「フェネッカ・クロッカ、ただいま戻りましたーー!」
ギャング団シガーファングのアジトに軽快な声が響く。
とある企業への潜入任務を終え、正式にシガーファングに復帰することになったフェネッカは、ギャング団のボス、ジェイクの部屋に報告に来ていた。
「おう、お疲れ。」
「いやー、大変だったんですよー!。巨大なロボまで出てきちゃてー!」
起きた出来事を面白おかしく説明しているうちに、ボスが話を遮った。
「報告はもういい。服を脱げ。」
「ふぇ?」
「久々に可愛がってやるって言ってんだよ。さっさとしろ。」
ギャング達にとって女を抱くことはコーヒーを飲むことと同じくらいの感覚だ。
ボスが商売女らしき女性を部屋に連れ込んでよろしくやっているのを見たのは一度や二度ではない。構成員の女性も、基本的にボスの愛人役を務める。新人のフェネッカもまたその毒牙から逃れることはできなかった。団に入って数日で処女を散らす羽目になった。
だがシェリルの会社でしばらく過ごしていた影響で、そのことをすっかり忘れていた。いや、忘れようと思っていただけなのかもしれない。
「あのう……拒否権なんかは……」
「あるわけねーだろ。」
「ふぇーん……。ですよねー」
観念して服を脱いでいく。ここはそういうところなのだ。それがルール。
思えばカルマにも随分傍若無人な振る舞いをされたけど、手を出してくることは決してなかった。まあ童貞っぽい雰囲気はあったけど。だが無茶を言うことがあっても、一人の人間として尊重されていたことを改めて認識する。
しかしここでは自分は性欲解消に使われる道具の一人に過ぎない。
「はうっ……!」
黒革のソファに寝かされて一通り弄ばれたあと、ボスの剛直がぬるりと入ってくる。久々の感覚だった。もう痛みはない。
「はぁ……んっ」
お腹の底から熱い快感が突き上げてきて、艶のある吐息をつかせる。こうなればもう愉しむしかない。その感覚に集中して身を委ねることにした。
その時、部屋の扉がノックされた。
「ボス、報告があります。」
「ジョンか。入れ。」
「えっ……!」
とっさに身体を覆い隠そうとするが、身に纏うものは何もなかった。
ギャング団の同僚が部屋に入ってくる。恥ずかしさで死にそうになるが、ボスはセックスを続け、やめようとはしなかった。
「い、E地区のみかじめ料の回収状況についてです。」
「うむ。」
「回収率は現在96%となっており、残りは……」
二人は報告のやり取りを続ける。
だがジョンは話しながらもチラチラとこちらを見ているようにも感じた。
ジョンは新人のフェネッカに何かと世話を焼いてくれる頼れる先輩の一人だった。そんな相手に裸を、ましてや犯されているところを見られたくはなかった。
こころなしかジョン先輩の声が上ずっているようにも聞こえる。だが何事もなかったかのように振る舞っていた。
「……んっ……」
フェネッカは恥ずかしさで真っ赤になりながらも、必死に声を出さないように息を止める。
だが報告を聞きながらも、ボスはピストンを止めない。それどころか的確に弱いところを突いてくる。硬いペニスでGスポットをえぐるようになぞられて、声を抑えることができないほど感じていた。
「んぁ……っ!はぁっ!!……っ」
「報告は以上となります……。」
「おう、なかなか頑張ってるじゃねぇか、ジョン。ボーナスをやろう。」
「恐縮です。」
「こいつを、後で抱いていいぞ。」
「ふぇっ!?」
「ほ、本当ですか!ありがとうございます!」
ボスの女に無断で手を出せば厳しい制裁が待っている。だが、許可がある時は別だ。時々こうやっておすそ分けがもらえることもある。
「こいつのこと気にしてるみたいだったからな。フェネッカ。相手してやれよ。」
「ふぇぇぇっ…」
*
「どうしたのフェネッカ。元気ないみたいだけど。」
「べ、別になんでもありません。元気ですよ!」
「そう……。」
定時で退勤し、いつものようにリルテットとカフェテリアでお茶をしていた。
こうして違う職場から合流するのは久々だ。しばらくは一緒に働いていたので少し残念な気もするが、この時間があるので寂しくはない。
「リルテットさん!あとで薬局に寄りませんか?」
「薬局?いいけど。何買うの。」
「ピルを……いや、何でもありません。」
「ああ、生理痛がきついんだ。別に恥ずかしがることじゃないと思うけど。」
「は……はい。そうなんです。月のヤツが重くて…」
ピルは避妊だけでなく、生理痛や生理不順のときにも服用されることがある。
「でもフェネッカはもう5日前に終わってなかったっけ。」
「え!どうして知ってるんですか…!」
「ふふふ、ないしょ」
リルテットが不敵に笑う。
でもフェネッカはそれで気付いてしまった。生理明けの5日目。生理周期が順調ならば今から数日以内に排卵が起きる。元気な精子は子宮内で5日間くらい活動するので、その期間が重なると受精が起こりうる。つまりは今の時期がちょうど危険日だということだ。そんな時期に二人に膣内射精された事の重大さを。
今のフェネッカの胎内には、排卵される卵子を今か今かと待ち受ける精子が2人分も満たされているのだ。
あれからシャワーも浴びていないので、たっぷり出された二人分の精液が逆流してきてパンツが気持ち悪かった。
このままだとジェイクかジョン、どちらかの子供を孕んでしまう可能性は高い。
まだ卒業したばかりの16歳だ。この歳でギャングのママになるわけにはいかない。
薬局でアフターピルを買ってきて早く飲まないと…。その事で頭が一杯になっていて、リルテットとの会話も上の空だった。
後で薬局に寄るも、アフターピルは医師の処方箋なしに一般販売はされないことを知って、その日は諦めざるを得なかった。
結局リルテットに相談することも出来ずに、次の日を迎えることになる。
ねこトトラ@猫虎屋
2020-10-06 15:40:23 +0000 UTCrny
2020-10-06 10:42:09 +0000 UTCねこトトラ@猫虎屋
2020-10-06 03:04:40 +0000 UTC