ルカが宿屋の仕事にフルタイムで入ることにしたのは、そこで愛の無い行為が行われていると聞いたからだった。
男女の性行為とは、愛し合っているもの同士でしなければならない。
一時の快楽のためにしてしまうなんて言語道断である。
愛の女神に使える天使。愛の伝道師としては黙ってはいられない。
それを訴えるために、直接その場に乗り込むことにしたのだが、なんだかんだで言いくるめられて流されてしまった。
客として来る男を、直接説得して改心させるつもりだったが、どんな聡明な男も、ルカの裸を前にするとIQの低いケモノと化してしまう。
(うう・・結局こうなるのですね。)
パンパンと高い音を響かせて後ろから突き上げてくる。
そこに愛情もいたわりもない。
だがルカは何度かするうちに、秘訣をつかんでいた。
それは一度射精させると、皆大人しくなって話を聞いてくれるということだ。
いや、正確には二度、あるいは三度射精させる必要がある客もいたが、いずれにせよまずは満足させてからでなければ話も通じない。
「ああ…っ!あっあっ・・・!」
ルカ自身も、激しく突かれていると、なんだか大義などどうでも良くなってきて、思考が回らなくなってくる。
(私って結構流されやすいんでしょうか……)
気がつけばルカ自身もその行為を楽しむようになっていた。
どんな悩みも心配事も、こうやって繋がっている間は全てを忘れさせてくれる。
「あっ……!ああーーっ!」
ひときわ激しいピストンのあとに、びゅくびゅくと体内に熱いものが注がれるのを感じた。その背徳感に全身が震える。
*
「いいですか、こういった行為は本来、愛し合っている者同士がするものであって、ましてや中に出すなど言語道断。子供ができちゃったらどう責任を取るつもりですか!」
行為が終わったあとは説教タイム。
でも客は笑って「また来るよ」と言うだけだった。