
「めでたさが!足りないわ!」 キャトラが大声でそう言った。 ウサインの力で時間の流れがおかしくなる現象に取り込まれた一行は、それを解決するためにめでたいものを探していた。そうすることで餅うさぎが寄ってきて、ウサインことモチノシンを倒す力が手に入る。 だがいろいろな事を試してみたものの、その総量が圧倒...
お正月を間近にした大晦日の騒動はさらに混沌を極めていた。
周りの時間の1分が、およそ24時間にまで圧縮されている。逆浦島状態である。
「あたしたちの周りだけ時間が急速に早くなってるわ!このままじゃあっという間にしわしわのおばーちゃんになっちゃうわよ!」
「だ、だからって……」
「大丈夫、これが全部終わったらなんとかなるわ。きっとね。」
「本当なの?」
「あー、もう、じれったいわねぇ。ぱぱっとやっちゃいなさいよ」
渋るリルテットにキャトラが赤髪をけしかける。
赤髪はリルテットたちよりもさらに三倍のスピードになっていて、目にもとまらぬ速さで動き出した。
「や、待ちなさい、やめ……っ!」
リルテットはあっという間に着物をむしり取られていく。抵抗しようとしても、向こうのほうが圧倒的に早いので、為す術もなく服を脱がされてしまう。
「あ……ああああっ…!!」
前戯も瞬速で終わり、気がつけば四つん這いの体勢にされていた。触れた所の感覚だけはそのスピードで伝わってくるのか、圧縮された時間の快感がまとめて押し寄せてくる。
「くううっ……!」
ものすごい速度のピストンに、リルテットは背中を仰け反らせて耐える。ただ早いだけではなく、感覚が三倍に濃縮されて襲いかかってくるので、脳がそれを処理しきれない。味わったことのない未知の気持ちよさに、肩をぶるぶると震わせながらリルテットは悶えた。
「で…出てるっ……!」
やっとピストンが止まったと思ったら、どくどくと体内にそれが注ぎ込まれるのを感じた。
「や…、また……」
休めるかと思ったのもつかの間、再びピストンが再開され、快楽の波がまた襲いかかってくる。
「外の時間の1分が、1日くらいに圧縮されてるみたいね。だからいくらでも復活するわよ。」
「そ…そんな…!」
気がつけばもう10回くらい中出しされてしまっていた。それでも収まる気配がない。体感では30分も経っていないのに。もう子宮が一杯になってしまって、もう入り切らないくらいに溢れ出してきており、これ以上は限界だと思った瞬間に、餅うさぎが大量発生をはじめた。
「でかしたわ!おめでたよ!」
リルテットの体内時間も早まっていたおかげで、やっと排卵をしてくれたらしい。無事着床が認められ、おめでた条件をクリアようだ。
「あ……あああ……っ…」
味わったことのない快楽を浴び続けたリルテットは、やっと解放されてそのまま眠り込んでしまった。
*
次にリルテットが気がついたときには、お腹もずっと大きくなっていた。
「本当にこれ、なんとかなるの…」
キャトラに確認する。さっきキャトラは、全部終わったらなんとかなると言っていたはずだ。
「勿論よ。冒険家ギルド飛行島支部は、全力で子育て支援をするわ。」
「ちょっと、それってどういう…」
「アラ、あたしは別にそれが消えるとは言ってないわ。新しい命だもの。無闇に消すわけにはいかないじゃない」
「そ…それは……」
リルテットのお腹の中の存在が、動くのを感じた。自分の中に急速に母性が生まれ始めていることに、徐々に気が付き始めていた。