かつてルパンと一時期コンビを組んでいた女義賊「キャット」の娘、レベッカ・ランバートことベッキー。
何者かに殺された母の死の真相を突き止めるため、その死に深い関わりがあると睨んだマルコヴィッチ一味の目を自身に引き付けるため、ルパンの模倣犯罪を繰り返していた彼女の前についに組織の一員『白竜』が彼女の前に現れる。
だが襲撃を予見していた彼女は先手を取り、彼の背後から銃を突きつけ、自分をアジトに連れて行くように要求するのであった。
「私をアンタ達のアジトに連れていって」
「………」
背後から現れたベッキーに対し、ゆっくりと白竜の体が振り向く。
「動かないで!!」
牽制するベッキーであったが、構うことなく彼女に対し完全に正面を向く白竜。
「手、手を上げてッ!!」
銃を突きつけられているのにまったく動じることがない様子にさすがに焦りを隠せなくなるベッキー。
そしてあろうことかゆっくりと彼女に向かって歩み始める。
「…こ、来ないでッ!!」
いくら大人たちを翻弄するだけの腕前を持っていても、所詮は17歳の少女に過ぎないベッキー。
その威圧感に気圧され、思わず銃の引き金を引いてしまう。
ビインッ!!
僅かに金属を弾くような音が響く。
ガチッ!!
「…えっ!?」
何かに引っ掛かったように止まる引き金。
「な、なにッ!?」
突然の銃の異変に思わず、一瞬意識が白竜から逸れたその瞬間であった。
ビインッ!!
再び鳴る微かな金属音。
ベッキーの体の"中心"に思わぬ衝撃が走った。
【続】
みやりん
2024-07-23 12:56:41 +0000 UTC