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早いもので、設立から10年が経ちました。
処女作となる「【実験】いつも突っかかってくる生意気な妹を無視しつつ最大限の愛情を与える一ヶ月のお話」の配信開始日が5/30であることからしても、ちょうど節目の10周年を迎えました。
妄想研究所の黎明期を支えてくれた【実験】シリーズ、無視シリーズ、そして勇者物語、添い寝フレンド、おませな鈴、耳リフレ!。本数こそ少ないですが、一つ一つを大切に作ってきたからこそ、それぞれ大切な思い出です。
10年間、脇目も振らずただただ我がままに突っ走って制作を続けて参りましたが、そんな唐変木な人間を陰ながら応援くださる皆さまのおかげで、大きな休止期間もなく創作活動を続けることができました。
我がままに生きてきたのにも関わらずこんなにも愛されるなんて、きっと私は音声サークルの中で一番の幸せ者です。
これまでの10年間、ありがとうございました。
これからの10年は、どうすれば皆さまにお返しできるのかをひたすらに考えて制作を続けていけたらと思います。
さて、『妄想研究所』設立10年記念企画と表して鋭意制作されていた新作「新感覚バイノーラル『テレバーチャルヘッド』を体感しよう!」が本日6/10(土)0時から各プラットフォームより配信開始されました!
- DLsite -
- FANZA -
『テレバーチャルヘッド』は、頭を動かしながら視聴することを前提に制作された音声作品及びその視聴方法を指します。
現在普及されていますバイノーラル音声は、頭を静止させたまま視聴するように設計されていますが、本作はその当たり前を覆して今まで以上の音像定位を味わいつつ、能動的で没入感のある音声体験をすることを目的として制作されました。
とはいえ、制作者である三浦自身も、「どういう内容が一番『テレバーチャルヘッド』に相応しいのか?」といったところはサンプルが少なすぎるが故によくわかっていません。そこで今回は、それほど頻繁に顔を動かすことなく視聴できるように設計をしております。
そしてまた、「頭を動かすことがやっぱり煩わしいな」と感じる方にも十分楽しめるよう、作品のシチュエーション・内容そのものもしっかりこだわって制作しました。2キャラいるうちの片方が舐めている間、その音とリンクする台詞をタイミング良く読ませるところは、結構な没入感を得られるはずです。こういった抜け目ない音響設計は「妄想研究所らしさ!」を感じていただけるのではないかと。
また、全体のシナリオの傾向として「頭を動かすことを楽しいと思ってもらう」ように、妄想研究所初のシナリオ監修をいただいております。これにより、皆さんがより一層“しぃな”に対して良い印象を持ってもらえるようになれているはずです! もうめっちゃ褒めてきますもんね、“しぃな”。言葉のご褒美と肉体的なご褒美を兼ね備えている。まるで魔性…! ま、接客モードの皮が剥がれれば普通の女の子ですけどね。トラックを追うごとにだんだん緩くなってくるのがきっとわかってくるかと。
……
…………
…………いやお前本当顔面いいな。ちゅっちゅっ。
イラストは『かるたも先生』に描いていただきました。
私はとにかく「目が美しい」方を好きになる傾向がございまして、それプラス『かるたも先生』は彩色の柔らかくも濃淡のある色彩が好きで、描いていただくこととなりました。
服装については足元を除く一式を丸々指定したため、結構思い入れがあります。色味からわかる方もいらっしゃるかもですが、当初の予定では2022年秋に発売される予定でご依頼しておりました。それが4/30に延期され、5/30となり、6/10となりました(汗
かわいい……。顔面良すぎる。でもポージングのパターンサンプルをいただいたときからどれも可愛かったのでそもそもの造形が良すぎる。好き。やはり自分のキャラクターがこうして形になる瞬間がたまらなく気持ちいいし嬉しい。これだから創作はやめられねェんだ…!!
本プログラムは「2020年6月」に始動されました。
きっかけは、とあるブログから「総額1000万円のダミーヘッドマイク」というのもを拝見して、「何がどう違うんだろう?」「自作でどうにかならないのか?」と気になり、音響についての書籍やネットに公開されている論文を閲覧するところから始まりました。
やはり音響、特に頭部伝達関数を知るにはダミーヘッドマイクそのものの理解も並行して進める必要がありました。
同人界隈ではスタンダードとなっている「Neumann KU100」は、音楽業界向けに製造されているものです。ご存知の方なら当たり前かと思いますが、KU100には頭頂部の両サイドに一点ずつ、そして首の後ろ側に一点ほどワイヤーを引っ掛ける部分が備えられておりまして、いわゆる「三点吊り」ができるように設計されていることからわかるように、コンサートホールの使用も兼ね備えているほどのバリバリの音楽業界向けです。
他のバイノーラルマイクとの大きな違いは「スピーカー再生に対応している」ことです。バイノーラルマイクで録られたものはイヤホンで視聴するしかないと思われがちですが、KU100はスピーカー再生の互換性を持っていることが大きな特徴です。ダミーヘッドマイクとして業界スタンダードであるGRAS社KEMARやB&K社に備え付けられていないことから見ても、いかにKU100が音楽業界向けに作られているかがよくわかりますね。
「そんなKU100の中身はどうなっているんだろう? 何を使っているんだろう?」
てことで買ってきたKU100を分解してみたりしました。
「たくさん部品がついてる^〜」
「案外単純な接続方法なんだねぇ」
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その過程で、関東にあるダミーヘッドマイク製造会社へ赴いてお話を伺ったり、資料をいただいたり、実機体験をさせていただいたりもしました。
耳介のサイズ、形状、硬度が結構種類があるんですよね。唇模型も備えているダミーヘッドマイク(正確にはHATS)もありました。
そんなある日、偶然にも発見したのがとあるインフルエンサーさんが実機紹介していたアンビソニックマイクの体験動画でした。
その動画では、インフルエンサーさんの顔の動きに合わせて左右に顔を振ると音が追随して変化する、というやり方でアンビソニックマイクを紹介していました。
大して立体感を感じない、けれど一応ステレオである音。あ〜アンビソニックマイクだなぁ……と感じていました。
ですが、顔を動かすと……
途端に、音に定位感が生まれてきました。
前方から音がやってくる感覚。顔の肌に突き刺さるかのような。
本当に驚きました。
そこからは夜な夜な論文を読み漁る日々が続きました。
英語も多かったり聞き慣れない単語も多いため、無知な自分にとってはとても時間がかかることでした。ダミーヘッドマイクのマニュアルも海外製がほとんどですから全部英語です。周波数特性の図表一つ取ってもさっぱりわかりません、ていうかこれは周波数特性なのか?
……そんなこんなで、『テレバーチャルヘッド』の制作へと踏み出すのでした。
(制作日記その1 - 完)