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高雄のガス攻撃制圧作戦1

「失礼します。高雄です」 「お疲れ様、入ってきてください」  ある日、提督に呼び出された高雄はやや緊張した面持ちで扉を開ける。執務に必要な家具以外置いていない、飾り気の無い質素な部屋だ。秘書艦によっては、酒瓶やお菓子などが転がることがあるが。現在は、几帳面かつ生真面目な高雄が秘書艦を努めている。 「お疲れ様です!なにかご用でしょうか?」 「お疲れ様です、高雄」  迎い入れたのは、鎮守府では珍しい女性の提督。柔和に微笑み、ゆるりとした雰囲気は軍人とは思えない。しかし、芯の強さは誰よりも強く、指揮を取れば誰よりも勇ましい。 「ある任務を受けた後、山城のお便秘が治ったそうです。なんでも新兵器実践テストとか。内容は暴徒鎮圧みたいですね。詳しい報告は受けてないのですが、高雄も受けてみますか?」 「え?」  いまいち意味の分からない任務の説明だ。 「は、はぁ……というか何故私が便秘だと?」  変わった任務と言われたが、本当に要領が得ない。自分の便秘と任務……一体なんの関係があるのか……当の提督も困り顔である。 「え、ええと愛宕が、その……」  困ったように長い黒髪を触りながら答える提督に、すぐに察する高雄。 (愛宕ぉ……余計なことを……)  しかし、かれこれ3日出ていない。珍しいことではないのが悲しい所だ。しかし任務をこなして、便秘が治るとはどういうことなのか。 「はい……艦内メンテナンス中の妖精さんも出ていませんし受諾します。明石さんの発案というのが気になるわね」  ほんのりと膨らんだ下腹部を擦る高雄に、提督は一応命令する。 「暴徒のみなさんに怪我をさせないように。しかし、鎮守府の安全と秩序の為に、貴艦の身に危険を感じた際は、艦装の使用も許可します。貴艦の武運を祈ります。あ、あと一度、明石さんの工廠へ寄ってくださいとのことです」 「了解しました」  敬礼すると高雄は執務室を出ていく。提督は少し溜息を吐く。 「生真面目過ぎるのよね……高雄」 「山城さん、お疲れ様です。任務遂行お疲れ様です!任務内容についてですが」  ちょうど廊下を歩いていた山城に訪ねてみる高雄。 「聞かないでちょうだいっ!不幸だわ……」  取り付く島もなく、山城は去っていった。 取り残された高雄は、任務にますます不安が感じる。 「山城さん!?すごく嫌な予感がしてきたわ」 「高雄さんは便秘何日目ですか?なにを食べましたか?」  相変わらず雑多としている開発室。様々な設計書や、開発記録のレポートが散らばっている。鉄と油の臭いのする工廠では妖精たちが忙しなく作業している。 「確か3日ですね……ラーメンとか揚げ物とかです」 「大蒜は入れましたか?ちょっとエコー失礼しまーす。ふむふむ、艦内の妖精さんからの反応はなし。既に熟成が進んでいますね〜」 「ちょっ、ちょっと!」 「はい?」 「この質問は任務と関係あるの?恥ずかしいんだけど」 「はい、もちろんですよ」  笑顔でそう言う明石に、高雄はなにも言えなくなる。天才肌の艦娘はどうも自分基準の理解力で説明してくる気がする。 「悪臭成分の増幅は控えめにしましょう。人間に耐えゆるか分かりませんが、代わりに量が出るようにと……よし!出来ました特製便秘薬です!」  怪しい液体を差し出す明石。少し身構えながらも受け取る。とはいえ明石の作る薬や、艦装は信頼は置ける。 「え、便秘薬?新艦装じゃなくて?まぁ頂くけど……ごくごく……うぷ……おいしくないわね」  躊躇しながらも、一気に飲み干す。苦味と甘みがダブルパンチしてくる奇っ怪な味がした。 「ではポイント移送後、dポイントにて非武装抜錨を。そのまま暴徒を鎮圧して下さい」 「え?暴徒用鎮圧用の艦装は?そのままだと死人が出てしまうわ。極力死傷者は出さないようと提督からも」 「もう既に搭載してるじゃないですか。いざとなれば高速修復もありますから!」  意味が分からないが、とりあえず指示に従う。不安はより大きくなるばかりだ。 「抜錨!」  その言葉と共に、巨大化する高雄。周りのビルを粉砕しながら、その巨躯を晒す。一般人の避難は済んでいる。 「高雄、出撃いたします!さて、今すぐ武装を解除し解散しなさい!これ以上の示威行為を続ける場合は強制的に排除します!傷付けたくないの、武装を解除しなさい」  小規模な武装デモ隊が、高雄の足元で叫ぶ。重火器を使っているようだが、艦娘である彼女には豆鉄砲に等しい。 「それにしてもさっきの便秘薬効果ないのかしら。いけない、任務に集中しなくちゃ。致し方ないわね、潰さないよう気を……んぐうう!?」  ごぽぽ!!ぎゅるるるぅうううう!!   高雄の下腹部から轟音が響き渡る。高雄の腹部に膨らみができ、コポコポ音を立てる。  ブッ!!  軽く漏れたガスが近くの建物を揺らす。辺りに凄まじい悪臭が漂う。 (い、今!?お、おならが……) 「高雄さーん!!我慢せずに新兵器を投下して下さい!」 「明石さん!?これは一体!?」  通信が入り慌てて応答する。お腹を押さえて、お尻をきゅっと閉じる。 「今高雄さんのお腹に溜まっているのは暴徒鎮圧特製ガスです!高雄さんのお腹に溜まったガスを増幅して、放出するお薬です。暖気と臭いで制圧してください!」  とんでもないことを言い出す明石。顔を真っ赤にしなから首をぶんぶんと振る。 「な!?鎮守府のスタッフさんならともかく、こんな大勢の前で…!?」 「山城さんの実験結果では、数分で制圧が完了しました」  山城のげっそりした顔と、真っ赤にして去っていった顔を思い出す。 「山城さんか道理で話したがらないと……ぁ」 プウウウウウゥ!!!  軽く肛門が緩み、高雄のお尻からガスが漏れ出す。付近に居た暴徒達は一瞬にして包まれ、凄まじい悪臭に悶て気絶していく。 「な!?ちょっと出ただけですよ!失礼過ぎません!?単なるオナラですよっ!?」 「あ、そういえば悪臭も増幅してるのよね…… 「いえ、流石に臭いは増幅してませんので、高雄さんのおならの本来の香りの筈ですよ」 「うそ!?3日便秘してるだけよ!?」  ガス攻撃を受けたと勘違いする暴徒達にが騒ぎ始める。 「ちょっと黙っててください!」 ブオオオオオオォ!!ブウウウゥー!!!!  怒った拍子に再び、肛門が緩み溜め込まれ、増幅されたオナラが神風となり吹き荒れる。もわあああと霧に包まれ、暖かさと臭いが広がり都市を覆っていく。 「と、止めてぇ」  高雄は羞恥が顔を染めて、溢れ出す暖気を止めようと何かを詰めようとする。  目に止まったのはデモ隊に占拠された電車だった。 「緊急事態ですので!ごめんなさい!」  慌てて下着をずらす高雄。 「な、なんだ!?」 「ど、洞窟!?う、うわああああ!?」  先頭車内のデモ隊達は、目の前でピンクのトンネルが口を開けるのが見えた。 ブオオオオオオォ!!  トンネルが黄色い暖気を電車内に充満させる。そのまま為す術もないまま、高雄のトンネルへと通過されられていく。 「はぁはぁ……全部入ったかしら?んぐうう……ああん♡」 ブっボオオオオオオォ!! 「だ、ダメ……」  大量の電車による蓋はほとんど意味は無かった。便秘薬の効果か、いくぶんか柔らかくなった高雄の宿便に埋もれていった。  やがて暖気が都市を包み込む頃、高雄の放屁が終わった。 「お疲れ様です。あら?制圧率80%……戦艦よりも範囲は狭くなっているようです。高雄さん、お疲れの所すいません」 「結局、お通じは来ないし……散々じゃない!」 「制圧出来なかった残りの暴徒は高雄さんの艦内に収めてください。逃げられて情報を持ち帰られても困りますから。後で纏めて出してください。あ、暴徒みなさんは便秘に効くそうですよ!では!」  ぷちっ。通信が切れると共に高雄の中で何かが切れる音がした。 「まさか、ガス攻撃をしてくるとはな」 「国際法に反してる!」 「でも、アレ……なんかあの艦娘の尻から出てなかった?」 「え?まさか、あれ、おなら……?」 「私のオナラが……なんですって?」 「ひっ!?にげ」 ブウウウゥー!!  なにか喚く暴徒達にガス攻撃が投下される。便秘ガスを煮詰めた悪臭で、あっという間に制圧されていく。もはや開き直る高雄。 「馬鹿め…と言って差し上げますわ!乙女の暖気から逃げられるわけないでしょう?」  悪臭に呻く暴徒達をつまみ上げていく高雄。 「ふぅ。それではいただきま……いえ、私の艦内にご案内しますね♡あーん♡ん、ゲエェェゥプ!!あら、ごめんなさい、昼ごはんにラーメンを食べたので艦内の換気が必要だったみたいね?」  手の平に集めた暴徒達に、ゲップを浴びせる高雄。 「ぎゃああああ!?」 「く、臭すぎるッ!!」  胃袋内の空気が濃縮され吐き出される。ぐったりする暴徒を容赦なく口内に放り込む。 「ん、ごっくん!なかなかおいしいわね♡」  ひょいぱく♡ひょいぱく♡摘んでは呑み込んていく高雄。電車で逃れようとする暴徒も豪快に呑み込んでいく。 「げええっふう!確かにお腹の中でも活きが良いわね。提督ばかり使って気の毒に思っていたから、ちょうどいいわ」  高雄の艦内、もとい胃袋内では特盛り豚骨ラーメン、チャーハン、にんにくたっぷりの餃子が胃袋に溜まる。半分以上は消化され凄まじい悪臭となる。あまり噛まずに呑まこんだ為かなり麺が原型を留めている。 「うっ!くっさあああ!?」 「いやあああ!出してえええ!?」  ぐちゅぐちゅ!ぐるるるるぅ!  高雄の食べたチャーシューのカケラや、呑み込まれた電車に捕まる暴徒化。沼から漂う悪臭に悶え叫ぶ。  便秘薬の効果か大量の酸素も発生していて、胃袋を膨らませている。 「げぇえぷう!!う、凄い臭いね……」  肉壁の外側に居た暴徒達はあまりの悪臭に胃壁を叩きまくる。それが中々のマッサージとなり胃袋を刺激する。激しく蠕動が始まり、沼のようになった内容物と混ぜこぜにされていく。いっそこなされた方がマシな程で、悲鳴が上がるが分厚い装甲の外には聴こえない。ただぐぎゅるるるうと言う蠕動音に掻き消された。 「ふう、妖精さんだと罪悪感があるけど、暴徒の皆さんなら、懲罰と思えば問題ないわね。反省するまで、出してあげませんからね」 「うわああ!?食べないで……!?」  ばくんっ♡くちゅくちゅ……ごくりっ!! 「いやあああ!もう、武装解除するから……嫌!?くさ、やめ……」  ゲエエェ!!ばくんっ!ごくんっ! 「ふぅ、中々美味ですね?」  次々と暴徒達を艦内に収艦していく高雄。満腹になるまで繰り返す。最初に鎮圧した者たち以外は殆ど食べ尽くし一息付く。 「戦艦や、空母の方ならぺろりでしょうね……」  彼女は重巡洋艦である。容量は戦艦や空母に遠く及ばない。一区域平らげるだけで満腹である。 「ゲエェェゥプ!!……んっ」 ブウウウゥー!!ボフうううう!!  残っていたガスも吐き出していく高雄。 「提督には見せられないわね。さて、残りの貴方たちにはトンネルの整備でもしてもらうわね」  半ば開き直った高雄は、無謀な抵抗を続ける暴徒達をつまみ上げ、むっちりとしたお尻の前に持っていく。 「な、なにする気だ!?」 「う、嘘でしょ!おえ!?くっさああ!」  先程のオナラの残り香が、お尻に染み付いている。それだけでも気絶してしまいそうな臭い。 「ふふ、懲罰の時間よ?秩序の為に、しっかりと反省なさい」  スカートをたくし上げ下着をずらす。むちぃっとした生尻を晒す。  むわああ♡と籠もっていた悪臭が開放される。 「んうう!?」 「く……くさああ!?」 「んっ♡」  肛門がくぱりと開き、その中に暴徒達を呑み込んでいく。腸内はある意味投下爆薬がたっぷり詰め込まれていた。悪臭に満ち溢れ、暴徒達が必死に腸内で暴れまわる。その感触にうっとりとする。艦内に人間を収めるのは、前世の本能ようなもので快感を覚えるのだ。  ブウウウゥ!ばふううう♡ブッ!ブオォォォ!!  乗艦のため空調を整えるため、幾度なく換気を行う。 「ふぅ、ごちそうさまでした、高雄帰還します」  一人残らず暴徒を艦内に収め、満腹を感じながは帰投する。残ったの最初の一撃で気絶した暴徒と、悪臭の霧に包まれた都市だけであった。 「お疲れ様です。ガス投下時の死者はゼロでした。あとは高雄さんの艦内に居る者たちですね」 「………」  羽目を外し過ぎて顔を赤くする高雄。明石は膨らんだお腹に手を当てゆったり撫でる。 「ちょっ!?」 「暴徒さん達の頑張り次第で、明日には出られる筈ですよ!艦内清掃頑張ってくだされば、反逆罪にも問いませんから!」 「明石さん、その、恥ずかしいのでお腹に話しかけるのやめてくれない?」 「あ、山城さん……」 「……後で呑みに行く?」 「はい……」  ある意味不幸な目にあった2人は、鳳翔さんの所に呑みに行くのだった。艦内にいる者は、更に不幸な目に遭うのだが…… 続く。


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