「ねえねえカスミちゃん。学園祭で何やるか、もう決めた?」
「まだ決めてないけど……」
「じゃあ、一緒に喫茶店やろう!」
自主参加の出し物は何も考えていなかった、そもそもやるつもりもなかったカスミだが、ツキミの押しの強さに負けてつい首を縦に振ってしまう。
他のメンバーはエクセリアやルウシェなど綺麗どころが何人か。
メイド喫茶だとは聞いていたが、当日ツキミに渡された衣装は信じられないデザインだった。
「ちょっとこれ、胸が丸見えじゃない。」
「うふふ~~可愛いでしょ~!?裁縫部が作ってくれたんだよ~」
「可愛いとかそういう次元じゃない。衣装として成り立ってない。」
「いいのいいの。このほうがみんな喜んでくれるよ。あ、いらっしゃいませ~~♪」
「こら!ツキミ、待ちなさい!」
そのままこの格好で接客を強いられることになってしまった店員たち。
ちなみに生徒会の承認は、元副会長への色仕掛けによって無理矢理通したらしい。
カスミはなんとか胸を隠しながら接客にあたろうとしたものの、どうしてもそれには限界があった。
客たち、そのほとんどが男子であるが、視線が突き刺さるようにギラギラとしている。
しばらくした頃、ツキミが宣言した。
「それじゃお待ちかね。ダウンタイムの始まりです~!いっぱい、楽しんでいってね~」
教室中がわーっと盛り上がった。ダウンタイムはハッスルタイムとも呼ばれ、おっパブなどにおけるお触り可能時間のことである。
客が店員に直接触れることが許され、より濃厚な接触ができる。店にもよるが、そこからこっそりえっちに発展してしまうこともある。
「ちょっと、ツキミ、どういう……」
「ふふふ、学園祭なんだから、ここは楽しんだもの勝ちだよ!」
「私はそんなこと、やらないから…」
だがその場の雰囲気がそれを許さなかった。それぞれの女性店員の前に、わーっと一気に男たちが群がっていく。
だが乱闘騒ぎになるようなことはなく、男たちは理路整然と列を作って並んだ。妙に紳士的だった。というのも、店員をイカせることが出来たら、料金が無料になるサービスが発表されたからだ。力任せのレイプではそれは難しい。
横では早速ツキミが男とセックスを始めていた。他の店員たちもなし崩し的に本番えっちを始めていく。
もはや、やっぱり辞めますとは言えない雰囲気だった。
カスミの脳裏に二人の男の顔が浮かんだ。
一人は許婚。親同士が勝手に決めた婚約であり、今の所は結婚するつもりは毛頭ない。だが全く意識していないわけでもなかった。
もう一人は赤髪。友情覚醒と称してカスミの処女を奪った張本人でもある。
二人に義理立てする必要は別にないと思っていたが、それでもいくらか罪悪感は感じる。
だがカスミは、そもそも許婚などという制度に不満があった。
自分の人生くらい、自分で決めたい。親とか、家とか、掟とかに縛られるのは馬鹿馬鹿しい。この学園で普通の学生生活を過ごしてみて。そう感じる気持ちが強くなっていた。
だからこれはささやかな抵抗。自分がやりたいようにする。貞操を守る必要なんてどこにもない。
「あ、あの……ここでしょうか…」
「ち、ちが!そっちじゃない!」
いきなりお尻の穴に突き立てられそうになってびっくりした。
カスミの後ろに、見るからにおどおどした態度の男が立っていた。その様子から、ひと目で女性経験が無いことが伺える。緊張してどうすればいいかわからないようで、硬直していた。
それを見てふっと笑みが漏れる。そして少し心の余裕ができた。
「もうちょっと下………。そう、そこ。」
「は、はいっ!」
「そう、そこにゆっくり入れて。ゆっくり……。ん……」
カスミは気がつけば自ら誘導していた。胸を露出しながら接客をしていた時点で、すでに十分に濡れていた。遠慮がちにまごつく男の所作にもどかしさを感じるくらいで、ぬるりと全部入った時はふうっ……っと深い息をついた。
ここに男のそれが入るのは久しぶり。赤髪のしか経験したことがない。あれよりちょっと小さいかな。なんてつい比べてしまったりもする。
男は焦ってピストンしようとしているが、途中で抜けたりして苦戦しているのがわかった。
そうこうしているうちにびくびくと痙攣してゴムの中に射精してしまう。
「あ、ありがとうございました!」
男の晴れ晴れとした声に、不思議な優しい気持ちが生まれていた。これがこの男の初体験になったのだろう。そう思うとなんだか嬉しい。
「じゃ、お邪魔するぜ。」
「はぁん!、ちょっと…はげし……ダメ、あっ!アッ!……アアっ!」
次の男の容赦ない攻めには、あえなく陥落するカスミであった。
ねこトトラ@猫虎屋
2020-10-04 10:13:27 +0000 UTCミニュウ力
2020-10-03 15:17:13 +0000 UTCねこトトラ@猫虎屋
2020-10-02 17:56:17 +0000 UTCDgr007
2020-10-02 13:17:59 +0000 UTC