アオイの島、ジョカの島、秩父の島、京都の島などの一部を除くと売春が禁じられている島がほとんどだ。だが法の穴を突く脱法風俗とも言えるソープランドが世界的な拡がりをみせ始めていた。
あくまでも銭湯の従業員が客の身体を洗ってあげるというサービスで、その過程で何が起きても店は関せずというスタンス。
実際はそこで性行為が行われることがほとんどである。
だが身体を洗うという建前を持っているだけに、マットプレイなどある程度のスキルが求められ、需要の高さの割に嬢のなり手は少なかった。一人の嬢が一日に何人も相手しなければならず、また妊娠の危険も高いため、嬢の消耗が激しい。そこで注目されたのが冒険者ギルドと、その育成機関である茶熊学園である。
茶熊学園では校長の方針により、校友も含めた女子生徒全員が、ソープ実習を必修課目とされた。
即戦力として活用するためである。
*
ソープ実習は、まずは慣れるため、初めは女の子同士で行われる。
自由に相手を組めたので、セツナは迷わずトワを選んだ。ほかに思いつかなかったからだ。はじめはトワが嬢役で、セツナは客役になった。
「お客様、いかがですか?」
「う……うん。気持ちいいけど…。でもなんだかノリノリだね、トワ。」
「そうでしょうか。」
トワは全身にローションを塗りたくった身体で、抱きついてきていた。ぬるぬるの身体が擦れて不思議な感じがする。
「あ!最初にあれをするのを忘れていました!」
たしかマニュアル動画では、最初にディープキスをすることになっていた。
「そういえばそうだね。」
「では、失礼します。」
トワが顔を近づける。目を閉じて待つと唇が触れた。だがそれで終わるのではなく、舌を絡ませてくる。大人のキス。その唇の柔らかさと、舌の絡む感触に、とろけそうになる。
「ん……はっ……」
10秒ほどそうしていただろうか。さすがに息が苦しくなって、お互い離れた。これはやばい。癖になりそうだと思う。
「あーあ、ファーストキスもってかれちゃった。」
セツナは動揺を隠すようにちょっとおどけて言ってみる。
「奇遇ですね、私もです。」
「でも女の子同士ならノーカンかな?んっ!!」
間髪置かずに、またディープキスをされた。これはマニュアルに無い。不意打ちだった。
「ふふ、ではこれはセカンドキスですね。」
「そんなのないってば!」
お互いドキドキするのを隠すように、おどけて笑った。
セツナはこうして身体を重ねてみて、トワが改めて魅力的だと思った。
自分が男なら絶対に惚れてしまう。きっと放っておかないだろう。そう、自分が男なら。
だがよく考えると、もう少ししたら、トワのこのご奉仕を男が受けることになるのだ。こんなことされたら絶対惚れるだろう。それがなんだか嫌だ。知らない男と身体を重ねるトワなど考えたくもない。
もちろんそれはセツナも同じなのだが、自分のことよりも、トワが見知らぬ男に抱かれるのが面白くない。
トワが望むなら、一緒にこの学校を辞めることだって…。今ならまだ間に合うはずだ。
「ねえ、トワ、ほんとにこの実習続けるわけ?」
「私はこうしてセツナと身体を重ねられて嬉しいです。」
「でもさ、このままいくと男と……んっ!!」
トワの太ももがあそこに押し付けられ、滑らかに摩擦してきた。敏感な所がローションでぬるぬるの状態で擦られて、えっちな気分にさせられる。
「今は私のことだけ考えてくださいね。」
「ん……あっ!!!」
太ももがだけでなく指で丁寧に愛撫され、気持ちよくて声を出してしまう。
大切なことを伝えるはずだったのに、何を言うべきか忘れてしまった。
結局トワに何度もイかされてしまい、攻守交代することもできずに、息も絶え絶えでこの時間の実習は終わってしまった。
はると
2022-03-19 14:35:22 +0000 UTC