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蛙妹の災難〜蛙姉編〜

  私は取り立て平凡な女子高生だ。少しばかり蛙の血を引いてはいるけど。  というのも母が蛙娘、乳が人間という異種間結婚後産まれたハーフだからだ。私は母さんの血を濃く継いでいる。  顔に走るラインはボディペイントでなく、こういう模様の皮膚で触ると少しぬるつく。耳は蛙のように緑だけどまるっぽく人間に近い。特技は舌を伸ばすのだろうか。意外に伸びて虫取には最適なんだ。計ったことはないが20㎝は伸びる。あとは蛙だけあり跳躍力はなかなか。走り幅跳び、棒高跳び。とかく跳躍力に関しては自信がある。まぁそれを除けば人間となんら変わらない。力も特別強いって訳じゃないし、顔や頭も普通だし、体格も中肉中背。よく母から父さん似と言われる。  まぁ何が言いたいのかって言うと私は人間と変わらない。モンスター娘の闊歩する世の中において獲物なのだ私は。ラミアな委員長に、ドラゴン娘な担任に性的に時には物理的に食べられる。そして身内にすらよく襲われる。母と、その蛙娘の血を色濃く受け継いだ姉に。    そう私には姉が居る。母によく似た姉は腕の先はしっかり水掻きだし、耳はも尖っている。皮膚の緑模様も私より深く一目で蛙のモンスター娘と分かる。切れ長の瞳に映えるつけまつげに、ルージュの引いた美しい唇。これほど化粧映えするのは元が美人だからだろう。おっぱいも私の何倍も……神様……ちょっとくらい分けてくれてもいいじゃない! 特注サイズのスーツをきっちり着こなし営業、配達をこなすキャリアウーマンであり自慢の姉なのだが……気に入った女の子はお腹に入れて連れてくるし、なにかと私に絡んでは丸呑みしてくる。比喩でも何でもなく物理的によ。抵抗しないのかだって?無理よ無理よ。体格も私の倍以上だし、その舌はその体格の倍くらい伸びる。あっという間に絡めとられてごっくんさ。今日はその姉の話をしよう。殆どは私が姉に丸呑みされるという内容だけど。   「これは、甘美なる罠ね……」  冷蔵庫から取り出したプリンを見つめ長考する。議題はこのプリンを食べていいか否か。  時刻は深夜でちょっと蒸し暑い夜。明日が休日なので、ゲーセンか買い物、はたまた積みゲーを消化か……心躍りながら夜更かしていた。好きなラジオで好きなアーティストの曲が流れる。少しテンションがあがり、鼻歌を口ずさみながら聴いていた時、丁度小腹が空いた。誰もが分かるだろうし特に、育ち盛りの女子高生には耐え難き空腹だ。   台所に行き適当に棚を漁る。しかし、ストックのカップ麺はなく、虫取り罠も空っぽ。これから、コンビニや虫取りに行くにはかなり面倒くさい。それに食人通り魔が出るとラジオでも言ってたし、女の子の独り歩きは駄目と父さんは煩いし……  そこで冷蔵庫を開けて飛び込んできたのは、件のプリン。一つだけ残り後光が蘭々と光る……感じがする。スーパーで三つセットで叩き売りしている奴でない。デパ地下でお土産として売られている中々にお高い奴だ。クリームのたっぷり入り、濃厚なカスタードもブレンドされた至高の一品。更にはベリー、メロン、バナナなどフルーツもこれでもかと盛られている。ぷっちんこそ出来ないが、スプーンを入れただけでその滑らかさが伝わる……おっといかん涎が…… 「さて、どうするか?」  まず私のである可能性は限りなく低い。私はまず買ってきた覚えがない。母さんが買ってきたものなら、人数分ある筈だ。父さんは昨日から仕事に行っている…… 「おねぇのか……?」  仮にそうだとしたら、これに手を出すのは爆弾を口にするに等しい。  食べ物の恨みと私がスイーツにされること間違いなし。 「しかしおねぇは今日は帰らない筈よね」  昨日の夕飯の時に、気になる女の子をなんとか落とせそう、近くによい雰囲気のホテルがあるとかなんとか言っていた。今は深夜2時。つまりおねぇの目論見は成功したのだ。 「明日買ってくればいいし……それにおねぇのと決まった訳じゃない……」  人間は物事を良い方向に考えがちだ。しかし高いリスクを払い、さほど腹に堪らないプリンを食べるべきか…… 「うん。やっぱり人のプリンを食べるのは良くないよね」  そうよ。何もリスクを負う必要はない。そう、私は何も見なかったわ。  そうよデパ地下の高級品なんか。甘い甘いクリームたっぷりのプリンなんか。ダイエットにもよくないし、食べなくても死なない。我慢すればいいだけだ。そう我慢すれば……   「おいしかったぁ……この時間のスイーツは悪魔的ね……」  私は名残り押しそうに、舌で底の方まで舐める。うん。舌が長いって便利。いつのまにやら私の脳内議論では、このプリンを食べる方向で決まってしまった。結果は賛成多数で可決。  「どうしよう……」  だが後悔はしていない。あの甘美なるカラメルの匂い、滑らかな舌触り、新鮮なフルーツのほどよい酸味。リスクを払う価値はあった。しかし問題はこれからどうするかしら。 「さて……とりあえず捨てて」  名残惜しく一舐めして、ゴミ箱の奥へ封印しようとした時、私の背筋に寒気が走る。  玄関の方から物音。そして鍵を開けるような音。私はプリンの残骸を手早くゴミ箱に放り込み、スプーンを舌を伸ばして掴み、流しに投げ込む。この間僅か2秒。私はよく隠蔽した方だろう。その次の瞬間、 「あら、アンタまだ起きてたの?」 「お、お帰りおねぇ」  私の声がわずかに裏返ったのは、帰宅した姉が明らかに不機嫌だったからだ。ずしずしと音をたて、どすんと姉専用の椅子に座る。今朝のぱりっとしたスーツは、乱れていて谷間からは豊満な胸は覗いている。ええい、羨ましい……! ま、普通の人ならどきっとするかもしれないが、私は違う意味でどきっとしている。姉の身長は座っていても私よりでかい。そんな彼女が目付き鋭く睨んでくる訳で……文字通りの私は蛇に睨まれた蛙で。まぁおねぇも蛙だけど。 「えと。昨夜はお楽しみで?」  RPGの宿屋の亭主のようなセリフが出た。茶化してみるのは正解か?  「あ?」  ものすごい睨まれた。不正解だわ。やばい地雷だった。 「……ベットまでよ?ベットまでいったのよ?あとは食べるだけじゃない」  ばんっと水かきをテーブルにたたきつける。非常に頑丈に作られたテーブルがぎしぎし音を立てる。 「あ~性的でも物理でもね……」 「丸呑みプレイが初めての初々しい娘で……直前にこわくなったって……私、初めての娘には優しくしてあげるのに」 「ああ~」  淫行出来なかったこと、丸呑みし損ねたことより、怖がられたことにショックを受けているみたいだ。不機嫌というより凹んでいる。 「最近人食い通り魔が出るみたいだし……警戒心が強くなってただけだよ」   戸棚からインスタントココアを取り出し、ポットからお湯をコップに注ぐ。 「ふん、わかってるわよ」 「ほら、ココア淹れたからさ」 「あら、今日はやけに気が利くじゃない?妹のくせに」 「け、敬愛するおねーさまの為ですから」 「くす。なによそれ」 ココアを啜ると落ち着いたのか、おねぇはホッと一息する。 とにかく冷蔵庫から気を逸らさなきゃ。そしてこっそり離脱して、友達の家に…… 「さてと」 姉ちゃんが椅子から立ち上がる。やばい視線が冷蔵庫にっ…… 「あ、おねぇおかわりなら私が」 「なによ、ココアはもういいわ。ありがとう」 「あ、えと、その……」 何か気を逸らそうとするが、無情にも冷蔵庫が開けられて、真実が明るみに。 「ねぇあんた、昨日私の買ったプリン知らない?デパ地下の高いやつ」  ついに核心に触れられた。よしここは―― 「さ、さあ母さんが食べたんじゃないの?」  スケープゴート作戦だ。母さんならおねぇも手は出せない! 「ふうん」  そうつぶやくとおねぇは優しい慈母のような笑顔を浮かべる。全てを受け入れてくれそうな優しい雰囲気だ。これはもしかして上手くいった? 「クリームたっぷりでフルーツ盛ってておいしかった?」 「うん♡クリームたっぷりで甘くて舌触りもよくて……」   味を思い出して思わず舌が伸びる……いやはやスーパーのプリンなど比較にならないほど…… 「……あ」 私は馬鹿か。いやあまりにもあのプリンが美味しすぎた…… 「やっぱり食ったのはお前かぁ」 「ひぃ!誘導尋問よ!?」 「言い残すのはそれでいいかしら?」 姉ちゃんの唇から舌がぬるりと現れる。唾液を滴らせながら、私の首筋を舐める。 (やばい!たべられちゃう!)   蛙は危険を感じると、その足のバネを活かした跳躍力で、捕食者から逃れる。蛙の血を受け継ぐ私も例外ではない! 「逃げ」 「逃がすかっ」   瞬時に伸ばされたおねぇの舌が、踏み出した私の足に巻き付く。 「う、わわわ!?」 じゅるん……しゅるる。おねぇの舌が転びそうになった私の全身に巻き付いていく。ぐんっと持ち上げられ宙吊りにされてしまう。あ、私死んだわ。 「んふ♡」 ぐいっと引っ張られていく。ぬるぬると舌はがっちり絡み付き、抵抗すら許してくれない。 「あ、ちょ……!?」 「あーん♡」   私を顔の前まで持っていくと、にっこり意地悪そうに微笑み、ぐぱあああ~!と大口が開かれる。 「ひ!?」   別に初めてじゃないけど……この瞬間は本能的な恐怖からか、短く悲鳴をあげてしまう。 「あむ」 「んむ~~~~~!?」   おねぇの唇が容赦なく閉じ、私の視界はマゼンタ色に染まる。腰の辺りを唇に覆われると共に、舌の拘束がほどける。 (ふふ、なかなか美味ね。ストレス解消に最適ね♡)   おねぇの咥内は狭く、唾液の臭いに満ちている。珍しく酒の臭いはしないが、不快なのには変わらない。 「ちょ、出してってば! うわぁ!?」 「んむ、れろぉん」 じゅる、にちゅあああ。私の顔に舌先が這い回る。非常に粘着いた唾液が塗りつけられる。キスにしてはディープ過ぎないかな…… 「って、ちょ、そこはぁ///」 おねぇの舌先が私のスカートに侵入し、股間を撫でる。とても柔らかな舌の感触に、私の股間がじっとり濡れ始める。 (あら、ここは素直じゃなぁい?) 「ひぅ……マジで洒落にならなっ…ひううう~!」   我ながら情けない悲鳴を上げてしまう。 じゅる、じゅるるる~!おねぇの舌先は、敏感になったクリを刺激する。それだけでなく伸びた舌は、ずりゅずりゅとうねり、かちかちになった私の乳首を擦りつける。 「ひぅ……ひゃめてぇ……」   じゅる……ぐちゅ……舌の先端が私の秘部に捩じ込まれて。 「あ、あ♡だ、だめ……ゆるしてぇ~!」 (だぁめ♡) 「あひゅ……んひゃああ~~~~♡」   頭の中が真っ白に染まると共に愛液を吐き出してしまう。実の姉の咥内に。 「……あ、ああ…」 (あら、相変わらず敏感ねぇ♪ちょっぴり撫でただけなのに♡情けない妹ね)   絶頂してぐったりした私の体を、舌が巻き付いて奥へ奥へ引きずり込んでいく。  ごく、ごくん……ごっくん。びく、びくと痙攣するだけの足も呑み込まれた。頭は食道を潜る。非常に柔軟な喉は苦もなく私の体を呑み込んでいく。 「んぐ…♪んぐ♪……ごっくん!……ぷはあ♡ふふ、なかなか美味しかったわよ」   恐らくおねぇのお腹は大きく膨らんでいるのだろう。ぐるる~!ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……満足そうに腹を鳴らして、蠢くお腹を優しく撫でる。 その内側に捕らわれた私は。 「……うぐ、せまい……」   全身を胃袋に収められ、身をよじることくらいしか出来ない。保存用の胃袋というがやはり全身を肉壁に包まれて、全身に粘液を浴びれば恐怖を感じる。 「うう……おねぇお腹から出して……」 「げぇっふぅ! だぁめ♡プリンのうらみ。1日丸呑みの刑よ♡」 「そ、そんなぁ……ひぅう!?」 「そ・れ・に♪本番はぁこれからじゃない?」   辺りの肉壁が収縮して、全身を揉み込んでいく。舌と違った柔らかさで、マッサージするようにイヤらしく蠕動する。 「ひ、くぅ……こ、こんなの気持ち良すぎて……」 「ああ、イっちゃったら一時間追加ね♡」 「な!?……いやあああああ~~~!?」 ぐちゅ、ぐちゅ、じゅるるる~にちゃ……ぎゅるるるる~!   肉壁のうねりが激しくなり、おっぱいごと揉み溶かされるみたいに…… 「はーい♡一時間追加♪」 「ひ、ああああ、だめえぇ溶けるぅうう~!」 ぐちゅ、ぐちゅ、じゅる……ぐにゅぐにゅぐにゅうう   全身が性感体になったみたいに、胃壁に犯されておかされて 「あら、はやいわねぇはい、一時間追加♪……大丈夫よ、消化したりはしないわよ」 「んんんんん♡ひううううう~!」 ぢゅるる……ぐぎゅるるる~   あたまのなかが、まっしろに、とけてとけて……きもちいいだけで…… 「あはははっあんた出たくないんじゃない?一時間ねぇ♡」 「……………やぁ……」 ぐううう~!きゅるる……   あ、いやあ……とかされて、いしきが……あ、ああ…………ぐるる……ぎゅるるる~ 「あら、寝ちゃったのね♡まぁなかなか楽しめたわよ?……さて寝ようかしら」   妹の動きに合わせて、蠢くお腹を舌で舐める。それに反応してびくんと跳ねるのを感じる。 「ふふ。あんたも気持ちいいんだから。おあいこよ♡げぅううぷ!」   姉はもう一度ゲップをすると、膨らんでいるお腹を抱えて浴室に向かうのだった。 「……ぷはぁ!あ、あれ?」 「ふぅ……ねばねばね。早くシャワー浴びてきなさいよ?」 「うう、べとべとだぁ」   気がつくと姉の自室……無事に吐き出されたようだ。 「急がないと遅刻するわよ?」 「は?今日は休み……へ?」   映し出されたテレビニュースは、月曜日を告げていた。 「お腹の中で何回も延長してくれたじゃないの?お姉ちゃんの中で♡」 「この馬鹿姉~!?私の休み返せええ!」 「それより急がないと♪遅刻すると委員長ちゃん怒ると思うわよ?」 「ひっ、やば……遅刻すると委員長は怒るというか……」 「ほら、急いだ急いだ♪」 「お、覚えてろぉ!」   急いでシャワーを浴びて着替える。バスまでぎりぎりね。 「おねぇは大丈夫なの?バスぎりぎりだぞ?」 「ああ。私は休みだから♡」 「ちくしょー」 「ああ、そだ」 「な、なに急いでんだけど?」 「昨日のプリン。冷蔵庫入れてたから、帰ったら一緒に食べるわよ」 「え、え?」 「ほら、急ぎなさい?」   背中を軽く水掻きで叩かれる。全くなんか憎めないよなぁ。 「いってきます!」 「はいはい。行ってらっしゃい」   こうして1日を犠牲に平凡な日常は過ぎていくのだった。まぁ更なる災難が私をまっているのだけど………   以上が私にとっては取り留めもない平凡な日常。姉にイカされて呑まれるなんて普通じゃない?丸呑みは彼女らにはスキンシップみたいなもん。本気で嫌がる人に丸呑みしたりしないし。 まぁつまり私も……気持ちいいし、嫌いじゃないんだよね。それも問題なのかも。  さて話は変わるけどさ。蛙って天敵が多いの。何せヤドクカエルとかならいざ知らず、私みたいに跳躍力くらいしか自慢が無いなら仕方ない。  そんな中でも天敵中の天敵……蛇。ピット気管で獲物を感知し、蛇体で巻いたり、毒で弱らせたり。  私の同級生で委員長はまさに私の天敵。青く美しい蛇体に、流れるような銀の髪。人を食ったような細長く切れ目な瞳。舌先をちろちろと出していたずらっ子のように笑う。次はその子……ラミアの話をしよう。と言っても。殆どが私が丸呑みにされる話だけどさ。


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