
飛行島の売春宿では多くの冒険家が働いているが、その働き方にはフルタイム、パートタイム、テンポラリという3つの雇用形態がある。 テンポラリは好きなときに好きなタイミングで働くというかたちで、特にシフトの縛りはない。登録している冒険家の7割はこの形態である。ただしクリスマスなどの繁忙期は招集がかかる時が...
忙しくて長い間来ていなかったソフィが久々に出勤できると聞いて、早速面談をすることにした。
所属している冒険家の雇用形態にはフルタイム、パートタイム、テンポラリの3種類があり、ソフィは現在テンポラリである。基本的にシフトから外れており、いつでも休むことのできるフリーな立場だ。
これをなんとかフルタイムに引き上げたいと考えていた。
「どうにか、これからフルタイムで働いてもらえないだろうか。」
「フルタイムですか……。」
現在この店は深刻な人手不足を抱えている。ただでさえ常時働いてくれるフルタイムメンバーが少ないのに、そのうちの一人が不慮の妊娠により離脱してしまい、しばらく休職扱いになったばかり。その穴を埋める人材が必要だった。
フルタイムは毎日居るので単純に接客人数が多いというだけでなく、何人相手しても報酬は定額なので店としての負担も少ないというメリットがある。
フルタイムといっても最大でも一日8人までということになっているが、最近ではほぼ毎日8人入ることが多い。繁忙期には特別に10人お願いすることもあるが、さすがにそれは負担が大きすぎるので多用はできない。
「申し訳ありません。公務が忙しいので、ずっとフルタイムで入るというわけにはいかないのですが……。」
「そうだったね…。」
ソフィは氷の国の第一王女である。
これまでしばらく休んでいたのも、公務があるからとのことだった。
「春から本格的に女王としての務めを果たさなければならなくなったので……。ですので、実は一ヶ月だけお休みを頂いたのですよ!一ヶ月だけでよろしければ、フルで入ることも可能です。」
「せっかくの休みだというのに、いいんだろうか。」
「構いません。実は母から、休みを利用して、色んな人の話を聞いてこいと言われてきたのですよ。それが世界を知ることだと。」
「それで?」
「はい。このお仕事なら、たくさんの方と直接お話できますから。」
「なるほど……」
確かに、赤の他人とここまで密接に接触する仕事は他にないだろう。
「わかった。じゃあ今日から一ヶ月、よろしく頼む。」
「はい、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくおねがいします!」
果たして一ヶ月後、ソフィはどんな表情を見せているだろうか。毎日たくさんの知らない男に抱かれ続けるというのはなかなか大変な仕事で、人によって向き不向きがある。中には心を病んでしまい、途中でギブアップしてしまう者もいる。
だがソフィの顔を見ていれば、きっと大丈夫なような気がした。
とりあえずその最初の手応えを確かめるべく、彼女の裸体に手を伸ばした。