ガンダムファイトで散々嬲られた借りを返すべくファサリナに向けて怒涛の攻撃を仕掛けるアレンビー。
だが突如、彼女の攻撃を遮るようにお腹に迸る烈痛。
その衝撃に思わず止まる攻撃。
アレンビーは全身に奔る不快感に体を震わせながら、己の腹部に突き刺さった物体を見た。
「あ"……ッ、ア"ァ"…ッ!!」
「フフフ…」
微かに笑うファサリナ。
アレンビーの腹に突き刺さった鉄棒は、彼女が隙を突いて繰り出した変形ロッド…三節混であった。
「初めてお見せします。これが私の得物…流体金属製なので普段は腿に巻き付けています」
「エ"ッ…オ"ォェェッッ!!!」
「苦しいですか?そうですよね…今この混が打ち抜いたのはアナタの"経穴"…いわゆるツボと呼ばれる箇所です」
「ウ"ェ"ッ!!エェエ"エ"エ"エ"エ"ッッッッッッ!!!!!!!!」
「心身の正常な生理活動を維持する"気血"の通り道たる経脈の中でも、特に重要な結節点である"経穴"…そこを適度に刺激すれば心身に良い効果をもたらしますが…逆に過分にダメージを与えると効率的に過大なダメージを与えることが出来ます」
ズボッ!
「ぐほぉウ"ッッ!!!」
不意に腹にめり込んだロッドを引き抜かれ、呻き声を上げるアレンビー。
「オ"ゥエ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"エエ……………」
ロッドで突かれた部位をキツく両手で抑えながら、みっともなく舌を突き出し悶絶するアレンビー。
まるで腹の中を激しくかき回されたかのような疼痛が彼女を苛む。
そしてそのダメージに意識が全集中している今の彼女には、背後から迫るものに気づく余裕など微塵も無く…
ガバッ!!
「っえア"ッッ!!??」
突然肩口を抑え込まれるアレンビー。
「ぇあ"ッ!?な、なにコレェッ!!???」
突如背後から羽交い締めにされ身動きが取れなくなってしまったことに、気が動転し喚き散らす。
「フフフ、やはり貴女は背後への注意が散漫ですね」
自分が密かに呼び寄せたガンダムファイターに拘束された彼女をあざ笑うファサリナ。
「ア、アンタ一人じゃなかったのッ!?ィっぐッ!!??」
「あまり暴れるとお腹のダメージを悪化させるだけですよ、アレンビーさん?」
そう言いながらゆっくりと彼女の方へと歩み寄ってくる。
「やはり貴女はそうして羽交い締めにされて、そのお腹を無防備にさらけ出している格好がよく似合ってます、フフ…」
「こ、この…卑怯者ッ!!」
「私は"ガンダムファイター"ではありません。"勝負事"などどうでもいいのです」
「私の望みはただ一つ…アナタが苦しみ悶える姿、ただそれだけです」
「ッ!?」
不意にアレンビーの腹に向けて手を差し出すファサリナ。
その長い妖しい人差し指が、彼女が着用させられたノースリーブシャツのボタンの一つに触れる。
「う"…ッ!?」
服ごしとはいえ、指で突かれ思わずビクッと反応してしまうお腹。
「いい事を教えてあげましょうか、アレンビーさん?」
「な、何なのよ…!?」
「今アレンビーさんが着用しているこの衣装…妙にお腹に"ボタン"がたくさんついてると思いませんか?」
「はぁッ!?ボ、ボタンが何だってのよッ!?」
「フフ、このボタン…これは全てアレンビーさんの正中線に並ぶ経穴に沿って取り付けられています」
「ッ!?」
「先も話した通り、経穴は人体の急所にも等しい箇所…すなわちこのボタンは貴女のお腹に存在する"弱点"を示しているに他なりません」
「なッ!?」
不意にボタンから指を離し、今度は先ほどロッドの先端がめり込んだ部位を指さすファサリナ。
そこには先のロッドの一撃で腹の奥へとめり込み、シャツから引き千切れそのまま皮膚に埋もれてしまったボタンが存在していた。
「ほら、先ほど私が打ち込んだ箇所…ここは"水分"と呼ばれる経穴。先ほどこの"水分"を潰されたことでアレンビーさんのお腹の中心を走る経脈は激しく傷つき、そしてそこを奔る気血も乱れ、貴女の身体に大きなダメージを与えることが出来ました」
そのままめり込んだボタンを指で軽く押すファサリナ。
「うぐぁぁぁッッ!!!!」
軽く押し込まれただけで激痛が生じ、それがお腹から全身へと駆け巡る。
「…そしてまだボタンはこんなに付いています…果たして全部これを"突かれたら"…貴女はどうなってしまうでしょうか?フフフ…」
頬を赤らめながらどこかしら恍惚とした表情で笑いかけるファサリナ。
「私…想像するだけで…もう我慢できません…」
ボタンから指を離し、再びロッドを構えるファサリナ。
そしてその先は次なるボタンへと向けられていた。
「さあ、大いに咲き乱れてください。そのお腹を滅茶苦茶にされて…!!」
「!!、や、やめ…ッ」
ドシュッッ!!!!
「オ"ッッッッッ!!!!!!!??????????」
再びアレンビーの腹の中で痛みの爆弾がさく裂した…
【続】