそのまま握り潰されてしまいそうだ。優しい先輩さんはそんな事はしないだろうけど、勢い余ってということになりかねない。僕の身体はすっぽりと先輩の手の平に収まる。それぐらい先輩さんは大きくなっている。 「は、はい……」 僕は先輩の乙女の秘密を握ることとなった。容姿端麗で優しく、時折巨大化しちゃうけどそれもかわいい。 どうしてこうなったのか?それは少し前に遡る事になる。 いつも通りの朝。まだ5月だというのに暑さを感じて目覚まし時計より早く起きる。 「あつい……」 大きく伸びをする。よしっと気合を入れて、ベッドから起きあがる。 ブレザーを羽織りとネクタイを締めて、今日も学校へと向かう準備をする。夏になればもっと暑くなると思うと今から憂鬱になる。入学してようやく慣れてきた学校生活。夏も気配もしてくる。 チンッ♪とトースターの仕上がる音がする。適当にジャムを塗りたくり、牛乳と共に食べる。 「〇〇座の貴方は急な突風に注意」 適当にTVを流し見しながら、トーストを牛乳で一気に流し込んだ。歯を磨きながら鏡で身なりを整える。くせっ毛のある髪に、小学校の頃からあまり変わらない顔立ちため息を付いた。 学校からはほどよく離れており、僕は自転車で通っている。自転車置き場に止めると、正門へと向かった。 校舎の正門には、相変わらず人集りが出来ている。殆どが女子生徒であり、その中心にいる人物は言わずとも知れた人物であった。その人こそ、学園一の美少女と呼ばれる存在。学園のアイドルである一つ上の先輩だ。背が高く、長い髪を靡かせながら歩く姿はまるでドラマのワンシーンのようだ。背も高く、発育も良くて顔も整っている完璧超人といっても過言ではないだろう。ある雑誌のモデルにもなった為か、ファンクラブや親衛隊といった者達もいる。 件の先輩は何処か困ったような表情を浮かべながら、笑顔で挨拶している。誰にでも優しく、分け隔てなく節する姿勢から男女問わず人気があったりする。 「おはようございます」 ふと目が合い笑顔で挨拶される。綺麗で吸い込まれそうな翠の瞳。僕も慌てて返すように挨拶をする。 「おっ、おはようございます」 声が裏返らないようにするのが精一杯だった。それだけ緊張していたのだろう。何を隠そう僕も、みんなと同じように憧れている。高嶺の華という言葉がよく似合うような人だ。そんな人が僕に挨拶をしてくれたのだ。舞い上がらない方がおかしい。しかし、悲しいかな僕だから挨拶してくれた訳ではなく、誰にでも笑顔で接するからだというのは理解している。それでも嬉しいものは嬉しかった。なんだか幸せな気分で校舎に入る。教室に着くといつものように友達がやってくる。 「おはようゆーすけ」 「おう」 ゆーすけは中学時代からの親友だ。快活でスポーツ万能。僕とは正反対だ。 「先輩、今日もかわいかったな」 「また、それかー。思い切って告ってみたら?」 「無理だよ。僕なんか」 「いやいや、お前、結構先輩方に人気あんだぞー?かわいい子犬みたいだって」 「そ、そうなの……?」 そんな自覚は全くないのだけど……。というか、それに可愛い犬みたいって言われても嬉しくない。どうせならかっこいいって言われたい。 身長は160もないし、成績だって普通だ。得意なこともあまりに無いし。童顔もコンプレックスの一つだ。かわいいなんて悪口だ。 「そうそう!だからさ、試しに言ってみろって!」 「いやだよ。恥ずかしいもん」 「ま、頑張れよー」 そう言って自分の席へと戻っていく友人を見ながら小さくため息を吐くのだった。 昼休みになると購買へパンを買いに行く為に廊下に出る。 「あ」 三階の窓から見えたの先輩さんの大きな顔。初めて見た時はびっくりしたがもう慣れたものだ。彼女はかいじゅうガールと呼ばれる巨大化体質を持っているらしい。肩には何人か女子生徒が乗っていて、楽しそうに談笑している。羨ましいと思う反面、少し嫉妬してしまう自分もいる。でも、仕方ないことだとも思う。あんなふうに気軽に話せる関係になりたいと思っていても無理な話なのだし。そもそも僕が先輩さんと付き合うなんて夢物語でしかないのだから。 大きさもなにもかも。釣り合わない。ふと目が合い、手をひらひらと振る先輩さん。僕はじっと見てしまった恥ずかしさから、軽く会釈して足早に購買に向かった。 「?」 「どったのー?」 「目が合った子が逃げてしまって。1年の男子をもしかしたら、怖がらせちゃったかなーって」 少し申し訳無さそうな表情を作る先輩さん。脚元には親衛隊隊が沢山いる。彼女からすればまるで小動物のようだ。 「もう2ヶ月くらい立つし、慣れたと思うけどね。単純に照れただけだよー」 「私、こんなにおっきいから……やっぱり怖いですよね」 しゅんっと落ち込む彼女を見てフォローを入れる友人。彼女の優しさを知っているからこその行動でもある。 「大丈夫っ。きっとそのうち慣れるよ!ファンになってくれるかも!」 「そうだといいんだけど……」 「大丈夫だって!ほら元気だして!!かぼちゃパン食べよ」 ぽんぽんっ。肩を軽く叩き励ます友人に先輩さんは笑顔を取り戻した。 「こら!男子は近づくなー!」 「パンツ覗くなー!!」 「今日も親衛隊諸君は元気だねー」 「恥ずかしいから、出待ちとはやめてほしいかも。応援してくれるのは嬉しいけど」 もぐもぐと、かぼちゃ味の蒸しケーキを噛る先輩さん。彼女の大きさに合わせて、パンも大きくなるのだ。人間くらいなら軽々呑み込めそうな口が開いては、パンを咥えていく。迫力あるなーと友人は呑気にそう思った。 「どうかした?」 「なんでもー?口許にパンくず付いてるよ?」 あわあわと口許を拭く先輩さんに、友人はにししと笑うのだった。 放課後になり部活も特にない僕は、帰宅しようと準備する。 「悪いんだが、旧体育館倉庫から取ってきて欲しいものあるんだ。善ければちょっと掃除もしてほしい」 担任教師からの頼み事だった。断る理由もない為引き受けることにした。 「俺も手伝おうか?」 「ゆーすけは部活あるでしょ。ジュース奢ってくれるみたいだし」 「そっか。あちーからきぃつけろよー?」 ゆーすけと別れて玄関に向う。外はまだ明るく夕方になったばかりだからか暑かったが、日陰に入ればまだマシになると思い歩いていくことにする。しばらく歩いていると汗ばみ始めてきた気がするのでタオルで汗を拭う。そして目的地である旧体育倉庫に着いた頃には汗が滲んでいた。 「なんで、こんなに離れてるんだろ……」 中に入り目的の物を探すべく辺りを見回す。埃っぽく薄暗い室内は少し不気味だと感じるほどだ。 目的の物を見つけると、軽く掃除を始める。 「ふぅ。掃除も終わったしあとは……え?」 体育倉庫の掃除が終わった瞬間に、入り口をなにかが塞いだ。ドアではない。なにか柔らかそうな肌色に、純白の布……これはまさか。この形はまるで…… 「ふぅ。誰も居ないわね?今の内に……」 鈴のように良く通る声、柔らかい耳心地のよい声。それはとても聞き覚えがあった。 ぐぎゅるるる!ぐるるる!! しかしその直後、なにかが唸るような音もしてくる。その音はだんだん大きくなっていく。 「え?え?この声先輩さん?な、なに?なにが起き」 ぶっぅううううう!!!ぼふっ!!ブウウウ!! 辺りに響き渡る破裂音にも似た爆音のような音が鳴り響くと同時に視界が黄色に染まる!その衝撃に耐えられず尻餅をつくように倒れてしまう!そのまま倒れるように床に横たわってしまう! (な、なにが……) むわっとした熱気を感じると共に、香ばしいような強いにおいが包みこむ。ネクタイが浮き上がる風圧が、勢いよく目の前の巨大な壁から噴き出す。温風をまともに受ける後輩くんは混乱するばかり。 「ふぅ、ちょっとだけ出た///我慢してたからまだ、出そう……」 むわああん♡可愛らしい声が聞こえてくる。あつい……そしてこのにおいは…… 「い、今のまさか、先輩のおな……うわ!?」 ぶおおうううううー!!ブッボォオオ!! 再び轟音が鳴り響き視界を覆う黄色い煙幕。それはまるで雲のように広がりながら広がっていく。 「わぷっ!?」 咄嗟に口を塞ぐように腕で防ごうとする。しかし、それすらも無意味だと言わんばかりに勢いを増す。鼻や口から侵入してきた空気には強烈な刺激臭が含まれていた。あまりの激しさに僕は目を瞑り耐えようとする。しかし、それも無駄な抵抗に終わる。 (うう……この暖かい風に……におい……先輩のおっきなお尻……間違いない) 先輩の中で長い時間をかけて、溜まっていたガスが今この狭い空間で解き放たれようとしている。既に空気は全て先輩のオナラに置き換わるが、まだたっぷりと溜まっているのか、ぐぎゅるると鳴る音が聴こえてくる。 「はぁ……んっ……おならとまんないっ♡」 その音を聞く度に身体が震えるのを止められない。早く終わってほしいと願うばかりだった。だがそれは叶わない願いだというのも理解していた。何故なら自分はお尻に閉じ込められているのだから逃げられない。校舎並みに大きい先輩の臀部を退かせるはずもなく、体格差の絶望感の方が襲う。 密閉され次第に強くなるにおいは、呼吸をするだけで肺を満たしていき、息苦しさすら覚えるほどだった。 「と、とにかく気づいても貰わないと……せん」 ブウウウゥー!!ぶおおぉぉぉ!!」 「〜〜〜〜!!」 声を出そうとした瞬間、再び先輩のお尻から温風が噴き出す。声を出そうと息を吸い込んだ為に、一気に吸い込んでしまう。 「せ、せんぱ」 ブウウウゥー!! 先輩からの返事は無情な低爆音の風圧。入り口は完全に密閉され、呼吸全てが先輩の暖気となっていく。 逃げ場のない密室に閉じ込められた僕に出来ることはもう何もないに等しい。ただ、先輩が満足するまで耐えるしかないのだ。 「ふぅ……んっ」 ぶう!!ぼふううう!! 先輩の吐息混じりの声が聴こえる。出すことに快感を帯びた声だ。辺りが黄色く霧がかかり、においだけでなく視界すら先輩の色に染まっていく。 「ふう……」 (お、おわった……?) (むうすうううううう♡) (!!??) 「や、やだ///すかしちゃった」 熱い!まるでサウナのロウリュのよう。そして、においも一段と凄まじい。恥ずかしそうな先輩の声。恐らく顔を赤らめているのだろうか。普段、清廉潔白な先輩のお腹はこんなに詰まっていたのか。 先輩の濃く熱く、ねっとりとしたような暖気に満たされる。 「んはぁ♡」 恍惚とした表情で、気持ちよさそうにする先輩。その声が耳に届くたびに、頭がくらくらしてくる。 「早く出し切らない誰か来ちゃうかも……ん」 ブウウウゥー!!ぶふうううう♡ 僕の意識が黄色く染まっていく。もはや先輩の腸内に居るかのように、辺りは完全に先輩のおならで満たされていた。 「あ……ああ」 目の前のお尻は、パンツ越しでもヒクヒクと動いているのが分かった。恐らく、トドメのような放屁が来るのが分かった。恐怖の中に、奇妙な感覚が芽生える。これが全てあの、清廉潔白な先輩のオナラだと思うと……何故か興奮してしまう自分が居た。 ブウウウゥー!!ぶふうううう♡ 僕の意識が黄色く染まっていく。もはや先輩の腸内に居るかのように、辺りは完全に先輩のおならで満たされていた。 「ふぅ……すっきり。しばらく抜けないかしら。旧館の方だから誰も来ないわよね 体育館いっぱいに巨大化していた先輩は、顔を赤らめながらもスッキリとした表情を浮かべる。お腹にガスが溜まると何故か巨大化してしまう。そんな状態で、遠慮なく放屁すれば台風に巻き込むようなもので大パニックになる。それはとても恥ずかしいし、周りの人達の期待も裏切りたくなかった。 なので人知れず、ガス抜きをする必要があった。この校舎から程よく離れた旧体育館はちょうど良かった。 使用した倉庫からは、おならがもわああと漂っている。お尻を退かせばこのにおい体育館をも満たすだろう。 「後に使う人がきっと換気してくれますよね。すっきりしたら、身体も小さくなれそう」 先輩は元の姿に戻ると、そそくさと体育倉庫を去っていった。気絶した後輩くんには気づくことはなかった。 「あれ夢だったのかな?」 僕が気付いたのはどっぷり日が暮れてから。保健室の先生に起こされた。隣には申し訳なさそうな担任もいた。 「軽い熱中症ね。お水しっかり飲んでおきなさい」 担任の謝罪も聞き流し、帰路に着く。あまりに現実離れした出来事に頭が追い付かない後輩くん。しかし染み付いたようなにおいが、否応なしにあの出来事を鮮明に映す。 「まるで先輩にマーキングされたみたいだ……ってなに言ってるんだ僕!そもそもあれが先輩のお尻だって限らないじゃないか!清廉潔白を絵に描いた先輩に限って 「こうなったら明日先輩に聞いて……なんて聞けばいいんだろ……変態じゃないか」 帰宅してまず着替える。制服にリセッシュットと振りかける。しかし、染み付いた先輩のにおいはなかなか取れない。諦めて予備を準備する。 「お風呂入ろう……」 身体からもほんのりと香る残り香。ブンブンと首を振り、シャワーを浴びる。夕食もそこそこに済ませ、ベッドに横たわる。ふと、鼻孔に残るにおいに、先輩の優しい笑顔が浮ぶ。そして、あの巨大なお尻から……ぶるっ! 身震いすると同時に、下半身が熱くなり始める。 (まさか、僕は……) エアコンを効かせた部屋なのに、汗が止まらない。芽生えた感情に僕は眠れそうもなかった。