
ジョカの島の酒場にしばらく厄介になることになったエルフ母娘は、宿泊費がわりに少しだけお店を手伝うことになった。親子と言っても血は繋がっていない。 「人間界の歌姫は、みんなこういう仕事をするって聞いたわ」 「おかーさん、それ絶対騙されてるって!」 「ほら、お客様が来たわよ。あーちゃん、ご挨拶。」 「え...
ジョカの街で母ノクタリカと共に泡姫としてデビューしたアリアシカだったが、マットを駆使した様々な洗いのテクニックはまだ習得していないため、もっぱら本番のみを行う見習い嬢として働いていた。
時間を掛けて少しずつ気分を高めていくフルコースとは違い、すぐに本番に入ってしまうので回転率だけは異様に早い。
フルコースでは4万Gほどの料金も、見習い期間なら2万Gとなるので、あえてそれを狙って指名する客も多かった。
一週間前までは処女だったアリアシカの身体も、瞬く間に経験人数が二桁を突破し、次第に挿れられることに馴染んでいくようになる。
「はああっ……っ!そこ、そこはぁっ……!」
正常位で足を抱えて挿入口を少し上向きにして受けると、ちょうど気持ちいい所を擦るようにして当たり、アリアシカは無意識でその体勢を取ることが多かった。
「やだ……だめ…っ!」
正常位は最もフィニッシュを迎えやすい体位だ。しかし相手の放つ白濁が、どくどくと腟内に射精されることだけは、本能的に抵抗感がある。その瞬間、頭が真っ白に染まるような波に襲われた。
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「あーちゃん、お疲れ様~。今日はどうだった?」
「別に。いつもと同じだけど。」
一連の仕事を終え、休憩室でノクタリカと合流する。夕方の部は酒場で演奏と歌唱があるので、それまでは自由時間である。
「お客様にひどいこととかされなかった?」
「ある意味すべてがひどいことだと思う。」
「あらー、えっちするのそんなに嫌?」
「別に…嫌じゃないけど、なんか自分を安売りしてるみたいなのが嫌。」
「安売りじゃないわよ~。みんなあーちゃんの事魅力的だって思ってるわけだからね~。」
満面の笑顔でノクタリカが笑う。その笑顔に曇りが無いのが厄介である。
「あと、一応確認しておきたいんだけど、ムジカエルフと人間の間は子供とかできないよね。」
「えー、できるんじゃない?」
「ちょっと待って!そんなこと聞いてないんだけど。私たちは旋律から生まれるんじゃなかったの?」
「勿論そうよ。あーちゃんもそうやって生まれたの。でもね、」
ノクタリカは慈愛の表情を浮かべる。
「私達にこういう器が備えられてるってことは、ちゃんと作れるようにできてるんじゃないかしら。将来、本当に好きな人が出来たときに、幸せな家庭を築けるようにと、エルフ神さまの贈り物ね。」
アリアシカは神妙な顔をした。
「……そんなもんかな。まあ今のところ、相手は本当に好きな人なんかじゃないけどね。」
アリアシカは無意識にお腹を撫でる。将来本当に好きな人が出来たときのために、ここは大切にしておかなくてはいけない。
それまでは、自分の楽しみのために使うのも悪くない気がした。