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【全体公開】ありがとう Twitter

今年も、私は一年で一番大切な日を迎えることができました。季節が巡っていく度に、私も何か成し遂げなければという焦りが募ります。


最後に同人誌を出してから、もうすぐ丸一年が経とうとしています。その間、私はたくさんのことを考えました。


何年も前に、私は、Twitter で素敵なイラストを見つけました。私はそのイラストに心を奪われて、耐え難い気持ちになり、いてもたってもいられなくて、その絵のファンアートを Twitter に投稿しました。そして、そのファンアートを原作者の方に見てもらえて、本当に嬉しかったのです。


調子に乗った私は、もっとたくさんの「好き」という気持ちを、さらにファンアートとして描くようになりました。それは、ここには書ききれないくらい、話し出せば止まらなくなるくらい、本当に楽しくて濃厚な時間でした。まるでふわふわと空を飛んでいるような、夢のような時間でした。


そして、そのような刺激があったからこそ、絵を描く苦しさや絶望感を乗り越えて、たくさんのイラストや同人誌を生み出すことができました。


しかし、Twitter の良さはそれだけにとどまりませんでした。自分が一次創作をする側として、誰かからの「好き」を貰うことができたのです。あふれ出る「好き」という気持ちを、言葉やイラストという形に変換して贈ってくれたということが、嬉しかったのです。私は、自分が何か特別な存在になったような気がして、陶酔していました。


Twitter という場所では、いろいろな人が、それぞれの「好き」を持っていて、それぞれの形で表現をする。誰かから誰かに贈る「好き」という想いが、私たちを包みこんでいたように思います。


私はこの場所が大好きでした。


しかし、世界は変わらずには居てくれませんでした。


無料の Twitter API や UserStream が廃止され、空中リプライを追うことが難しくなりました。また、認証バッジは誰でも購入可能になり、インプレゾンビが登場しました。そして、おすすめ欄が追加され、おすすめのアルゴリズムが変更されました。その結果、見たくない話題や炎上のツイートを頻繁に目にするようになりました。


もちろん私企業ですから責めるつもりはありません。もしかしたら、このような改革がなければ、もう Twitter 社は破産していたかもしれません。それでも、楽しかった場所はなくなり、怒りや悲しみが渦巻く場所になってしまっていました。


さらには、テクノロジーの劇的な進歩がやってきました。機械を使えば様々なことが簡単に出来るようになった結果、多くの常識が変化しました。絵の精密さや文章の長さだけでは、その人の愛の深さや想いの強さ、あるいはそれまでに積み重ねてきた努力の大きさを、測ることができない時代になってしまいました。


逆に言えば、もう努力だけでは人に価値を提供できないということでもあります。ただ同人誌を出し続けるだけでなく、自分はどんな絵を描くのか、自分は何のために描くのか、そういったことを模索していく必要がありました。


私にはもう、SNS を続ける元気は残っていませんでした。


それでも、かつての Twitter という場所が、人の愛を橋渡しし、私に幸せな時間を与えてくれたことに変わりはありません。その幸せな時間があったからこそ、私はこれからも、絵を描くことを辞めたくはないのです。


ありがとう、Twitter。


R.I.P. Twitter。



ありがとう、みんな。




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