多くの冒険家が挑んでは、その凶悪な罠やモンスターによって命を落としていく難攻不落のダンジョン。
そのそばに建てられた復活の神殿では、"セーブ"することができる。
遺伝子データを神官の胎内に注ぎだすことで、その時点での自分のレベルや能力を大いなるセーブのルーンに書き込むことができるのだ。
そうしておけば、もしダンジョン内で命を落としても、セーブした段階のレベルや能力値で復活できる。
だが1度ロードしたら消えてしまう上に、セーブ費用は1回10万Gと割高だ。
しかしそれは決してぼったくりなのではなく、セーブ係にもそれなりの労力が伴うからだ。
確実にセーブするために、一晩で10ml以上の精液を注ぎ込む必要がある。一度の射精で平均2~3mlほどなので、万全な体制で挑んでも5回程度必要であり、それだけ出すために6時間以上行為に及ぶ場合もある。
一晩中セックスし続ける必要があるため、終わる頃には冒険家も神官もクタクタになっている。その前に精も魂も尽き果てて力尽きる冒険家もいるが、そうなればセーブは失敗である。
故に神官は、性技に長けた”遊び人”あがりの女性がなる場合が多い。
ファナは独身時代からこの神官の仕事を続けているが、結婚後も引き続きセーブ係を任されていた。すでに84人分のセーブデータが彼女の中に記録されているので、辞めたくてもそう簡単に辞めるわけにはいかない。
もっともファナ自身、この仕事を気に入っているため、特に辞めるつもりはないようだが。