「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ」「ぽいずん」
Added 2019-09-16 10:36:45 +0000 UTCひかり子「はぁ~あ」
乱々「おやおや、そんな大きいため息ついたらなけなしの幸せもでてっちゃうぞー」
ひかり子「地味に毒を混ぜてきますよね乱々ちゃん…
いえね、また無性に世界が憎くなってきてしまって私がラスボス系魔王なら軽率に世界を滅ぼしていたのに…とか思ってしまって」
乱々「それ、すんでのところで勇者に止められて殺されるやつだよ。やめときな?」
ひかり子「そうなんですよね…っていうかそれなんですよね!世の中はハッピーエンドのお話が沢山ある…それはいいんですよ私も好き。
でも悪役にされる側にしてみちゃバッドエンドなんですよ…!悪魔とか!妖怪とか!」
乱々「まあ、そりゃ人間主体の人間が作り出したお話は、人間だけが幸せになるだろうね。
無かったら作ればいいじゃん?妖怪主体の妖怪が作り出したハッピーエンド」
ひかり子「だからこの前サエズッターで公開したんですよ…そしたらなんて言われたと思います!?
『人間に対するヘイト創作だ』って…頭おかしいっ!」
乱々「そういう強い言葉で難癖つけたい手合は一定数居るからねえ。気にしないことだよー」
ひかり子「そうやって割り切れたらこうため息なんてついてない…!はぁ~あ…」
乱々「よしよし。そういうときはお酒のんでぱぁーっと忘れるのが一番だよ。
月見しながら梅酒でも飲んで気分転換なんてどうだい?」
ひかり子「のみゅ…」
◇
乱々「んでも~こりゃもうダメだ、あたしゃもう出血多量で死ぬんだなって思ってた所を助けてくれたのが上人様ってわけ。ちょうど今日みたいに月が綺麗な夜でさあ…」
ひかり子「ううっ…ぐずぐずっ…な゛んてい゛いはなじなんでずがぁ…」
乱々「大丈夫?陸なのに鼻水で溺れそうになってない?」
ひかり子「だっでぇ…妖怪が人を襲うなんてどうっぜんのこごなに…」
乱々「滑舌が過去最悪レベルになってるよ。ほら鼻水かんで」
ひかり子「ずびーーー!…そうです、妖怪が人間を襲うなんて当然のことなのに…
なのになのに、人間が妖怪を退治するなんて理不尽すぎて世界が憎い!」
乱々「最近はみだりに人間も襲っちゃいけないし、本当生きづらい世の中になったねえよしよし」
ひかり子「しかも聞いてくださいよ…青鷺火のお話しってます?
人間を驚かそうとした健気な五位鷺が人間に食べられてしまう猟奇的な話…!
どうしてそんなことするの!ちょっと驚かそうとしただけなのにっ!」
乱々「過剰防衛ってやつだね…そりゃ酷い話だ」
ひかり子「その話を聞いて以来もう人間が怖くて怖くて…でも夜間発光して目立っちゃうからずっと引きこもってて…」
乱々「こわかったねえ。もうこわくないよー」
ひかり子「ずっと隠れ住んでた湿地帯も、人間が街を作るために埋め立てられてしまって…
だから妖土真宗が無くなったらもう、行き場なんて私には…」
乱々「まあ、妖土真宗は上人様が居る限りずっと続きそうだよね。
上人様の承認欲求が無くなるなんて日は早々来ないでしょ、多分」
ひかり子「…上人様が居ない未来を考えただけで鬱になってきた。死にたいけど死にたくない…」
乱々「終わりはいつの日か来るかもしれないけど、その時までに幸せな思い出をたくさん作れたら良いよね~」
ひかり子「前向きすぎる…私には無理…ずびびび…うえぇん怖い…上人様が居なくなるのやだ…乱々ちゃんがいなくなるのもやだ…」
乱々「私は居なくならないよ~」
紫鸞(幻聴)(きこえますかひかり子…拙僧も居なくならないぞい…)
ひかり子「うおおぉんおんおんおん……(号泣)」
◇翌日◇
ひかり子「なんか昨日とんでもない醜態を晒しながら幸せな夢をみたような…乱々ちゃん?」
乱々「いや?いつもどおり泣き上戸のひかり子だったよ」
ひかり子「恥ずか死してもよろしいですか?」
乱々「えーやだよ。浄土にまではついていけないからダメ」
ひかり子「そんな悲しいこと言わないで…念仏を唱えたらみんな浄土に行けます。ね、上人様!」
紫鸞「え?あ?うん、そうぞい、念仏を唱えたら救われるぞい~」
乱々「まあ一時の気休めにはなるからいいか…」
紫鸞「そそそそんなことはないぞーい!一回で効果は永続ぞい、
そういうコスパ最強念仏ぞい。そういうことにしているのでそうなるはず、ぞい!」
ひかり子「さすが上人様時代の最先端を行く新興宗教の鑑!乱々ちゃんの分まで唱えないと…!なむなむおだぶつ…」
乱々「そんな、他人の分までとかありなんですか?上人様」
紫鸞「いいぞい。そして拙僧いまひらめいた。念仏を一緒に唱えたら来世でも再会が約束されるカップリング念仏商法…これは売れる、これは流行るぞい!ひかり子、すぐにマーケティング活動を!」
ひかり子「なんと!!!上人様最高です!!!すぐに広めなくては!!!!」
乱々「良い友を持ったもんだ。ああ、今はこの幸せな思い出に浸ろうじゃないか」
紫鸞「南無阿弥陀仏って長くない?もうなむでよくないぞい?なむで商標登録するぞい!」
乱々「……いや流石に良くないでしょ上人様!妖怪寺に喧嘩売りに行く気ですか!?もう争いごとは御免なんだけどっ!」
◇今日も妖土真宗はおもしろおかしい毎日を過ごしています◇