ミキはチアリーディングの練習の帰りに、繁華街の裏道を走っていた。
(いけない……バイトに遅れる……!)
練習が白熱し、アルバイトの時間が迫っていたのを忘れていた。急いで着替える暇もなく、チアリーダーの服のまま飛び出してきてしまった。どうせお店にいけば制服がある。多少汗っぽいのは目をつぶるとして、今はとにかく間に合わないと。
(あれ、ここ、道こんな感じだったっけ)
新しいバイトを始めてからまだ日が浅いが、それなりに何度か通ったはずなのでそうそう間違う道ではない。
だがさっきまでぼんやりと聞こえてきた街の喧騒がふっ、と止んで、音が消える。
ぞわりと背筋に寒気が走った。
(何か……いる!)
直感がそう告げる。痴漢だろうか。それともストーカー?
やや露出の多い服で繁華街に来てしまったことを後悔する。
(……!!!)
後ろを振り返ったその瞬間、何かと目があった。あれは……自分?
いやいや、鏡に映った自分の姿じゃないか。何を慌てているのか。
(でも、どうしてこんなところに大きな鏡が……?)
次の瞬間、視界が暗転した。
*
意識が戻ると、身体の自由が利かなくなっていた。
まるで誰かに操られているかのように。意識と五感はあるのに、自由に動かすことができない。
下半身がひどくスースーしていて、大切なとところが露出していた。
(なに……これ……!私何やってるの!!)
部屋で一人でする秘め事を、道のど真ん中でしていた。自分の指が、敏感な所を刺激している。
(ん……、そこ気持ちいい)
まるで気持ちいい所を知り尽くしたかのような指さばき。秘裂をなぞるようにしてぎゅっと豆の所を押し上げるのが好きだ。
(って!そんな事してる場合じゃない!)
いまどんな状況にあるのかを把握しようとする。さっきまで練習をしていて、バイトに向かっていて、そして……
(バイト……いかなきゃ……ん……っ)
思考を邪魔するように気持ちいところを狙ってくる。練習の疲労がじわりと染み出してきて、眠気が包み込んでくる。一回イッたら、そのまままどろみに飲み込まれてしまいそうだ。
そんな姿をじっと見つめる瞳の姿にも、気づくことはなかった。
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ねこトトラ@猫虎屋
2021-08-10 06:06:32 +0000 UTCはると
2021-08-09 08:22:41 +0000 UTCねこトトラ@猫虎屋
2021-08-08 16:41:27 +0000 UTCカイビャク
2021-08-08 05:18:18 +0000 UTC