ブラックマーケットと呼ばれる闇市場では、ときに冒険家たちが商品として売買されることがある。そのような人身売買はほとんどの島で禁じられているが、海洋上では島の法律に縛られにくいという一種の抜け道が利用されており、そのためこのようなブラックマーケットの多くは海の上、とりわけ豪華客船の船内で開かれている。
だが、ギルドとしてもそういう状況を放って置くつもりはなかった。
ブラックマーケットへの参加者は厳しく素性が調査される上、その参加費も高額。そのためごく一部の貴族階級のみしか入札に参加することができない。セキュリティが厳しく、関係者以外の潜入は難しい。
唯一その場に踏み入れる方法があるとすれば、自ら”商品”となる他に手段はない……。
*
「く……」
オスクロルは全裸で鎖に繋がれていた。
これは自ら選んだ道。オスクロルは自ら囮となってブラックマーケットに踏み込み、その現場を押さえる。
だが実際の現場は、想像していたほど簡単なものではなかった。
全ての服を脱がされ、両腕を鎖で吊るされて、身体を隠すことすら許されない。その状態で多くの客たちの視線に晒される。
本当ならとっくに積み荷に紛れた仲間たちが踏み込んでくる時間だったが、いつまで経ってもその気配はなかった。オスクロルの首に嵌められた首輪には強力な能力キャンセラーが埋め込まれており、あらゆる魔法も技も使えない状態になっている。暁闇の魔王といえど、今はただ無力な一人の女の子と同じ力しか無い。
そのマーケットではただ裸で展示され、販売されるだけでは留まらないことが、うすうすわかってきた。
処女であれば、あえて貫通無しで販売されることもあるようだが、そうでなければ商品たちにはこの”余興”が待ち受けていた。衆人環境の中で犯されるという最大の屈辱を。
オスクロルは鎖に繋がれたまま、見知らぬ男に犯される。
前戯もなしにいきなり挿入してきて、乱暴にピストンされる。
両腕が繋がれたままで、非常に不安定な体勢、力の逃げ場がなく、ただされるがままにするしかない。
目を閉じて、必死にそれが終わるのを待つ。ショーを簡単に終わらせるつもりがない男は、しつこく執拗に突き上げてきた。
「あ……っ……あ…っ…」
客たちの下衆なせせら笑う声が聞こえてくる。暁闇の魔王、ギルドの幹部、そういったプロフィールもきっと漏れているのだろう。そんなオスクロルがむざむざと犯されているのを見て、最高の娯楽として受け入れられていた。ブラックマーケットが単なる販売オークションで終わらないのは、こういった客を悦ばせるショーにも余念がないからだった。
オスクロルは目を閉じ、できるだけ感覚を遮断して、全てが終わるのを待つ。そうしいていると、ただ侵入されている一点にだけ感覚が集中するようになる。
「あう…っ…、あ……っ」
強くピストンされるたびに、体重が掛かって一番奥が突き上げられる。そのたびに、思わず声が漏れてしまう。しかしこの状態でイかされてしまうほど、まだ堕ちてはいない。
「あ……っ」
男がびゅくびゅくと膣内に熱いものを放つのを感じて、オスクロルはわずかな安堵を感じた。見知らぬ男に膣内射精されるというのは、屈辱的なことだが、それはこのショーの終わりを意味するからだ。はやくこの状態を終わらせて、仲間が助けに来るのを待ちたい。
だが一息ついたオスクロルの身体に、別の男が道具を持って近づいてくることに気付き、オスクロルは絶望を覚えた。ショーはまだ始まったばかりなのだ……
ねこトトラ@猫虎屋
2024-06-02 03:01:39 +0000 UTCキャトラ
2024-05-31 14:01:54 +0000 UTC