プレゼントふぉーゆー
Added 2019-12-11 13:41:12 +0000 UTC珠烏「ふんふんふふ~ん」
ネベト「あら珍しい、手紙ですか? お友達宛?」
珠烏「ちがうよー、クリスマスプレゼントのお願い書いてるの!」
ネベト「なるほど! サンタさんも急な需要増加で最近は忙しいですからねー……
ちなみに私も今年はでずにーらんどのペアチケットをお願いする予定です!」
珠烏「へぇ~でずにーらんど? っていうのはよくわからないけどいいね!」
ネベト「こんどお土産買ってきますよ~! んで、珠烏さんは何をお願いしているんです?」
珠烏「世界の半分」
ネベト「うん、それは無理がありますね。サンタさんは悪事に加担してくれないってセトがいってた」
珠烏「ううん? 私、今年はサンタさんにはお願いしないよ」
ネベト「えっ? じゃあ誰にお願いを? てっきりサンタと知り合いのセトに手紙を届けてもらうものだと思っていたんですが……」
珠烏「サタン様だよ!」
ネベト「魔王信仰者っ!? あ、あの、宛先間違って……間違ってないな願い事世界の半分だし宛先は魔王でいいのか……!?」
珠烏「よーしできたっ! もし世界の半分をもらえたら、さらにその半分はセトくんにおすそわけしてあげるんだー」
ネベト「世界をお徳用1/4カット野菜みたいな扱いにする子初めて見た……!」
珠烏「んでその後はセトくんと結託してサタン様が持ってる世界のもう半分を奪って世界征服するんだ~
楽しみにしててね、ネベトちゃん!」
ネベト「どうして……どうして珠烏さんがこんなことになるまで放っておいたんだ!
誰のせいなんだ! セトか! セトしかいない!」
◇
ネベト「先手必勝、死の呼吸三の型エジプトカラテ純情派!」
セト「ぐわーっ!」
ネベト「悪は倒れた……ッ! あ、これ私のクリスマスプレゼントのお願いの紙です。サンタさんによろしく」
セト「いやまて、俺はまだ何もしていない! ちゃんと説明をしろ!」
ネベト「珠烏さんが世界の半分を欲しいのでサタンにお願いしようとしてるんですよ!」
セト「世界の半分をサタンに……!? その発想はなかった……やはり鳥公は天才か……」
ネベト「何感心してるんですかっ! ていうか貴方もサタンに世界の半分要求したらサタンが持ってる世界の在庫が無くなっちゃいますよ!」
セト「待てそもそも何故世界をもらえる前提で話を進めているんだ? 微粒子レベルの確率でもらえないこともあるだろう」
ネベト「貰える可能性のほうがずっと無いですけどね!
何さも当然の権利のように貴方達は……! ほんとに! 教育に悪いっ!」
セト「落ち着けよ。まあサタンのやつは子供好きだから適当にあしらってくれるだろう」
ネベト「え? 知り合いなんですか? セトってサンタさんとも知り合いだし意外と交友関係が広い……?」
セト「金星同盟でちょっとな……ちなみにサンタとは手動空宙船舶賠償責任保険の講習会で知り合った仲」
ネベト「その無駄に高いコミュ力をホルス様との仲直りに使えばいいのに……」
セト「あいつと仲良くするぐらいなら最近若者の信仰を獲得できて調子に乗ってる女神共にいびられる方がずっとマシなんだが???」
ネベト「うわ……どこの神様も俗っぽいんですね……私はそうならないように清く正しく美しい女神にならなくちゃ……」
セト「もうすでにだいぶ俗っぽいぞ諦めろ。えーとなになに、クリスマスプレゼントはでずにーらんどのペアチケ」
ネベト「昇龍拳!」
セト「ぐわーーーーっ!」
◇
◇
◇
セト「全く、何故俺がこんな目に……! 俺はただ! にっくきホルスに!
警戒されないうちに目の前でエジプト破壊爆弾を炸裂させてやるかを考えていただけなのに……!」
サンタ「何度も言っているが、うちのプレゼント配送システムを悪用したら向こう70年安売りワゴンセールのお菓子しかあげないからね」
セト「お願いしてもいないのに勝手に置いていくから惨めな気持ちになるやつだ……」
サンタ「ふぉっふぉっふぉ。しかし今年もお願い事が多すぎて一人では配りきれないので助かるよ」
セト「そして手伝うとも言ってないのに手伝う前提みたいに話を進めるから断りにくいやつ!」
サンタ「いやね、人手が足りないというのは本当なんだよね……
最近はスク水にタイツを履いた包帯だらけの謎の美少女とかも手伝ってくれるんだけども……」
イシュア「……それほどでもない」
セト(本人!!!!!!)
サンタ「褐色肌で小悪魔的な女の子も手伝ってくれてるんだけど……」
無々夢「いつでも頼ってくれて良いのだぞ?」
セト(神の敵!!!!!!)
サンタ「あと明らかに見た目が高潔な天使なのに妙にバイトなれしている子とかも……」
ミシェル「お姉ちゃ~ん!!! またラッピング失敗しちゃったよ~~!!」
無々夢「全くしょうがない妹だな……今回だけだぞ?」
イシュア「それ去年も聞いたな……」
サンタ「手伝ってくれてるんだけどこの通り、マンパワーが足りないんだよね」
セト「とりあえず天使はクビにしたほうが、いいな」
サンタ「手伝ってくれれば君が持ってきたお願い事、ちょっとグレードアップして配れるんだけどなぁ~
手伝ってくれなかったらこれもワゴンセールのスナック菓子かなぁ~」
セト「くっ……卑怯な!」
サンタ「ふぉっふぉっふぉっ、とりあえず、君の願い事から準備をしていこうかね……」
◇
◇
◇
◇クリスマス当日◇
ネベト「るんるんる~ん! でずにー♪ でずにー♪」
珠烏「おっネベトちゃんウキウキだねっ!」
ネベト「ええ! 私のお願い事が無事サンタさんに届きまして……!
たらーん! でずにーらんどのペアチケット! しかもでずにーりぞーと宿泊券付きっ!」
珠烏「おお……なんだかよくわかんないけどすごそうだね!」
ネベト「珠烏さんはどんなプレゼントが来……あっ世界の半分でしたっけしかもサタンさんのほう」
珠烏「うん……! 朝枕元にこれがあったの!」
『世界の半分の所有権証明書
我、サタンは珠烏ちゃんに世界の半分(※1)の所有権を認める
presented by mumumu』
ネベト「……これだけ?」
珠烏「いやーどんな形で来るかな? と思ってたけどこう来たかーって感じだよね!
額縁に飾ってセトくんに自慢しよっと」
ネベト「は、はあ……まあ珠烏さんが納得しているならいいんですよ」
珠烏「えへへーうーっれしいなーうれしいなー! 早くセトくんに見せびらかしたいよー!」
ネベト「そうですね! 私もはやくでずにーらんどに行きたいですし……!」
セト「はあはあはあひどい目に合った……腹減った……休みたい……」
珠烏「あーセトくんみっけ! みてみて! これ世界の半分の所有権証明書!」
ネベト「セト!! はやくでずにー行きましょうでずにー!」
セト「ちょっとぐらい休ませろ! あとでずにーは逃げない、落ち着け」
ネベト「でずにーは逃げなくてもクリスマスパレードは逃げるんですよ!」
珠烏「ねえねえねえ、でずにーってどんなところなの? 私も行きたい!」
ネベト「えっ! ああっ! そ、そうですね! 楽しいところで……外の世界だけど……」
珠烏「あっ……そ、そっか、私外の世界には行けないや……ごめんね」
ネベト「うぐうぅ!」
セト「あー……ネベト。そのペアチケットなんだが俺はどうも体調が悪くて行けそうにないなー」
ネベト「そ、そんなっ!? じゃあ私はひとりぼっちクリスマスでさもしくお土産を買い漁る女神に!?」
珠烏「せ、セトくん! 私のことなんか気にしないででずにーで遊んできたらいいよ!」
セト「鳥インフルエンザで俺はもうだめかもしれんー(棒読み)
鳥公、ちり紙をかしてくれー(証明書をぶんどる)
むむむ! この記述はなんだー鳥公はちゃんと文章を読めー(証明書を返す)」
珠烏「えぇ? 証明書……あああっ!」
『世界の半分
(以下中略)
※1 世界の半分とは北半球のことを示し、この範囲内において珠烏ちゃんはサタンの加護により48時間ぐらいは存在が保証される。します。がんばります。』
ネベト「と、ということは……!?」
珠烏「わ、わたしもでずにーらんどにいける!?」
セト「こういう不正行為はお手の物と言ったところか……ほあぁねみ。俺は寝る。後は楽しんでこい」
ネベト「行きましょう珠烏さんっ! セト、お土産期待していてくださいね!」
珠烏「セトくんありがとーーーーー!」
無々夢(物陰から見守っている)「うむうむ、聖夜の奇跡、我だって起こしてみせようぞ」
イシュア(物陰から見守っている無々夢を見守っている)「私は赦そう……」
ミシェル(物陰になっている)「だが主がお赦しになられるかな!?
え? 赦す? 聖夜の奇跡はだいたい主の御業ということにしておく!?
いいのかなあそれで……」
◇おわり◇
◇エジプトにて◇
サンタ「メッリークリッスマース! サンタさんから今年も皆さんにプレゼントですよー!
ホルス「エジプトでサンタってどうなんだろうねトト様」
トト「うーん、面白いからオッケー!」
ラー「飯はまだか」
イシス「今目の前に用意してるでしょ」
ネフティス「しかし、毎年このように懇意にしてくださるとは……サンタという異邦の神は随分と心が広いのですね」
サンタ「いえなに。私も所詮は信仰ゆえに存在する身にて、無償で施す、というのはできないのです。
では何故、私は皆さんにプレゼントを配るのか?
そもそも、なぜプレゼントを配るのは親しい誰かではないサンタなのか?
それはね……」
ホルス「はむはむもぐもぐもぐ」
トト「ホルス様、あんまり食べ急ぐと喉につまらせて死にますよ」
ホルス「いや、だっておじさんが帰ってこないうちに食べておかないと何言われるか……」
トト「うーん……帰ってこないと思いますけどね。最近子守にお熱みたいですから」
ネフティス「その話詳しく」
ラー「訴訟も辞さない」
オシリス「ロリコンは犯罪、裁かなくては」
サンタ「ふぉっふぉっふぉ。話を最後まで聞いてよ―」
◇おしまい◇
Comments
セトの優しさに惚れるよ…
2019-12-29 23:41:39 +0000 UTCセトくんイケメンすぎて心がホカホカ暖まった,,,。
Ato
2019-12-11 13:54:58 +0000 UTC