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黒竜の王女(2)



その日、エクセリアはウェディングドレスを着て現れた。

「その格好は……!」

一瞬、王女の方のエクセリアかと思ったが、目の色と表情でわかる。闇に堕ちた方のエクセリアだ。

しかし純白のドレスを着ていると、その美しさに違いはない。


「昔いちど着たことがあるけれど、まだこんなものを取っておいたなんて。でも役に立ったわ。」

エクセリアはやや自嘲的に言う。

「結婚していたのか…!?」

「まさか。お父様に着させられただけですよ。縁談は破断になりました。」

「そうか……それは良かった。でも役に立つとは…?」

エクセリアは唇の端を上げる。


「あなた、まだ自分の立場をわかっていないの?」

エクセリアは強引に押し倒してくる。そしてドレスのスカートを上げて、下着をずらす。

身体が密着して既にがちがちになっていたそれを取り出し、エクセリアは自分の中に導き入れようとする。

「さあ、誓いなさい。私に永遠を仕えると。」


先日のことを思い出していた。

そうだ、自分はエクセリアに子供を作ることを提案した。その答えがこれだというのだ。子育てとは一時限りのものではない。それこそ残りの人生の全てを注ぐことになる。

一瞬、もうひとりのエクセリアの事を思い浮かべる。だがそれを打ち消した。

「ああ、誓うよ。エクセリア。」


「そう。」

そっけない返答のようだが、その声はとても心から嬉しそうだった。

ああ、こんな優しい表情もできるんだ。闇に堕ちてからは、刺々しい表情ばかり目にしていたが、芯は変わっていないことに安堵する。


そして同時に、ぬるりと包まれた温かいものに、股間が張り詰めた。


「これであなたは私のもの。……永遠にね。」

二人だけのウェディングは燃え上がる一夜になった。

願わくば、その生命が結ばれることを祈って。

黒竜の王女(2) 黒竜の王女(2)

Comments

リクエストありがとうございましたー!

ねこトトラ@猫虎屋

此の度も素敵な闇姫様有難う御座いました! 花嫁の闇姫様と何処までも堕ちて行きたい…。


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