風俗業界にもサブスクリプションの波は押し寄せており、使い放題定額プランが現れるようになった。
文字通り一ヶ月何度利用しても定額で、オプション料金もかからない格安設定である。
だがそのぶん指名できる嬢は限られており、どちらかというとあまり需要の少ない引退間近の嬢達がラインナップに上がることが多い。しかしそればかりでは不満がでるので、何人かは美人どころを用意する。
リリーもその目玉商品の一人で、元アイドルという肩書を大々的に押し出し、定額ラインナップに加えられた。
通常の指名では、ひとりあたり60分で1万5000Gほどが嬢の手元に入る。
しかし使い放題プランでは、何人を相手しても1日5万G、1ヶ月で150万Gという契約だ。
これだけ見ると一見それなりに稼げるように感じるが、実際はひっきりなしに客が来て1日で10人以上相手をすることもある。60分プラン限定とはいえ、ほとんど休み無く指名が入るのはなかなか体力的負担も大きかった。
客はできるだけ元を取ろうと毎日のように通いつめる。そのため深夜では捌ききれず、翌朝午前中にまで指名がずれ込むこともある。
サブスクリプション契約者は想像を遥かに上回る人数がいて、リリーは目玉商品の一人であるため、まさに休む間もなく次々と客がやってきた。
「ナカに出すよっ!」
「は、はい~~、お願いします~っ!」
定額プランはゴム無しやアナルを含めた基本オプションが全てセットのため、客のほとんどは中出しをしていく。
最初こそ抵抗があったが、次第に慣れていき、中出しでなければむしろ満足できないほどになっていた。
そしてそのタイミングでご奉仕が終わるため、それは仕事の終了を意味するものでもある。射精した後の男性は大抵優しくなるため、リリーはそれが好きだった。あとは次の時間が来るまでゆっくりと休むことができる。
だが少しでも元を取ろうとする客は、二度も三度もしようとするので、そういう時は早く終わってほしいと思う。
通常の接待は前戯に時間をかけるが、リリーは体力保持のためにすぐに本番へと移ることが多かった。その方が自分から動かなくて済むし気持ちいい。
ただ実際には何度も絶頂を迎えることによって気力と体力を大幅に奪われている。
10人目が終わるころは、半分眠りながらすることもあった。
基本的に休みはないが、生理が来たときだけ特別に休暇が与えられる。
それは二重の意味でも救いであり、それが来たということは無事に一ヶ月をやり過ごしたということになる。
だが実際にはいつまで経ってもそれが来ず、そのうち離脱していく者も多い。定額プランのラインナップに上がった嬢は半年続けばいい方で、三か月以内に辞めていくものも多かった。なかにはお腹を大きくしたまま続けるものもいる。子育てには多くの時間と費用がかかるため、それまでにいくら稼げるかの勝負である。
そのため常時人手不足であり、新たな嬢を継続的に投入していく必要があった。