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魔女と見習い少女

 誰も立ち寄らぬ鬱蒼とした深い森。そこにひっそりと住む魔女が居た。蜥蜴の魔女と呼ばれる彼女は蜥蜴の鱗を持ち、蛇の尾を持つ。時折、薬を売りに街に生き、対価として猫を求める。  瞳孔の開いた、爬虫類特有の瞳をぎょろぎょろとさせ読書に耽る。煙管を咥えて時より、紫煙を吐き出しながら午後を過ごす。  しかし、騒々しい気配を感じて分厚い本を閉じる。ため息を吐いて、侵入者を見据える。 「また、来たのかいタバサ」 「今日こそ退治して!その尾を貰うんだから!」  タバサと呼ばれた彼女は、魔術アカデミーの制服を纏い、立派な樫の杖を持っていた。ここ最近、蜥蜴の魔女に付き纏う魔法学生である。なんでも単位を一気に得るため、蜥蜴の魔女の尾を狙っているらしい。  赤い瞳を爛々と輝かせながら語るタバサに、うんざりと溜息を吐く魔女。 「退治って。あたしがなにをしたって言うんだい?」 「猫を攫ってると聞いたわ!あんなにカワイイネコちゃんを!きっと実験とかに使ってるんだわ!」 「クスリの対価に、野良猫を貰っているだけさね」 「とにかく!ネコちゃんをイジメる!魔女!ライバルであるわたしが、退治してやるんだから」 「ライバルになったつもりはないンだけどねぇ。まぁよい。小娘にちょいと灸を据えてやろうじゃないのさ」  蜥蜴の魔女がそう言うと、のっそりと立ち上がる。  タバサは長い青髪を揺らしながら、杖を構える。詠唱を唱え魔力が練り上げられる。 「ほぉ」  若い割によく練られていると感心する魔女。魔力も高く、練度も低くはない。小娘なりに学習しているということか。  周囲の消しきが熱で歪み、魔力の塊が炎へと変わる。それを杖に収束していき、一気に解き放つ。 「ふぁいやー!」  放たれた炎の光線は魔女に向かい真っ直ぐに飛ぶ。  魔女は煙管を一気に吸い込み、そして吐き出す。霧状に広がった紫煙が辺に充満する。 「にゃ!?」  光線は霧に遮断され分散する。魔力の籠もった毒霧で、魔力を分散し消滅させる。 「くっ」  離れて霧を払うため、風の精霊に呼びかける。突風が晴れ、視界が開ける。しかし、先程立っていた場所に魔女は居ない。 「卑怯な!」 「なにが卑怯なもんかね」  声がする方向を見ると木に張り付く蜥蜴の魔女。 「そこか!」  先程までの鈍重さと打って代わり、素早く木と木を伝い移動する魔女。 「泥よ泥よ」  魔女がなにか唱えると、タバサの足元が泥濘始める。まるで沼のように足を捕らえ始める。 「な、なに?だ、大地の精よ……あ!?」  蜥蜴の魔女の青舌が伸びて、杖に絡みつく。必死に離すまいとするが、ネバネバの粘着力の強い唾液が絡みつき、あっという間に奪われてしまう。 「あ、そんな、沈………」 「ま、筋は悪くないけど、ちと単純過ぎる。修行が足りないさね」 「助け……」  タバサは全身が沼に沈むと共に意識を失った。 (あれ……ここは……)  タバサが意識を取り戻すと、そこは魔女の家の中。雑多な魔道具そこらに散らばっている。 (それより、なんかヘン……声が出ないし、身体が……!?)  全身が黒い毛むくじゃらになり、手に肉球、ふわふわの尻尾。 (まさか?……そ、そんな!?) そして声を出そうとする度に鳴るニャーという音。 (猫になってるー!?) 「おや、起きたかい。くっふふふ。お前さんの言うところの可愛らしい猫になった気分はどうだね、嬉しいかろう」  にまぁと嗤う魔女に抱えられる猫となったタバサ。  美しい蒼の髪は黒毛に。透き通ろような白い肌も毛むくじゃらに。唯一、赤い瞳だけが、彼女の名残だった。 (か、カワイイけど、こんなのいや!!ていうかわたしどうなるの!?ま、まさかホントに実験動物に!?)  嫌な予感に暴れようとするが、身体が動かない。そして猫になった彼女を待つのは、想像よりずっと絶望的なことだった。 「ところであたしが、何故猫を欲するか分かるかい?」 「にゅー!!にゅー!」 「お前さんの言う通り、可愛らしいからさね。可愛らしく、愛らしい。実験に使うなど持っての他」  ぎゅるううう♡魔女の鱗に覆われた腹から、不気味な音が響き渡る。 「食べてしまいたいほど、愛しいのさ。猫はあたしの主食。つまり、猫となったお前さんはとても愛らしい。とても美味そうだ」 「ふぎゅああ!?(や、やめて、いやああ!?)」  蜥蜴の魔女が大きく口を開ける。下顎が大きく広がり青い口内が目の前に広がる。長く、ぬめりとした舌がタバサの顔を舐めあげる。 (き、気持ち悪い!い、いやだ!こんなの!)  顔の毛にべっとりと唾液が張り付く。逃れられない恐怖にタバサは心底後悔する。 「猫を喰った後は、排泄が楽しみになるんだよ。あれほど可愛らしい生き物が汚らしい糞になり、あたしの尻から出てくる。興奮して仕方ないくっふふふ」 「にぎゃああ(そ、そんな、魔女のウンチになるなんて!?)」 「さて、そろそろ丸呑みしてあげようかね。あまり焦らされるのもなにさ。いただきまぁす♡」  抵抗虚しく頭から咥えられるタバサ。青い柔肉が大量の唾液を滴る。臭い唾液に毛がじっとり濡れて張り付く。その不快感を余所に、ゆっくりと呑み込まれていく。 (やだっやだぁああ……!)  ごきゅん!ごきゅ!ごっくん!  やがて頭が食道に収まり、締め付けがキツくなる。唾液で滑りもよくなり、最後は一気に飲み込まれた。  ごきゅん! 「ゲエウウウプ!!ふぅ、あたしの腹に収まった気分どうだね?黒猫ちゃん」  蜥蜴の魔女は膨らんだ腹部を愛しそうに撫でる。 (うう、臭い……最悪……)  口内と同じ青い肉壁を持つ、胃袋の中。狭くぎゅうぎゅうと締め付けてくる。黒猫は必死に爪を立てたり、後ろ足で蹴ったりして抵抗を試みる。 「ほぅ、なかなか活きが良いさね。興奮して来たじゃない♡」  ぐちゅ、ちゅく……  腹を撫でながら、濡れた秘部を指で弄り始める蜥蜴の魔女。 「んおお♡良い♡良いぞぅ♡もっと抵抗してあたしを昂らせるがよい♡んっ♡」  自慰を始めた魔女。喘ぎ声は体内にも響き渡る。悪趣味な事をする魔女に、タバサは魔力を練ろうとする。しかし、猫にそんな力はなく虚しく魔力は霧散してしまう。 (アカデミーで……わたしは一番になる……パパやママに誓ったのに……やだ!魔女に猫にされた挙げ句食べられたなんて!)  必死に暴れるが、魔女の喘ぎ声が五月蝿くなるだけだった。 (あつ!?い、いや、毛が溶け!?と、溶けちゃ!ホントに溶けちゃう!!) 「おや、んっ♡消化が始まったようだ。おん……くっふふふ。増々暴れているな♡んっ♡ゆっくりとどろどろになるが良い♡」  大量の胃液が湧き出して、タバサの全身を溶かしていく。毛がどろどろになり、肉に張り付く。肉も崩れ落ち、激痛に悲鳴をあげる。猫になったタバサは、両親の名を呼ぶもにゃーという掠れた鳴き声しか、挙げられなかった。 「んっ!んおおおおお!………ふぅふぅ……げぇえううふ!!ふう、スッキリしたねぇ」  食欲と溜まっていた性欲を解消し、晴れやかな表情を浮かべる魔女。腹の膨らみは丸みを帯び、静かになっていく。 「ゲエウウウプ……ぺっ!」  ゲップと共に出た猫の毛を吐き出すと、にやりと微笑む。 「さて、寝るとするかね。明日にゃ出られるから安心さね。くっふふふ、あたしの糞としてだがね」  嘲笑うように、腹を撫でてゆっくると床に付く魔女であった。    タバサが意識を失ったあとも、魔女が眠りに付いたあとも胃袋は容赦なく消化を続ける。やがて骨を残して、細かく溶かされたタバサは腸内へと送られていく。  青く妖しい腸壁、溢れだした魔力を吸い付くし、肉体は余すことなく栄養にされていく。 「うーむ……」  光沢ある鱗をかきながら寝返りを打つ魔女。ゲエウウウプと下品にゲップを放ちながら、イビキをかいて眠る。  やがてタバサは大腸へとたどりつく。栄養を搾り尽くされたタバサは、最早魔女の排泄物へと変わりつつあった。翌朝には解放されるだろうが、それは本当に魔女のウンチとなってしまうことを意味した。  しかし、タバサはそれになんの反論も抵抗も出来ない。 「うむ……もう食えないさね」 ブウウウゥゥ!!  ガスを放ち、魔女に寝っ屁をさせるくらいしか出来なかった。 翌日 「うーむ……」 ブスウウウウ!ブウウウゥゥ!!  森の湖の畔で、踏ん張る魔女が居た。溜まっていたガスをオナラとして排出する。 アナルが糸を引き広がり、排泄が始まる。 「さぁ、お待ちかねの外だ♡んううう!」 みちみちみち!ぶりゅるるる!!  魔女の肛門を広げ、異臭を放つ排泄物が顔を出し始める。大量の毛を含むウンチが、肛門から次々に排泄されていく。 「んはあ♡なにか詰まっておるな……ふん♡」 ぶりゅ!!ぶりゅん!ぼとん……どちゃ……  茶色く染まって猫の頭蓋骨が、排泄物の山に落とされる。ウンチとなったタバサを放り出した魔女は、スッキリとした表情を浮かべる。 「ふはああ。どうだね、魔女の糞にされた気分は♡くふふ、とても臭くて、汚いねぇ?とてもあの可愛らしい黒猫だったとは、誰も気づきはしないよ。増しては小娘だったとは」  タバサの末路を嘲笑いながら、お尻を綺麗に拭き取る魔女。 「さてと、準備があるからねぇ。しかし、あたしの糞とはいえ臭いねぇ」  ウンチの山から頭蓋骨を取り出す。綺麗に洗うと、なにかを唱え始める。 「にゃ!?」  黒猫が光に包まれて現れる。タバサは困惑するが、魔女はにやりと微笑む。 「ふん、戻ったかい。さてと、自力で解呪するまで、お前さんはあたしの使い魔さね。夕方には必ず夕餉になって貰うからねぇ。毎晩、糞にされたくないなら、頑張ることさね」 「……!?」  また、喰われる……そして排泄される……それが続く……あまりの絶望にタバサは嘆くように鳴くのだった。 (まぁ、数日もあれば解呪出来るんだかねぇ?あんまりにも美味かったからねぇ。しばらくは愉しませて貰おうさね)  魔女のにまりと笑い、タバサを抱えると住処に戻っていった……


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