今年の後夜祭の催しは、大野球拳大会だった。
ルールはシンプル。
じゃんけんで負けたら服を1枚脱ぐ。
ただし女子はハンデとして10枚まで着ていいのに対し、男子は5枚までとされている。
また女子は一人倒すたびに服を着全部直してもいいが、男子は勝負に負けたら即退場のルールである。
服を全部脱がした上でさらに1勝を取ると、えっちなことをしてもいいという暗黙のルールもあった。
だがそのハードルは想像以上に高く、最後の一枚を脱がせることもできずに次々と男子たちは敗退を喫していく。
勝負は事実上一度限り、一人しか選べない。慎重に選ぶ必要があった。
「ふふふ…、上と下、どっち脱ごうか?」
回りは続々と進行していく中、焦りを覚えていた。
魅力的な女の子はたくさんいるが、本命はただ一人。ティナにすると決めていた。
幸いにもティナは怒涛の勢いで男子たちを打ち破っており、今のところ負け知らずだった。
そしてようやく順番が回ってくる。
「何人来ても同じですよ。返り討ちにしてあげます。」
ティナは余裕の表情だった。今回も勝てると思っているのだろう。だがその顔、これから恥辱と快楽に染めてみせる……!実に楽しみだ。
「うそ……!」
じゃんけんというのは運否天賦の勝負だが、試合には流れというか、風のようなものがある。その風を掴んで、波に乗れば、勝つことなど造作もない……!
5対10という圧倒的な不利な残機であるにも関わらず、快勝を重ねて次々とティナの服をひん剥いていった。リボン、マント、靴、上着、コルセット、シャツ、靴下、スカート、ブラ、
そしてあと1枚……!
「危なかったぁ……!私の勝ちです!」
あと1枚というところで、こちらの残機が尽きてしまう。
哀れにも裸にひん剥かれて場外に追放される。
あと1勝、あと1枚だったのに……。
童貞卒業の夢は虚しく潰え、後夜祭は過ぎていった。
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