宿屋での接待。
飛行島に滞在する女性冒険家は、みんな等しくこの仕事をすることになっている。
種族も出身も地位も関係なく、ここではみんな平等に男たちの性欲処理を担う。その代わりに宿泊費はかからず、高額な報奨金と身の安全が保証される。
世界はたびたび崩壊の危機を迎えており、もっとも安全な場所がこの飛行島であった。
一方で男たちは女の子を自由にできるかわりに、生命を賭けて戦わなければならなかった。そうして稼いできたお金で、女の子を買うのだ。ギブアンドテイクの関係である。
たとえ一国の王女であれ、ここでは一人の性欲処理係に過ぎない。みなが平等なシステムだった。既婚者のファナや、恋人がいるノアのようなケースも例外ではなく、彼女たちもこのご奉仕の一端を担っている。
*
「またお前なのですか。」
ノアは表情一つ変えずに無愛想に言う。
「おお!覚えていてくれたんだ」
前回は「誰なのです」と言われて結構ショックであったが、今回は大きな進展だった。
「前に見たことある顔なのです。」
「もう5回連続で指名してるからね!」
「そうなのですか。」
「当たり前だろ、ノアちゃんが……その、好きなんだから!」
一世一代の告白だった。だがその反応はドライだった。
「そういうのは、困るのです。」
もちろんわかっている。ノアには別に好きな人がいることを。でもそんなことで諦められるほど物わかりがよくはない。
「さっさとするのです。」
ノアは相変わらず無愛想だった。その不器用さがたまらなく可愛いと思う。
*
「出すよ!なかに…!」
「な…なかはぁ…!」
ノアはあまりご奉仕が上手ではないので、早い段階で本番に入るほうが楽だった。
本番あり、かつ中出しのオプションは目が飛び出るほど高い。特に中出しは2倍以上に跳ね上がる。だから無理にオプションなどつけずに、そのぶん別の女の子と遊ぶほうが得である。普通はそう考える。
だがノア一筋の自分にとって、そんな選択肢はなかった。
しかし危険な仕事を目一杯詰め込んでも、ノアを買えるのは月2回ほどが限度だ。だからこそ、その日に最大の力をこめる。
夢精ギリギリまで我慢して貯めるので、第一射は挿入から3分もたたないうちに爆発してしまう。だがそれも計算済み。最低でも5回は膣内射精するつもりだ。
目的は快楽追求ではなくノアの中に子種を残すことだからだ。
女の子は月に一度、数日間の生理休暇を取る。ノアも先週お休みしていた。それは少しほっとする瞬間でもあった。自分が稼いでる間にも、ノアは別の男に抱かれていることだろう。だがその子種は届かなかったのだ。
一刻も早く自分の遺伝子を結ばせたい。だから生理休暇から逆算して、できるだけ可能性の高い日を選ぶことにしている。賢明な女の子はその期間も休みを取るけれども、ノアはあまりそういうことは気にしていないようだった。だからこそ、そこに付け入る価値がある。
「あ…あっ……また、出てるのです…!」
第二射も一番奥にどくどくと注ぎ込む。
傍からから見るとただ性処理道具のように扱い、一方的に強姦しているように見えるかもしれない。だがこれは最大の愛情行為である。
ノアと恋人関係として結ばれない運命であることはよくわかっていた。
だがこの瞬間は一つになっている。もっとも近い距離に自分がいる。
せめてその証を、その身体の中に残しておきたかった。